※名前有りオリジナルキャラ追加です
※雄英白書・桜『Part.5 U.A.スタジオ・PV作戦』既読推奨
ハロー、シークレット!
情報発信系配信者、
今日も今日とて秘密が蔓延る世の中を変えるため、全世界の皆様に秘密を暴いてプレゼントしていきまーす!
え? マスゴミ? ヴィラン? とんでもない! ミタちゃんは私利私欲のためなんかに“個性”は使いませんとも! 全ては
はい。
ま、無許可でやってるのは確かなのでヴィジランテってことにしましょ。ヴィジランテ系配信者の覗射ミタ! “個性”は『覗見』! 名前と“個性”だけでも覚えて帰ってくださいね? あとチャンネル登録と高評価とコメントもしてね! それからそれから、たぶん近日中にBANされるんで次に生まれるミタちゃんも見つけ出してね! ミタちゃんを覗いているとき、ミタちゃんもまたアナタたちを覗いているのだー!
さてさて、本題と参りましょ。今回は前回の『プロヒーロー御用達!? エロサイトランキングを作ってミタ!!』なんて目じゃないくらいの特ダネです! さささ、タイトルコールいっきまっすよー? せーの!
『雄英の闇、暴いてミタ!!』
拍手ー! そう、あの希望の光に満ち溢れた、国内最高峰のヒーロー養成学校たる国立雄英高等学校! ですが光あれば必ず陰もある! 闇もある! そんな闇が光に埋もれてしまっていいのか!? いいや、よくない!!
在校生はいざ知らず! 卒業生も教員も一斉に口を噤む闇がそこにある! 早速こちらをご覧くださーい!
☆★☆
画面は雄英高校体育館の映像へと切り替わる。
壇上には大きなスクリーンが用意され、その脇に生徒が二人立っていた。一人は黒マントで身を隠し、もう一人は制服姿のままマイクを持っている。体育館の中心にいる多くの生徒がステージを見つめていた。
「コンセプトは超常以前にもヒーローはいる、で御座る! 刮目あれ!」
生徒が声を上げると、スクリーンに時代劇のようなセットが映し出される。日本中世の街並みからカメラが移動し、燃え盛る寺の中に一人佇む白髪の青年、轟燈矢が映った。
「フン、金柑頭め……」
呟き声とともに、戦国武将のような甲冑と陣羽織を纏った彼が大きな炎に飲み込まれる。
背景が現代日本へと切り替わり、人気のない路地裏で、怪しげな物資を取引する敵の影。そこに、炎とともに燈矢が現れた。
「なんだこのコスプレ野郎!?」
「どっから出てきた!?」
慌てふためく敵たちを燈矢はギロリと視線で制する。
「ここは何処だ」
問いかけに混ざった威圧に、たじろいだ敵たちは余裕のない様子で威嚇した。
「アァ? 何言ってんだてめー!!」
「スッゾコラー!!」
「で、あるか」
燈矢は刀を抜き、敵をバッサバッサと切り捨てる。フン、と鼻を鳴らし刀を鞘に納めると、空を見上げた。
「何処であろうと関係あるまい、俺はただ天下を統一するのみよ」
画面には『※峰打ちです』というテロップが表示されている。
「やぁやぁ我こそは第六天魔王ヒーロー!! トーヤ・ザ・フール!!」
ドンドンバシーン、と効果音マシマシな大見得を切り、画面にも筆文字でデカデカとヒーロー名が表示され、映像が終わる。
黒マントを脱ぎ捨て、甲冑に陣羽織姿の燈矢がマイクを手にする。
「誰が
「ちょっ、轟殿!? 台本! 台本!」
「……是非もねェ」
★☆★
いやぁ……うん。
今をときめく蒼炎ヒーロー・トーヤにもこういった下積み時代があったんですね〜。なんだかミタちゃん、サメが空飛ぶ映画を観たくなってきたぞぉ〜?
はいはい、茶番はさておき。これ、授業の一環らしくてですね。経営科メインでプロモーションビデオを作るっていう特別授業とのことで、どれだけの黒歴史もとい闇を量産してきたんでしょ……?
ちなみにミタちゃんは悪い子じゃないので盗撮とかしてませんよ? 雄英はヒーロー基礎学とかの授業を映像記録で残してまして、この授業も記録に残す対象なんですね。かわいそう……と思いながらその記録を『覗見』しちゃいました。盗み撮ってないよ、覗き見ただけだよ! ついでに配信してミタ! ってなわけでー、次行ってみましょ! 次は、なななんと現役雄英生のPVだー!
☆★☆
再度、体育館の映像が映し出される。
変わらず壇上にスクリーンが設置されているが、ステージを見上げる面々の顔ぶれが変わっていた。スクリーの脇には制服姿の生徒がマイクを携え、黒マントの生徒が二人、寄り添うように立っている。
「コンセプトはお色気有りのバディーズです! ぜひご覧下さい!」
先程と同様、生徒の合図とともに映像が映し出された。
閑静な住宅街を駆けていく人影。学ランを着込んだ朱紅藍が口には食パンを咥えながら走っている。
「うわー! 遅刻だー!」
一度食パンを手に持ってそう叫んだところで、ちょうど曲がり道に差し掛かり、死角から飛び出してきた人物と衝突した。
「きゃっ」
「わわっ」
勢い余ってそのまま相手を押し倒すような体勢となる。押し倒された相手はセーラー服を纏う渡我被身子だ。彼女は押し倒した相手である朱紅を認めると、段々と頬を紅く染めた。カメラが角度を変えると、朱紅の手のひらが渡我の胸に触れていることが分かる。
「えっちぃのは、キライです!」
「ごめんなさーい!!」
朱紅の頬に綺麗な紅葉が刻まれた。
場面は学校の教室へ移り、黒板の前に転校生の渡我が立っている。後ろの方の席に座っていた朱紅がガタッと勢いよく立ち上がり、驚きの声を上げた。
「あー! あのときの!」
「うわぁ……変態さんと同じクラスですか……」
「誤解だってばー!」
わぁわぁ言い争う二人を余所に、突如として、巨大敵が窓の外で暴れ始めた。パッと顔を窓の外に向け、同時に窓の外へと飛び出す。
「危ないですよ! 避難してください!」
「そっちこそ! 危ないから避難して!」
二人は走りながらコスチュームを身に纏い、巨大敵のもとへ辿り着いた。
彼女たちは全く異なるヒーローアイテムを用い、全く異なる戦闘スタイルで戦っている。しかし、言葉を交わすこともないまま、同タイミング、的確な連携で巨大敵を攻撃した。まるで、昔からの相棒とでもいうように――と、渋い声のナレーターが入る。
「やりますねぇ」
「キミのほうこそ」
二人が拳を突き合わせ、映像は終了した。
スクリーン脇の二人が黒マント脱ぐと、学ランにヒーローアイテムをくっつけた朱紅とセーラー服にヒーローアイテムをくっつけた渡我が現れる。
「言葉では言い尽くせない関係性がそこにある!」
「バディーズヒーロー・アイ&ヒミコです。よろしくねぇ」
★☆★
えーっとぉ……これコンプラ的に大丈夫?
あ、この子たち付き合ってる噂あるね。ソースは匿名掲示板だけど。ならヨシ! いいのか? まぁいっか!
この二人が実際にどんなヒーローへなっていくのか楽しみですね! 免許取得試験がんばえー!
では、次のPVを――
動画は続いていく。
続いていってしまう。
どこまでも。
「マジかよ……」
「うわーっ!? うわーっ!?」
「うわぁ……」
絶句する者、のたうち回る者、諦念を抱く者。反応は多岐にわたるが、この動画を観た雄英生および雄英卒業生の気持ちは一つだった。
「「「こいつ絶対に捕まえよう」」」
七色 光(なないろ ひかる)
個性『ゲーミングPC』
ゲーミングPCっぽいことはなんでも出来る。
なので配信もハッキングも出来ます(天下無双)
ちなみに顔出しではなくVな配信者。
個性届は七色に発光する個性として提出。
本人は素知らぬ顔でランドセル背負って日常を送っています。
原作トガちゃんが「えっちぃのはキライです」って言ってくれるかどうかは自分の中で大論争が起きています。あ、中の人ネタです。ヒミちゃんは頼んだら言ってくれます。