「ちょっとトイレ行ってくるねー!」
友達にそう言って小走りでトイレに向かう四葉は廊下で談笑していたとある三人組の前を颯爽と通り過ぎた。
四葉は様々なスポーツで結果を残しており何かあるたびに表彰され、性格も明るく友達も多いためほかの生徒と話していても話題によく上がったりして非常に目立っていた。
三人組はそんな"出る杭"を打ち始める。
「最近あの四葉って子調子乗ってるよね」
黒髪ロングの目つきの悪い一人がそういうと
「ほんとそれ!ちょっと運動得意だからって調子乗りすぎ」
と金髪で少しパーマをかけた二人目が同意し
「あーそれわかる~!なんか私何でもできますって感じ醸し出しててうざいよね~」
と少し小柄でショートカットな三人目がそう重ねる。
三人の見解が一致しているのを確認すると杭を打つ数と強さがだんだんヒートアップしていく。
その会話は授業終わりで先生の話やらほかの談笑に紛れていて"4"人以外には聞こえていなかった。
そう、'4'人以外には。
「あんたらうちの四葉になんか用?」
「あんた誰よ?」
急に割って入ってきた知らない生徒に対して黒髪ロングがそう返すと
「私は中野二乃。四葉の姉よ」
と名乗ってから立て続けに
「あのねえあんたら全部聞こえてたわよ!全くこんな隅でこそこそ悪口言ってて恥ずかしく…」
と怒鳴りつけるのを一度切り上げて少し考えている二乃を困惑した表情で三人組が見ている。
周りは騒音で満ちているが4人の周りはそんなことも感じさせないほど静寂と緊張感に包まれていた。
そしてしびれを切らした金髪が
「おい何だってんだよ!言いたいこと言うならはっきr」
「あんたら四葉のファンよね?」
三人組は予想外の返事にハトが豆鉄砲を食らったようなリアクションをした後、
「おおおお前何言ってんのよ!」
「私たちがそそそんなことあるわけないだろ!」
「そそそうだそうだ~!」
とわかりやすい返答をしてきた三人組に
「じゃあなんで四葉はすぐにわかってたのに私が誰か聞いてきたのよ?」
と止めを刺した。
そう、五つ子は"愛"がなければ見分けられないのである。
「それならなおさら直接好きですって言ってあげなさい。あの子はちゃんと喜んでくれるから。」
呆然としていた三人組は去っていく二乃に対して90°に頭を下げていた。
「あの…、そこ通っていいですか?」
声をかけた直後、詰めかけてくる三人のファンに困惑と喜びの混じった表情を浮かべる四葉を二乃が遠くから見守っていた。
初めまして、真白 スクラップと申します。
まずは最後まで読んでいただきありがとうございます。
処女作なので読みにくさや拙い部分が多かったかと思いますが、そんな本作品を最後まで読んでくれただけでありがたい限りです。できればコメントや評価もしていただけるともっとありがたいです。
今回はアニメ、映画、単行本を読んで「こんだけ目立ってたらいじめの1つや2つあってもおかしくなくない?」という個人の意見を個人の二次創作で補完してみました。四葉が感知してなければ原作にも影響でないし個人的には割と自然な流れにはなっていると思います。R-15はあまり強い描写でないのと結果的に撲滅されるのでつけませんでした。このあたりの線引きはよくわからなかったので詳しい方がいればコメントにお願いいたします。
すぐに思いつきそうな内容ではあるので何か問題があれば報告していただければすぐに消します。
Twitterも始めましたのでもし興味を持っていただけたら活動報告からフォローお願いします。
改めましてここまで読んでいただきありがとうございました。