殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー    作:謎多き殺人鬼

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雄英体育祭 ~レクリエーション~

騎馬戦を終えた私は一時間の昼休憩に入る為に皆と移動していた。

 

「悔しいわ。三奈ちゃんおめでとう」

 

「爆豪。轟の氷対策で私を入れてくれてただけで実力に見合ってんのか分かんないよ」

 

「飯田君。あんな超必持ってたのズルイや!」 

 

「ズルとは何だ!!あれは只の誤った使用法だ!」

 

「そう言えば霧先のアレってスゲェを通り越してホラーだったよな~。急に出てくるわ。飛び込んでくるわで」

 

「何よホラーって。私は自分の戦いやすいチームを考えて選んだだけよ」 

 

「オイラは流石にもうごめんだぜ……」

 

皆で各々の騎馬戦での立ち回りや活躍を話し合いながら食堂へと向かっていた時、前から嫌な奴の顔が見えた。

 

「彼奴は……!」

 

「どうしたん?」

 

「え?あれ誰?」

 

「広瀬さん!」

 

皆が興味津々な中、先に切り出したのは飯田君だった。

 

「あら、久しぶりね天哉君」

 

「いいえ!兄がいつもお世話になっております!」

 

飯田君の反応からすると綾乃さんとは知り合いなのか親しげに話す中、綾乃さんは私に視線を向けた様な気がした。

 

『やれやれ。また胡散臭い彼奴と会っちまったな』 

 

「(予想はしていたわ。何しろ記者だもの。体育祭の取材に来ていてもおかしくない。それにしても飯田君と知り合いだったなんてね……それも親しげな感じで)」

 

私は綾乃さんが何を企んでいるのか分からない中、綾乃さんはカメラを取り出して見せた。

 

「私は広瀬綾乃です。記者をしているのですが将来性のあるヒーローの卵達のお写真を一枚欲しくて許可貰って来ちゃいました。そう言う事で一枚良いですか?」

 

「き、記者さん!?」

 

「おぉ、スゲェ!俺達、記事に載るのか!?」

 

皆が大興奮の中、私は綾乃さんに警戒の色を見せる中、私はいつの間にか話しが進んで皆に引っ張られる形で並ぶと綾乃さんは難色を示した様な顔を見せた。

 

「皆さん。全員、お揃いではありませんね?」

 

「あ、そう言えば緑谷君と轟君がいない」

 

「爆豪さんもですわ」

 

皆が三人がいない事に話し始めると綾乃さんは残念そうにカメラをしまった。

 

「それは残念です。皆さんの揃った写真が欲しかったので残念ですがお見送りさせて頂きます」

 

「えぇ!?」

 

「そんな~!」

 

芦戸さんと葉隠さんは不満げに言い、それに続く様に皆も残念そうにしていた。

 

「ですが。もし、体育祭が終わって皆さんがそろそろいたらお写真を取らせて頂きます。それなら如何ですか?」

 

「うーん……それなら良いかな」

 

「まぁ、揃っていたらの話しだけど」

 

「今度は欠けさせねぇぜ!あの三人にはキツく言っておくから待っていてくれ!」

 

「ふふ、待ってますよ。それではまた」

 

皆がそれで納得し終えると綾乃さんは軽く手を振ってその場から去ってしまい、私は彼女が何をしたかったのかよく分からなかった。

 

「(何をしに来たのかしら?)」

 

『そりゃ、唾を付けに来たんだろう。ヒーロー嫌いの彼奴も記者なら将来、指折りのヒーローになる可能性のあるこいつらと関係を構築しておこうと来たんだろう。三人が欠けた状態で集合写真を撮らなかったのも不満を出させない為だし、何より注目のある三人を省くなんてしたくなかったんだろうぜ』  

 

「(つまりは仕事で近づいただけって事で良いのよね?)」

 

『それで良いだろう。別にお前に何かしようとするメリットも無いしな。ほら、早く飯を食いに行け。俺も腹を共有してんだ。一緒に腹ペコなんてゴメンだ』

 

「(はいはい。分かってるわよ)」

 

私はアーサーに促される様に私は昼食を取る為に皆と食堂へと再び歩いて行った。

_______

____

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昼食を終え、私は憂鬱な気分になりながら会場へと出ようとしている。

 

『お、おい……大丈夫か?いや、駄目だ。笑っちまう……ぶっははは!』

 

「うぅッ……!ほ、本当なのよね……この服装で応援合戦って……!」

 

「あ、あのお二人の事ですからね……しかし、相澤先生が言っていたと言うのが本当なら……」

 

八百万さんの言葉に私は深い溜め息を吐きながら覚悟を決めて会場の外に出ると。

 

《最終種目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ!あくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……どうしたA組!!?

 

案の定、服装についてツッコまれた。

 

今の服装はジャージではなく、おへそやら太股やら露出したチアリーダーの格好をしている。

 

それはA組女子だけで他の組は普通にジャージである事かは峰田君と上鳴君に騙されたのは間違いなかった。

 

「峰田さん上鳴さん!!騙しましたわね!?」

 

八百万が手にしているポンポンを振りながら怒る中、私は恥ずかしくて押さえの無い胸を右腕で隠して短いスカートを左腕で押さえながら二人を信じた事を事を後悔する。

 

「うぅ……恥ずかしい……!」

 

「ジルちゃん。それじゃあ余計に目立っちゃうわよ」

 

梅雨ちゃんに指摘されるけど流石に堂々と立っていられない。

 

私は恥ずかしい気持ちを怒りに変えて叫ぶ。

 

「相澤先生!峰田君と上鳴君に騙されました!!」

 

「「ちょッ!?」」

 

《峰田、上鳴。後で俺の所まで来るように》

 

「霧先さん。ナイス」

 

私の告発に耳郎さんはサムズアップしてくれると私は気持ちが落ち着いて諦めてチアをする覚悟を決めた。

 

~別視点side~

 

ジルがチアをする覚悟を決めたその頃、ジルのチアリーダーの姿をガン見する者がいた。

 

「ち、チア……リーダー……!?」

 

この男、勝己である。

 

この男も腐っても思春期の男子である以上、好意を寄せている女子のチアリーダーの衣装を着ていたりしていたらどうなるのか?

 

答えは簡単。

 

とてつもなく赤面して固まる。

 

「爆豪の奴、ジル見て固まってるぞ」

 

「そっとしといてやれ。男なら誰でも固まるさ」

 

砂藤が勝己が固まっている事に気付くも瀬呂が気を遣ってそっとしとく様に言ったと言う。

 

因みにもう一人挙げると緋色がジルのチアリーダー姿を見た瞬間、目に止まらない速さでスマフォを取り出すと写真を連写する形で勢いよく撮っていた。

 

「し、神速?」

 

「うん?何だい力斗?」

 

「いや、確かに珍しいけどよ……そんなに撮ってやらなくても……」

 

「永久保存しておきたいんだ。ジルに黙っておいてくれるかい?」

 

緋色の黒い笑みに力斗は堪らず何回も首を縦に振ると、緋色は満足げにジルの恥ずかしそうにするチアリーダー姿の写真を一枚ずつ眺めていく。

 

~side終了~

 

チアリーダー騒動の後、私達はレクリエーションの大玉転がしや借り物競争を楽しく行った。

 

大玉転がしで派手に転んだ人達や借り物競争で変な物を借りなきゃいけなくなった不運な人達がいたりしたけど競いあいを一時忘れて皆で楽しく遊んだ。

 

因みに私はチアリーダーとして騙された皆と一緒にチアリーダーの真似事をしながら応援してた。

 

……とても恥ずかしい。

 

『普通に上手いなお前。本当に初心者か?』

 

「(う、うるさい!無駄に体の動きが良いだけよ!)」

 

私は自分の身体能力が高いせいで何て言うか……本物のチアリーダーみたいな動きが出来てしまい、芦戸さんと葉隠さんの三人でチアリーダーの大技まで決めてしまう始末だった。

 

パンツ見えなかったわよね?

 

《スゲェッ!!?霧先、芦戸、葉隠の三人は本当に素人なのか!?本場から来たチアリーダー達をさし終えて大技もご丁寧に披露してるじゃねぇか!!?》

 

《まぁ、仮にもヒーロー科だからな。鍛えてる分、すんなり動けるんだろう》

 

レクリエーションの途中で私達の実況や解説まで流れてる……お願い、これ以上は注目しないで。

 

「ほらほらジル!次の技だよ!」

 

「もっと楽しもうよ!」  

 

ノリノリな二人に私は根負けし続ける中、私はレクリエーションを行う前の事を思い返した。

 

尾白君とB組の庄田君そして、緋色が突然の辞退を申し出たのだ。

 

緋色は理由としてはヒーローになるつもりがないのに勝ち上がり過ぎてしまい本気でヒーローを目指している人達に失礼だからと言う理由で譲る形でだけど尾白君と庄田君は奇妙な理由だった。

 

"記憶が曖昧で訳が分からない"からと"何もしていない"からととても奇妙な物で、その原因があるかもしれないと言う人物は普通科の心操君と指していた。

 

とても奇妙な二人の棄権理由によって鉄哲、塩崎そして拳藤が上がってきた。

 

力斗は残念だけど勝ち越しじゃなかった。

 

順位的にも繰り上がりは無いに等しい所だったし、悔しがってたけど今は心操君を全力で応援してる。

 

「行くよジル!」

 

「はいはい……とことん付き合ってあげるわよ」

 

まぁ、考える前に取り敢えずチアに専念しましょう……恥ずかしい。

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