転生?憑依?したら鹿目家の長男になってた   作:餡 子太郎

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どうもです。

マギレコ漫画版8巻目、巴マミの平凡な日常10巻購入しました。

あぁ、シナリオが考えるのが忙しくなるぞ〜。

それではどうぞ。


蓮子の恋愛事情

 

〜蓮子side〜

 

龍騎がおかしくなってしまった。正確に言えば、何もかも興味を失った感じがした。朝、いつもの場所に集合して皆んなで学校に行こうとしたら、龍騎の瞳には何も映っておらず、真っ黒な状態だった。初めて見た時はメリーも驚いていた。そして朝の挨拶も適当に『ん...』としか言ってくれなかった。

 

学校でもそうだった。授業中は寝てるか、指名された時は静かに立って覇気のない声で解答する。お昼休みもいつもはお弁当だったのに、塩おにぎり一つ、それにとても小さい物だった。そして放課後を迎えては直ぐに帰る支度をして、スタスタと教室を出ていく。

 

蓮子「ね、ねぇ龍騎!これからメリーと一緒にカフェ行かない?」

 

龍騎「........すまん、今日はまどかの勉強見てやんないといけないんだ」

 

蓮子「な、なら私も........」

 

龍騎「いや、悪いんだけど今日は勘弁してくれ...。明日にでもいいから...」

 

そう言って静かに立ち去っていく龍騎。私は無意識にまどかちゃんに電話をして何があったのか聞いてみた。すると、龍騎は最近新たなウワサを見つけては解決したけど、やちよちゃんとほむらちゃんに暫く休めと言われた為、龍騎も潔くその言葉を受け入れたら、今日みたいになっていた、と........。

 

もしかしたら、何かしらの病気なのかもしれない........。そう思った私はメリーに相談する事にした。

 

蓮子「ねぇメリー、龍騎は病気なのかな........」

 

メリー「........私もね、さっき気になって調べてみたんだけど」

 

そう言ってメリーは、私にスマホの画面を見せてくる。

 

蓮子「何これ?」

 

メリー「龍騎、もしかしたら"無気力症候群"なのかもしれないわ」

 

無気力症候群?それってうつ病って事........!?

 

蓮子「だ、大丈夫なのそれ!?」

 

メリー「私は医者じゃないから何とも言えないけど........、でもこのままだと本当に龍騎はうつ病になる可能性はあるわ」

 

うつ病........、龍騎が........。身近な人が病気になったと思うと、心の底から何かが込み上がってくる。

 

嫌だ........、一年前みたいに居なくなりそうで怖い........。辛いなら辛いって言ってくれればいいのに........、頑張り過ぎだよ........。ほんと不器用なんだから........。

 

蓮子「どうしたら龍騎は治るのかな........」

 

メリー「一番は、龍騎の側に居てあげる事なのかもしれないわね........」

 

メリーが表情を暗くすると、私は無意識に拳を作って握りしめていた。また自分の無力さに歯が立って、自分自身に八つ当たりする感じにイライラが募る。

 

蓮子「........決めた」

 

私はある決心をして、覚悟を決めた瞳でメリーを見つめる。

 

蓮子「私、今日から龍騎の代わりに神浜に行ってくる」

 

 

 

〜蓮子side out〜

 

 

 

 

 

龍騎「で、此処がこうなって、次にこれをこうする、と」

 

さやか「おぉ、成る程!流石お兄さん!」

 

家に帰ってきたら、まどかの部屋に受験勉強をしているまどかとさやかに勉強を教えていた。中学校の教科書を片手にさやかが書いてるノートに指を指して説明する。

 

まどか「お兄ちゃん、此処どうやってやるの?」

 

龍騎「ん?其処はだな........」

 

ちょんちょん、と俺の袖を引っ張って俺を呼ぶまどか。そして俺はまどかのノートに目を向けて指を指す。こうしてまどかとさやかとのやり取りするのはいつ振りだろうか........。去年までは俺とまどか、さやかと仁美で登校してたのに、いつの間にか蓮子やメリー、マミや佐倉やほむらも加わって登校していたっけな........。いつも居る筈の二人なのにとても懐かしく感じてしまう。

 

........今まで神浜に行ってはウワサ調査やマギウスとの戦闘ばっかりだったからか、もし俺が戦う道を選ばなければこんなに平和な日々を送っているのだろうか........。そう思うと全身の力が、まるでタイヤがパンクして空気が漏れるかのように脱力していく。あぁ...、これが俺の罰なのかな........。何もかもがやる気が無くなっていく........。

 

まどか「........お兄ちゃん?」

 

龍騎「っ........、悪い。えーと、此処だよな」

 

一人で考えてたらまどかが心配そうに声をかけてくると、俺は慌ててまどかの勉強を教える。今は........、何も考えない方が良さそうだ........。しかし何故だろうか........、こんなにもやる気が出ないのは........。

 

 

 

 

〜一方その頃・いろはside〜

 

蓮子「という事で!龍騎の代わりに私が暫く皆んなのサポートします!」

 

いろは「は、はぁ........」

 

放課後、みかづき荘に帰ってきたら、蓮子さんが中へ入っていた。事情を聞くと、龍騎さんが見滝原で休んでる間は蓮子さんとメリーさんで交代しながら、私達をサポートする事になった。

 

やちよ「それは有難いのだけど...、彼の側に居てあげなくてもいいのかしら?」

 

そう言ってお茶を並べるやちよさん。

 

蓮子「大丈夫大丈夫!まどかちゃん達も居る訳だし、問題ないって!それに龍騎って、ずっとウワサ調査ばっかりしてたからまどかちゃんとの交流も減ってきてるからさ。これを機にいいかもって」

 

確かに、龍騎さんは私達と会ってからずっと神浜へやってきている。その為まどかちゃんの事を構って上げてない状態だったんだ........。私も、ういと同じ........。

 

フェリシア「で、ししょーはいつコッチに来るんだ?」

 

蓮子「う〜ん........、いつだろうね?」

 

やちよ「................」

 

フェリシアちゃんが蓮子さんが持ってきてくれたお菓子を頬張りながら尋ねると、蓮子さんもあやふやな返事をする。まだ休んで日が浅いし、もう暫くは来ないんじゃないのかな...。

 

蓮子「そういえば、龍騎が言ってたさなちゃんってどんな子?」

 

いろは「あ........」

 

どうやら龍騎さん経由で、蓮子さんもさなちゃんの事を知ったらしく、さなちゃんが何処に居るか尋ねてきた。

 

鶴乃「え、えっとね........。実は魔法少女じゃないと見えないんだよね........」

 

さな「す、すみません........」

 

蓮子「え?今の声何?もしかして今のがさなちゃん?」

 

さな「は、はい........」

 

蓮子「成る程、そう来たか........。あ、ならこれなんてどうよ」

 

そう言って蓮子さんは鞄からレポート用紙を取り出しては一枚剥がし、『さなちゃん』と書いて、さなちゃんの目の前に置いておく。

 

蓮子「位置的に此処がさなちゃんでしょ、喋る時はこれを持って貰えたら私も分かり易いからね」

 

さな「........ありがとうございます」

 

蓮子「どういたしまして♪」

 

鶴乃「何か更に仲間の証みたいな感じがするね!」

 

やちよ「仲間じゃないわ、あくまで協力関係の証よ」

 

蓮子「それ大して変わりある?」

 

やちよ「私にとっては段違いなのよ」

 

蓮子「そう?前に龍騎言ってたよ、『例え血が繋がってなくても、同じ屋根の下で同じ釜の飯食ってれば、それはれっきとした家族なんだ』って」

 

家族........。龍騎さんだったら言っていそうなセリフだった。

 

フェリシア「なぁ、オレが傭兵ならさなってなんなんだよ」

 

そう言ってフェリシアちゃんが尋ねる。フェリシアちゃんが傭兵なら........、私は助手で、鶴乃ちゃんはやちよさんの弟子。龍騎さんと蓮子さんとメリーさんは助っ人となると........。

 

やちよ「........座敷わらし?」

 

鶴乃「まさかの妖怪!?」

 

さな「確かに私、透明人間だし...。幽霊みたいなものですけど........」

 

蓮子「確かにそうだけども........。あ、確か座敷わらしって居ると幸福を呼んでくるんだよね」

 

やちよ「それに、安心出来る家に居着くのよ。ちょっとした願いも込めて........ね?」

 

さな「........はい」

 

鶴乃「いいんだ!?」

 

蓮子「あはは........。まぁ何はともあれ、この感じなら龍騎も安心するね。龍騎、さやちゃんの事ちょっと心配してたんだよ?新しい居場所で上手くやっていけてるかどうか」

 

さな「そ、そうなんですか........?」

 

蓮子「うん、龍騎って表情はあんまり出さないけど心配症だったり、過保護な所あったり........」

 

そう言って蓮子さんは龍騎さんについて色々と説明していく。他者を優先してた挙句、甘え下手で不器用な所もあったり、虫や両生類や爬虫類全般ダメだったり、ちょっと辛い物でも食べると悶絶してしまう等........。私達には知らない龍騎さんの事を聞けて意外と面白かった。

 

蓮子「........龍騎って、いつもはやる気が無くて眠たそう顔してるし、いつもボケたりツッコんだりするけど、いざって時には別人みたいに表情が変わって頼りになって........。それにとても仲間想いで、正義感も強くて、リーダーシップもあるから、まどかちゃんも龍騎に憧れては背中を追いかけているの。それになんだかんだ言って、学校じゃあ龍騎って結構人気なんだよ?先輩後輩にも評判良くて、去年なんて前生徒会長直々に『生徒会に入らないか?』って誘われたぐらいだよ?しかも今の生徒会長にもお誘い来てるしさ、全く困ったもんだよ........」

 

神浜組「「「「「................」」」」」

 

蓮子「........どうしたの?急に黙っちゃって」

 

やちよ「貴女........、相当彼の事好いてるわね」

 

蓮子「........へっ?」

 

やちよさんがそう言うと、蓮子さんはポカン、とした表情になる。

 

鶴乃「へっ?じゃないよ!今の惚気話し!?」

 

蓮子「の、惚気話しじゃないよ!///全部事実だから!///」

 

いろは「で、でも龍騎さんの事は好きなんですよね!?」

 

蓮子「ちょっと待って!仮にそうだとしても誰情報なの!?」

 

やちよ「彼本人からよ、水名神社のウワサの時に」

 

蓮子「あのバカァァァァ!!///」

 

叫びながら真っ赤になった顔を両手に当てて、首を左右に振る蓮子さん。こ、これが恋バナ........!?

 

フェリシア「?ねーちゃん、ししょーと付き合ってんのか?」

 

さな「えっ!?」

 

鶴乃「火の玉ストレート!?」

 

蓮子「つ、付き合ってないよ........///まだ........」

 

やちよ「まだ?じゃあ付き合う気はあるって事ね?」

 

蓮子「................あーもう!はいはいそうですよ!///私は、龍騎の事が大大大大好きです!!///」

 

神浜組「「「「「おぉー!!」」」」」

 

蓮子「私だけじゃないよ///メリーだって龍騎の事好きだし///」

 

鶴乃「リアル三角関係!?」

 

さな「わっ........、わぁ........///」

 

いろは「こ、告白したんですか!?」

 

蓮子「したよ........。でも龍騎の奴、『まだ二人との時間を過ごしたいから、どちらか一人を選ぶ事はしたくない』ってさ。ほんとヘタレなんだから」

 

そう言ってやれやれと溜め息を吐く蓮子さん。いいなぁ........、龍騎さんと蓮子さんがとても羨ましいと思ってしまう。強い絆で結ばれる恋、私もしてみたい........。

 

フェリシア「へー、ししょーも恋愛には得意じゃないんだな」

 

蓮子「あいつ、愛情表現が壊滅的に終わってるからね。甘え下手で不器用なんだよ。........何回身体重ねてやろうかと思った事やら........」

 

いろは「かっ........!?///」

 

フェリシア「........?身体重ねて何のイミがあるんだ?」

 

鶴乃「わーっ!///それ以上はダメー!///」

 

フェリシア「なんだよ、教えてくれたっていーじゃねーか!」

 

蓮子「つまりセッ........」

 

やちよ「やめなさい、二葉さんがもう限界きてるわよ」

 

やちよさんが蓮子さんの口を塞ぐと、さなちゃんは顔を真っ赤にして蓮子さんに尋ねる。

 

さな「も、もももももしかして........///もう大人の階段を........///」

 

蓮子「ぜーんぜん、龍騎はそう言うのは乗り気じゃないみたいでさ〜。こっちはどんと来いって感じなんだけどね〜」

 

やちよ「その台詞は控えなさい。勘違いする人が出るわよ」

 

蓮子「........この際だからぶっちゃけるけどさ、私は龍騎なら何されてもいいよ。それこそ私の純潔も龍騎に捧げられるし、私の全ても与えられる。こんな事言うの、龍騎だけであって他の人なんて絶対に言わないもん。私にとって龍騎は世界中の中で一番必要な人なの、私を必要とされたいし、必要としたい。その為なら私なんだってやるよ、それが私なりの龍騎への愛ってやつかな」

 

重い........。思っていた以上に龍騎さんへの愛が重い........。

 

蓮子さんの言葉を聞いて皆んな少し引いていた。フェリシアちゃんも困惑してるし、さっきまで顔を真っ赤にしていたさなちゃんも驚いていた。女の人って一人の男性に対して恋愛感情の度が過ぎるとこうなってしまうのだろうか........。私も気をつけなくっちゃ........。

 

それから皆んなで恋バナを続けた。皆んなの好きなタイプや、デートに連れてって欲しい場所等、女の子同士の会話を楽しんでいた。さなちゃんも自然と会話に入ってきて、とても楽しそうだった。そして、気がついたら既に夕日は暮れていた。

 

 

蓮子「じゃ、私は帰るね」

 

さな「きょ、今日はありがとうございました」

 

蓮子「此方こそ、またお話ししようね!」

 

さな「っ........、はい!」

 

そして蓮子さんはみかづき荘の外へ出ていくと、やちよさんも見送りの為か一緒に外へ出て行った。

 

 

〜いろはside out〜

 

 

 

〜蓮子side〜

 

やちよ「........さて、貴女には聞きたい事があるの」

 

みかづき荘を出たら、背後からやちよさんが声を掛けてきた。

 

蓮子「何?」

 

やちよ「彼........、鹿目くんの容態についてよ」

 

蓮子「........龍騎の容態?」

 

やちよ「えぇ........。フェリシアの問いかけに、貴女は口を濁したわよね?」

 

 

フェリシア『で、ししょーはいつコッチに来るんだ?』

 

蓮子『う〜ん........、いつだろうね?』

 

 

あ〜、あの時か........。やっぱり分かっちゃったか........。

 

やちよ「まさかとは思うけど........、彼は........」

 

蓮子「........うん。はっきりとは分かんないけど、もしかしたら無気力症候群なんじゃないかって........」

 

やちよ「........................そう、だから貴女が彼の代わりに」

 

蓮子「そう言う事、だから........。力になれるかどうか分かんないけど、よろしくね」

 

やちよ「えぇ........、此方こそ........」

 

そう言って私は帰宅しようとすると、玄関が突然に開かれた。しかし、玄関からは誰も居なかった。

 

やちよ「あら二葉さん、どうしたの?」

 

さな「は、はい........」

 

どうやら出てきたのはさなちゃんだった。魔法少女じゃない私には見えないけど、やちよさんが言ってくれた事で誰が出てきたのが分かった。

 

さな「一度、家に帰ろうと思って........」

 

やちよ「................最後のけじめって事ね?」

 

さな「...............はい」

 

けじめ........?よく分かんないけど、さなちゃんの家庭問題だろう。だったら赤の他人である私が口を出す訳にはいかない。

 

蓮子「よく分かんないけど........、頑張ってね!」

 

さな「はい........。行ってきます」

 

そう言ってさなちゃんは走っていく........。そして足跡が遠くなっていく........。私も頑張らなくちゃ、龍騎の為にも........。





いかがでしたか?

今回から少し蓮子がメインになります。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

マギレコ編でヒロイン増やすかどうか

  • 増やそう!そして修羅場そう!
  • いや、秘封倶楽部だけでいいだろ
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