殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー 作:謎多き殺人鬼
私は腐敗ヒーローであったレッサーヒーローのレッサーパンダを仕留めると次の獲物を殺す為の行動に移った。
次の相手はマネーヒーローのゴール・D・マネー。
彼の個性は非常に独特でお金を武器にして戦うプロヒーロー……らしい。
彼の個性の関係上な非常に出費が高い筈なのに特に赤字に苦しんだと言う噂は無く、称賛を浴びつつも良識ある者達から怪しまれる事も多い。
だけど真相は闇の中。
ゴール・D・マネーを調べようとしたヒーロー達が次々に消えて消息不明な事から黒い何かがあるのは明白だった。
私はゴール・D・マネーの事務所を襲撃し、サイドキック達を殺してゴール・D・マネーの両足の腱を切って逃げられない様に主に何をしていたのか聞き出した。
「わ、私は確かにあの教会から多額の金を貰っていた!何処から出てきている金かは知らないが個性の都合上もあって受け取って奴等のする事に黙認してきた!誓ってそれ以上はしていない!!だから、助けてくれぇッ!!」
「嫌よ。あんたの都合なんて知らない」
私はそう吐き捨てて言うとゴール・D・マネーの頸動脈を切り裂いてトドメを刺し、いつもの様に"
どいつもこいつも腐った連中ばかり……
ある時は傲慢、ある時は怠慢、ある時は命乞い、ある時は犯罪組織との癒着。
始末した二人の書類や文章からそう言った内容が幾つも出てきて、アズエル教会以外にも多くの組織の犯罪に目を瞑っていた。
そしてヒーローとしての責務を半ば放棄し、利益のありそうな事件のみを解決し、助けを求める声があってもそれが小さく利益の少ない事件ならわざと見逃す等と傲慢や怠慢が見え隠れしている。
そして先程の命乞い……情けないわね。
あれがヒーロー。
私が目指したもの。
あんなものにならなくて良かったかもしれない……あんな奴等の様になりたくない……でも、知っている。
ヒーローはあんな奴等だけがヒーローをしている訳じゃない。
父さんやオールマイト、相澤先生ことイレイザーヘッドに13号、ミッドナイト、プレゼントマイク……どのヒーローも本当に誰かの為に戦うヒーロー。
そんなヒーロー達の名誉を傷付ける腐敗したヒーローいや、屑共。
偶然だったとは言え見逃せない……必ず殺す。
あんな屑共の為にヒーローの名誉を傷付けられ、貶され、貶められるなどあってはならない。
例え望まれなくても……私はやる。
私は……
どれだけ血を流しても……返り血を受けても……殺しても……私は……悪を殺す……私が……悪を裁く!!
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~別視点side~
切り裂きジャックによる連続殺人は止まる所か勢いを増し続けた。
プロヒーローのレッサーパンダとそのサイドキックに続き、今度はマネーヒーローのゴール・D・マネーとそのサイドキック達が事務所を襲撃され、殺害されてしまった。
警察とヒーロー達は念入りな捜査をするも証拠以前に正体すら掴めず捜査が悪戦苦闘される中でやはり批判は避けられなかった。
「切り裂きジャックの足取りはまだ掴めないのですか!」
「二人のプロヒーローとそのサイドキック達が殺害されましたが容疑者のヴィランについて何か情報は!」
「殺人鬼が未だに野放しになっている責任は誰が取るのですか!」
マスコミはここぞとばかりに捲し立てて警察や捜査に参加しているヒーロー達に押し掛け、切り裂きジャックの正体や足取り、責任は誰が取るのかと騒ぐ中でマスコミの間でも切り裂きジャックの正体を予測する報道がなされた。
ある時は。
《私としては幼少期に虐待された子供が大人になり、心の不安定さによって起こされた犯行だと推測しますね》
ある時は。
《ヒーロー達に怨みを持つヴィランが引き起こしたものだと思いますね。何しろ被害者がプロ二人にサイドキック……全員が殺害されましたからね》
ある時は。
《単に目的が無い殺人で自身のスリルを味わう為の快楽殺人であると思います。被害者にはプロヒーローやサイドキック以外にも見つかっていて明らかに犯罪を誇張する趣旨するメッセージもありますから》
テレビでは色々な専門家達が殺人鬼、切り裂きジャックの事を持ち出して様々な推測の中で年齢や姿、目的と言った内容のものが大々的に報道され、それはテレビやラジオ、新聞、ネットと言った環境で情報を得た人々の関心を得る。
「切り裂きジャックって怖いね……」
「殺された人って無惨に切り裂かれたんですって」
「"
「意味は地獄よりだろ?地獄から来ましたよ~なんて意味だったりして」
「そんな訳ないだろ」
切り裂きジャックは年齢問わず話題として会話の中に持ち出され、遂には学校でも注意喚起が出される事態となった。
「お前ら。最近になって話題になっている切り裂きジャックって言う殺人鬼がいるだろ?そいつが何時、犯罪を起こすか分からねぇから夜遅くに出回ったり、路地に入ったりするなって注意喚起が出た。言われた通り、夜遅くに出歩いたり、路地に入るのは控えろよ」
「切り裂きジャック……」
「まさか……霧先さんじゃないよね……?」
「んな訳あるかぁ!彼奴が殺人鬼な訳がねぇ!!」
「落ち着きたまえ爆豪君!そう信じたいのは我々も同じだ!霧先さんが殺人鬼ではないと信じている!!」
「……でも……それなら霧先さんは何処へ行ってしまわれたの……」
「彼奴が本当に殺人鬼じゃないなら……此処にいるだろうな」
「轟!……今はそれを言うな。良いか?探しに行くなんてするなよ?……殺人鬼が霧先とは限らないからな」
雄英でも注意喚起が起き、1年A組にもその恐ろしい殺人鬼の話が話題となっていた。
殺人鬼、切り裂きジャック。
ヒーロー社会史上、最悪の殺人鬼であり、プロヒーローやサイドキック数人では太刀打ち出来ない実力を持つ正体不明の殺人鬼。
大胆不敵、神出鬼没、正体を悟らせない証拠隠滅能力、ずば抜けた戦闘能力。
ヒーロー社会が始めって以来、正体不明などありはしなかった程に検挙率はあったが恐怖を撒き散らし、闇に紛れた殺人鬼一人に翻弄されてしまっている。
次は誰か?
誰が切り裂かれる?
切り裂きジャックは何処にいる?
恐怖は蔓延する……社会は揺れ動き……殺人鬼の刃によって全てが切り裂かれる。
「もう耐えられない!!俺はサイドキックを止めます!!」
「待ってくれ!!これ以上、辞められたら捜査が!!」
「切り裂きジャックは私達を狙ってるかもしれない!!もう嫌!!怖いのよ!!何時、何処から切り裂きジャックが現れるのか分からないのに!!私には家族がいるの!!養わなきゃいけないの!!犯行理由すら分からない殺人鬼に殺されるなんて嫌だ!!!」
「……切り裂きジャックの他にも……ヒーロー殺しもいる……ヒーローを襲って殺すヴィランが二人もいる状況です。怖いわけがないですよ……ヒーローのサイドキックしてる自分が言うのは恥ですがね……」
切り裂きジャックの犯行現場付近のヒーロー事務所では続々とサイドキック達が辞めてしまい、他の事務所に移ってしまったり、ヒーロー免許その物を返却して引退してしまう事態となった。
中にはプロヒーローもおり、他の場所に事務所を移したり、引退する者が現れた。
だが、その逆もいる。
「これ以上の凶行はこのインゲニウムが許さない!!」
ターボヒーロー、インゲニウム。
「古臭い亡霊の殺人鬼め……No.1への道のりの糧にしてやる」
フレイムヒーロー、エンデヴァー。
「何処だい?切り裂きジャックなんて言う奴は?」
ラビットヒーロー、ミルコ。
切り裂ジャックが犯行の中心としている街に続々と名のあるプロヒーロー達が訪れ、殺人鬼、切り裂きジャックの恐怖を終わらせるべく立ち上がったのだ。
「全く……世話の焼ける奴だ……行くぞお前ら」
ミストヒーロー、ジャスティス。
彼女の父もまた、切り裂きジャックを捕らえるべく立ち上がった。
切り裂きジャック、確保の要請を受けたプロヒーロー及びサイドキックが多数が集結する前代未聞の事態が幕を上げた。
捕らえろ、恐怖の象徴……