更新をサボっててごめーん!
ヴィクトリーロードのプレイ初日に三国先輩のHEROをお迎えしたんだけれども、キーパー根性つよくね?
押忍! 三国太一だ!
先日、俺たち雷門は海王学園を討ち倒して全国出場を決めてから1ヶ月が経った。全国大会ともなれば地方大会から全国トーナメントに移行するまで時間が空くものだが、流石に少し長かったな。
その間、俺たちは中間試験というちょっとしたイベントを消化した。
夏美理事長が「言っておきますが、中間試験で赤点を取った選手はホーリーロード本戦に出場させませんからね。これは理事長としての言葉です!」という声明を出したことで、一部の連中は必死になって勉強してたっけ。
よほどストレスが溜まっていたのか、サッカー部での練習時間中に鬼気迫っていた一部の連中が鬼道コーチや円堂監督からお叱りを受けていたのは今でも記憶に新しい。分かるよ、気持ちが入り過ぎると逆に集中出来ていない状態になるんだよな。
それと、嬉しいニュースもあった。ここまで戦ってきた甲斐あってか、俺たちのサッカーを見た元
今のところ実力的には心許ない。俺達がこなしている内容より二段階は落ちる練習内容で音を上げる程度には貧弱だが、復帰当初の実力を考えれば相当の進歩をしている。そう遠くない未来、一緒に戦えるくらいには強くなってくれるだろう。
まぁ、何はともあれ。サッカー部は全員がホーリーロード全国区に行ける状態で今日……ホーリーロード全国大会 初戦の日を迎えた。
ホーリーロードスタジアムに集合した俺達は開会式へと出席し、それぞれのバトルフィールドへと移動するホーリーライナーに乗り込み、対戦相手と電車内のガラス越しに対面しながら移動するという謎の時間を過ごしながら、実際に試合を行うフィールドのあるスタジアムまで移動して来た。
そんなこんなで現在は試合に向けて準備をしている最中だ。皆がレガースやスパイクの点検を行い、精神統一やイメージトレーニングに励む中、ふと俺は南沢が心ここに在らずといった様子でいることに気が付いた。
「月山国光、か……」
「南沢、どしたん。話聞こか?」
「三国……いや、テメェには関係ねえよ」
話しかけてみたところ拒絶されてしまったが、集中出来ている状態とはとても言えない。試合に影響されでもしたら困るので、ここは揺さぶって行こう。
「当ててやろうか。大方、『雷門を飛び出していたら、俺は向こう側に居たんだろうな……』とでも思っていたんじゃないか?」
「……キッショ、なんで分かるんだよ」
そら原作知識よ。本来の世界線だと、お前は雷門を抜けて月山国光の選手になったことで「リバースカード先輩」などと呼称されるくらいには人気者(笑)だったんだぞ。
「まあ、お前の好きそうなチームだよな。軍隊みてえに統率の取れた組織プレーに型通りの動き、オーソドックスな必殺技……管理サッカーの権化とでも言おうかね」
「ああ。何より、フィフスセクターに逆らって無茶な戦いをするほど馬鹿じゃねえ。勝利できるサッカーを享受し、サッカーを通じて内心点を確保するにはもって来いの学校だろうよ」
「管理サッカー思想極まれり、だな。これまでの経験からそうなっちまう気持ちは分からなくもねえが、月山国光の奴らもそんなマインドじゃ生きていて楽しくねえだろ」
「全員が全員、お前や松風みてえに楽しいサッカーを基準に生きていると思うなよ。そうなったらこの世は終わりだ」
「ははっ、そうかもな! ……そんじゃ聞くが、雷門の南沢篤志は楽しめているか?」
「いいや。だが、楽しめるだろうよ……今日の試合に勝ったらな」
ニヒルな笑みを浮かべる南沢の顔に、もう迷いは見られなかった。どうやら俺達は最高のコンディションで試合に臨むことが出来そうだ。
【雷門フォーメーション】
ベンチ:信介、輝、一乃、青山
【月山国光フォーメーション】
ベンチ:
全国大会初戦ということで、円堂監督と鬼道コーチは堅実に勝ちに行くフォーメーションを組んで来たようだ。試合慣れしている上級生を中心にメンバーを組み、各々がステータスに合わせて一番実力を発揮することが可能な場所に配置されている。
試合が開始すると共にボールは倉間から南沢へ、南沢から天馬へと渡り、天馬がドリブルで駆け上がっていく。月山国光は左右に開けたフォーメーションで迎え撃つ様子を見せるのだが、何やらそれだけでは無さそうだ。まるで、何かを待っているような……
「オペレーションα!」
「「「はっ!!」」」
「チャンスです、倉間先輩!」
「ナイスタイミングだ、松風。シュートコースがガラ空きだぜ!……どわあああああ!」
天馬から倉間にボールが渡った次の瞬間。突如として発生した竜巻に、倉間がキープしていたボールごとフィールドの外へと吹き飛ばされた。近くにいた南沢と速水も巻き込まれ、宙を待って地面に叩きつけられている……って、大惨事じゃねえか!!
「おい!無事か!?」
「あ、ああ……何とか受け身が間に合った……!!」
「芝が柔らかくて助かったぜ……!!」
「もおー、なんなんですかぁ……!?」
俺が声を張り上げれば、三者三様の答えが返って来る。
……距離? そんなものを気にしてはいけない。
あの様子からして、かなり余裕があるな。殺人的に見えるギミックだが、なるほど。選手が巻き込まれた後のプレー続行や、選手生命に影響を及ぼすようなダメージは与えないよう設計されているらしい。
フィフスセクターに人の心が無いとはいえ、最低限の安全担保はしているというわけか。
その後、月山国光ボールから再開された試合。
竜巻の発生するタイミングが分かっている月山国光に対し、スタジアムのギミックに対応しきれていない雷門は攻めるも守るも後手に回る。
「【イナズマ】!」「【1ご……くそっ、ズレた!」
「どこを撃っている?」
「【ゼロヨン】!」
「オペレーションγ!」
「「「はっ!!」」」
「うわあっ!? 今度は横から!?」
「【フォルテシモ】!
天馬!シュートチェインだ!」
「はい!【マッハウインド】!!」
「読めているぞ!【パワースパイク】!!」
「なんて堅牢な守りだ……!」
「霧が散らされるなら、もっと多く……!!
喰らえ!【ディープミスト】!!」
「なにっ!?」
「やるじゃねえか霧野!新必殺技だな!」
「風に飛ばされるくらいなら乗りこなせばいいっしょ!
【エアライド】! 頼んだよ、剣城!」
「【剣聖ランスロット】!【ロストエンジェル】!」
「【巨神ギガンテス】!【ギガンティックボム】!」
「今だ、行けっ!!」
「【ロケットヘッド】!!」
「無駄ァ!!」
新必殺技が編み出される事になったり、必殺技が飛び交ったりと白熱した展開にはなるものの、試合展開としては互いに決め手に欠ける内容が続いた。月山国光のシュートでは俺を突破することが出来ず、雷門のシュートはタイミングをズラされるか、兵頭に真正面から受け止められる。
分かっていたことだが、兵頭は強い。月山国光がここまで勝ち上がって来れた理由はアイツの力もあるのだろう。剣城の化身必殺シュートが完封される時点で、こっちの得点手段は限られて来る。
互いに得点を取ることがないまま時間が過ぎ、前半が終了した。
「後半は剣城のワントップで行く。南沢と倉間と交代で、影山はMF、西園はDFに入れ。」
「待ってくれ、円堂監督! 俺も倉間もまだやれる! 何より、一年坊と交代したところでこの戦局を好転させられるとは思えない!」
「南沢さんの言うとおりです! 得点が得られていない以上、俺達が下がったら余計に得点が取れなくなる!」
ハーフタイム中に告げられた円堂監督からの言葉。これに、南沢と倉間は難色を示した。二人としては思うように得点出来ず、それで一年と交代させられるという方針が耐え難いのだろう。
だが、鬼道コーチと円堂監督はあくまで冷静に二人の意見を退けた。
「理由ならある。お前達の強みは連携力だ。
だが、それは今回このフィールドには不向きだ。前半中に何度もタイミングを合わせた事で、お前達の中には一定のパターンが生まれてしまっている。もし後半中に違うタイミングで竜巻を発生させられたら、今度こそ雷門のプレーは崩されるだろう」
「今回の交代は恥じゃない。チームが勝つためにお前達のプレーがここまでだったというだけだ。フィールドから去ったとしてもお前達の気迫はフィールドに残ってる! 最後までサッカーやろうぜ!」
というわけで、交代は成された。
【雷門フォーメーション】
ベンチ:南沢、倉間、一乃、青山
「剣城。分かっていると思うが、兵頭は強い。アイツの
「ええ、分かっています。決めてみせますよ」
「その意気だ。頼んだぜ、エースストライカー」
俺の言葉に剣城はポカンと呆気に取られた後、ニヒルに笑って定位置へと走って行った。勝ちに行くぞ!
そして、月山国光ボールから再開された試合。
鬼道コーチの予想は当たり、竜巻ギミックのタイミングがズラされた事で前半から戦っているメンバーはやり辛そうにプレーしている。
だが、そんな中でキーになったのは輝と信介だ。この二人はフィールドの外から入ってきたばかりという事もあり、上手いことポジションの起点となって試合を有利に運んでくれている。
「【サイクロン】! 天馬、頼んだよ!」
「そうか、竜巻に自分から飛び込めば!
【そよかぜステップ】!!」
「なにっ!?」
「竜巻を突破した!?」
「【マッハウインド】! 剣城!!」
「でえりゃああああ!!」
「速さで攻めてきたか! だが、無意味だ!
【パワースパイク】!!」
途中、輝が拾ったボールを天馬が運び、天馬の必殺シュートを剣城がダイレクトシュートでチェインするという流れがあったものの、この素早いシュートにも兵頭は対応してみせた。
そして、月山国光も得点を得るべく戦術を駆使してくる。
「オペレーションβ!」
「「「はっ!!」」」
「来るぞ、竜巻だ!」
「【ロケットヘッド】!!」
「なにっ!?」「しまった!」
ギミックに対応する構えをフェイントとして使い、雷門の姿勢が硬直したところに低い位置からロングシュートを撃ち込んできた。虚を突かれた雷門は対応できない……などという事はなく。
『な、なんとー! 雷門イレブンは自陣ゴールを見る事なく前線に上がっていくぞー!? 一体どういう事だー!?』
「【熱血パンチ】! 追いつけるよな──」
月山国光の10番からシュートが放たれた光景を目にした剣城が前線へと駆け上がっていく。放たれたシュートには俺が熱血パンチで対応し、斜め45度上へ目掛けて弾き飛ばす。
「……信介!!」
「うおおおお!【ぶっとびジャンプ】!!」
「行くぞ!【皇帝ペンギン──」
「「【2号】!!」」
「【巨神ギガンテス】!!」
そこに信介が追いつき、シュートチェイン。
今度は俺たちのカウンターシュートが月山国光ゴールへ目掛けて放たれた。更にそのシュートへと神童、輝、天馬が【皇帝ペンギン2号】を重ね掛けして威力を上げていく。
それを見た兵頭は自身の化身を発動させ、目の前に迫ったシュートを受け止めるべくボールへと集中を込めた。
「ゴールは割らせん!【ギガンティック──」
「オラァッ!!」
「なにっ!?」
だが、集中してしまったからこそ見えなくなるものもある。シュートの軌道へと割って入る男がいたのだ。シュートの外から割って入った剣城がダイレクトボレーを叩き込み、シュートの軌道を変える。兵頭の真正面から受け止められる筈だったボールは本来辿る筈だった道筋を変え、ワンバウンドをした後に兵頭の脇をすり抜けてゴールへと突き刺さった。
「ほうほう、そう来たか!」
ボールに集中してしまうからこそ、選手の動きが見えなくなってしまう。その弱点を見事に突き、かつ軌道を悟らせないためにワンバンシュートをチョイスするとは……中々に面白い答えを出してくるじゃないか!
『ゴール!!雷門、ついに月山国光のゴールをこじ開けたー!!』
実況席の角間王将が興奮しながら雷門のゴールを祝福してくれる。剣城を揉みくちゃにする前線のメンバーを見ながら、俺は口角が上がるのを抑えきれなかった。
その後、試合は勢いを掴んだ雷門のペースで進んでいく。変化したギミックに前半よりも早く対応する事が出来た神童が【神のタクト】を発動。ギミックを障害ではなく追い風へと変える軌道でボールが繋がり、再びシュートチャンスが訪れる。
「俺に必要なのは【デスドロップ】よりも強い必殺技……ならば!うおおお!【デビルバースト】!!」
「【パワースパイク】!……うおおっ!?」
剣城が背中から悪魔のような翼を生やし、本来の世界線とは真逆の回転かつ、本来の世界線とは異なり、
勢いのままに放たれた【デビルバースト】は、兵頭の【パワースパイク】を打ち破ってゴールへと突き刺さった。
そして、同時に試合終了のホイッスルが鳴る。
ホーリーロード全国大会の初戦を俺たちは勝ち抜いた。
GO3どうする?
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宇宙大会編やれ
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世界大会ifでどうぞ