殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー    作:謎多き殺人鬼

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始まる高校生活

波乱の個性把握テストを終え、無事に除籍にされずに済んだ私はカリキュラム等を読んだり、下校時間を迎えるまで質問責めにあった。

 

個性は何だとか、雰囲気が変わったのは個性の影響なのかとか色々と聞かれて大変だったけど私は自分の個性がナイフを生み出す事や人格が私とアーサーで分かれている事を告げた。

 

不安の中、私は皆の反応を伺っていたけどその不安はすぐに祓われた。

 

「大丈夫だよ!」

 

「確かにビビったけどさ。個性も使わないでスゲェと思ったぜ!」

 

「誰にだって気にする所はあるし皆で支えれば大丈夫よ」

 

皆はこんな私を受け入れてくれた。 

 

最初は不安な登校初日だったけど皆が優しい人達で良かった。

 

まぁ、勝己は相変わらず……と言うより個性把握テストから妙に静かになった。

 

『まぁ、簡単な事だ。彼奴は出久の見せたボール投げで予想外の結果を見せたのもそうだが……他の奴等の結果もなかなかのものだ。彼奴は井の中の蛙だ。だが、才能こそ本物だ。彼奴が自分の価値観を壊せば……化けるな』

 

アーサーからの勝己の評価はそれなりに高い物だった。

 

井の中の蛙と言うのはありがち間違ってないが才能は本物で自分の価値観を壊せば化ける。

 

殺人鬼のアーサーがそれを言うと何だか悪い方向に行きそうな感じがするけど……確かに彼奴の才能は認めざるえないけどね。

 

まぁ、取り敢えず下校して明日に備えないといけないから帰らないと。

 

「ジル!」

 

「出久君。それに飯田君」

 

声を掛けて来たのは初日にいきなりピンチになった出久君と50m走で良い走りを見せた飯田君の二人がいた。

 

「ジルも家に帰るなら一緒に帰らない……かな?」

 

「良いわよ。同じ電車ですしね。飯田君も同じ?」

 

「僕も駅までだ。君には今日、驚かされたよ。個性に頼らずにあの記録を出した事に僕ははっきり言うと興味が尽きないでいる」

 

「やっぱり?」

 

私としてもやっぱり興味を持つのは仕方ないだろうなと思う。

 

だって、殺人鬼の人格の持った私がヒーロー目指してるのよ。

 

誰だって気になるのは間違いない。

 

「しかし相澤先生にはやられたよ。俺には「これが最高峰!」とか思ってしまった!教師が嘘で鼓舞するとは……」

 

「飯田君。多分、相澤先生は嘘はついてない。目がマジだった」

 

「なに!?だとしたら下手をすれば本当に除籍が出ていたのか……やはり最高峰と言わざるえないか……!」

 

私の言葉に飯田君、真面目に聞く辺り真面目過ぎるだけで根はやはり良い人なのだと分かった。

 

ところで出久君、顔真っ青だけど……大丈夫?

 

まぁ、危なかったしね。

 

「おーい!三人さーん!」

 

後ろから声を掛けてきたのは麗日さんだった。

 

「駅まで?待ってー!」

 

「慌てなくても待つわよ」

 

私は笑顔で掛けよって来た麗日さんに笑顔でそう答えると麗日さはすぐに私達の所にやってきた。

 

「君は∞女子」

 

「∞女子って……まぁ、合ってるけど」

 

「麗日お茶子です!えっと飯田天哉君に霧先ジルさんに緑谷……デク君!だよね!!」

 

「デク!!?」

 

「麗日さん……デクは……」

 

出久君はいずくと読む名前でデクは勝己が着けた蔑称だ。

 

最低な名前に対して私は勝己に対して断固として呼び捨てや爆発魔と言ってやる形になったのが懐かしい。

 

だが、間違ってもデクは名前の読みでもアダ名でもない。

 

誤解を上手く解ければ良いけど……

 

「え?だってテストの時、爆豪って人がデクてめェー!!って」

 

「あの……本名は出久で……デクはかっちゃんが馬鹿にして……」

 

「蔑称か」

 

「うん。残念だけど愛称じゃないのよ」

 

「そうなんだ!!ごめん!!」

 

麗日さんが謝るけど別に麗日さんが悪い訳じゃない。

 

あの爆発魔が蔑称なんて着けて呼ぶから悪いとしか言えない。

 

「でもデクって……頑張れ!!って感じでなんか好きだ私」

 

「デクです」

 

「緑谷君!!」

 

「貴方それで良いの!?」

 

麗日さんのデクに対するその言葉に一気に陥落した出久がかなり心配になるんだけど……

 

「浅いぞ!!蔑称なんだろ!!」

 

「コぺルニクス的な転回……」

 

「コペ?」

 

「訳が分からないわよ。出久君……」

 

私は褒められて簡単に手の平を返した出久君に呆れたけどそれでも今の時間はとても楽しいと思えた。

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