当作品は東方プロジェクトの二次創作です。オリキャラ、キャラ崩壊,残酷な表現あります。それでも良いという方のみお読みください。
プロローグ
――――それは、在り得たかも知れない物語。
――アルティメシア。
其は、神々の加護受けし、大いなる世界。
未だ人入らぬ前人未到の秘境を数多く持つその世界から、あるひとつの存在が小さな箱庭に零れ落ちる。
その存在は人の形をしていながら、普人種と呼ばれる種、亜人と呼ばれる種とは遥かに異なった特徴を持っていた。
金色の瞳。
深海を思わせるような紺碧の髪。
自我を自覚してより以来、かなり異彩を放つその特徴に、その存在は常々おのれについての考察をいつも思い浮かべていた。
自身に十余歳から以前の記憶がないこともあり、故郷といえる国から出たその青年は、紆余曲折を経て、小さな箱庭へとたどり着く。
――そこは、彼が今まで生きてきた中で、最も神秘に溢れていて。
――そこは、彼が今まで生きてきた中で、最も残酷な世界で。
「幻想郷は、あらゆる全てを受け入れる――――それはそれは、残酷なこと」
大妖、境界を操る程度の能力を持つ、妖怪の賢者と目される彼女はそう言って嘲笑った。
「だとしても、僕はありのままに受け入れるだけだ。そこに、何が存在していようとも」
龍の因子を持つ青年は、そう言って己を奮い立たせるかの如き、静かな微笑みを浮かべる。
――――そこは、何処までも只在り続ける、神秘の、幻想の最後の秘境。
「貴方は……この幻想郷に来て本当に良かったと、心から言えますか?」
千年もの時を経た、風を操る烏天狗の女記者は、真剣な眼差しで訊ねた。
「アンタがどう思おうが、その力を持っている以上、この世界から出す訳にはいかない」
最強を自負する、楽園の素敵な巫女は泰然として言い切る。
あるいは、こうも言えるのかもしれない。
「貴方がどれだけやれるのか……心底から知りたいだけよ。――ねえ、〝疾風剣神〟さん?」
五百年もの歳月を生きた、永遠に紅き幼い月は嘲笑う。
「さあ、やりましょう?死にたくなければ、本気でかかっていらっしゃい。……それとも、すぐに死にたい?別に、私はどちらでも構わないのだけど?」
最古参たる花の妖怪は、獰猛な笑顔を浮かべた。
――そこは、一つの異世界なのであろう、と。
「私は逃げた。この世界を味わい尽くしたいがために、月から逃げたのよ」
古の物語の姫君は、そう言ってはかなく笑んだ。
「だまれ……黙れ黙れ黙れえええ――――!!!!」
享楽にふける、天人の少女は怒りの声を上げる。
世界は、一人が嘆いていようが、ただそこに在り続けるのみ。
さればこそ、妖怪の賢者は笑うのだ。
――それはそれは、残酷なこと。
と。
これは、少しばかりの幻想に身を置いていた青年が、真なる幻想に至る物語。
――世界は、彼に一体何を見出すのか。
救世の主か、はたまた、破壊の神か。
彼の行く末に、幻想郷の未来は何を示すのか。
――それは、誰にも分かる筈のない、世界のみぞ知る答え。
……だが、これだけは言えるであろう。
彼にとって、その世界がどんなに得難いものであるのか。
彼にとって、その世界がどんなに穏やかであり続けられるのか。
幻想に至りし者にとって、その世界が重要なものであることに。
彼に、真の幸いあらん事を、ただ祈るのみ。
・・・という訳で、今まで読んでいただけの自分がとうとう書いてしまいました。
中2病だと笑いたければ笑うが良い・・・!
だが後悔はしていない!!