デート・ア・ヴァルヴレイヴ   作:とりマヨつくね

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初投稿です。

出来るだけ寄せているつもりですが、所々でキャラ崩壊を起こすかもしれません。
それでも良いなら、お楽しみぐださい。
それではーーーーどうぞ!


十香デットエンド
プロローグ


(エルエルフ)

(なんだ?)

(君はもう、僕に隠していることはあるか?)

(……ある)

(僕もだ)

(時縞ハルト……改めて俺と契約だ。世界を暴くための)

(違うよ、エルエルフ。これは契約じゃない。××って言うんだ)

 

 

              

                      ◇

 

 

 ピピピピピピピッーーーーーー

 

 電子アラームの音が部屋中に鳴り響き、時縞ハルトは目を覚ました。体を起こして周囲を見渡してみると、慣れ親しんだ自分の部屋だった。

 ハルトは、ベットから起き上がって窓の前へと立った。

 カーテンをバッと開けて、日の光と共に映し出される景色を眺める。

 此れと言って変わったものはないが、ここから見える空の景色が好きだった。

 一通り空を眺め終えたハルトは、制服に着替えるためにベットの隣に設置されたクローゼットを開けた。そこから制服を取り出してそれを着替えた。

 

「ん?」 

 

 しばらく眺めていると、隣の部屋からドスンドスンと鈍いながらもリズミカルな音が聞こえた。 

 ハルトは声の正体を確かめるため、自室を出て隣の部屋の様子を確認する。

 そこにはベットの中で苦しそうにする少年と、その少年の上でタップダンスを行う少女の姿だった。

 

「あー、琴里。俺の可愛い妹よ」

 

 少年は低く唸るような声で少女に言う。

 

「おお!?」

 

 そこで琴里と呼ばれた少女は、兄の五河士道が目を覚ましていることに気づいたのだろう。

 中学の制服を翻しながら、どんぐりみたいな丸っこい双眸が士道を捉えた。

 

「なんだ!? 私の可愛いおにいちゃんよ」

 

「いや、下りろよ。重いよ」

 

 士道が言うと、琴里は大仰に頷く。そして士道の腹にボディーブローのような衝撃を残して飛び降りた。

 

「ぐふッ!」

 

「あははは、グフだって。陸戦用だー! あはははは!」

 

 その様子を見たハルトは、心の中でうわー……と思ってしまった。

 

「……」

 

 士道は無言で布団を被り直した。 

 

「ああー! コラー! なんでまた寝るんだー!」

 

「あと十分……」

 

「だーめー! ちゃんと起きるのー!」

 

 体を揺する琴里に対して、士道は苦しそうに口を開けた。

 

「え?」

 

「……実は俺は『とりあえずあと十分寝ていないと妹をくすぐり地獄の刑に処してしまうウィルス』、略してT-ウィルスに感染しているんだ」

 

 ……なんて雑な言い訳だ。

 琴里だって中学生なのだ。この程度の嘘ぐらい分かるはずだろう。

 そんな風に考えていたハルトの予想は外れ、琴里は何か宇宙人のメッセージを知ったように囁く。

 

「な、なんだってー!」

「逃げろ……俺の意識があるうちに……」

「でもおにーちゃんはどーなるんだ!?」

「俺のことはいい……お前さえ助かってくれれば……」

「そんな! おにーちゃん」

「がっー!?」

「ギャーーーーーーっ!」

 

 士道が布団を飛ばして、両手をわきわきさせながら出てくると、それに驚いた琴里が上げてハルトの股をすり抜けつつ逃げていった。

 なんとも鮮やかな動きに感心していると、ハルトは士道の部屋に入る。

 

「おはよう、士道。今日も災難だったね」

「ったく、まだ六時前だぞ。なんでこんなに早く起こしてんだ」

「あれ? 士道が琴里に起こしてもらうように頼んでいなかったけ?」

「あー……」

 

 士道は思い出したような声を出しながら、後頭部をかいた。

 昨日から琴里と士道、そしてハルトの両親は仕事の関係で出張に行ってしまっている。

 そのため台所は士道が取り仕切っているのだが、寝起きの悪い士道は琴里に起こしてもらえるように頼んでいたのだ。

 

「それじゃあ、悪いことをしちまったな。それにしても、あんなことを本当に信じるとは思わなかったよ」

「実を言うと、正直僕もびっくりしたよ。本当に信じているみたいだから、早く着替えて行った方がいいよ」

「そうだな」

 

 談話を終えたハルトは、階段を降りる。

 ドアを開けてリビングに入ると、いつもと微妙に違う景色に眉をひそめた。

 リビングの中心には、木製のテーブルがまるでバリケードのように倒されており、その奥で琴里が今にも消えそうな声で何かを言いながら身を震わせていた。

 

「…………」

 

 ハルトは足音を殺しながら接近する。

 

「がっー」

「ギャーギャー!」

 

 ハルトが肩を掴むと、琴里から何とも女の子らしからぬ悲鳴が聞こえる。

 

「あははは、ごめんごめん。僕だよ」

「ぎゃー、ぎゃー……ってハルトおにいちゃん?」

「うん。ちなみに士道も大丈夫だよ」

「本当に?」

「ああ、本当だよ。琴里トモダーチ」

「お、おー」

 

 後ろから士道が顔を出した。

 そこで安心したのか、琴里から怯えた表情はなくなり元の明るい様子を取り戻した。

 まるで心を開いた小動物みたいだな、とハルトと士道は思ったのであった。

 




……と言う訳で、後書きです。
どうだったでしょうか? デート・ア・ヴァルブレイブ。
本作を作った主な理由としては、最近VVVを見直して思ったことがきっかけです。

ーーーーやっぱり、ハルト君に幸せになってほしい!

そんな思いで作られた百パー趣味の作品です。
こんな作品でも応援してくれると幸いです。
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