やぁ、おはよう諸君。俺だ、フィオレーネさんだ。
いやー、凄く長い夢を見ていた気がする。寝汗も酷かったし、起きて早々に身を清めましたとも。何せ夢の中でミラボレアスと戦ってたからねー。やけにリアルだったし、ついでに盛大なネタバレを食らったような気がするけど、魂だけ
まぁ、それはそれとして、
そんなこんなで、俺は名実共に完全復活を遂げ、現場にも復帰したのだが、
「……あ、フィオレーネ! おはようござます! 今日はいい天気ですね!」
「はい、若干曇っていますが、まぁ昨日よりはマシでしょう」
「あぅーん」
……なーんかチッチェ姫が何処か余所余所しいんだよなぁ。隠し事でもしてる?
まぁ、本人が言いたくないなら、根掘り葉掘りは聞かないけどさ。それより、カルメンちゃんに何て手紙書こうかなー。俺、文通なんてした事ないから、書き方がよく分からんのよね。後でザギにでも聞こうっと。
さーてはて、そんな事よりクエストだよクエスト。生死の境を急転直下で彷徨っていたから、また身体が訛っちゃったよ。という事で、何かクエストプリーズ!
「えっとですね……「溶岩洞」で“オロミドロ亜種”の姿が見られたとの事で、調査に向かって欲しいのですが」
「オロミドロ亜種、ですか……」
オロミドロ亜種と言えば、ティザー映像でも紹介されていた“マグマを操る”海竜種で、別名を「溶翁竜」とも呼ばれている。フィオレーネwikiによれば、原種のオロミドロ以上に姿を現さない、珍しい種族であるらしい。これは観に行くっきゃないねぇ!
「分かりました。では、早速ザギと共に向かいましょう。彼なら土地勘があるでしょうからね」
「了解です! ザギさんにも話は通しておきますね!」
「お願いします」
さーて、ライズ以来の溶岩洞、どうなっちゃってるのかな~?
◆◆◆◆◆◆
八熱の艱難、水禍の辛苦~
亡者が手招く、地獄門~
玉水、灼熱~
黄泉が彩る、蒼紅の巌窟~
……演者:ADEL
◆◆◆◆◆◆
たそがれっ!
「なぁにこれぇ?」
「溶岩洞」
「いや、まぁ、そうなんだが……」
何だかんだで夕暮れ時に溶岩洞までやって来た俺たちだったが……マジでなぁにこれぇ?
いや、見た目は変わってないよ?
ドデカい活火山を中心に横穴だらけの洞窟が広がっていて、丁度真ん中で溶岩エリアと水場エリアに分かれてる、まるでムフェト・ジーヴァが開拓したような二面性のある土地なのは、そのままだ(ちなみに今居るのは「エリア12」の高台。ガブラスがいっぱい飛んでいる所)。
……でもさぁ、ディアブロスがうろついてるのはおかしくない?
それも、紫をベースに蛍光緑のラインが入った、エヴァンゲリヲン初号機みたいなカラーリングしてるし。滅茶苦茶毒々しいんですけど。
『グヴェ~ン』
「はいはい、サボテンね。今日ははちみつ漬けで良いかな?」
あと、こんな見た目をしてる癖に人懐っこいようで、ザギにサボテン料理を強請っている。
『グェ~ン』『クェ~ン』『ギャウギャウ』
うわっ、洞窟の奥からいっぱい寄って来た!
まだ年若いからか、精々ドス狗竜くらいしかないが、それでも一気に4匹も群がって来るのは心臓に悪い。全員身体に毒な色合いだし。それと、キノコも食べたがるのは何で?
「こいつらは一体……」
「“ヴェノブロス”っていう、ディアブロスの亜種さ。原種と違って大人しいから、こうして餌付けも出来るけど、キレると猛毒のブレスと爆破属性の打撃攻撃で大暴れするから、絶対に怒らせないように。まぁ、仲間を傷付けたり、ビシュテンゴを連れて来たり、「しまき」や「なるかみ」装備を着たりしていなければ大丈夫だけど」
「えぇ……」
そんな奴が居るのか。凄いなサンブレイク。
つーか、ビシュテンゴと神龍夫婦に何の恨みがあるんだよ。あれか、百竜夜行で痛い目を見たのか。ならヌシ化しとけって話だが。
『『『『バイバ~イ』』』』
「キェアアア、シャベッタァ!?」
「蟹共があれだけくっちゃべってるのに、何を今更……」
そうだけど、そうじゃねぇだろ。お前ら、両翼を振りながら行くな!
「フム、ここは凄いNAAAAAAAA!?」
『ZZZzzz……』
ヴェノブロス一行と別れを告げ、一歩「エリア10」の水場に踏み出せば、そこには仰向けで鼾を掻く激昂ラージャンが。何でだよ!
「そいつはこの辺りのヌシだけど、基本的には温厚だから、放っておけば問題ない」
「激昂ラージャンなのに温厚とはこれ如何に」
というか、激昂化してるのに、何で尻尾があるの?
「他にもやたらと強いマガイマガドとか、希少種のレウスやレイアが居るから、気が向いたら写真でも撮るといいよ」
……色々と規格外だなぁ、ここ。もしかしなくても、本編とは大分様変わりしてたりする?
ま、良いか。色んなモンスターが居るのは単純に楽しいし、クエストの内容に変わりもない。俺たちはオロミドロ亜種の調査に来たのである。
さーて、溶翁竜は何処かな~?
『ギャギャッ!』『ギィギィッ!』『クギャーッ!』
おや、「エリア11」の方から、数匹のウロコトルがダッシュしてきたぞ。たぶん、「エリア14」の灼熱地帯から来たんだろうが……何を慌ててるんだ?
『オドロロロロロロッ!』
と、浅く水の張った火山岩を泥土の如く突き破って、長大な体躯のモンスターが姿を現した。
青黒い甲殻に、熱した鉄のような赤いラインが入った、小振りな海竜種――――――間違いない、オロミドロ亜種だ。きっと、ウロコトルがちょっかいを掛けたか何かしたのだろう。
向こうから来てくれるのは、探す手間が省けて有り難いが……タイミングと場所が悪過ぎた。
『ヴギャォオオオオッ!?』
だって、眠れる金獅子のケツをかち上げちゃってるんだもの。大の大猿が尻を抱えながら宙を舞う姿はちょっと笑える。
ともかく、これはアレだね。
『バヴォオオオオオッ!』
『ドラミドロォオオッ!』
怪獣……いや、超獣無法地帯だぁ! 誰か助けて下さーい!
『グヴォオオオオオッ!』
マガイマガドぉおおおっ!
◆オロミドロ亜種
害悪爺ことオロミドロの亜種。主に火山地帯に生息しており、溶解液とマグマを練り合わせた「泥溶岩」を操る事から、「溶翁竜」の別名を持つ。表面積を大きくする為か、はたまた狭い溶岩洞に暮らしているからか、原種よりも小柄な体躯をしている。
通常のオロミドロは泥を活かした搦め手を得意としていたが、こちらは俊敏性と攻撃性をマシマシにしており、あっと言う間にハンターをキャンプ送りにしてくれる。実はアタロの使い手なのかもしれない。
ちなみに、ただでさえアグレッシブなのに、「傀異化」して更なる暴走特急になったりもする。その無限列車振りは、気付けば夢の中に居る程。永遠にお眠り~♪