二次創作ってまあ原作との相違点を起点として変化が起こるんで仕方ないですけど、基本的に主人公とその仲間ばっかり強化されるじゃないですか。例えば魔法科だったら達也とかその回りあたり。
でも普通に考えて『やべぇのが生えたならそれに対抗しようとそれ以外も強くなろうとするよな』ってことで今作は達也たち一高組以外もガンガンに強化入ります。現時点ではまだ大丈夫ですが、2年生3年生になった八幡・隼人・将輝の『
ちなみに現時点で強化確定入ってるメンツはこんな感じです。
達也たち一高同級生組(達也、深雪、雫、ほのか、レオ、エリカ、幹比古、スバル)
別高同級生組(将輝、真紅郎、愛梨、栞、沓子、隼人、雪乃)
後輩組(琢磨、香澄、泉美、水波、光宣)
「八幡ほんとごめん」
「起き抜け一発目で謝罪されるの何?怖いんだけど」
一条家お泊まり2日目。ゲストルームで寝泊まりした俺は、起きてリビングに出た途端将輝に謝罪された。本当に何?
「昨日、瑠璃攫ったゴミ共シメただろ?」
うん。
「ガッツリ俺らが暴れたのが知れ回ってて」
おっとぉ(狭間の王様感)。
「別に箝口令*1敷いてたわけじゃないからガッツリ広まったんだよな」
「何で敷かなかったんだ?」
「牽制。仮に事に及んでも半日以内に特定してカチコミして首謀者軒並み半殺しに出来る戦力とかその他もろもろあるってアピールと、『こういうのがあったから厳重にしてるんで仮に計画しててもそう簡単に行くと思うなよ』って知らしめてるんだよ」
なるほどねぇ。そういう対外的アピールは必要か。
「それで瑠璃がお前のファンなの知ってる瑠璃のクラスメイト*2が話して引くに引けない状況に」
民意の暴力である。
「……まあ解った。とりあえず瑠璃ちゃんとそのクラスメイトが楽しみにしてると」
「そういうことだ。ちなみに九校戦の一件で更に人気が上がったらしく俺としては大変気に食わない」
「それは100割お前の私情じゃない?」
妹取られたからってキレんなよ。口に出したらマジで殺されそうだから言わないけど。
「……とりあえず、瑠璃ちゃんとその友達が集まれるそこそこ広い部屋とか用意しねーとな」
「三高に話つけとく。代わりにうちの生徒も見に来るかもしれんが」
「それくらいなら別に構わねーよ。やるのなんて精々魔法使った大道芸くらいだ」
「逆に気になってきたぞそれ。何だよ大道芸って」
秘密。
「はーい音楽家で魔法師の比企谷八幡さんですよーっと。おい将輝笑うな。柄じゃねーのはわーってんだよ自分でも」
2時間ほど経って現在昼前。三高のちょい広めの一室を借りた俺たちは、瑠璃ちゃんとその友達と将輝・真紅郎、あとついでに何故かいる四十九院と…………………………えーっと。なんだっけ。あ、そうだ。
「『ベルゲルミル代理』!」
「最早原型消し飛んでるのよ誰よそれ!?」
韻は合ってると思うけど。ちなみにベルゲルミルは北欧神話に登場する巨人の名前だ。ってか代理って何だよ。本命いるのかよ。
「まあいいや……とりあえずこうして来てもらったはいいが、何するかとかなんも決めてねえや。なんか質問ある?」
「お前5chのスレタイじゃないんだぞ……あ、じゃあ俺から一つ質問」
「はい将輝くん」
助かった、こういうのって一番最初に質問するの凄い緊張するからな。そういうのを担ってくれれば次の質問者が気が楽だろ。
「正味俺が何で負けたのかわからん。教えてくれ」
「さあ?(笑)」
「死にたいならそう言ってくれよ」
「待て待て待て。さすがに今のはふざけた」
将輝を制止し、改めて真面目に答えることにした。
「……実際のとこ、ルールとかの要素がデカかったと思うぞ?氷倒しはまあ俺が不意打ちしてお前の魔法遅らせたからギリ間に合わせられただけだし、モノリス・コードは魔法の威力やら何やらに競技用の制約あったから火力上限に差がなかったし。さすがに殺しありで戦ってたらお前が勝ってたよ」
「競技でなら勝てるってほど十師族は甘くないんだが」
知ってる。今まで戦った魔法師の中じゃ一番強いしなこいつ。葉山と同率一位してるよ。ちなみに達也たち一高で良くつるむ面々は戦ったことがないので対象外だ。
「……は、はい!」
一先ず将輝の質問に答えた後、瑠璃ちゃんの友達らしい女の子が手を挙げた。
「どーぞ」
「あ、あの!比企谷さんが魔法を使う時のコツってありますか?」
……コツか。あんまり話すと後が大変なんだけど……まあいいや。誤差だろ。
「俺が魔法使う時に気をつけてることとしては、
「想子の操作……ですか?」
「おう。ぶっちゃけ将輝たちってそこ雑なんだよ。そこの感覚身体に叩き込めば更にヤバくなるぜ。相手したくないくらいには」
「いやちょっと待て」
俺がそう言うと、慌てた様子で将輝が遮ってきた。何だよ。
「いや……想子操作ってのが意味わからん。何してんのお前」
「むしろ俺からすれば想子操作をせずに何してんだお前らって言いたいけどね」
達也はそういうとこちゃんと出来てるぞ。まあ出来た上でアレなあたりマジで才能偏ってんだろうけど。深雪も……まあ出来てない訳じゃないけど、素のスペックのゴリ押しが過ぎるとこあるからなぁ。今度そこ教えるか。
「俺が魔法聴いてコピってその場で使えるのって、魔法式を音として変換して知覚出来る感覚器官によるとこもあるけど何より想子操作極めてるからだからな。じゃなきゃ実戦レベルの速度でぶっつけ本番出来ねーよ」
イメージとしては……そうだな。魔法を『文章』だとしたら想子は『シャーペンの芯』みたいな感じだろうか。
まず今の主流である現代魔法の発動プロセスはこんな感じだ。
①CADから起動式を受信する
②起動式に変数を追加して意識領域から無意識領域へ送る(起動式に照準などの変数が含まれる場合省略される)
③無意識領域にある魔法演算領域で起動式と変数から魔法式を構築する(魔法式は無意識に自動構築される)
④構築した魔法式を意識領域と無意識領域の狭間からイデアに送る
⑤イデアに出力された魔法式がエイドスに干渉し書き換え改変する
これを先程挙げた例えやらに合わせて置き換えると
①
②
③無意識領域にある魔法演算領域で
④構築した
⑤
という形になる。で、
要はコイツら想子操作を自前ですればしなくて良くなる無駄な手間をわざわざやってんの。そりゃ俺より魔法発動遅いわな。達也は『眼』で魔法式を読み取れるからそういう操作の過程を行えば手順スキップ出来るのわかってんだろうね。
んで深雪は……まあ深雪は仕方ねえわ。出力高過ぎるタイプだし。濃淡が火力に相当するわけだから、脳死でバ火力出すなら気にせずぶっ放せばいいけど濃淡の調整となると想子操作は一気に難化するからな。俺や達也みたいに主観的に見れるならどうとでもなるけど、伝聞形式で確認しながら調整ってのはキツい。そうなると結果的にCADとかの機械頼りで調整するしかないから結果的に要らない手間を踏むことになるわけだな。
「じゃあちょいと実演するか。はい、これ見える?」
俺はそう言いながら、両手の人差し指の間に想子操作して作った糸を繋ぐ。
「……想子の、糸か?」
「おう。皆とりあえずこれ作ってみな。太さは……まあ最初だしな。無茶振りはしねえよ。手始めに直径約1cmのロープサイズで」
そう言いながら、直径0.1mmの太さで構築していた想子の糸を膨らませ直径1cmに広げる。それを他所に将輝や瑠璃ちゃんたちは想子のロープを作ってみるが……歪んでたり、変なところで太くなっていたり細くなっていたり。あ、でも真紅郎や四十九院は結構綺麗に出来てる。
「……うん、まあそんなもんでいいか。じゃあそれを、大縄跳びで縄回すみたいな感じで振ってみな」
俺がそう言うと、早速真紅郎が円を描くように両手を動かす。……しかし。
「……回りませんね」
「そりゃそうだろ。想子は非物質なんだから手ェ回したところで慣性働くわけねーじゃん」
「……………………つまり?」
「縄の挙動を完全にイメージしてそれに合わせて想子を操作し続けような」
そう言いながら俺は想子のロープを再び直径0.1mmに変更。そしてそれを伸ばし端を繋げて輪にすると両手の指を通しあやとりに。そして両手の指を動かしながらそれに合わせて想子の紐の形状を完全把握し操作。えーと『ほうき』。んで解いてもっかい動かして『富士山』。『ちょうちょ』。『四段はしご』。
「キッショ……」
「直球暴言来たな?」
将輝から普通に暴言来たぞ。思ったよりシンプルなの来てちょっとビビったわ。
「いやだって気持ち悪いし……紐がより合わさってるとこまで再現されてたら『キショい』が来るわそりゃ」
……そんな気持ち悪いかな。今度達也に聞いてみよ。
ちなみに後日、達也に見せてみたところ『道端のちょっとデカい石が邪魔だから退けたらその裏から思ったより沢山のダンゴムシが出てきた』みたいな顔された。どういう感情なんだそれは。
「まあとりあえずこういうのをやって想子操作が出来るようになったら魔法の発動速度上がるよってことだよ」
「それ教えて良かったのか?」
「どうせ俺より低次元の知覚しか出来ねーお前らじゃ想子操作で俺には及ぶことはないからな」
「おうお前ら集まれコイツ一回囲んでボコボコにするぞ」
怖。いやまあ実際発動速度に関しては俺に上回れる奴が出ることはまずないと自負してる。大体皆一回はドン引きしてるし。
「スピード・シューティングに来なかったことを安堵してますよ……絶対勝てないじゃないですか」
「そうだよ?」
「あ『
もっと精度高い予測しような。されても嫌だけど。
「今じゃ操作極めたことで、魔法だけで料理出来るからな」
「何しとるんじゃお主」
堪らず四十九院からツッコミが入った。
「例えばここに生卵がある」
「今何処から出したの?」
一色愛梨の疑問をガン無視して、さっき来る時にスーパーに寄って買ってきた卵を取り出す。ちなみに空気を2℃ほどにまで冷却した上で滞留させた中に置いたままだったから常温放置はしてないぞ。
「で、そこの蛇口から水を出してそれを操作して滞留、宙に浮かせる」
「もう意味わからんが」
将輝の言葉を無視し、水に卵を放り込む。そして今度は水を中の卵ごと浮かせたまま周囲に火を起こして加熱。循環させて熱にムラがないようにしながら中で卵を回転させ黄身が寄らないようにする。これを何分か続ければ──────
「はいゆで卵」
「見た上で『気持ち悪い』以外の感想が出ないが」
何でだよ。
「『水を浮かせる』『その水を循環させる』『中の卵を回転させる』『加熱する』『これらを何分もずっと継続させる』、これら全部のパラレル・キャストは普通に頭おかしくなる技術なんだよ」
えー。
「なんだよ、この後大道芸として魔法で全員分のラーメン作ろうとしたのに」
「見てる俺らが頭おかしくなりそうだから普通に作ってくれ」
……チャーハンもつけてラーメン定食にしろってこと?
「違ぇよ」
チョップされた。
その後、仕方なく普通に昼飯を作ることに。……食材切るくらいなら魔法使っても良くない?ダメ?ダメか。まあとりあえず昼飯作って食べて、午後は実技棟の一室を借りてデモンストレーションをすることに。……気のせいだろうか、普通に一般生徒が増えてきている気がする。別にいいか。
「っし、
「ああ、瑠璃たちにも分かるように抑えてな」
よし。
「じゃあ真紅郎、審判頼む」
「任せてくれ。……ではこれより、一条将輝対比企谷八幡の模擬戦を開始する。ルールは『殺傷ランクAの魔法の使用禁止』『後遺症が残るレベルの負傷を与えることの禁止』。また、戦闘が白熱し観戦している子供たちに分からないレベルまで突入した場合はこちらが制止するのでその場合は引き分けとし戦闘を中断すること。……後、子供たちが見てるから過激な発言は控えること」
「おう」
「分かった」
その言葉と共に、俺は『セブンスコード・レクイエム』を。将輝もまた自身の赤い銃型CADを取り出す。……あれ、Bランクはセーフなの?
「どうせ貴方たちBランク程度ならどうとでもなるでしょう」
ハッ倒したろかこいつ。いやできるけど。
「それでは──────始め!」
「リベンジマッチだ死ね腐れゾンビ!」
「そっちこそ三つ目の黒星つけてやんよ死ね!」
「話聞いてたか?」
子供たちに分かるよう手加減しろと言われたのを秒でシカトこいてガチバトルをおっ始める俺たち。……いやちゃんと手加減はしてるよ?フェイントも視線とか筋肉のみの意図的な動作でかけたりせずに、ちゃんと見える動きでやってるし。速度も時速100km以下に抑えてる。これなら子供たちでも全然見えるでしょ。
「三惨華!」
「冥狗!」
急所目掛けて放たれる三発の打撃を、ジェネリック『
「もうちょいギア上げて行けるよなァ!?」
「当然!」
それを合図に、さらに加速する。次第に俺たちの姿は目で追えない領域へと踏み込んでいき、俺たちが起動した魔法式の想子光が残光として奔るだけの代物へとなっていく。
「あー、僕がやれば良かったなこれ。『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の仮面ライダー1型vs仮面ライダー001みたいになっちゃってる」
誰がわかるんだよソレ。真紅郎の言葉を他所に、秒間20回ほどの拳の撃ち合いを繰り広げ距離を取る。そして──────
「『
「『大炎熱』──────」
「はいストップ」
互いに技を繰り出そうとしたところで、真紅郎に遮られてしまった。何すんだおい。
「ヒートアップし過ぎですよ。今使おうとした魔法、ランク幾つです?」
「Bだよな将輝」
「Bに決まってるじゃないか」
「僕の目を見て言えよバカどもが」
「で、本当は?」
「開発中の戦略級魔法のプロトタイプです……」
「俺は将輝とは違ぇよ!?戦略級魔法なんて撃とうと思ってねえもん!」
「なるほど。で、どんな魔法を?」
「ちょっと戦姫絶唱シンフォギアGX序盤のアレ*3を再現しようとしただけで……」
「山が吹き飛ぶ火力じゃないですか普通にAランクどころじゃねえよ馬鹿どもが」
怒られちゃった。
「ちょっとアツくなっただけでキレ過ぎじゃね?」
「その『熱さ』でこっちが焼け死ぬから止めたんですよ」
うっす。
「やーい怒られてやんの」
「将輝は後でご両親に告げ口しておきますね」
「やめろ俺は明日の朝日を見たいんだ」
『死にたくない』をそんな詩的に言われても。墓は無縁仏でいいかな?
その後幾つか魔法を教えたりして、特別講習は終了。まあ将輝たちも少々強くなっちまったが……俺がそれ以上に強くなればいいだけなので問題ない。そんなこんなで一条家訪問は終わり、少し寂しさこそ覚えるもののそれはそれ、これはこれ。
「また遊びに来てくれ、歓迎するよ」
「おう、今度はこっちに来てくれても良いんだぜ? 瑠璃ちゃんも連れて来な」
「いやそれやると瑠璃からの尊敬がお前に更に奪われるから絶対連れてかない」
「お前そこでシスコン出すなよ気色悪いな……」
ホントこいつは。まあとにかく、別れの挨拶も終えて俺は東京へと戻るのだった……が、その途中。高速道路の上で事件は起きた。
「……ん?」
なんか煽り運転されてる。パッシングに幅寄せ、クラクション……役満だな。一瞬だけ振り返って面拝んでやる。
「──────」
よし、逃げよう。アレは不味い。関わったらダメというわけではないが信じられないコストを支払う羽目に陥るやつだ。というわけでアクセル全開。
「よう、人の顔見てアクセル全開とか悲しいじゃねえか」
……隣には、真っ赤なコブラ。ギギ、という錆び付いた可動音が鳴りそうなほどにぎこちなくその方向を見て。
「……お久しぶりです、潤さん」
「おう、久しぶりだな。二代目」
《
──────そして、俺の師匠を。零崎曲識を、看取った人。
《人類最強の請負人》。哀川潤が、ニカッと笑っていた。
あ、なんか隣で《戯言遣い》がノビてる。
本編には全く関係ない話なんですが、実は八幡の進路とか次第でヒロインとか最終的な強さが結構変わったりします。イーブイかなんかかこいつ。
例えば仮に三高に進学してたら、将輝・真紅郎と三馬鹿しながら何やかんやで愛梨・栞・沓子の3人とくっついたりしてます。
もし魔法師にすらなってなかったら……まあ多分仕事で知り合ったアイドルとかピアニストとかの同業者と結婚してるんじゃないですかね。CV.りえりーの完璧で究極なのとかCV.茅原実里の精霊みたいなのとかCV.千菅春香のシグルドリーヴァとか。アイドル以外ならどこぞの『被虐』とか。もし魔法師やってない場合、テキトーな進学校で学生と音楽家の二足のわらじ履きながらも結局音楽家優先気味なので作曲依頼したら最短3日でミキシングもレコーディングも全部終わらせて今すぐCDに落として売れる状態で送ってくる化け物になるので本編よりも収入が爆上がりします。具体的には高校3年間でそこら辺のリーマンの生涯年収10人分くらい。
ちなみにルートが発生しうる女性陣の発生条件は大体こんな感じ。
司波深雪→█████████
光井ほのか→幼少期からの交流
北山雫→条件なし
千葉エリカ→幼少期からの交流
柴田美月→幼少期からの交流
七草真由美→同級生であること
一色愛梨→三高への進学