殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー    作:謎多き殺人鬼

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【第一章】
序章


何処にでもある町、何処にでもある風景、何処にでもある人並み。

 

当たり前の様に広がる日本の町並みは常に仕事で忙しく働く人や買い物を楽しむ人々で賑わう本当に何処にでもある普通の町は一つだけあり得ない事が当たり前の事になっている所がある。

 

それは……。

 

来るんじゃねええぇッ!

 

巨体な怪物みたいな悪人が辺り構わず破壊したり、色々な格好をしたヒーローがそれを制圧する当たり前の様に異能がある世界だ。

 

現在進行形でヒーローと呼ばれる善の人がヴィランと言う悪の人を倒し、捕まえる。

 

そんな事が当たり前の世界。

 

私は霧先ジル。

 

私はそんな時代に"何の能力も無い"事になっており、ほとんど意味ないけど世間では"無個性"として通している。

 

茨の道だったけどそんな事、考えてる暇はなかった。

 

何故なら……。

 

『へぇ……近くにヴィランがいるのか。行かなくても良いのか?』

 

「(私は普通に生きたいの。何で好き好んであんな危ない場所に行かなきゃいけないのよ)」

 

『見物客は多い見せ物なのにな。それともアレか。あのヴィランを殺すか?』 

 

「(事件を見物なんて下らないし私は絶対に殺人なんてしない。もし、この力を使うなら正しく使うべきよ)」

 

私の個性は多種多様なナイフを生み出して使用できる"切り裂き魔"そして個性が芽生えてから私の近くに赤い目を光らせた殺人鬼にして私の祖先を自称する男、アーサー・ヒューイット。

 

かつて、切り裂きジャックの再来と呼ばれロンドンを恐怖に陥れた殺人鬼で個性が芽生えてからと言うものいきなり現れたと思えば常にアーサーが引っ付く形で私の側にいる様になった。

 

……流石に風呂やトイレには入って来ないけど。

 

アーサーの姿と声は私にしか聞こえずアーサーの挑発に思わず一人だと言うのを忘れて怒鳴った時に両親に心配されたのは記憶に新しい。

 

因みにアーサーの事を個性の発覚の確認の為に行った病院でアーサーの事を両親に話したが気味悪がらずに受け入れてくれてアーサーの言う事に負けない様に支えてくれる。

 

だが、アーサーはそれを嘲笑うかの様に常に私に語り掛けてくる。

 

 

正義とは悪とは何か?

 

ヒーローは名声か富があればそれで良いのか?

 

力があれば弱者を虐げても良いのか?

 

 

アーサーは世に蔓延る問題や疑問を問いに出し、痛い所も突いてくる。

 

確かに今の世、ヒーロー社会は何処かおかしくなりつつある。

 

ヒーローは人々の為に動かない者もおりまた、富と名声に固執する者がいたり、集まる野次馬はまるでヒーローショーでも見る様な感覚で事件を見たり、無個性だからと他の個性持ちの者達から差別を受ける事がある。

 

私はこの個性とアーサーの事もあって世間にはその存在を隠し、無個性として振る舞っていた時に虐めの対象にされた事があった。

 

もっとも、アーサーが勝手に身体を操り虐めっ子達を半殺しにしてしまった為に大問題になり、問題が落ち着いてからアーサーに何故、身体を操って虐めっ子達を襲ったのかと聞けば獰猛な笑みを浮かべて。

 

『あぁ?そんなの奴らが身の丈に合わない力を使ってお前を襲ったからだよ。殺しはしてないんだ。寧ろ、見逃してやった事に感謝しろと言いたい所だ』

 

との事だ。

 

おかげで周りの子供含めて大人も極力近寄らなくなったし、幸いナイフをアーサーは使わなかったがあまり広まる事こそなかったが私が異質な個性持ちだとバレてしまったわ。

 

まぁ、私の事情的にはそれで良いけど流石にボッチは堪える。

 

「(はぁ……本当に面倒な個性よね……)」

 

『個性じゃねぇよ。俺は別だ』

 

「(はいはい、分かったから)」

 

アーサーを軽くあしらって私は学校への足を早める。

 

これはヒーロー社会に産まれ落ちた殺人鬼の子孫?である私が善か、悪かを向き合い、選ぶ物語。

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