綾小路清隆の妹として、全力で支えます 作:ぐれーぷ
感想、お気に入り登録、誤字脱字報告ありがとうございます!
今回と次回に次々回までドラマCD編になります。
今回もよろしくお願いします
追記
2月1日、日常タグ追加
1限目〜調子に乗りました。ごめんなさい〜
無人島での『特別試験』を無事終えた私たち一年生は夏のバカンスを堪能していた。
因みに私は体調不良の鈴音ちゃんが心配で看病している。
決して外が暑いからとか、潮風でベタベタするのが嫌だとか、鈴音ちゃんの身体目的じゃない……あ、やばい鼻血が。
「鈴音ちゃん体調はどう……?」
「まだ咳は出るけれど熱はもうない。この二日間、迷惑をかけたわね綾小路さん」
「ううん。気にしないで。何か食べたいものある? 私持って来るよ?」
「……そうね、折角だしお言葉に甘えるわ。果物をお願いしてもいいかしら」
「うん、分かったよ鈴音ちゃん。少し待っててね」
「ええ。ゆっくりでいいわ」
私は部屋を退出する……おかしい、鈴音ちゃんが丸くなってる。なんか凄い優しい……いつもならツンツンなのにここ二日間、ずっととても友好的に接してくれてる。清にぃなんかした?
鈴音ちゃんが何か企んでいるなら私には直ぐに言うし、優しいことはいいことなので考えるのはやめた。
レストランフロアで新鮮で切り立てのリンゴとメロンを頂きタッパーへ入れる。マンゴーとキウイのスムージーもあったので次いでに頂いた。
たまに熱がある時ってダメって分かってても冷たいの飲みたくなるよね。
「あ、おーい! 愛歌ちゃん〜!」
声のした方へ振り返るとBクラスのリーダーを務めている帆波ちゃんの姿があった。
「帆波ちゃん! ひゃっはろ〜」
「にゃっはろ〜! 堀北さんの容態はどう?」
私が鈴音ちゃんの看病をしている事はもう広まってるのかな? 帆波ネットワークと櫛田ネットワークはもう何を知ってても驚かない身体にされちゃった。
誤魔化すことでもないので「もう大丈夫そうだよ」と返事を返す。
「そっかぁ、元気になったみたいで何よりだよ。今から堀北さんのとこに行くの?」
「そそ、果物が食べたいみたい。鈴音ちゃんに用事……?」
「んー、堀北さんと……愛歌ちゃんにもかな?」
「私も? 歩きながらでもいいなら私は構わないよ。それかこれを鈴音ちゃんに届けた後なら」
「それじゃあ届けた後で、私の部屋でいいかな?」
「うん。構わないよ。何号室かメッセージで教えて」
「おっけ〜。それじゃまた後でね愛歌ちゃん!」
帆波ちゃんはコチラに手を振りながら去って行った。
そのせいで前を見てなくて壁にぶつかって「にゃは!?」ってしてたのは内緒にしておこう。
鈴音ちゃんの部屋に戻った私は頼まれていた果物を渡す。リンゴとメロンを分けて、帆波ちゃんのところに少し持って行こうと思う。
「そう、一之瀬さんとね」
「うん。多分今回の『特別試験』のことが聞きたいんじゃないかなぁ」
「どこまで答えるかはあなたに任せるわ、綾小路さん。その代わりどこまで答えたのかは教えて」
「勿論。基本的にはDクラスのみんなに言ったことを教えるつもりだよ」
「……ええ、そうね。今回も、私が計画したことにしましょう。そっちの方があなたたちは都合が、いいものね?」
「ごめんって鈴音ちゃん。そんな睨まないでよ。それにどっちも清にぃじゃん!」
「……まぁいいわ。スムージー、私は結構よ。一之瀬さんと飲んで」
「分かった。それじゃあ行って来るね! 何かあったら連絡してね。いつでも呼んでいいから」
「ええ。行ってらっしゃい」
お、おお、鈴音ちゃんが優しすぎる。好き……いやまぁ? いつも鈴音ちゃんも好きだけどね?
時刻は午前10時前。他の生徒たちもちらほらと見え始め、知り合いともすれ違う。みんなこんな朝から遊ぶぞー! と盛り上がってた。テンションとは裏腹に廊下はゆっくりと歩いている。
もしこれで廊下を走ってCPが減らされては困るからだ。駆け出したい気持ちをぐっと抑えてみんな歩いていた。それが少し笑える。
「ごめんね愛歌ちゃん、わざわざ来てもらっちゃって」
「気にしないで。これ、鈴音ちゃんがスムージー要らないって……帆波ちゃんマンゴーとキウイどっち飲む?」
「いいの? 私はどっちでもいいよ!」
「勿論。じゃあ私がキウイ貰うね」
持ってきた果物とスムージーを食べながら雑談を交える。それは恋バナだったり、このクラスでこんなことがあったとか、ごく普通の内容だ。
帆波ちゃんと話すのは楽しい。このまま他愛もない話を続けるのは構わないけれど、この後、
「それじゃあそろそろ本題に入っちゃう? 無人島、『特別試験』の話に」
「にゃはは、ありがとう愛歌ちゃん。そのノリだとこちらも話しやすいよ」
にゃははって笑うのずるくない? 可愛すぎなんだけど……それはそうと鈴音ちゃんや帆波ちゃんといい、みんな可愛くて綺麗だ。前の世界だったらまず地球ではお目にかかれない美しさを持っている。
「Dクラスはどうやってあんな好成績を残せたのか聞いてもいいかな……?」
「偶然だったらしいよ」
「いやぁ〜? 流石にそれで納得はできないよ?」
「でも鈴音ちゃんがそう言ってた。偶然体調が悪かったから思いついたって。試験終了の前日に体調不良でリタイアする事でリーダーを変える作戦って」
「なるほどね……そうする事でDクラスはリーダーを当てられるのを阻止したってことだね」
きっと帆波ちゃんはDクラスのリーダーだけが当てられなかった事に気づいていた。
CクラスはAとB、或いはBクラスのリーダーのみを当て最高でも100ポイントゲット。しかしDクラスのリーダーを間違えて50ポイント失い、更に当てられ0ポイントとなってしまった。
これで帆波ちゃんも今回の『特別試験』で何が起きたのか大凡分かったはずだ。
「……本当にこれは堀北さんの作戦?」
「うん、そうだよ」
「愛歌ちゃんが思いついたんじゃなくて?」
「こんな作戦思いつけないよ。それに私なんか大した事ないからね?」
「それはないよ。だって一年生で唯一の生徒会なんだもん」
帆波ちゃんは、ぷいっ、と言ってそっぽを向いた。
「……っ、ふふ、ごめんね」
「あー! 愛歌ちゃん笑ってる! このー!」
「ご、ごめんね? つい可愛くてさ」
「そんなこと言って……騙されないんだからねっ!」
こんなに可愛い帆波ちゃんもいつか清にぃレディーズになっちゃう事を考えると、改めてとんでもない兄の妹になってしまったと思う。
そして現在、午前11時になる5分前。そろそろ移動しないとかな。
「帆波ちゃん私この後、人と会う予定だけど一緒に会う?」
「いてもいいの? 私も知ってる人?」
「うん。知ってる人だよ。多分全校生徒が知ってると思うよ」
「誰だろ……えっ、もしかして」
そう、生徒会長で鈴音ちゃんのお兄ちゃんである、堀北学だ。
午前10時30分。
オレは散策がてらに船で一番人気のスポットである、野外プールへやって来ていた。
とても大きなプールであり飛び込み台まで設置されており、5m・7.5m・10mと三段階に分けれている。
先ほどから何人もの生徒が利用しており、無人島での『特別試験』が終わった直後だと言うのに、元気が有り余っていた。
「そこで何をしているのかしら変質者さん」
こんな事をオレに言うのは一人しかいない。振り返ると案の定、堀北の姿があった。
「オレは変質者なんかじゃないぞ」
「客観的に自分を見れないのかしら。プールへ水着ではなく制服を着て来る人を、変質者と判断するのは当然だと思うだけれど?」
なら同じ制服姿のおまえも変質者だな……なんて口が裂けても言えない。言った暁には、手刀、蹴り、殴打、または武器を振るわれ痛い目に合うのは目に見えていた。
「オレは変質者なんかじゃない。ただ生徒をこうして眺めてるだけだ」
「まさに変質者の発言そのものね。まだ分からないの? 周りにはあなたが女子の水着を視姦している様に映ってる、と私は言ってるの」
「……なるほど。確かにそう見られる可能性もあるな」
「全くこんな人が優秀だなんて……あそこに座りましょう。私と居れば問題ないはずよ……何?」
「いや、随分失礼な事を言うなと──謝りますから、その手を下ろしてください。すみません」
前の堀北からすれば考えられないな。誰かと一緒によりも一人で居ることを好む堀北が、こうしてオレを誘うばかりか、助けようとしてくれている。
あと暴力だけ無くなれば将来有望なリーダーになることだろう。
「体調の方はどうだ……?」
「まだ少し気怠いわね。でももう心配無用よ。綾小路さんには迷惑をかけてしまったわ」
「そう言えば愛歌はどこに居るんだ? 一緒に居たんじゃなかったのか?」
「一之瀬さんと一緒に居るはずよ。今回の『特別試験』について色々聞きたいことがあるのでしょう」
堀北にではなく愛歌に聞いたのは、堀北の体調のことを考えてか、或いは堀北の裏に居るのが愛歌だと判断したのか……一之瀬の性格を考えれば前者だろう。
「それであなたは泳がないの?」
「言っただろ。ただ眺めてるって」
「そう、認めるのね。変質者だと」
「まだその話を続けたいか? それともおまえは態々そんなことの為に外に来たのか?」
「そんなわけないじゃない。茶柱先生に呼ばれたのよ。見かけてないかしら?」
「見てないな。ここにいる大人はあそこにいる監視員だけだぞ」
「つまり水着を着てない茶柱先生には興味がないから気づかなかったと、変質者の極みね」
「体調が万全な状態のようで何よりだ。プールへ投げ込んでやろうか?」
「そうやって直ぐ暴力へ走るなんて、人としてどうかと思うわよ」
「この場に鏡がないのが非常に残念だ」
茶柱先生に呼ばれたからか……父親の件があるせいか妙に勘繰ってしまう。本当に接触があったのか現状、確かめようがないため、茶柱先生の言ったことが本当だと判断し行動するしかない。もし堀北にオレにもっと頼れなんて言われると面倒だな。
『自由』を求めてここに来たのに、それを守るために『自由』を捨てる。変な話だ。
「おやおや、お二人はデートですか?」
「清にぃおはよ。鈴音ちゃんと二人で何してるの?」
一之瀬と愛歌の二人がやって来た。どうやら話は終わったようだな。
「一之瀬さん、冗談は綾小路くんの存在だけで間に合ってるわ。私と彼がデートだなんて」
「おまえはあれか、オレのことを貶さないと死ぬ呪いにでもかかってるのか?」
「にゃはは、二人とも相変わらず仲がいいね!」
一気に賑やかになったな。
それはそうと周りの視線が痛い。今このテーブルには愛歌、堀北、一之瀬と言った見た目の麗しい女性が3人座っており、男性はオレ一人だけだ。男子生徒からの殺意を感じる。
「一之瀬さん、綾小路さんから聞いたとは思うけれど……私に聞きたいことはまだあるかしら?」
何を、とは言わない。先ほど話に上がった『特別試験』でのことだ。
「ううん、もう大丈夫だよ。これ以上聞くのは違うと思うからさ」
「そう、それならコチラとしても助かるわ。終わった事とは言え、今後似たような試験がまたあるかも知れないもの」
「確かにそうだね。ごめんね色々聞いちゃって」
「気にしなくていいよ帆波ちゃん。鈴音ちゃんが構わないって私に言ってたから」
「綾小路さんの言う通りよ。協力関係とは言え一線はある。その時は丁重にお断りさせて貰うから」
「それはそうだね。じゃあ改めて、ありがとうね」
特にオレから話すこともないため、彼女らの会話を傍観する。寧ろここで仲良さげに話た時、後のことを考えると怖い……刺されてもおかしくないだろう。
「……やっと来たわね」
堀北の視線を追うとその先に茶柱先生が居た。
茶柱先生もこちらを見つけたようで腕を組み待っている。こっちに来いって意味だろう。
「人を待たせておいて……申し訳ないけれど私はこれで失礼するわ」
「いや鈴音ちゃん、私と帆波ちゃんも丁度待ち人が来たから着いて行くよ」
「……? おまえたちも茶柱先生に呼ばれているのか? 愛歌はともかく一之瀬まで」
「ううん。違うよ。ほら、向こうからヘリが来てるでしょ。多分あのヘリに乗ってると思うから。きっと鈴音ちゃんもそれ関連だよ。だから皆行こうか」
「うわぁ、ヘリに乗ってくるなんてさすがだね」
「一之瀬さん、あなたあのヘリに誰が乗ってるのか知ってるの?」
「聞いてないの堀北さん? あのヘリに乗ってるのは──」
「帆波ちゃんストップ。折角だしお楽しみにってことで。ほら行こ!」
愛歌が一之瀬の手を引っ張って走り出した。
オレも誰が来るのか気になるため着いていくことにする。
「……? 行かないのか堀北」
「……行くわよ……私のこと好きって言ってたくせに……」
「ん? なんか言ったか……?」
「っ、なんでもない。私たちも早く行くわよ」
そう言って堀北は先に行ってしまった。
若干不機嫌そうに見えたのはきっと気のせいだろう。
清にぃと鈴音ちゃんの二人と合流した私たちは、一緒にヘリに乗っている堀北生徒会長に会うことにした。
「茶柱先生、私を呼んだのはあのヘリコプターの中にいる人物が理由ですか?」
「なんだ、綾小路妹から聞いたのか? おまえの兄が乗っていると」
「あ、言っちゃった。あはは。サプライズ失敗だね、愛歌ちゃん」
「……聞いてないわよ綾小路さん」
そんなに睨まないでよ鈴音ちゃん、怖いって。
周りには私たち以外にも葛城くんと龍園くんの姿もあった。
ヘリが着陸すると鈴音ちゃんが駆け出す。帆波ちゃんも鈴音ちゃんを追いかけて行った。私たちも二人に続く。
本当にお兄ちゃんが好きなんだね……人のこと言えないけど。
「堀北学が来るのは急遽決まったのか?」
「え? なんでそう思ったの清にぃ」
「茶柱先生が堀北へ連絡したタイミング、そしておまえがオレに報告しなかったことを考えればな。今朝の8時とか9時なんじゃないか?」
「おお、正解だよ」
ヘリコプターから出て来たのは堀北生徒会長と橘茜先輩だ。コチラに気づいたようで茜先輩が手を振ってくれる。私もそれに応えた。
すると堀北生徒会長と真嶋先生の会話が聞こえてくる。
「よく来たな堀北。歓迎するぞ」
「真嶋先生、お疲れ様です。少し大袈裟すぎる気もしますが」
「何を言う。生徒会長が来るとなれば、教師陣もそれ相応な対処をする。明日には例の島に向かうのだろう?」
「はい。その前にすべきことがありますので」
「ああ、坂柳理事長から連絡を頂いている。立ち話する内容でもない、移動しよう。綾小路愛歌も既に来ている様だしな」
堀北生徒会長と真嶋先生の視線が私の方へと向いた。
「呼ばれてるな」
「そうみたいだね。それじゃあみんな、失礼〜」
そう言い残し、私は3人のそばへ駆け寄った。
船内に入ると龍園くんと葛城くんに帆波ちゃんの3人が追いかけて来る。やや遅れながら清にぃと鈴音ちゃんたちも着いて来た。
「久しぶりだな、綾小路妹」
「愛歌さん、元気にしてました?」
「堀北生徒会長、茜先輩もお久しぶりです。私はこの通り元気ですよ」
「離島での試験の結果は見た。見事だ」
「今回は何もしてませんけどね」
「ふっ。そう言う事にしておこう」
本当に何もしてないのに何故か私の株は右肩上がりだ。んー、嬉しくないな。
さて、この展開はやっぱりドラマCDのお宝探しのやつだよね? あれ、待って……まさか離島って……あそこのこと?
色々と考えていると龍園くんが堀北生徒会長へ話しかけていた。ひとまず意識をそちらへ向けた。
「誰かと思えば……これはこれは天下の生徒会長様じゃないか」
「Cクラスの龍園翔か」
龍園くんは堀北生徒会長に対しても好戦的な笑みを浮かべていた。
真嶋先生がここに来て他の生徒の同席を拒否しようとしたが、堀北生徒会長が私たち一年生との関わりが少ないため、時間がある今、交流してみたいと申し出た。生徒想いのいい会長だ。真嶋先生から無事許可が下りる。
「ほう、俺のことを知ってるのか光栄だな」
「おまえの噂は生徒会は勿論、三年生にまで聞こえている」
「それはそれは嬉しいことを聞いた。噂は問題児としてか?」
「他の生徒の評価は知らないが、一個人としては問題児として認識していない。他の生徒と同様の評価をしている」
「他の生徒か……クク、どんな雑魚と比べられてるのか知らねぇが、一緒にして欲しくないな」
龍園くんの評価を改めて考える。
まず疑い余地もなく現状、一年生の中でも厄介な相手。私個人としては帆波ちゃんよりも葛城くんよりも評価は上だ。
そんな彼と張り合えるとしたら、坂柳さんぐらいしか名前は思い浮かばないかな。高円寺くんがやる気を出せば候補に上がるけれど。
「今のは生徒会長なりに褒めてくれたんだと思うよ? 龍園くん」
「黙ってろ一之瀬。褒められて愉悦を感じるほど俺は幼稚じゃない。むしろ虫唾が走る」
「そりゃあ無人島であんな結果だったら褒められたくないよね〜?」
「そっちの方が歓迎だ、綾小路。どうだ? 俺と退学を賭けてゲームでもするか?」
「調子に乗りました。ごめんなさい」
龍園くんが凄い表情で睨んできた。これからは龍園くんをからかう時は、安全マージンを十分にとってから行おうよう心がけよう。
「ふん。それで、生徒会長がわざわざ来たんだ。ただお喋りするだけじゃないだろ。今度はどんなショーが始まるんだ?」
「生徒会長として一年生の実情が知りたかっただけだ……が、確かに面白味に欠ける。ちょっとしたゲームをしよう」
「堀北生徒会長、このまま通路で話しては他の人へ迷惑がかかります。移動しませんか?」
「綾小路妹の言う通りだな。真嶋先生、話し合いの場を設けようと思いますが、何処か使える部屋はありますでしょうか?」
「カフェの一角を使えばいいだろう。だが俺も同席はさせて貰う。異論はないな?」
「はい。勿論です。さて、この場にいる者全員が参加をする、その認識で構わないな? ……よし、なら全クラス人数を二人〜四人揃えて貰おう。Dクラスは生徒会メンバーである綾小路妹の参加を認めん」
みんな端末を取り出して電話をかけている。Dクラスは平田くんと櫛田さんを呼ぶみたいだ。
それと先程から鈴音ちゃんが黙っていて気になったけど、前みたいに萎縮してる様には見えない。これなら心配しなくても大丈夫かな?
こうして、Aクラス〜Dクラスの主要なメンバーが集められた。
「──宝探しをこれからおまえたちには行って貰う。見つけて来たクラスへ俺個人から10万PPを払おう。そして探して貰うのは、このハンカチだ。橘と綾小路妹にはこれを船内の何処かへ隠し、各クラスへのヒントを準備して貰う。二人が準備している間、引き続き質疑応答の場を設けよう」
「かしこまりました会長。行きましょう愛歌さん」
「そうですね茜先輩。それでは皆さん失礼します」
と、我らが生徒会長に命じられたので私は茜先輩と共に船内へ宝物を隠しに向かった。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ドラマCDの時点で既に2年生の特別試験が決まってたんですね…伏線がまさかここにも張られてるとは…気づいた時は流石の一言でした。
それでは次回もよろしくお願いします!
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