殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー 作:謎多き殺人鬼
ご協力ありがとうございました。
宣誓を終えた私達は香山先生から出される最初の種目を待つ中、遂に発表された。
「さーて!それじゃあ早速、第一種目行きましょう!!所謂、予選よ!毎年此処で多くの者が
香山先生が言うと同時に画面に出されたのは障害物競争と書かれた文字だった。
「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアム外周約4㎞!我が高は自由が売り文句!ウフフフ……コースさえ守れば何をしたって構わないわ!」
『つまりは妨害もアリって事だな。これは初手から楽しい事になるぞ』
「(何でもね……轟君は初手から必ず仕掛けて来るでしょうね)」
『ふん。確かに彼奴の個性ならいきなり初手から使った方が素人連中を出し抜けれる。数を減らして確実に勝ちに来るのは当然だろう』
ルール内容に何でアリと言う意味はとても大きい。
無論、犯罪行為は御法度だとしても道を塞いでしまう様な妨害は見過ごされると言う事も同義。
私は轟君の訓練で見せたあの氷の個性での初手からの妨害に警戒し、何時でも突破する腹積もりで身構える。
「さぁさぁ位置に着きまくりなさい……」
ミッドナイトのその言葉に皆はスタートの位置に着けど……何だかゲートは小さい……。
この大人数で通るとなると出来る限り、早く通ってしまわないとすぐに下位に落とされてしまう。
つまり、やる事は一つ!
「スターーーーーート!!」
その合図と共に私は周りにいる人達を押し退けて一気に先頭に飛び出した。
私が飛び出した所で後方ではやっぱり、ゲートにつっかえたり、轟君の氷の個性が地面を凍らせて後方にいる人達を大きく足止めした。
「やっぱり仕掛けてきたわね!」
『形振り構うなよ!すぐに来るぞ!』
私は全力で駆け抜ける中、轟君が悔しげな表情で私を見てくる。
《さーて実況していくぜ!解説アーユーレディ!?ミイラマン!!》
《無理矢理呼んだんだろが》
実況席にイレイザーヘッドもいるのか低い声が響く中、A組の皆は轟君の妨害を各々の個性と身体能力で回避し、突破してきた。
やっぱり、皆は侮れないわね……B組や他の科の人達も多く突破してるわ。
《最初に飛び出したのは我らがヒーロー科A組のハーフ系美少女!霧先ジル!!初っぱなから飛び出して妨害を回避!そして独走だぁ!!》
《彼奴は個性に大きなハンデがあるが鋭い洞察力と直感の持ち主だ。そして何より、個性に頼らない高い身体能力。それが轟や他の奴等に先手を取れた理由だろう》
とてもご丁寧な実況と解説に私は顔を赤くする中、前から何かが飛び出して来たのを察知し、飛んで回避してから確認すると。
「あれって……?」
『あの試験の時の雑魚ロボットか!?』
私達は驚いていると山田先生からの実況があった。
《さぁ、いきなり障害物だ!!まず手始め……第一関門!ロボ・インフェルノ!!》
山田先生がそう説明し終えると山の様に大きなロボットが複数現れた。
私は残念ながらトラブルがあって出てこなかったけどあれが0P仮想ヴィランと言うロボットね。
『おいおい、ヒーロー科なら兎も角、他の科の連中を殺す気か?』
「つべこべ言ってないで行くわよ!」
私はそのまま駆け出すと他の小型の仮想ヴィランが襲って来るけど私は避けたり、蹴りあげたりして突破するとトロくさい0P仮想ヴィランの集団の隙を突いて空いていた隙間を素早く通り抜けた。
《おぉ!?1-A霧先!かなり不利な状況の中で突破だぜ!!》
《普通に滅茶苦茶だな彼奴。だが、霧先だけが主役じゃない》
相澤先生がそう言った時、後ろから強い冷気を浴びた私は振り替えるとあの0Pの仮想ヴィランを一瞬で凍らせて突破するだじゃなく、妨害もこなしてきた轟君が追い掛けてきていた。
《1-A 轟!!攻略と妨害を一度に!!こいつぁシヴィー!!!》
山田先生が興奮する傍ら、私は背筋が文字通りゾッとする中、兎に角、轟君から全力を挙げて逃げ続ける。
『彼奴……化物か?』
「アーサーには言われたくないと思うわよ?」
『それよりも逃げ続けろ!追い付かれたら間違いなく彼奴の氷の餌食だ!ナイフ以外の他に対抗手段の無い俺達にはキツい相手だからな!』
私はアーサーにそう急かされつつ、轟君から逃げ続けるけどやっぱり、クラス最強は伊達じゃない。
此方は全力を挙げて走っているのに全く、突き放しきれない。
他の皆もどんどん突破してくる姿と見えて私はペースを上げて行く。
~別視点side~
ジルがリードを取る中、追い掛ける者達はジルの異常な行動力に驚かされていく。
「あ、彼奴!個性なんて使ってねぇぞ!?」
「身体能力を高める個性だろ!クソ!」
何も知らない者からすればジルの個性がまさかナイフを出すだけとは思いもよらず、身体能力を向上させる個性だと推測する中、出久達、ジルを知る者からは知っていても唖然としていた。
「霧先って本当にスゲェよな……」
「どんな鍛え方したらあんなに動けるんだ?」
上鳴と砂藤はスタート初っぱなから轟の行動を見抜いて先手を打ち、自身の身体能力だけで仮想ヴィランの群れを突破してしまったジルにどんな鍛え方したんだと疑問を浮かべる。
「クソ……!」
轟は轟でジルに先手を打たれ、先頭を奪われ続け、足の速いジルになかなか追い付けずに苛立ちを覚えるが冷静にジルの僅かな隙を狙い続ける。
「ちくしょうが!これ以上、先に行かせるかよ!!」
勝己は仮想ヴィランの頭上から爆破の爆風を利用して突破する中、ジルの真剣な表情に汗が流れる顔を見てしまった。
その顔を見た勝己は思わず、綺麗だと思ってしまった。
「……ッ!!?クソがぁッ!!考えるんじゃねぇッ!!」
勝己は誤魔化す様にそう叫びながら全力で二人を追い掛けていく。
~別視点side~
ジルは先頭を走る中、目の前に所々しか無い地面と深い谷底が見える場所が見えてきた。
所々しか無い地面の間にはロープがあり、ジルはそれが何を意味するのか瞬時に判断すると戸惑いなくロープに足を着け、勢いを落とさない様に突っ走る。
《オイオイ!第一関門チョロいってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!ザ・フォーーーール!!!て言うか!紹介する前から霧先が平気そうに渡って行ってやがるぞ!おい!!?》
《見ただけですぐに何をするべきなのか判断する力。これはプロにも求められる要素の一つだ。だが、彼奴は甘過ぎる所がある》
《甘過ぎる?》
《全く妨害を仕掛けていない。見てみろ》
私はその放送を聞いて振り返った時、氷が私に迫っている光景を見て私は堪らずに避けるとその隙を突いた轟君が一気に突破してきた。
《こいつはスゲェ!!此所で轟が逆転したぜぇッ!!!》
《彼奴の個性ならロープを切る事も造作もなかった。だが、しなかった事で遠回りをする事がなかった轟に優位を渡しただけじゃない。他の奴等の道筋を残した事で次々に渡っている。この種目は蹴落としも兼ねている以上、これは霧先の失策だ》
私は相澤先生からの指摘に悔しさを抱くけど気にしている場合じゃない。
私は轟君に食らい付く様に追い掛ける。
~別視点side~
一方、障害物競争の戦況を見守る観客席に座る人々は興奮の最中にあった。
「やるじゃないか!あの霧先って子は!」
「ふむ……緑谷同様に個性をまだ見せていないようだが……」
「個性を使わずにあれだけの動きと観察力と判断力があるのか!?」
「その霧先から一位を奪い取った奴も凄いぞ!」
「個性の強さもあるがそれ以上に霧先と同様に素の身体能力と判断力がズバ抜けている」
「そりゃそうだろう。あの子、エンデヴァーの息子さんだよ」
「あぁ……道理で!オールマイトに次ぐ、トップ2の血か」
「霧先の親は誰だ?ヒーローか?」
「親はあのジャスティスだそうだ」
「えッ!?あの冤罪事件を起こして失脚した元トップヒーローの!?」
「失脚したとは言え、元はトップヒーロー。受け継ぐ血は伊達じゃないな」
「これは親の過去の事は兎も角、二人を巡ってサイドキック争奪戦だなー!!」
観客達はヒーローの父を持つ二人の才能に欲しがるヒーロー達が現れ始める中、種目突破を狙う者の中に不審な動きを見せる者がいた。
「クソ……!これ以上は無理か!だったらせめて一人でも良い!個性をぶつけてやる!!」
その人物はそう言ってがむしゃらに個性を発動、その個性は紫に光る光線の様に飛んで行くと、偶然にも勝己に当たった。
当てられた勝己は一瞬、辺りを見渡すも"何も無かった"ので無視して突き進む。
がむしゃらに個性を発動した者の名は
彼の個性がどの様な物か……まだ誰も知らない。
~side終了~
私は妨害を受けながらも轟君を追い掛けていく中、恐らく最後の障害物と思う場所に出た。
《先頭が一足抜けて下は団子状態!上位何名が通過するのか公表してねぇから安心せず突き進め!!そして早くも最終関門!!かくしてその実態は~一面地雷原!!!怒りのアフガンだ!!地雷の位置はよく見りゃ分かる仕様になってんぞ!!目と足、酷使しろ!!》
「冗談でしょ!?」
私は地面が地雷原だと聞いて一度立ち止まると確かに何かが埋められた跡が幾つかある。
轟君は迷わず進むけど地雷を気にしないといけない為に動きが鈍い。
『何してやがる!お前もとっとと行け!』
「分かってるけど流石に全部は避けられないわよ!」
『ごちゃごちゃ言うな!後方の他科の連中がお前を追い越して続々と罠に掛かってやがるがAとBの連中なら罠に掛からずに突破するぞ!えぇい!代われ!!』
「ちょっと!?」
私はアーサーに急に主導権を取られると身体の主導権を握ったアーサーは地雷など御構いなしに突き進んでいく。
他の人達が罠に掛かったりする中、アーサーは地雷が簡単に見えてるかの様に避けつつ素早く進んで行き、そのまま轟に並ぼうとしていた。
「ッ!?霧先か!いや、お前は霧先の中の奴か……!」
「そうさ!待たせたな轟!俺が相手になってやるよ!」
アーサーはそう言って走りながら器用に轟君の足を引っ掛け様と蹴りを仕掛けたけど、轟君はそれを飛んで避けるとアーサーに氷の個性をぶつけ様としたけどアーサーが先にナイフを出して轟君に投げ付けて牽制した。
《うおぉと!!?此所で霧先が初めて個性をしようした!!個性で生み出されたナイフの投擲して牽制!!》
《牽制とは言え、普段の霧先の行動とは思えない過激な牽制だな。これは彼奴が表に出たと言う事だろう。気を引き締めないとすぐに蹴落とされるぞ》
放送での解説が鳴り響く中、轟君はナイフを避ける為にバランスを崩しながら地面を転がってしまった。
けど、すぐに体勢を立て直してアーサーと並んだ瞬間、そこで後ろから誰がもうスピードで迫る気配を私とアーサーは感じると後ろには。
「はっはぁッ!俺は関係ねぇッ!!!」
現れたのは爆風を利用して飛んできた勝己で、轟君とアーサーにすぐに追い付いて抜いてしまうと私達に視線を向けた。
「てめぇ宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ!霧先!俺はてめぇなんかに負けるかよ!!」
《激しいトップ争い中、此所で先頭が変わったぁッ!!喜べマスメディア!!お前ら好みの展開だあぁッ!!》
「ちッ!やるじゃねぇか!」
アーサーはそう言って楽しげに笑う中、勝己の隙を突いて轟君が勝己の腕を掴むと氷せて爆破を封じて飛べなくした。
二又から三又の争いになり轟君、勝己、アーサーの三人はラストスパートを仕掛けようとした時、後方から勝己の爆破とは比較にならない大きな爆発音が鳴り響き、上空に猛スピードで飛んでくる出久君が現れた。
『何してるの!?』
「成る程な……地雷を利用したか……!」
『地雷って……この地面の!?』
「何処からあんな鉄板を調達したのか何となく分かるが此所まで持ってくるとは大したもんだな。だが、終わりだ」
アーサーはそう言って一気に抜かれたけど体勢を立て直すのが困難な状態で落ちていく出久君を抜く為に更に駆け出し、轟君も後続に道を作ってしまうのも躊躇わずに地面を凍らせてスピードを上げ、勝己は勝己で片腕だけでも爆破で飛んでいく。
一度落ちれば追い越しは二度と出来ず、出久君に勝ち目は無い。
そう思った時、出久君は結んであった紐で鉄板を勢いよく地面に叩き付けると地面の地雷を爆破させてきた。
『アーサー!』
「ちッ!やるじゃねぇか……!この種目は俺の負けだ!」
アーサーがそう言ってまた楽しげに笑うと負けを認めてラストスパートを掛けた。
~別視点side~
会場は障害物競争の激しい攻防戦に盛り上がる中、遂に一着に着く者が現れた。
《さぁさぁ!序盤の展開から誰が予想出来た!?今一番にスタジアムへ還ってきたその男……緑谷出久の存在を!!》
会場の観客達は大歓声で出久を迎える中、二着には轟、三着には勝己、そして四着にはアーサーもといジルがゴールした。
「負けたぜ……!」
『健闘した方だと思うわよ。アーサー』
「だが、もう少しだったがな。地雷原で足をすくませやがって」
『ごめん。私ももう少し、戸惑いなく行ければ』
「今は気にしても仕方ないだろう。今は次だ」
アーサーはそう言ってジルに身体を返した。
一方、観客席ではジルの地雷原での性格の変化と個性に戸惑いを抱く者が多かった。
「な、なぁ……あの霧先って子。また性格が変わったよな?」
「今度は確かに確認した。あれは何なんだ?二重人格と言う奴か?」
「それよりもナイフを出す個性か。別に刃物の個性を使うヒーローの前例が無いわけではないがな……」
「性格の変化も踏まえれば扱いはかなり難しいだろうな」
観戦していたスカウト目的のヒーロー達はジルに戸惑いを抱き始めるのだった。
~side終了~
ヒロアカ関連で他作品を書きたいと思っていますが題材はどっちが良いですか?
-
ぬらりひょんの孫(主人公はリクオの子供)
-
ステラリス(銀河で文明を発展させるゲーム
-
自由度が高く、ロールプレイがしやすい)
-
今は止めとけ