東方剣神録   作:上田幻

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ザ・説明回2「アルティメシア世界の魔法について」

 

◆魔法◆

特徴…此処で言う所の魔法とは、即ち世界の物理法則たる“五行思想”を基盤においた、五属性(木火土金水)及び派生の十二属性(風・吸・雷・焔・光・爆・氷・霧・酸・岩・圧・闇)の『自然魔法』(通常魔法とも呼称される)。

そして、もう一つが奇跡の体現とも言われる『神聖魔法』である。この魔法は人体に関する魔法とも、或いは邪を滅する力であるとも言われている。

この二つの魔法は、普人種そして亜人種達にとって獣あるいは魔に対抗する事が出来るようになった要因であるとされている。

但し、その始まりについては神代に遡らなければならないほどに、資料が乏しく、あってもいわゆる記録的なものではなく、殆どが大抵神話に留まるものでしかないため、今なお研究者たちによる遺跡での探掘が行われているほど。

 

◎適正について

人類が魔法を使用するに当たり、如何しても避けられない物が存在した。

――いわゆる、その人物にとっての魔法の適正である。

どの種の人類であれども、必ずと言って使用可能な魔法が一種類以上存在するのだが、血筋或いは才能によっては適性の魔法属性が制限されたり、もしくは使用可能になる物が増えたりすることもここ最近の研究によって判明した。

とはいえ、幾ら制限が存在しようとも、ある程度の生活が出来る程度の魔法は使用出来たりする(例えば、暖を取りたい時に火の魔法に対する適性が無くとも、ほんのちょっとの小さな火は使用できる)。これは、どのような種族にあっても共通事項である。

 

◎詠唱について

『言霊』という言葉が存在している。基本的な理念としては、およそ言語を解する種族の発する言葉には力が存在するといったものではあるが、この魔法に関しては如実に表れた単語であると言えよう。

言葉によって自然、人体、そして宇宙からでも力を引き出し、現象として顕すのである。

故に、魔法における詠唱とは、無詠唱のように基から必要としない魔法もあるが、大抵は想像を創造し、形として現実に呼び出す為に使用されるのである。

 

◎魔法陣について

上記の、『言霊』の言葉だけでも魔法は使用可能(無詠唱・初級の魔法程度以外は除く)であるが、範囲指定・威力の増減など付け加える条件があるととたんに難しくなる。

故に、五芒星型の魔法陣を空中に展開する事(プログラミングというが)によって、中級から以上を使用する事が可能である。

 

◎実際に使用する魔法について

・詠唱文の長さによって威力及び範囲が少しだけ変化する。

これは、ある種世界に対する言霊であると言える。例を挙げるなら神道における祝詞のようなものであると考えてほしい。最も、実際の詠唱文は大抵命令形で締めくくられている事が多いため、祝詞の様に心底からの自然に対する讃嘆をしているわけではないが。

とはいえ、詠唱文をわざと長くすることによって実際に組み上げる魔法陣を小さくすることで必要魔力量も少なく、かつ大量に配置する事も可能になる事もある。

(例:詠唱文を読み上げる→同時に大量に魔法陣を構成する→詠唱の完成と共に魔法陣からバレットタイプ(例:ファイヤーボールなど)を大量に撃ち出せる等)

しかしながら、二刀流『龍皇炎舞流』が開祖イオ=カリストと同期であり、生涯の友であった「賢人」がその事を披露するまでは、単純な初級及び無詠唱の魔法は顧みられなかった経緯も存在する。

結局のところ、魔法と言う存在は『言霊』だけに留まらず、思いの力もあってのものなのかもしれない。

 

◎魔法のタイプ

 

・弾(バレット)型。

単純に魔力を適性のある各属性へと変換し、魔力の塊として撃ち出す。単純な魔法ではあるが、極めたものは少なく、大したものではないように扱うものが多い。

だが、元々この魔法に対する見識と言うものが出てきた事が少なかったため、彼の「賢人」でさえ、単純と言われたこの魔法を省みたことがなかったと自伝の中において述懐している。

そも、その言葉が出てきたきっかけは、かつて行われた闘技大会において二刀流開祖「疾風剣神」と「賢人」が衝突した過去によるもの。

その戦いののち、生涯の友にして好敵手であった「疾風剣神」の速さに順応できるように、改めて自身の魔法に関して徹底的に検証を行ったところ、こうしてシンプルでありながら時と場合によっては強力な物になりうるこのタイプが日の眼を見ることが出来たのだった。

 

さて、改めてこの魔法タイプの構成を述べていこう。

とはいえ、先述のとおり魔力を各属性へと変換の後、魔力を込めて撃ち出すそれだけのものであるが、フェイントとして魔法陣をあえて構成するという手も存在する。

実際の対峙するものにとっては実に分かりにくい、とても厭らしい(あえてこの言葉を用いる)戦法となりうるのである。

 

・範囲指定型

風属性、或いは火属性や水属性など、範囲を広げる事によって効果を行き渡らせる方法も存在する。

とはいえ、流石に先述のバレットタイプの様に無詠唱で済む事は限りなく少ない。例外としては「疾風剣神」と「賢人」が生み出した神眼「黄金律眼」や魔眼「金眼律法」を使用した時であろうか。

詠唱文を読み上げると同時に、魔法陣を構成する。

このとき、魔法陣の構成としては、視界内に入る大まかな位置取りを関数で示し、威力を化学の術式等に当てはめ、発動する事になる。

何故、魔法陣に数学の式が用いられるのか。それは、位置を示し力の大きさを決めるのに最も適したものであるからに他ならない。

これは、以後示される所の集束型・広範囲殲滅型にも言える事である。

 

・集束型(レーザータイプ)

魔力を集束させながら対象を貫く、主に光や水など不定形の形状を持つ属性に適用される。とはいえ、他の属性に対しても適用されないという訳でなく(その場合は通常よりも魔力を必要とするが)、穿つ事も可能である。

魔法陣の構成としては、魔力の位置移動の関数と、X=8といったように直線状の通路になりうるように関数を指定する。

 

・広範囲殲滅型

この魔法は俗には古代級呪文と呼称されている代物であり、とかく被害も何も考えずただ殲滅する為だけに創られた、古代文明の負の遺産とも言える。これも「賢人」によって見出された魔法たちであり、かの闘技大会において「疾風剣神」相手に怒涛の魔法攻撃を加えたとされている。

魔法陣の構成としては、全タイプの中でも巨大であり、かつ面倒なまでに関数指定が大量に記される形となる。「賢人」はそんな作業をしながら、後世において、剣では最強にして最高の戦士と謳われた「疾風剣神」と互角の勝負を繰り広げたというのだから、驚きものである。

 

・補助型

対象の身体能力を上昇或いは下降させる魔法。属性の特性によっては対象を弱体化させる事ももちろん可能である。

魔法陣の構成としては、対象を名詞に置き換え、関数及び効果を魔法文字か梵字で以て示す。因みに、魔法文字は漢字の旧字体を、梵字はローマ字五十音法に則って使用すべし。

 

◎魔法陣の数式及び図式

 

・図式

① 二重の円の中央小円の中に五芒星を正確な角度・直線で描く。このとき、各属性の色に合わせて色を用いること。(木=青・火=赤・土=黄・金=白・水=黒[尚、派生属性は元の五行属性と同色である])

② 五芒星の中央の五角形内部に属性を顕す文字(魔法文字・古代文明文字(梵字の事)問わず)を書き記す。

③ 外側の円の中に、縦に直径を敷いた線と円に接する点を起点として時計回りに数式などを記していく。その際、線がぶれないよう正確に描くべし。尚、数式の文字の大きさは問わない。随時適宜な大きさで描くべし。

④ 注意!:ちなみに、魔力を用いて魔法陣を描かなければ、発動するどころか発生すらしない為に注意が必要。

 

◎古代級呪文(正式名称:広範囲殲滅型)の詠唱文

一般に詠唱文とは、唱えた当人による属性の効果の想像によって購われている事が多く、言葉の組み合わせによっては魔法が発現せずに失敗する事もある。

これは、相剋する属性(例:火と水、木に土等)を意味する言葉を詠唱文に盛り込んだ状態で起きる現象であり、一歩間違えれば可笑しな現象となるため非常に注意が必要。

 

古代文明は、かつては相剋の魔法を生み出そうとしていた経緯を持ち、その結果として相克はならずとして諦め、逆に単属性における強力無比な魔法を生み出す事に成功する。

以降はその単属性広範囲殲滅魔法の詠唱文であり、これ以上のものは造り出す事は不可能。

 

◆基本五属性

 

・木:「集え集え、太古より生きながらへし旧き者たちよ。今こそその芽を出すべきその時なり」――『世界神樹』(イグドラシエル)――

 

・火:「燃えよ、人と共に在りし原初の破壊よ。太古の御力、我らが敵に示す時なり」――『蒼焔白華』(アビスインフェルノ)――

 

・土:「大地よ、我らが前に怒りを示せ。大地を穢せし者どもへの怒りを。彼の敵未だ尚存せり。死を以て怒りを鎮めよ」――『大地全壊』(アースクウェイク)――

 

・金「降り注げ、彼方の宇宙(そら)より来たりし金よ。全てを貫く槍となりて我が前にありし者へと行け」――『流星金槍』(メタリックメテオ)――

 

・水「太古より変わらぬ母なる水よ。その腕で以て彼の者共を抱きしめよ」――『水結絶海』(タイダルウェイブ)――

 

◆派生十二属性

 

・風:「廻れ大気よ。廻り回りて渦をなせ。全てを巻き込み吹き飛ばせ。其は空を駆け廻る、大空の子等なり」――『斬絶裂風』(ウィンド・ザ・リッパー)――

 

・吸:「全てを吸いつくしたその時より、木はその生涯を生きる。はるかな未来までも、その命永らえり」――『生命吸収』(ライフドレイン)――

 

雷:「砕けろ刃、滅せよ命。其は全てを破壊する雷神の象徴なり。いざ刮目せよ、風が生み出したる自然の力を」――『雷神之鎚』(ミョルニルハンマー)――

 

焔:「降り注げ、天に生まれし星たちよ。汝等が力を以て、大地を焼尽せしめよ」――『恒星墜落』(メテオ・バニッシャー)――

 

光:「集束されし火の力、其の光は何よりも速く彼方へと到達する。故に知んぬ、其の力の前に、何人も逃れる術なし、と」――『光刃一閃』(オーバーレイ)――

 

爆:「其は始まり、そして終わり。其は終わり、そして始まり。全てを内包し、其はただ運命のままに、全てを破壊する」――『源始爆発』(ビッグバン)――

 

岩:「穿て、大地の力持ちし子等よ。其身、其力以て彼の怨敵を滅ぼさんと欲す。いざ行かん――地獄へと」――『褐色巨星』(ロックプラネット)――

 

圧:「圧せよ。地の底へ、はたまた大地の核へと。全てに等しく存する圧力は、願いと共に彼の者を地底へと引き摺り込むのみ」――『超圧決壊』(ハイグラビティ)――

 

闇「千の夜来たりて全てを等しく包み込む。始まりの無にして全てが生れし源。其は同時に、全てを吸い尽くす根源なり」――『混沌終焉』(カオスナイトメア)――

 

氷:「吹雪け、吹雪け。死を呼ぶ静かなる氷嵐よ。今こそ来たりて彼の怨敵を凍らし尽くせ」――『氷雪吹雪』(フリーズブリザード)――

 

酸:「喰らえ、全てを。融かせ、ありとあらゆるものを。其は全てを飲み込む太古の怪物なり」――『酸融世界』(アシッドワールド)――

 

霧:「薄く広く、其は世界に遍く存在せり。故に、彼の者の元へと、其は容易く刃を届かせる。其身を以て刃にのまれる恐怖を知れ」――『薄刃水霧』(エッジ・ザ・ミスト)――

 

◎複合属性の存在

とある国の研究者たる一人の魔法使いによって見出された、新たなる技法。

異なる属性(それも、相剋の関係にあるものではなく)を合成させる事によって新たな属性を生み出す技術なのである。(例:風+雷=龍巻、光+雷=雷光等)

故に、相性そして制御がしっかり成されていなければ、あっさりと術式が崩壊し、場合によっては暴走した魔力が術者に襲い掛かる危険性も秘めている。

だが同時に、この技術が確立された事によって、低迷の状態であった魔法学において、属性の可能性が大きく広がることとなったのである。

 

◎補助魔法の存在

 

属性の数に留まらず、魔法というのはそれなりに便利な物が多い。

補助魔法もまたそのうちの一つであり、こちらの場合、単純に補助と一言で言うだけでも其れなりに数も存在した。

以降は、その種類を簡単に述べていくものであり、合わせて様々な物を紹介していく。

 

――身体能力向上系統――

 

言葉の通り、五感に留まらず全身の筋肉など、身体技能を一時的に増強する代物。

主に、五属性の齎す物によって、強化される物が異なっている。

・木属性

木は気に繋がるという考えから、空気の振動によって齎される音という存在がある故に、主に聴力を強化している。

また、獣や人などの気配を若干ながらとらえやすくもしている。

・火属性

大幅な筋力増強による攻撃力の強化が主な効能。

腕力に留まらず脚力も同時に強化される為に、結果的に素早さも向上している。

燃え上がる火に薪を継ぎ足すようなものだと思えば、想像もつきやすいだろう。

・土属性

こちらは火属性とはまた違った強化方法となる。

火属性が内臓に当たる筋肉の総筋肉量を増強させるものならば、こちらは元々の肉体の表面に当たる皮膚を強化するものだ。

これにより、少なからず魔物や獣などの爪、刃を防ぐ事が出来るようになるため、冒険者たちの間では其れなりに重宝されている。

・金属性

この属性を用いた強化というのは、反射神経の強化に当たるものだ。

人間の思考は、戦いに赴くときこの反射神経を用いることによって成り立っている。いちいち試行していられる時間など、あり得ないからである。

故に、思考速度の強化でもあるこの補助魔法は、高位の実力者たちに重宝されている事が多い。

・水属性

さて、最後の属性たるこの水属性。

これは金属性のように至高に関連した物となる代物だ。ただし、彼の属性と異なる点は、精神力の純粋な強化という点にある。

清らかなる水は、心を鎮ませ更に深く、沈めていくもの。故に、この属性がもたらす身体能力向上は、一時的に精神力を増強させる、いわば魔法威力強化とも言える代物だ。

 魔法は確固たる精神力によって購われる代物であるが故の、この補助魔法だと言えよう。

 

――属性付与系統――

 

俗に魔法剣とも言われる、この属性付与の補助魔法。

名の通りに己が得物に属性を付与する魔法であり、通常の得物では攻撃が通らなさそうな敵に対する対抗技として考案された代物である。

当然のことながら、付与した場合にはそれぞれの得物に対して木属性等の属性が特性を発揮するわけであるが、一つ注意しておかなければならない事がある。

それは、『属性付与が行える得物に制限がある』事だ。

単なる鉄や青銅の剣は、魔法に負けて浸食されてしまう。故に、神秘が込められた金属でない限りは、使用を禁じられているほどだ。単純に危険なのである。

 

・基本五属性

此方の属性付与は至って変哲もない、単なる弱点属性への攻撃力増加である。

但し、その属性を付与する以上、同時に相克属性に対する脆弱性も上がるため注意が必要。

 

[木属性]

纏うオーラ色:蒼紺

効能:土属性を有する魔物・獣に対する攻撃力増加(例:マッドゴーレム等)

デメリット:金属性の物に対して、脆弱性が若干上がる。

[火属性]

纏うオーラ色:深緋

効能:金属性を有する魔物・獣に対する攻撃力増加(例:機械人形、アイアンゴーレム等)

デメリット:水属性の物に対して、脆弱性が若干上がる。

[土属性]

纏うオーラ色:黄土

効能:水属性を有する魔物・獣に対する攻撃力増加(例:スライム・サハリン等)

デメリット:木属性の物に対して、脆弱性が若干上がる。

[金属性]

纏うオーラ色:白銀

効能:木属性を有する魔物・獣に対する攻撃力増加(例:アルラウネ・エント等)

デメリット:火属性の物に対して、脆弱性が若干上がる。

[水属性]

纏うオーラ色:漆黒

効能:火属性を有する魔物・獣に対する攻撃力増加(例;ファイアエレメント等)

デメリット:土属性の物に対して、脆弱性が若干上がる。

 

・派生十二属性

此方の場合、基本五属性と異なる属性付与となる。基本五属性の場合は相克属性に対する攻撃力増加であったが、派生十二属性は元の相克属性に対する攻撃力はあまり変わらない代わり、不思議な効能を齎す物が多い。

 

[風属性]

纏うオーラ色:蒼空

効能:表面上に薄く大気の刃を纏わせることによる切れ味上昇(但し、武器自体の耐久性は変わらぬままなので注意)

デメリット:切れ味が向上したとしても、必ずしも斬れる物が増えたわけではない。

[吸属性]

纏うオーラ色:群青

効能:斬りつけた対象の体力を吸収する、ライフドレインの効能を発揮する。

デメリット:一撃一撃が軽い為に、細剣等の攻撃手数の多い物でない限り、大して吸収できない。

[雷属性]

纏うオーラ色:雪灰

効能:得物によって斬りつけた対象(無機物・有機生物問わず)一時的に麻痺させる。

デメリット:斬りつけた対象の大きさに反比例し、麻痺の効果時間が減少する。

 

[焔属性]

纏うオーラ色:銀朱

効能:斬りつけた対象に、過熱による火傷を負わせる事が可能。

デメリット:持ち手も熱くなる可能性もあるため、柄及び手に相応の装備をしておかなければならない。

[光属性]

纏うオーラ色:乳白(例外的なオーラ色)

効能:不死者に対する絶大な攻撃力を発する。斬りつけられた対象は、物にもよるが浄化される事が多い。

デメリット:あくまでも不死者に対する効能なので、通常の魔物や獣には効果を発揮しない。

[爆属性]

纏うオーラ色:艶紅

効能:斬りつけた対象を爆発させ、吹き飛ばす事が可能。

デメリット:但し、斬りつけた際持ち手に対しても衝撃は来るため、得物にもあまり良くない。

 

[岩属性]

纏うオーラ色:姜黄

効能:得物の頑強さを一時的に底上げする。

デメリット:頑強さを得られる代わり、切れ味が損なわれてしまう。

[圧属性]

纏うオーラ色:山吹

効能:得物による斬りおろしの際、一時的に圧力の増加を行う事で攻撃力を微増する。

デメリット:常時かけている場合、自身の体にも悪影響を及ぼす。

[闇属性]

纏うオーラ色:鉄紺

効能:攻撃対象を引き寄せる効果を有する。

デメリット:得物の重量以上の物を引き寄せることは不可能。あくまでも、得物の重量以下の物しか引きよせない為に、上級実力者は大抵服や鎧の一部分などを吸引する事で攻撃のサポートを行っている。

 

[氷属性]

纏うオーラ色:青鉛

効能:攻撃対象・箇所を氷結させる。

デメリット:焔属性と同じく、柄や刃等の全体が氷冷される為に準備を怠らなければ皮膚が剥がれる。

[霧属性]

纏うオーラ色:鉄青

効能:得物を霧状に変化させられるようになる。これにより、武器の間合いを伸ばしたりすることも可能になった。ある意味連節鞭剣のような使い道となる。

デメリット:耐久性に難があるため、霧状の際に焔等によって散らされた場合、得物が破壊される恐れを有する。

[酸属性]

纏うオーラ色:銀鼠

効能:斬りつけた対象を溶かす事が可能となる。

デメリット:斬りつけた際に塩酸などの強酸類が傷口に擦り付けられるために、自身の体にも掛かる可能性も有している。

 

――状態異常系統――

 

単純に対象に対する状態異常である。

無論、一口に状態異常と言っても色々あるわけであるが、これは敵性対象にのみ使用されている代物である。

大抵が身体能力の阻害等に集約されているために、騎士等の真っ当な精神を持つ者にとっては余り使用されない部類に入る。

とはいえ、犯罪者を捕縛する際においては無類の効果を発揮するものでもあるため、反応としては半々だろう。

 

[鈍重](スロウ)

効能:速度および反応の低下

詳細:土属性の分類に入り、圧属性の特性を利用した魔法で、対象に対する重力の増加によって対象を動きにくくさせる代物。

詠唱文:『彼の者を地に縛れ――「鈍重(スロウ)」』

 

[沈黙](サイレント)

効能:詠唱呪文の一時的使用不可

詳細:水属性の分類に入り、霧属性の特性を利用した魔法で、対象が魔法を使用することを封じる。凡そ、魔法使いと呼ばれている者たちにとって天敵となる魔法である。

詠唱文:『口より放たれる言の葉を潰せ――「沈黙(サイレント)」』

 

[麻痺](パラライズ)

効能:一時的に体が動けなくなる

詳細:木属性の分類に入り、雷属性の特性を利用した魔法で、敵性対象の動きを完全に阻害する。この世界においては傷を負わせることなく捕縛できる割合が高まる故に、使用最多と言える。

詠唱文:『身に走る雷を封じよ――「麻痺(パラライズ)」』

 

[暗闇](ダクネス)

効能:一時的に敵性対象の視界を闇に染める

詳細:土属性の分類であり、闇属性の特性を利用した魔法で、敵性対象の視界を完全に奪う魔法。逃げに徹する時、多用されている魔法である。

詠唱文:『闇に呑まれて自我を失え――「暗闇(ダクネス)」』

 

[弱体](ウィークネス)

効能:一時的に敵性対象の皮膚の耐久性を弱体化させ、多くの疾患に掛かり易くさせる

詳細:水属性の分類であり、酸属性の特性を利用した魔法で、敵性対象の状態異常のかかり易さを増強及び耐久力の低下を誘う。

詠唱文:『酸に蝕まれその身を溶かせ――「弱体(ウィークネス)」』

 

[猛毒](ポイズン)

効能:一時的に敵性対象の体を毒で蝕む

詳細:木属性の分類であり、木属性の特性を利用した魔法で、敵性対象に対し毒をくらわせる。

詠唱文:『彼の身に毒を生じさせよ――「猛毒(ポイズン)」』

 

[火傷](バーン)

効能:敵性対象の体の一部分に火傷を生じさせる

詳細:火属性の分類であり、焔属性の特性を利用した魔法で、視界に入っている(つまり服などで隠されていない)箇所を火傷を生じさせる。視界に入っているという制約をクリアしていれば、複数の箇所にかけることも可能。

詠唱文:『彼の身を幻焔で以て焼き尽くせ――「火傷(バーン)」』

 

[石化](ペトリフィケーション)

効能:視界内の敵性対象の体の一部分或いは全てを石化させる

詳細:土属性の分類であり、岩属性の特性を利用した魔法で、視界内の敵性対象単体の体の一部分或いは全てを石化させる。但し、一部分の場合は瞬時に行えるが、全身全てとなるとゆっくりと時間をかけて生成されていくために、余り全身の石化を起こそうとする者はいない。

詠唱文:『彼の者の身を風化せし者へと変じよ――「石化(ペトリフィケーション)」』

 

[激昂](レイジ)

効能:対象者の精神を異常に怒らせ、まともな行動を阻害する

詳細:火属性の分類であり、爆属性の特性を利用した魔法で、魔法対象者の精神を一時的に異常に興奮させ、単調な攻撃以外をすべて封じてしまう。但し、斬撃等の単調な攻撃のみしか許されない代わり、一時的に攻撃力が増加している為に注意。

詠唱文:『目を曇らせ怒りに打ち震えよ――「激昂(レイジ)」』

 

 

 

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