綾小路清隆の妹として、全力で支えます 作:ぐれーぷ
今回で無人島編はおしまいです!駆け足気味ですがご了承ください。
それでは今回もよろしくお願いします。
最近のマイブームはみたらし団子
追記
間違えて同じ内容の文を2回投稿してました。ご迷惑をおかけしました
ごめんなさい
──無人島での『特別試験』最終日。
『一年生、離島での『特別試験』は現時刻を持って終了と致します。試験結果の集計をしておりますので暫くお待ちください。試験は終了したため、各自飲み物やお手洗いをご希望する場合は休憩所をご利用下さい。繰り返します──』
長かった無人島での生活。私たち一年生の第一回目の試験終了を告げるアナウンスが流れた。
Dクラスは勿論、全クラスから嬉しそうな声が上がった。当然だよね。
「愛歌改めてお疲れ様」
千秋ちゃんが休憩所から紙コップにジュースを持ってきてくれた。私はそれを受け取る。
「千秋ちゃんもね。大変だったね」
「本当にね。船内にアロママッサージとかあるらしいよ。一緒に行く……?」
「あー、もう行くしかないねそれは。無人島での疲れを消し去ってやる」
「あはは……んっ、美味しい。それはそうと試験の結果はどうなんだろう?」
千秋ちゃんはジュースを飲み干すと試験結果の予想を私に聞いてきた。それに関しては私も気になっている。順位は1位だと思う。私が気になるのはポイントが幾ら残ったかだ。
高円寺くんは最後まで試験に参加してくれた。そして私は沢山の食べ物を収穫して来た。その上でポイントが幾ら残ったか。最後に確認しておけばよかった。そうしたらある程度わかったのに。
「どうなんだろうね……鈴音ちゃんの作戦が上手くいくといいんだけど」
「昨日の夜に教えてくれたやつ?」
「そう。リーダーチェンジ作戦」
「……それ本当は愛歌が思いついたんじゃなくて?」
「いやいや、私にそんな作戦は思いつけないよ」
「ふーん。まぁ深くは追及しないけど」
これに関しては本当なんだけどなぁ。困っちゃうよそんなになんでもかんでも疑われたら。
千秋ちゃんはクラスの女子に呼ばれてそっちに行った。誘われても私は断ると知っているため「またね」と言い残し向かう。
仲の良さで言えば鈴音ちゃんが1番だけど、
「お、お疲れ様、愛歌ちゃん」
「愛里ちゃんもね。頑張ったね」
無人島での『特別試験』を……ではなく清にぃへのアピールのことを指して私は労った。ちゃんと伝わっているようで少しだけ恥ずかしそうに頷いていた。
名前呼びまでは行けなかったけど愛里ちゃんからしてみればかなり頑張ったと思う。人一倍臆病だけど勇気のある子だ。
愛里ちゃんを連れて清にぃとこへ向かう。平田くんや須藤くんの姿もあった。
「3人ともお疲れ。何見てるの?」
「綾小路さんもお疲れ様。Cクラスを……龍園くんをね」
私も視線をCクラスの方へと移す。残っているのは龍園くんただ1人。清潔感が皆無……流石にやばすぎる。あの状態で1人残るなんて流石だ。
私たちの視線に気づいたのかこちらへとやって来た。愛里ちゃん私の後ろに隠れてて。
「おい綾小路、鈴音はどうした?」
鈴音ちゃんを名前で呼んだことに須藤くんが少しだけ反応を示したけど、何も言わずに静観している。本当に成長しているよ君は。
「教えてもいいよ。2000ppでどう?」
「はっ、冗談にしちゃ笑えねぇな」
「冗談じゃないからね」
「ほざいてろ……つまらねぇ冗談のお礼だ。代わりに捨てとけ」
足元に飲み干されくしゃくしゃになった紙コップを投げられる。私はそれが下に落ちる前に龍園くんの顔に目掛けて蹴り返した。しかし難なくキャッチされる。
「くく、危ねぇな……が、さっきの冗談よりは楽しめたぜ」
「だから冗談じゃないって。あとポイ捨てはダメだよ」
「代わりに捨てろと言っただろ」
「なにそれ笑えない冗談だね」
「ふん……それで、鈴音はどこだ? 最後までよく頑張ったと、身体でも慰めて労ってやろうと思ったがな」
侮辱を込めたその発言に須藤くんは怒りに顔を少し歪めるけど、決して手を出すこともなく静かに拳を握って我慢していた。
「堀北さんなら居ないよ龍園くん」
「誰だよおまえは。わからなかったか? 鈴音は今どこにいるんだと聞いている」
平田くんは煽るようにそう返した。
あ、砂浜に紙コップ捨てやがった……もう仕方ないな。代わりに捨てて置こう。この場にいる全員がペナルティ対象になったら、Dクラスが損すぎる。
「昨日の段階でリタイアしたよ。今は船内にいるんじゃないかな?」
「なんだと? あいつがリタイア? あの女はリタイアなんかするようなやつじゃ──」
拡声器のスイッチが入る音がした。生徒全員が音のした方へ振り返ると、Aクラスの真嶋先生の姿があった。
皆慌ててクラスごとに列に並ぼうとするが、そのままの自由にしてていいそうだ。
だけどこれから真嶋先生から『特別試験』の結果発表をされることは皆察しているため、雑談はなく真嶋先生がこれから言うことに意識を向けていた。
まず労いの褒め言葉を頂く。改めて試験は終了したのだと実感させられる。そして次は遂に試験の結果発表だった。
1位・Dクラス=255ポイント
2位・Bクラス=140ポイント
3位・Aクラス=120ポイント
4位・Cクラス=0ポイント
「なんだと……Cクラスのポイントが0?」
龍園くんが驚いている。どうしてこの様な結果になったか理解ができていない様だった。
そして私は内心、めちゃくちゃ喜んでいた。実は試験6日目、私はうちが頑張っても貰えるポイントは原作と変わらないのでは? と99%信じていた。でもそれは違った。こうしてちゃんと本来よりも30ポイントも多く貰えている。本当によかった、正直諦めていたけどこれは嬉しい誤算だった。
そしてこのポイントが現在各クラスのCPに追加される。
Aクラス=1124CP
Bクラス=803CP
Cクラス=492CP
Dクラス=342CP
『特別試験』の結果にAクラスから葛城くんを攻める声が上がり、Dクラスからは歓声が上がった。
興奮した池くんと山内くんがコチラへ駆け寄って来て、平田くんに説明を求めていた。
「お、おおい! 平田! これは夢か!? 夢なのか!?」
「お、おおちちゅけ寛治! 平田何がどうなってんだよ!」
「あはは、後で皆に説明するよ。それじゃ龍園くん、僕たちはここで失礼するね」
平田くんに続いて皆も戻り始める。さて私も戻りますか。
「おい待て綾小路。これはどういうことだ? 説明しろ」
「呼ばれてるよ清にぃ」
「どう見ても愛歌だろ。オレは先に戻ってるぞ」
清にぃに捨てられた……泣きそう。
龍園くんが距離を詰めて来て私のことを見下ろしてくる。
「いいよ。3000ppでどう?」
「……笑えねぇ冗談だ」
龍園くんはそう言い残し船内へと上がって行った。
私もDクラス皆の下へ行き合流する。船は2時間後に出発するらしく、海で遊んでも船に上がってゆっくりするも自由とのことだ。
「平田くん私は少し海を眺めて行くよ」
「皆戻るけどいいの?」
「うん。詳しいことは後で個人的に鈴音ちゃんから聞くから」
平田くんは頷くとクラス全員を連れて船内へと帰っていた。
どのクラスも今回の『特別試験』について話し合う見たいで、結局海に残ったのは私1人だけだ。
白い砂浜と海が太陽の光に反射されて輝いている。とても綺麗だ。
「本当に綺麗……真っ白な雪みたい……」
「綾小路さんは戻らないの〜?」
「星之宮先生……お疲れ様です」
「はい星之宮先生です。綾小路さんもお疲れ様」
頭を下げて挨拶すると撫でられた。相変わらず距離感の近い先生だ。
「凄いわねDクラス。2位のBクラスと100ポイント以上の差をつけて1位……圧勝じゃない」
「ありがとうございます。鈴音ちゃんに伝えておきますね」
「あら、あなたの功績じゃないの? 綾小路さん」
「そんなまさか。私な訳ないじゃないですか」
「そうだったのね。てっきり私はいつの間にか
星之宮先生怖いなぁ。なんでこんな圧をかけてくるんだろう……。将来結婚できない人ってこんな人なのかな?
「綾小路さん今すっごく失礼なこと考えてなかった!?」
「……気のせいです」
「あー! その顔は絶対考えてたでしょ! もう許さないんだか──いたっ「おい、智恵何してる。仕事に戻れ」
佐枝先生が手に持っていたファイルで星之宮先生の頭を叩いていた。渋々頷き星之宮先生は持ち場へと帰って行く。
2人の過去が知りたいなぁ。いつか知れる日が来るのだろうか。
「星之宮と何を話してた?」
「智恵って呼ばないんですね。労って頂いただけですよ」
「そうか……見事だったな。期待以上の結果だ」
「それは清にぃに言ってください。私は何もしてないので」
「そんな事はない。おまえが収穫して来た食料がなければ20ポイント近く減っていただろう。もう一度言おう。見事だ綾小路妹」
それだけ言い残して佐枝先生は戻っていた。
欲を言えばもう少しポイントを伸ばしたかった。私が食料を収穫して来たのと高円寺くんが残った分、余計な物を買われてしまった。たらればだから言っても仕方がないけど。
「おーい愛歌! そろそろ戻って来なよー!」
船で千秋ちゃんが私のことを呼んでいる。そろそろ船に戻ろうか。手を振ってそれに応えると千秋ちゃんは姿を消した。
「一年生の内にAクラスへ上がるのも悪くないかな……なんちゃって」
今頃鈴音ちゃんは対応に追われているだろう。色々と処理することが多いから大変そうだなぁ。櫛田さんはチヤホヤされる鈴音ちゃんを見てイラつきそうだね。
船内に戻ると高円寺くんが私のことを待っていた。例の見返りの件のことでかな。
「マナカ少しいいかな?」
「いいよ高円寺くん。ちゃんと約束を守ってくれてありがとう」
「素直に受け取っておくとしよう。さて、私が言ったことは覚えているね?」
「勿論、今度は私が高円寺くんに約束を果たす番だね」
満足そうに彼は頷いた。
さて、どんなお願いごとをされるのだろう? 恋人になれとかだったら却下だ。毎月ppを寄越せだったら……まぁそれぐらいならいい。2学期からは私の
「決まったの……?」
「ああ、つい先程にね」
「それで私は何をすればいいのかな?」
「簡単さ。流石の私も疲れは溜まっている。マッサージをして貰いたくてね」
「……え、それだけ?」
高円寺くんは頷いた。もっと面倒くさい物だと思ったけれどそれぐらいならお安い。
「後でまた連絡をするよ。それじゃシーユーアゲイン」
そう言い残し高円寺くんは何処かへ行ってしまった。
すると私の端末が震えた。清にぃからラウンジに来て欲しいとのことだ。直ぐに向かおう。
「──あれ? なんか雰囲気悪くない?」
声がした方へ振り返ると愛歌の姿があった。
オレは今堀北へ今回の『特別試験』の結果の説明を終えたところだ。
「綾小路さん、あなたも今回の試験……何が起きたかは分かっているのよね?」
「うん。説明はされてないけど大体は分かってるよ。体調不良を使った鈴音ちゃんの正当なリタイア、リーダーを私への変更。そしてAとCクラスのリーダーを当てた」
「……気に入らないわ。あなたたち私を駒にしたってこと?」
「勘違いしてるよ鈴音ちゃん。今回私は何もしてないよ」
「どういうことかしら?」
「私が清にぃに指示されたのは『静観』。何もしてないよ」
「それじゃまさかこれは綾小路くんが1人で謀ったの?」
信じられないと堀北はオレの方へ振り返った。
まぁ何もしてないは言い過ぎだ。他クラスの生徒の情報、食料の調達、高円寺のリタイア阻止、愛歌が居なければ50ポイント近く減っていただろう。その差はでかい。
「認めざるを得ないわね。あなたたち兄妹は凄い……Aクラスも夢じゃないわ。でもどうして? 前回の暴力事件といい、綾小路くんあなたは『事なかれ主義』と掲げながら協力してくれたの?」
「言っただろ。須藤が大切な友達だからだ。そして今回は頑張るおまえの姿に感化されたんだよ」
「そう……教える気はないってことね」
「そう言うことだ。今後も手助けはする。だが前回も言った通りオレたちの詮索はするな。それが約束できるなら仲間として力を貸す」
「……ええ、分かったわ」
オレが差し伸べた手を堀北は握り返した。
無人島での『特別試験』はオレたちDクラスの快勝で幕を閉じた。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回は間話でドラマCDですね。一話で纏めたいところ…
最近なんとかモチベがありますのでこのまま波にのって投稿を続けたいです。
感想とか頂くとモチベーションに繋がりますのでよろしくお願いします!
それではまた次回もよろしくお願いします
追記
間違えて同じ文を2回投稿してしまい、大変ご迷惑をおかけしました。ごめんなさい
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