殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー 作:謎多き殺人鬼
書いてたらかなり長くなりそうだったので仕方なく(*´∀`*)
それと……仕事が忙しくなり、投稿がかなり遅れそうです。
続きを楽しみにしていただいている方に大変申し訳なく思います。m(__)m
第一種目を終えた私は汗を腕で拭いながら一息ついていると他の皆もゴールしてきた。
その中には前から気合いを入れていた力斗と何故か緋色も突破を果たしていた。
「うおぉぉぉぉッ!ゴールだあぁぁぁぁッ!!」
「力斗、うるさいぞ」
興奮気味に雄叫びを挙げている力斗を横目に緋色はちょっと注意した所で私は二人の所に行く。
「お疲れ様。二人共」
「ジル!四着だなんて凄いじゃないな!やっぱりヒーロー科は伊達じゃないね」
「お、俺だってあの野郎の妨害が無かったらもっと行けたさ!」
「強がらなくても良いよ。あの轟って言う奴はとんだ化物だって分かるよ。力量が周りと比べると桁違いだ。ジル。轟ともし、戦う事になるならかなり厳しいものになるよ」
「分かってる。それにしても緋色ってヒーローを目指してないのにどうして速めにゴールしたの?」
「……うん。実はちょっとした手違いでかな……あはは」
緋色はそう言って苦笑いし、私は首を傾げているとヨタヨタとお腹を抑えながらゴールする青山君を見つけた。
「お、お腹が痛くなければ抜かれなかったのに……!」
「個性を使い過ぎちゃったのね……」
『気にするな。彼奴の力量不足さ。失態の責任は彼奴自身にあるのさ』
アーサーはそう言うと緋色が何かを誤魔化す様に視線を青山君がいない方に向けている。
「(本当に彼の責任?緋色がちょっと怪しいけど?)」
『前言撤回だ。緋色の奴、何かしたな』
私とアーサーは緋色に向かってジト目で見つめ、緋色は気まずいのか更に視線を反らそうとすると此所で香山先生からの結果発表が行われてた。
私は四着だから当然、四位で予選通過は四十二位まで。
私を含めて42人が予選通過と言う形で一種目を突破した事になる。
「予選通過は上位42名!!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!!そして次からいよいよ本番よ!!此所からは取材陣も白熱してくるよ!気張りなさい!!!」
そう言えばマスコミも見てるのよね……テレビに写ってるって何だか恥ずかしい。
「さーて!!第二種目よ!!私はもう知ってるけど~~~何かしら!!?言ってる側からコレよ!!!」
香山先生が発表した種目は体育祭の定番である騎馬戦だった。
騎馬戦は定番中の定番だけど仮にもヒーローの育成校である雄英の騎馬戦。
絶対に普通じゃない。
「参加者は二~四人のチームを自由に組んで騎馬を作って貰うわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど一つ違うのが各自、順位に従い各自に
「入試みたいなP稼ぎ方式か。分かりやすいぜ」
「つまり組み合わせによって、Pが違ってくると!」
「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」
皆が香山先生よりも早く言うもんだから先生が少し怒ってしまった事に私は苦笑いする中、香山先生は開き直る様にルールの解説を続ける。
「えぇそうよ!そして与えられるPは下から5ずつ!42位から5P。41位が10P……と言った具合よ。そして……1位に与えられるPは1000万!!!」
えッ……1000万!!?
私はそれを聞いて出久君の方を見ると皆とシンクロする様に
『あらま~……こりゃ、1位は取らなくて正解だったかもな』
「(出久君……ドンマイ)」
私は心の中で密かに出久君に合掌する中、香山先生は告げる。
「上に行く者には更なる受難を。雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ。これぞ"Plus Ultra"!予選通過1位の緑谷出久君!!持ちP1000万!!」
あぁ……出久君へのプレッシャーが半端ない程に大きい。
でも、そのプレッシャーに臆さないで立ち向かおうとする眼でいる出久君は……かなり手強いわね。
『戦略としてはどうだ?1000万を取りに行くか?』
「(……止めておきましょう。周りを見て。特にあのすかした顔の子)」
私が注目したのは何処にでもいそうだけど、すかした顔でA組の皆を見てる。
私とも目があったりもした。
それだけじゃない。
一部のB組も何だか雰囲気が何処か怪しい。
明らかに何か仕掛けてこようとしてるのかもしれない。
『成る程な……1000万を罠にした作戦か?』
「(だから不用意に近付けない。周りには気を付けないとね……特にB組には。だから私は便乗して周りを狙う方が特だと思うわ)」
『お前も悪くなったもんだな』
アーサーにそう言われつつ私は皆が熱くなる中、冷静さを失わない様に周りの様子や動きを観察する中、香山先生のルール解説の声が耳に入り、聞き逃さない様に香山先生に視線を向けた。
「制限時間は15分。割り当てられたPの合計が騎馬のPとなり、騎手は騎手はそのP数が表示されたハチマキを装着!終了までにハチマキを奪い合い保持Pを競いあうのよ。取ったハチマキは首から上に巻くこと。取りまくれば取りまくる程、管理が大変になるわよ!そして重要なのはハチマキを取られてもアウトにはならないところ!」
「(これは……)」
『所謂、チーム乱闘だな。面白くなるぞ~。なぁ、ジル』
「(……かなり疲れそうね)」
この大人数のチーム戦に苦労を感じそうね……誰と組むべきかしらね。
「個性発動アリの残虐ファイト!でも……あくまで騎馬戦!!悪質な崩し目的での攻撃などはレッドカード!一発退場とします!それじゃこれより15分!チーム決めの交渉タイムスタートよ!」
時間は15分……うかうかしてられない。
相澤先生みたく時間は有限、無駄に消費して不利な状況になる前に誰と組むか決めないとね。
~別視点side~
一方、観客席では盛り上がる観客達の席で座りながら焼き蕎麦を頬張るジャスティスとたこ焼きを一口ずつ静かに食べるレディ・クイックそして、競技内容について考えるジャッジがいた。
「編成を間違えたら即、遅れを取る競技だな。一種目の蹴落とし合いとは違って今度は協力し合って勝たなきゃならない」
「まぁな。一種目は俺の価値観だが治安維持に蹴落とし合いなんて下らない事はして欲しくはないが……協力は必要不可欠だ。んめぇな焼き蕎麦」
「個性は基本的に個人に一つ。効果によっては有利、不利が決まりますからね。人と人の組み合わせ、個性と個性の組み合わせ。どちらか、或いは両方を得てこそヒーローのチームは成り立ちますからね。……あつ」
「と言うより喋るか食うかどちらかにしてくれ」
「お前も焼き蕎麦食うか?」
「秋人。ほら、たこ焼き」
上司のジャスティスと同僚のレディ・クイックの呑気な観戦に有能な人材を把握しつつ唾を着けておきたいと言うジャッジの考えを他所にする二人にジャッジは溜め息をつくとジャスティスは焼き蕎麦を飲み込むと真剣な表情を見せる。
「まぁ、スカウトも熱心だがな……本当の目的を忘れるなよ?」
「分かっていますよ。貴方の因縁を此所で終わらせてやります」
「この事件が片付けば次はヴィラン連合ですね。今は火種は小さいですが組織化されつつあるなら潰さないと大変な事になります」
「慌てるなクイック。今は目の前の仕事をやるぞ。それにしてもエンデヴァーの奴、何処に行った?折角、腹拵えの焼き蕎麦とかたこ焼きを買ってきてやったのによ」
ジャスティスは来る筈だったエンデヴァーがいない事に不満を抱き、探す為に立ち上がった。
その頃、エンデヴァーはある人物と対峙していた。
「ッ!?お前は……!」
「……お久しぶりです。エンデヴァーさん」
エンデヴァーが対峙したその人物……それは記者の広瀬綾乃だった。
~side終了~
私はとても困惑した状況になっていた。
とても空が青いぁ~……なんて考えながら空を見る中、私の前にいる。
「ジルは俺と組むんだよ!このクソ生意気女!!」
「いいや!ジルと組むのは僕が相応しい!黙っててくれないかな口悪爆発男君!!」
勝己と緋色の二人が私を巡って大喧嘩してるなんて私、知ーらない。
『おい!良い加減、現実見て止めろよ!早くチームを決めねぇと失格だと言われてもおかしくないぞ!』
「(でもこの二人の喧嘩……)」
「俺だぁッ!!」
「僕だよ!!」
途轍もなく怖い……
お願いだから止めてよ……何で私の為にそこまで熱くなるのよ。
と言うか緋色は兎も角、何で勝己が張り合ってるのよ?
私の事が"嫌い"なんでしょ?
『……クソ鈍感め』
「(え?何で?)」
私は何でアーサーに悪態をつかれたのか分からずにいると流石に香山先生が間に入ってきた。
「ストープ!!!良い加減なさい!!全く……決められないのなら一つよ。そう……ジャンケンよ!!」
香山先生……そう言う事じゃない。
喧嘩を止めて欲しいのに喧嘩のルールを作ってどうするのよ。
「ふん!そう言う事なら白黒ハッキリさせてあげるよ。ジャンケンでね」
「ジャンケンだと!?ふざけんな!俺が最初に」
「ふーん。怖いんだぁ~。僕に負けちゃうのが嫌だから逃げるんだぁ~。あんなに威勢よく選手宣誓したのになさけないねぇ~サッサと退場すればぁ~?」
「んだとぉッ!!やってやるよゴラァッ!!」
「あの……私の意思は?」
もはや私の意思関係なく二人の熱いジャンケンが始まる中、香山先生も熱くなってジャンケンを見守ってしまい、私は溜め息をつきつつ離れると目の前に写る人物を見て私は閃いた。
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15分が経過し、私は自分のチームを作る事が出来た。
「さぁ、行くわよ。峰田君!」
「うへ、うへへへへ!まさか誘われるとは思わなかったぜ!」
チームメンバーは私と峰田君……のみ。
ルールには最低二人までが騎馬だと認識されるから問題無い。
「ジルさん!本当によろしいのですか!?」
「何でよりによって峰田!?」
「しかも二人だし!?」
A組女子一同に何故か驚きの声が挙がるけどこれには理由がある。
私の個性はナイフを出すだけで使っても下手すると相手を傷つけてしまう。
素手での格闘は騎馬戦で騎手でも馬役でもやるのは難しい……けど、峰田君の身長なら背中に背負えるし、それに峯田君の個性は足止めに非常に有用。
性格は変だけど組んでも損はない良い人材だと思うんだけど……?
『こいつの日頃の行いを見てないのか?生粋の変態だぞ?』
「(思春期なんだからそれくらい良いでしょ?)」
『度が過ぎてんだよ。隙あらば胸とか触ってくるとか蛙吹が言っていたぞ』
「(胸くらいどうって事はないわ)」
『おい。仮にも女なんだからそれは気にしろよ』
アーサーは口煩いけど既にチーム決めの時間は終わってる。
後は開始を待つだけなのよ。
「峰田君。全力で私に捕まっててよ。振り落とすかもしれないから」
「うへへ……え?」
「前提条件として私は全速力で移動して各チームを迎撃しつつハチマキを奪うわ。峯田君は私の指示があればモギモギを出して。ナイフに装着させれば私でも投げれるかもしれないわね……ぶっつけ本番でやるわよ」
「え?え……マジで?」
何を戸惑ってるのか知らないけど峰田君には頑張って貰わないと私も本領を発揮し辛くなる。
《よぉーし組終わったな!!?準備は良いかなんて聞かねぇぞ!!いくぜ!!残虐バトルロイヤルカウントダウン!!》
山田先生のカウントダウンが始まる中、私は深呼吸して精神を落ち着かせると……"最初の獲物"を見定めた。
《START!》
「行くわよ!!」
『気張って行けよジル!!』
私は合図と一緒に駆け出して行く中、殆どのチームは出久君の1000万に向かって行くのを確認しつつ、私は1000万を取りに行くフリをしつつ他のチームからハチマキを奪う隙を伺う。
「うおぉぉぉぉッ!?」
『うるせぇぞ峰田!!』
峰田君は峰田君で興奮してるのか凄い声を出しながら私に懸命に掴んでくれてる。
私は目の前にいる何か荒々しい人が騎手を努めてるチームが争奪に夢中になってる隙にハチマキを横盗った。
「あぁッ!?テメェは!!」
「ごめんなさいね」
私はそう言ってから全速力で戦線離脱して峰田君にハチマキを渡して巻かせてから次を狙う。
~別視点side~
ジルが他チーム狩りを始める中、その姿を見た他のチームは後方から隙を突いて攻め立ててくるジルを厄介に思っていた。
「クソ!どさくさに紛れてハチマキを取りやがった!」
「1000万は後だ!ハチマキを取り返しに行くぞ鉄哲!」
ジルに序盤からハチマキを奪われた鉄哲チームは今は1000万のハチマキを諦めてジルから自分達のハチマキを奪回するべく狙いを定めた。
一方、その様子を見ていたB組の物間は他のA組とは違う動きを見せたジルに驚きを見せつつ誤差の範囲だと考えていた。
「1000万を狙いに行ったA組からハチマキを奪おうと思っていたんだけどなぁ~。まさか一人だけ別行動を取るなんて思わなかったよ」
「なぁ、物間。もしかしたら彼奴に作戦を見抜かれてたんじゃないのか?」
「まさか。そこまで鋭くないだろ。誤差の範囲だよ」
物間はそう言ってまだ余裕があると考えていた。
だが、その余裕はすぐに崩された。
「誤差ではないわ」
「……は?」
物間は気づいた時にはハチマキを奪われており、その近くにはジルがハチマキを奪いつつ横に立っていた。
「何を考えてるのか知らないけどね。下手な作戦なんて考えてる暇があるなら……サッサと掛かってきなさいよ。何時でも相手になるから」
「待てや!クソ!一人おぶってやがるのになんて足をしてやがるんだ!!」
ジルにそう煽られ、立ち去られる中、鉄哲チームがジルを追い掛けていくのを見るとすぐに思考を戻すと。
「……やってやるよ」
「物間……?」
「追え!彼奴を!僕は人を煽るが人から煽られるのは我慢できない!何としても鼻を明かしてやるんだ!!」
ジルから煽りとも取れる言葉によって物間は怒りに任せて指示すると鉄哲同様にジルの追跡を始めた。
~side終了~
私は追い掛けてくる二チームを他所に駆け続けた。
個人ならいざ知らず、チームを組んで尚且つ騎馬の状態なら速度では私の敵じゃない。
私はポイントを稼ぎつつ逃げる中、私を狙ってくるB組やA組の皆からの妨害や奪取を避ける為に飛んだり、躱したり、騎馬の下の間をスライディングして通り抜けたりした。
「ひえぇぇぇぇぇッ!!?」
峰田君の悲鳴が響くけどやっぱり、私が此所まで行動するのは怖いのかな?
『だからうるせぇ!ジル!この変態を黙らせろ!』
「無茶言わないでよ……」
私の一人の行動に付き合ってくれてるんだから我慢して欲しいって思いつつ峰田君に指示する。
「峰田君!モギモギを出して!」
「え?お、おう!」
峰田君がモギモギを手にするのを確認した私はナイフを出してモギモギに突き刺せるか分からないまま試して見ると意外にも出来てしまった。
次の実験はそのモギモギナイフを投げつけて引っ付くかどうかね。
私はモギモギナイフを後方から追ってくるすかした顔の彼奴のチームの足元に投げつけると……
実験は成功した。
モギモギの効力は残ってあり、チームの騎馬の一人が足を取られてスッコロンでしまうと騎馬全体が崩れてそのまま、すかした顔の彼奴は顔面から地面に叩き付けられた。
《おォと!!?霧先チーム!此所で連携技で物間チームを崩したぁッ!!》
《峰田の個性、モギモギの粘着力に霧先の投擲力。これが合わさればかなり厄介なチームだな。霧先の機動力を重視したチーム編成で他のチームの騎馬は追い付けない中で強力な足止め。霧先を追い掛けて追い詰めるのは至難の技だろう。だが、それはあくまでも霧先が攻勢に転じなければの話だがな》
相澤先生の解説を他所に私は逃走、妨害を繰り返して隙を狙う中、私の視線に出久君達の姿を捉えた。
出久君達のチームが対峙しているのは轟君のチームと勝己のチームで、激しい攻防戦が繰り広げられている。
『ジル。お前は参加しないのか?』
「1000万争奪戦に?」
『そうだ。上を目指すならあえて困難な道を進めば良いさ。出来るだろ?』
「……ふふ、そうね。掴まって峰田君!」
「えッ!?ま、まさかあの中にいくのかよ!?」
アーサーのその言葉に私は笑ってしまうと激戦を繰り広げる出久君達の所へ突っ込んだ。