どうもです。
これで今年の投稿は最後です。
それではどうぞ。
意識がゆっくりと覚醒すると、何処か悲しげなメロディーが流れていた。そして俺は瞼を開ける。辺りは何処かの洋館のエントランスみたいで中央には四角のテーブルと赤色の長いソファーに俺は座っていた。
何処となく........。紅魔館に似てて懐かしい気持ちになる。
「おっ、ようやく来たか。意外と早かったな、まぁいいや!ようこそ、我がベルベットルームへ!我がって言っても俺は此処の主じゃないけどな!俺はあくまで留守番、バイトなんだわ!」
と、勝手に会話を始めたのは........。黒いタキシードを纏い、鍔には涼やかな音色が響く金色のリングがあしらわれている帽子を深く被ってるよく分からない男がヘラヘラしながらこの場を教えてくれた。
ベルベットルーム........?なんだそれは........?
「よし、ちょっと待ってな。今お茶出すから、えーと、お茶っ葉........。え?お茶は要らない?あー分かっている、分かってるって。皆まで言うな、取り敢えず座りなって。俺から招待したとはいえ、此処まで来て貰ったんだ。思う存分に俺流の力を伝授してやろう」
何も言ってないのに勝手に話しを進めるバイトくん(仮名)
いやまず此処はどう言う所だよ........。
龍騎「おい、まず俺の話しを........」
「まぁ待て、皆まで言うな。此処がどう言った所か教えろって事だろ?それもちゃんと教えてやるから待てって。せっかちな男はモテないぞ?」
モテないのはお前もでは........?
「でもお前さんには知る権利はあるしな。よし、教えてやろう。此処は精神と物質の狭間にある場所だ。ある力を持ってる者しか扉が開かれない場所。でもお前さんは俺にとって最初で最後の客人って訳、つまりお前さんだけ特別に招待したって訳だ」
龍騎「........そのある力ってなんだ?」
「悪いな、俺も詳しくは分からんのよ。まぁお前さんが持ってる本来の力と似たものだと思えば良い。例えば、お前さんが今まで使っていたカードデッキ........。あれ作ったの俺なんだわ!」
何だと........?どういう事だ........。俺はポケットからカードデッキを取り出した。そしてそれをテーブルに置く。
龍騎「何の目的でこれを作った?」
「いんや、特にこれと言った理由はないさ。ただの暇つぶしに作った物の筈だったんよ。このベルベットルームの主である俺の叔父さんは、ある"力"を強くしたり合体したり出来るんだが、そんな叔父さんに憧れを持っていた俺だが、残念な事に俺にはその"力"を扱う事が出来なかった。其処にな、ある人に助言を貰ってな!俺は俺なりのやり方で力を弄れるようにしようってな!」
........そう言う事だったのか。例の"力"ってのは気になるが、今はそんな事は良いか...。
龍騎「お前には色々説明して貰う事があるんだが........」
「そりゃ勿論お答えしますとも!あ、カードデッキ借りるな。こいつを弄りながら説明してやるよ」
そう言ってテーブルに置いたカードデッキを自分の手元に置いて、何かを念じるかのように両手を前に出すバイトくん(仮名)
「で、何から聞きたい?」
龍騎「前にこれを使って戦ったら寿命が減って死んだんだが、何か意味があるのか?」
俺は最初に質問したのは、カードデッキの使用による寿命減少だ。
「簡単な話しさ、お前さんはあの契約獣魔と契約して無かったからな」
龍騎「契約?」
「おうよ、お前さんは一年前にこのカードデッキを手に入れてからずっと戦っていただろ?それだと契約した事にはならんのさ。そして使い続ける事により利用規約に違反して寿命が減ったって訳」
しかし、今は寿命が減ってない........。まどかに生き返らせて貰ったからか?
「あー、確か一回死んで生き返ったんだっけ?お前さんの妹さんの願いによる恩恵もあるっちゃあるが、今のお前さんと契約獣魔は仮契約状態になってんだわ。所謂お試し期間って訳」
龍騎「お試し期間?」
「そっ、あともう少ししたらお試し期間は終了。また寿命が減っちまうぜ?ってかなんだこれ?このよく分からんカードは、生き返った時に生じたバグか?チクショウ、全然直んねぇ........」
何やら手こずってるようだ。生き返った時に生じたバグ........?あのランダムで決まるカードの事か?調整屋に弄ったのが原因か........。
「あーもうめんどくせぇ!取り敢えず入れるだけ全部ぶち込んじゃえ!」
おいおい、そんなヤケクソで良いのか........。と思いながらバイトくん(仮名)の作業を眺めていた。
「取り敢えずこんなもんだな........。このバグはどうしようもねぇな、直すならまた新しいカードデッキ用意しないとな」
龍騎「........?直せないのか?」
「あぁ、あの調整屋のお嬢ちゃんが弄った所為でな。確かに腕は良いし、強化もされてある。だかあのお嬢ちゃん専門は魔法少女、こんな専門外に調整されたらそりゃこうなる訳だ。簡単に言うと、配線がめちゃくちゃだが奇跡的に電気が流れる電気回路みたいな状態だ」
成る程、分からん(真顔)
龍騎「........なぁ、質問があるんだが」
「ん?なんだ?」
龍騎「さっきお前が言ってた獣魔との契約........、何の意味がある?」
俺は先程から気になっていた契約について質問する。するとバイトくん(仮名)は不気味な笑みを溢しながら質問に答える。
「簡単だ、さっきも言ったがお前さんとお前さんの獣魔との関係はまだ仮契約。本格的な契約状態じゃないから、100%獣魔の力が出せてない状態なんだよ。ずっと仮契約のままだとペナルティーで違約金として寿命が奪われるって訳だ」
100%の力を出せてない状態?おいおい、あの赤い龍どんたけ強いんだよ........。
「ちなみにお前さんの獣魔は契約しても良い状態だぜ?なんなら今すぐしろって言ってる」
龍騎「言葉が分かるのか?」
「いや?何となくそう訴えてるだけだ」
なんだよ........。
「それと契約するなら........、一つだけ忠告しておくぞ?
獣魔との契約に従い、お前さん自身の選択に相応の責任を持って頂く事。これが最初で最後の最重要事項だ」
俺自身の選択に相応の責任を持つ........。要は自分が決めた目標は最後までやり遂げろって事か........。
そんなの、とっくの昔から覚悟は決まってる。
龍騎「上等だ」
「結構........」
そう言ってバイトくん(仮)はカードデッキから一枚のカードを引いて俺に渡す。
––––––ようやく我の声が聞こえるか、随分と時間が掛かったな。
––––––貴様の小遊びに付き合うのも退屈で仕方ないわ。だが、それも今日で終いだ。
––––––貴様の覚悟は既に聞き届きている。我も覚悟を決めよう。
––––––契約だ、貴様に悲劇を打ち砕く力を与える。
––––––我は汝、汝は我。己が信じた正義の為に、あまねく冒涜を省みぬ者よ。その怒り、我が名と共に解き放て!たとえ地獄に繋がれようと全てを己で見定める、強き意志の力を!
「よし、これで契約は成立だ!こっちも作業が終わったぜ!」
そう言って作業を終えたバイトくん(仮名)は俺にカードデッキを返す。気のせいでなければ、俺のカードデッキの色が黒から赤に変色してる気がする........。
「以上で、此方の作業は終了だ。他に何か質問はあるか?」
恐らく此処に来れるのは今回が最後だろう........。そう思った俺は最後の質問する事にした。
龍騎「お前が言った此処の主........、一体何処に行ったんだ?」
「あぁ、叔父さん?他の住民を連れて鬼怒川温泉へ旅行に行っちゃったよ。なんでもでっかい湯船に浸かりたいんだとさ」
何故鬼怒川温泉........?でっかい湯船に浸かりたいんだったら近くの銭湯に行けば良いだろ。ってか行けんのか?精神と物質の狭間にある場所だろ?
まぁ、そんな事はどうでも良いので別の質問をする事にした。
龍騎「お前、何者なんだ?」
そう、コイツの存在を知りたいんだ。一体何者なのか........、俺はそれを知りたい。
「俺?別に大層な存在じゃないぜ?しいて言うなら、このベルベットルームの住民。そうだな...、幻の存在?って言えばいいのか?まぁいいや!」
げらげらと、とそいつは愉快そうに笑った後、俺に対して手を振った。
「取り敢えずこれだけは言っておくぜ。俺はバットエンドは大っ嫌いやんだよ。皆んな幸せになって欲しいだろ?当然お前さんもだ。つーわけでお前さんにこれ以上にない強化もした。後は........、分かるな?」
龍騎「........お前は何処まで知ってるんだ?俺の事を........」
「全部は知らんよ、マリーンの旦那から聞かせて貰ったからな。なんでも"ありとあらゆる悲劇を破壊し、喜劇に変える男"ってな」
........やはりマリーンの仕業か。何もしてないのに此処に訪れたって事は誰かの手引きしたって事だ。それに相手がマリーンなら簡単に出来る事だから納得がいく。全く、覚えのない事まで吹き込んでくれたものだ。しかし........、悲劇を破壊する喜劇か........。
龍騎「........そうだな、誰だって絶望なんてしたくないもんな。誰も絶望する事なんてない」
「覚悟は出来たみたいだな。いや、とっくに出来てるのか........。じゃあ行きな、お前さんの帰りを待ってる連中が居るんだろ?だったら行ってやりな。いよいよ戦いもクライマックスに近つきつつある。願わくば、俺にハッピーエンドを見せてくれ」
龍騎「........あぁ」
俺はカードデッキをポケットに入れて、ソファーから立ち上がり、出口へと進む。そして、ドアノブを捻って扉を開けると、奥から真っ白な光が放つ。俺はゆっくりとベルベットルームの外へ行き、扉をゆっくりと閉じた。
「行ったか........」
「「「「ただいま〜」」」」
「おぉー!おかえり〜!どうだった?温泉旅行は?」
「それは楽しかったですよ。これお土産です」
「わーい!温泉まんじゅうだー!」
「ふふっ、喜んで貰えて良かったです。よっぽど嬉しかったんですね」
「そりゃもう!(これから起こる悲劇がどう喜劇に変わるか見ものだからな♪)」
龍騎「んんっ........」
ゆっくりと意識が覚めると、いつも見慣れてる天井があった。どうやら俺はベルベットルームとか言う場所から現実へ戻ってこれたようだ。それに、気のせいてなければ寝る前より身体が大分軽くなった気がする。これもベルベットルームへ訪れた影響か?
取り敢えず俺はベットから起き上がろうとする。
「むにゃ........」
龍騎「え?」
起きあがろうとしたら可愛らしい寝言が俺の部屋に小さく発した。視線を下に向けると、まどかが俺の胸板の上で眠っていた。
え?何これ?どう言う状態?俺は取り敢えず周りを確認してみると、ベットの隣には丸いテーブルが設置されており、上には教科書やらノートやらペンやらが置いてあった。確か此処にはさやかとメリーも居た気がする........。
つまりあれか?俺が寝てる間にさやかとメリーはどっかに行って、まどかはその隙に俺の胸板の上で寝てたって事か?
龍騎「ど、どうすればいいんだ...?こう言う状況は........。ま、まどかさん?起きて?晩御飯よ?」
まどか「................んぅ」
がしり、と寝ぼけたまどかが、割とがっつりと抱き着く。夢の中では抱き枕にしがみついているのかもしれないが、現実では大変な事になってる。現に俺の肋骨がメキメキと悲鳴を上げているのだ。
龍騎「ちょ........、誰か........、た、たすけて........。し、しぬっ........、ろっこつが........」
まどか「むにゃあ、んむー」
龍騎「あっ、こいつ足まで絡めてきやがった........。ほ、ほんと........、だれか........」
それから俺は苦悩の声を上げながら、誰かが部屋に入ってくるのを耐えていた。そしてやっと戻ってきたであろう、さやかとメリー、おまけに蓮子に見られて『何やってんの?』と言われ、俺は誤解を解く為に必死に説得した。その後、さやか達が帰宅した後にまどかも目が覚めて、『やっぱり自分の部屋よりお兄ちゃんのベットの方がよく寝れる』とか言ってたので、こいつが真面目に勉強してない事を知った俺はお仕置きとしてまどかに頭をワシャワシャの刑を実行したのだった。
いかがでしたか?
ちなみにベルベットルームの主人はペルソナシリーズの1〜4まで出てますが、ペルソナやった事ないので殆ど自分のイメージです。ご了承下さい。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
マギレコ編でヒロイン増やすかどうか
-
増やそう!そして修羅場そう!
-
いや、秘封倶楽部だけでいいだろ