Fate/SAVE ALL FAKER:Re   作:トムさん

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ギーツの新しい姿、ギーツⅨ。カッコいいですよね。あの複眼を見たとき正直チェンソーマンの悪魔の目に似てるなっと思ったんですが、私だけですかね?
あとギーツの創生の力に制限はないと思っていましたが、制限ありましたね。またオーマジオウのチートさが分かりましたね。

それでは本編、どうぞ!


第五話 邂逅Ⅱ

「この本によれば普通の少年、衛宮士郎。彼にはいずれ父親と同じ魔術使いとなる未来が待っていた。前回、彼と彼の父親の衛宮切嗣は長い旅の果てに日本の冬木のちに自分たちの願いを叶える力を持つ搾月家の存在を突き止めた。そして二人は目的地の冬木市にて信じられないものを目にする。それは街の中心部を飲み込んでいる巨大な闇と一人の……おっと、ここから先はまだ未来のお話。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

士郎side

 

「なんだよ、あれ………」

 

 

俺たちの目の前には街の中心を飲み込んでいる闇があった。それは街ある建物も人も、全てを闇に沈めていた。

 

 

「おいじいさん!いったん外に出るぞ!」

 

「……っ!待ちなさい士郎!」

 

 

俺はじいさんの言葉を聞かずに車の外に出た。外に出るとさらに闇を肌に感じた。俺は爺さんにあの闇について尋ねた。

 

 

「じいさん、あれについて何か知らないか?」

 

「分からない……いったい何が、起こっているんだ……こんな現象、人に手によるものではない……!」

 

(人の手によるものではない、か………)

 

 

さて、推理してみよう。考えられることは二つ。ではそれぞれ順に考えてみよう。

 

一つ。この街の魔術師が行った儀式が暴走した。

だがこれはないと思う。なぜならじいさんの言った通り、これを人の手によるものだったら、かなりの魔力が必要だと思うから。

 

では二つ目。搾月家が起こしたもの。

正直こっちの線の方があると思う。なぜなら車の中でじいさんが言ってた願いを叶える力。その力を使い誰かがあの闇を出現させた可能性。

 

 

「……なぁじいさん。俺の気のせいじゃなけりゃ、あの闇どんどんでっかくなってないか!?このままじゃ街全体が飲み込まれるぞ!」

 

「……車に戻れ士郎!引き返すぞ!」

 

「……は?」

 

 

俺はじいさんの言葉に耳を疑った。引き返す?それってつまり………

 

 

「……なぁじいさん。それってつまり、この街の人たちを見捨てるってことか?」

 

「……そうだ。今はそれが最善なんだ。」

 

「っざけんな!あそこにいる人たちが死んでもいいっていうのかよ!」

 

「必要な、犠牲だ………」

 

「なんでだよ!もしかしたら、まだ助かるかも───」

 

「士郎!現実を見るんだ!あれはどこまで行くか分からないんだ!下手に近づいてさらに被害が出たら、元もこうもないんだ!」

 

「それは………」

 

「見て分かると思うがあの町の損害は異様だ。あの闇がどこまで広がるのか、だれにも予測できない。もしかしたらここまで……いや、最悪の場合、国ごと……」

 

 

そう言ったじいさんは車の屋根を強く叩きつけた。その手はほんの小さく震えていた。そしてその顔は最悪の未来を本当に恐れているかのように怯えていた。俺もじいさんの気持ちや恐れているものもわかる。けど───

 

 

「……じいさんの言いたいことはわかったよ。でも、それでも───」

 

 

突然俺たちの背後が強く光った。そして、闇の麓から突然放たれたその光が闇を包み込み、目を覆うほど強く光るり、再び闇があった場所に目を向けるとそこにあったはずの闇は光諸共消え去っていた。

 

 

「……なんだ、今の?」

 

「あの規模の闇が、一瞬で……?」

 

 

俺たちは今起きたその現象に理解できず、しばらくフリーズしていた。

 

~~~~~~~~~~~~

 

フリーズが解けた後、俺たちは車に乗り込み急いでその場から離れ光の発生源へと向かった。けどその場でしばらくフリーズしていたのが悪手だったのか、途中で渋滞に巻き込まれてしまった。

じいさんは渋滞によって止まってしまった車に苛立ったかのようにハンドルを叩きつけた。……さっきからじいさんはイライラしすぎだと思う。やること全部終わったらカルシウムを取らせよう。

 

 

「くそっ!これ以上は車じゃ無理か!」

 

「見た感じまだまだ渋滞は続きそうだな……なぁじいさん、あの闇を消した光の発生源って地図を見る限りこの山を越えて竹林の道を過ぎた先なんだよな?」

 

「あぁ、そうだ。ただ実際の場所は多少ずれてるかもしれないが………」

 

「なるほど大体わかった。ならここ周辺を見て回れば見つかる、か………ごめんじいさん。俺はこのまま先に行く!」

 

「待て士郎!……士郎!」

 

 

俺はじいさんの引き止める声を無視して子供特有の小さい体を駆使して、印をつけた地図を片手に人と人のの間を通って闇があったほうへと向かった。

しかしいくら子供の体が小さいからといっても、多少は人とぶつかってしまいどうしてもタイムロスは発生してしまう。

 

 

「あぁ、くそっ!ワープできる魔術とか教わっとけばよかったわっ!」

 

 

そう愚痴りながら俺は光の発生源へと走った。

 

~~~~~~~~~~~~

 

「はぁ、はぁ、全然見つかんねぇなぁ………」

 

 

俺はじいさんと(勝手に)別れてから地図を見ながら光の発生源を探していたが、これが全くと言っていいほど見つからない。

 

(おかしい……確かにここら辺だったような気がするんだよな………)

 

「書いてある道はここが最後か。」

 

 

竹林の道を抜けるとそこは少し坂になっていた。そこを上るとそこには───

 

 

「ここが、あの闇があった場所か………」

 

 

目の前には街の中心部を飲み込んだ闇が残した巨大なクレーターがあった。

 

 

「……ここで犠牲になったあんたらのことは、忘れない。ひと段落したら、墓参りに来させてもらうよ。」

 

 

そう言って俺はクレーターに向かって小さく手を合わせた。それが今の俺にできるせめてもののことだ。

 

 

「……早く見つけないとな。ったく、搾月家の屋敷ってのは一体どこに───」

 

 

考えに没頭していると突然小さく鈴の音が聞こえ音のほうを振り向けば、そこには闇の影響か大部分が抉り取られたかのような今にも崩れそうな日本屋敷があった。

 

(こんなところから鈴の音?)

 

「……誰かいるのか~!?いたら返事をしてくれ~!」

 

 

屋敷に近づき周辺に呼び掛けても誰一人として返事を返してこなかった。……シャイなのかな?

 

 

誰もいないと思い一息つくと屋敷からまた小さな鈴の音が聞こえた。俺はもう一度目を凝らして建物内部を見てみると、そこには手鞠が転がっていてその近くには俺のほうを向いている日本人特有の黒髪に赤い瞳を持つ少女がたったひとりでいた。

 

 

「……………」

 

「……君は、誰───」

 

 

言い切る前に屋敷の柱が限界を迎え辛うじて支えていた屋根が少女の真上から落ちかけていた。

俺はそれに気づくと全速力で屋根に潰されそうになってる少女のほうへと向かった。

 

(っ、くそっ!この距離じゃ間に合わない!頼む、()()()()()()!)

 

 

その瞬間、少女の上から崩れた屋根が突然止まった。理由は分からないがこの好機を逃す訳にはいかないと俺は急いで少女を抱きかかえ急いでその場から離れた。

 

 

「はぁ、はぁ、ギリギリ、間に合ったなぁ………」

 

(しっかし、さっきのは何なんだ?まるであの屋根だけが時間が止まったかのような気がしたんだが……あれ?そういえば───)

 

 

 

『僕はさっき朔月家は歴史の長さ以外何もないといったがその実態は()()()()()()()()()()()()女児が生まれる特殊家系だったんだ。』

 

 

 

俺は車の中での爺さんの言葉を思い出した。確かに俺は屋根がまだ崩れ落ちるなと考えた。いや、願った。その願いが叶われ崩れるのが止まりこの子を助けられるだけの時間を稼げた。という事は、さっきの時が止まったかのような現象は今俺の腕の中に抱えられている少女が起こしたという事になる。つまりこの子が………

 

 

「……なぁ、君の名前は───」

 

「くる、しい………」

 

「……は?どういう………」

 

「かあさまいがいに、だっこされたのはじめて………」

 

「……あっ、そういうことか。悪かった。痛くなかったか?怪我とかないか?」

 

 

最初は何のことかと思ったがどうやら強く抱えすぎたらしい。助けることに夢中でそこまで気が回らなかった。それほど必死でヤバかったということだ。話を戻し、少女は俺の問いに頷き、無事なことを伝えてくれた。

 

 

「……そうか。とりあえずここを離れよう。危ないのがいっぱいあるからな。」

 

「どこに、いくの?」

 

「さぁな?とりあえず俺の親父のとこまで行くからそこまで寝てていいぞ?」

 

「うん……わか、った………」

 

「……あぁ、おやすみ。いい夢を。」

 

 

少女はよほど眠かったのか俺が寝てもいいというとすぐに寝息を立てた。

 

 

「……さて、よっこいせと。とりあえずじいさんと合流が最優先だな。」

 

「それには及ばないよ。」

 

「っ!」

 

 

突然人の声が聞こえ少女を抱えながら声のあった方から距離をとった。けどそこに立っていたのは敵ではなくむしろ俺の見知った人物だった。

 

 

「……安心しなよ。別に敵が変装してるとかではないよ。」

 

「……なんだ、じいさんか。あんまり驚かさないでくれ。びっくりするから。」

 

 

その人物は渋滞中の車から別れたじいさんだった。ここにいるってことはもう渋滞は解消したということだろうか?まぁそれはともかく。

 

 

「……その子は?」

 

「ん?あぁ、この子か。ここに来た時にあそこの屋敷に一人残されていたんだ。んで、屋敷の屋根が崩れようとしたところを、ギリギリ助けられたって感じだな。」

 

「そうか。それはよくや───待て、士郎。その子は、もしかしてあそこの屋敷から助け出したのかい?」

 

「えっ?あ、うん。たまたまここに来たら蹴鞠の鈴の音が聞こえてさ。そっちに行ったら屋敷があったんだよ。」

 

 

そういうとじいさんの目がいつもより数段鋭くなり俺を───いや俺の腕の中にいる少女を見つめていた。俺は何かまずいと思い少女をじいさんから見えないように抱きしめた。

 

 

「……じいさん?」

 

「……もうすぐ雨が降る。ひとまず車に戻ろう。その子も連れて来なさい。いいね?」

 

「……あぁ、わかった。」

 

 

言いたいことが終わったのかじいさんは俺達には目もくれずおそらく車を止めているところまで向かっていった。俺はその後ろ姿を見ながら一つの不安がよぎった。それは俺が少女のことを話した時のじいさんの目が変わったからだ。世界中の紛争地域を回っていた時、事件の主犯に向ける目と同じでとても冷たい目を………

 

 

「……頼むから変なことは考えないでくれよ、じいさん。」

 

 

俺はただそう願うしかできなかった。

 

 

 




最後の数文、うまい言い回しができなかった………
コメント・感想お待ちしています。

それでは!CIAO~♪
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