転生?憑依?したら鹿目家の長男になってた   作:餡 子太郎

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どうもです。

久しぶりの巴マミの平凡な日常編です。

それではどうぞ。


鹿目龍騎の休日 その3

 

時は春、すっかり気温が上がって炬燵が邪魔になって仕舞い始めのこの頃。俺は大きめの段ボールを片手にマミの家にやってきていた。インターホンを押してやってきたと伝えると、マミが中学時代のジャージを着て出迎えてくれた。

 

マミ「あら龍騎さん、いらっしゃい」

 

龍騎「おう、前に頼まれてた蜜柑持ってきたぞ」

 

マミ「ありがとうございます!折角ですから紅茶でも出しますよ」

 

龍騎「んじゃお言葉に甘えるわ」

 

それから俺はリビングに上がって、テレビにはペットの赤ちゃんの特集の番組がやっていたので俺はそれを見ていた。丁度猫の特集だったので、猫好きの俺にはもってこいだった。

 

マミ「どうぞ」

 

龍騎「お、サンキュー」

 

マミが紅茶を持ってきてくれて、俺は礼を言ってから紅茶を一口飲む。

 

龍騎「こういう番組ってさ、なんか興味を唆られるよな........」

 

マミ「そうなんですよ...。動物の赤ちゃんって、なんでこんなに可愛いのかしら...」

 

龍騎「やっぱりペットとの生活には憧れるのか?」

 

マミ「そりゃあ勿論、人と違ってペットは裏切らないし...。もし...、万が一このままずっと独りだったら...、ペットと余生を過ごそうかしらね...、フフ...」

 

病んでる、病んでるから落ち着けって。独り身が嫌なら女子力を一から鍛え直せ。

 

龍騎「ってかこのマンションってペット可なの?」

 

マミ「それがこのマンション、ペット飼育禁止なんですよ...」

 

だろうな、大半のマンションってペット禁止だしな。

 

『久しぶりだね、マミ』

 

................ん?なんか声したか?

 

マミ「こっそり飼うとしたら...、小さくて鳴き声がしないのとかかしら...。匂いも気になるのよねぇ」

 

龍騎「それに鳴き声が五月蝿いって理由で、手術して声出させないようにする家庭もあるぐらいだしな...。俺には考えられねぇよ」

 

マミ「あぁ........、その話し聞いた事あります........。可哀想ですよね........」

 

『地球で言う........、17年ぶりってやつかい?』

 

................???なんの声だ?

 

マミ「となると........、金魚とかマリモとか........?」

 

龍騎「やめておけ、水槽とか餌とか諸々準備するの大変だぞ?それに地震とかで水槽落としたら金魚は死、床はびしょ濡れだぞ」

 

マミ「そうですよねぇ........、それにもう少し可愛いのが........」

 

『元気そうで安心し........、おや?もしかして........、僕の声が聞こえてないのかい?バカな........、魔法少女に僕の声が届かないなんて........』

 

僕の声........?まさか........!?俺はベランダに視線を向けると、窓に手を当てている獣が居た。

 

龍騎「お、お前!?まさか!?」

 

マミ「べっ、ベランダに猫........!?ってあれ?あれは........」

 

『!やっと気づいてくれたかい』

 

マミ「あっ!久しぶりねぇ!えと........、その........。名前何だっけ...?」

 

嘘やん........。キュウべえの事まで忘れてたのか........。

 

 

 

キュウべえ『気づいて貰えてよかったよ、マミ』

 

マミ「ごめんなさいねぇ...。年取ると忘れっぽくなって...」

 

キュウべえ、もといインキュベーターを招き入れたマミは、冷蔵庫から牛乳を取り出して皿に注いで持ってくる。しかし本当に久しぶりだな........、最後に会ったのいつだったっけな?

 

キュウべえ『マミには聞こえてなくて、君には通じたのは不思議だね。マミとは一つ上だろう?』

 

龍騎「昔から耳が良いからな」

 

マミ「はい、少し古い牛乳あるけど飲む?」

 

そう言ってマミが差し出したのは、少しばかり変色した牛乳だった。お前気づいてないだろうけどキュウべえに嫌がらせしてるぞ?いいぞもっとやれ(辛辣)

 

キュウべえ『うぇ...っ...、これすっぱ...』

 

マミ「フフ...、おかわりもあるからいっぱい飲んでね」

 

ワーイ、サイコパス発言だー(建前)いいぞもっとやれ(本音)

 

マミ「それにしても........」

 

そう言ってマミはキュウべえを持ち上げると........。

 

マミ「あーもぅふかふかねぇ♡もふもふもふーん♡♡動物をモフリたい時によく来てくれたわぁー♡」

 

キュウべえを抱きしめて頬ずりまでし出した。流石の光景に俺とキュウべえはドン引きしていた。

 

キュウべえ『マミ...、昔と比べて随分キャラ変わった気が...』

 

そりゃ十何年も経ってれば人は変わるよ。そのままマミはキュウべえを胸まで持っていくと、何故かキュウべえは背筋を伸ばしたまま固まってしまった。何かあったのだろうか?ぎっくり腰か?

 

キュウべえ『マミ........、このジャージの下........。ノーブラだね』

 

それ本人が知ったらマスケット銃で穴だらけだったぞ?

 

マミ「そういえば、貴方昔は喋ってたわよね?」

 

龍騎「いや、普通に喋ってるぞ?なんなら通訳しようか?」

 

キュウべえ『今はそれが良くても、君が不在の時はどうするんだい?』

 

龍騎「筆談でもすれば?文字くらい書けるだろ?」

 

そう言って俺は近くにあったチラシと、仕事用の鞄に入ってあったシャーペンを渡して適当に書いてもらう事にした。

 

キュウべえ「...マミ、この紙...、ツルツルしてて書き辛い........」

 

マミ「キュウべえって筆圧弱いのねぇ........」

 

そもそもその長い耳みたいので筆談するとかどんなギミックだよ。

 

マミ「(やれやれ...)久しぶりだねマミ、それと鹿目龍騎。色々言いたい事はあるけど、取り敢えずあの牛乳は腐ってる」

 

マミ「キュウべえの文字って...、人間味が無いわねぇ...。活字みたい」

 

龍騎「宇宙人相手にその要望はキツいだろ、そもそもインキュベーターは文字の個性なんてないだろ」

 

キュウべえ「そうさ」

 

マミ「ちょっと待ってキュウべえ!これキリないわよねぇ!?残り全部紙のアップで埋まるわよ!?」

 

だから俺が居る時は通訳するって言ったんだよ........。そんな訳で、今後の会話は俺の通訳で行われる事になった。

 

マミ「キュウべえはどうして此処に?」

 

キュウべえ『この近くの魔法少女の才能を持つ子が居たからね。スカウト帰りに顔を出したまでさ』

 

龍騎「スカウトって........、少子化問題のこのご時世にもやってんのか?」

 

キュウべえ『まぁね、でも少子化問題で不景気の影響もあって、魔法少女より将来の就職や安定が欲しいって言われる事もしばしばさ』

 

マミ「お互い苦労してるわねぇ...、私だって正社員になりたいわよ........。でも景気悪いし、給料上がらないし、ボーナスも欲しいし、正社員枠は狭いしっ」

 

会社も人生も恵まれないなぁ........。

 

キュウべえ『全くだよ、人間社会も大変だね。まぁ僕としては君もいい年なんだし、結婚でもして子供でも作って貰えれば将来の魔法少女候補になるんだけどね』

 

マミ「!!!」ビクッ

 

あ、おい馬鹿やめろ。

 

キュウべえ『どうしたんだい?生物が適齢期に子孫を残すのは、種の繁栄として至極当然の行いじゃないか。それを行いなんて重大な理由や信条があるのか........、肉体か精神に何かしらの問題があるとしか........』

 

龍騎・マミ((忘れてた...、キュウべえはキュウべえだったわ...!))

 

キュウべえ『やっぱり、十代の頃と比べると君達........、感情の起伏が乏しくなっているね。君達はもうエネルギーの価値は低いようだね』

 

え?それって俺も低くなってるの?

 

キュウべえ『結婚や出産、嫁姑問題等で一時的に膨大なエネルギーを生み出す事もあるけれど........、安定したエネルギーを生み出さない以上、既に燃えカスと言った方が...』

 

マミ「キュウべえ........、これ以上...、余計な事を言わないでくれる...?」ゴゴゴ

 

!?マミの背後から禍々しいムカデが........!

 

キュウべえ『あっ!今膨大やエネルギーが出てるっ!凄いよマミ!』

 

言ってる場合か。

 

 

 

マミ「そういえば、他の皆んなには会ったの?」

 

キュウべえ『いや、マミと彼だけさ』

 

そう言ってマミはキュウべえに腐った牛乳を飲ませる。嫌がらせか?いいぞもっとやれ(辛辣)

 

マミ「あら!じゃあ皆んな呼びましょうよ!キュウべえも気になるでしょ?」

 

キュウべえ『え、いや別にどうでも...』

 

マミ「ふふっ...、家に人を呼ぶなんて久しぶりだわー。部屋の片付けしないとっ」

 

そう言ってマミは携帯を取り出して、他の魔法少女メンバーを呼び出し始めた。

 

キュウべえ『単にマミが人恋しいだけじゃないか...』

 

龍騎「キュウべえ、それ言ったら牛乳三杯目入るぞ?」

 

キュウべえ『...口は災いの元ってやつだね』

 

 

〜数分後〜

 

マミが呼び出して数分後、妹のまどかと佐倉、その娘のゆまちゃんがやってきた。

 

杏子「おいーっす、来たぞー」

 

ゆま「あっ!りゅーおじちゃん!!久しぶりー!」

 

まどか「お兄ちゃんも来てたんだね」

 

龍騎「よっ、久しぶり。ゆまちゃんも久しぶりだね〜。ちょっと背伸びた?」

 

佐倉の娘であるゆまちゃんの頭を撫でると、私服姿に着替えたマミが顔を出す。

 

杏子「あれ、他のメンツは?」

 

マミ「あぁ、それは...。ほむらさんは大阪に出張中で、さやかさんはお義母さんとランチですって」

 

あ、あはは........。ほむらはまだしも、さやかはドンマイ........。

 

キュウべえ『やぁ、皆んな久しぶりだね』

 

するとニョキっと姿を現したキュウべえ。ゆまちゃんはこんにちはー!と元気よく挨拶するが、まどかと佐倉は真顔をまま固まってしまった。

 

キュウべえ『やれやれ、君達にも僕の声が聞こえないなんてね』

 

ゆま「?おかしゃん、このこのこえきこえないの?」

 

龍騎「やっぱり二人にも聞こえてないみたいだな........」

 

杏子「えっ...!なんで私等に聞こえなくて旦那が聞こえるんだよ!?」

 

まどか「私も一応まだ魔法少女なのに........。なんで言ってくれなかったの?」

 

龍騎「聞かれてないからね、別に知らせなくても何も不都合はないからね(暗黒微笑)」

 

キュウべえ(なんか僕のセリフを取られた気がする......)

 

キュウべえの声が聞こえない事にショックを受けてる二人をリビングに招き入れて、何故キュウべえの声が聞こえないのか考察していると、まどかがある説を上げる。

 

まどか「考えたんだけどさ...、音ってさ、年齢と共に高い音が聞こえ辛くなるんだって」

 

龍騎「........そう言う事か」

 

まどか「そう!キュウべえの声は十代の可聴域にしか掛かってないんだよ!」

 

マミ・杏子「「な、なんだってー!?」」

 

わぁ、懐かしいネタ........。でも筋は通ってるんだよなぁ........。

 

マミ「でも確かに理に適ってるわよね...」

 

杏子「知らない間に耳も年取ってるんだな...」

 

まどか「こうやって全身が少しずつ老いていくんだね...。それに比べてお兄ちゃんは...」

 

龍騎「いやいや、俺だって衰えてるぞ?前世と違って肉体も人間だから少しずつ老いてってるよ」

 

まどか「じゃあなんでキュウべえの声が聞こえるの?」

 

龍騎「地獄耳だからでしょ(適当)」

 

それから皆んなで雑談してると、キュウべえは隙をついてゆまちゃんに声を掛けた。

 

キュウべえ『やぁ、また会ったね。ゆま、まさか君が杏子の娘だったとはね...。昨日も言ったけれど、君には魔法少女の才能がある。君には叶えたい願いがあるんだろう?さぁ、僕と契約して、魔法少女にな........』

 

ゆま「ねーおかしゃん、ゆま、まほうしょうしょになってもいい?」

 

杏子「はぁ!?」

 

龍騎「はい!?」

 

するとゆまちゃんが魔法少女になっていいか、佐倉に聞いてみると、俺と佐倉も驚いてしまった。

 

ゆま「ゆまねー、きのうもほいくえんでこのこあったの。まほうしょうじょにならない?って、まほうしょうじょになったら、なんでもほしいものがてにはいるんだって!ゆまはねー、おかしゃんおいっぱいあそぶじかんがほしいの!たがらまほうしょうじょにらなりたいなー!」

 

めっちゃいい子じゃねぇか........!!健気で親想いのいい娘さんじゃねぇか........!!思わず涙出ちまったじゃねぇかちくしょう!

 

すると佐倉は思いっきりキュウべえに殴りつけては、首を掴んで殺気の籠った目で睨みつける。

 

「いいか...、娘に手を出してみろ...。殺すぞ

 

こ、こえぇ........。あんな殺気感じたの久しぶりだな........、一体誰の影響を受けたのやら(←犯人)

 

すると佐倉はゆまちゃんを抱きしめて、

 

杏子「ごめんな...。かーちゃんが不甲斐ないばっかりに...、いくらでも遊んであげるから...、あんたは私みたいに魔法少女なんかにならなくていいんだ...」

 

ゆま「ほんと!?おかしゃんだーいすき!」

 

そう言って佐倉親子は抱きしめてるシーンに感動して涙が止まらなかった。

 

まどか「いい話しだねぇ...」

 

マミ(いい話しかしら...?)

 

いい話しだろ...(涙線崩壊)

 

 

 

それなら皆んな帰って行くと、ジャージ姿になって一息吐く。いつの間に着替えたんだか........。

 

キュウべえ『皆んな帰ったかい?』

 

龍騎「おう、お前も帰るのか?」

 

キュウべえ『そうだね、僕もお暇するよ。元々立ち寄るだけのつもりだったしね』

 

そう言えばそんな事言ってたな........。

 

キュウべえ『それに、あの腐った牛乳をこれ以上飲まされるのは御免だからね。それじゃあね』

 

マミ「ち、ちょっとキュウべえ!?」

 

そう言ってベランダに飛び乗って、そのまま何処かへ行ってしまったキュウべえ。多分次会うのは暫く後だろう、顔も見たくないけど。

 

マミ「........一人は寂しいものね...、家に誰か居るって、やっぱり良いわよね...」

 

龍騎「........でもなマミ、この現実を受け入れないといけないんだぜ?」

 

そう言って俺は、散らかってるリビングの惨状をマミに見せる。佐倉がキュウべえに殴った事で牛乳は溢れて、雑誌も散らかってて酷い有様だった。

 

マミ「........誰か居るは居るで面倒くさいわね...。やっぱり...、他人に気遣わなくていい一人の方が気楽だわ...」

 

結婚願望者がそんな事言ったらダメじゃねぇか。そんな言葉を送らずに、俺は散らかったリビングの掃除に取り掛かった。




いかがでしたか?

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

良かったら次回もよろしくお願いします。

マギレコ編でヒロイン増やすかどうか

  • 増やそう!そして修羅場そう!
  • いや、秘封倶楽部だけでいいだろ
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