殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー 作:謎多き殺人鬼
会場は盛り上がり、人々の歓声は響き、熱い戦いが繰り広げられた会場……輝かしい青春の1ページになる筈だったこの雄英体育祭を私は……
"血で染め上げる"
ごめんなさい……私は貴方達に対して袂を分かつ事を此処に選ぶと伝える為だけに全てを台無しにする……
私は愛用している服に着替え……仕込みを整えて……今まで隠していた髪色や瞳を曝け出した。
一般人、白咲から殺人鬼、
~別視点side~
栄光の雄英体育祭は一位の爆豪勝己、二位の轟焦凍、三位の常闇踏影の順となる結果でちょっとしたトラブルはあったが幕を下ろす事となる……が、まだ少し続く。
《疲れた所で申し訳ないが少しだけ帰るのを待て。慈善活動家で知られる欲強議員がこの場を借りて話したいそうだ。人としてもヒーローを目指すにしても大事な話になるからよく聞けよ》
イレイザーヘッドこと相沢がそう言うと片付けれてすっかり平地に戻ったスタジアムの中心に欲強議員が現れると一部から歓声が挙がっている。
「凄く人気だね欲強議員さんって!」
「異形系や無個性の人達の為の慈善事業を救済支援会の衣緑さんと一緒にやってる事もあるけどあんな風に自分から動く人だからだと思うよ」
出久はそう麗日に言うと欲強議員は軽く手を挙げると周りは静まり返り、演説する環境が整うと欲強議員は演説を始めた。
「皆さん。今日、この場を御借りできた事をとても感謝します。私は皆さんも知っていると思いますが異形系の個性の方や無個性の方の為に慈善活動を行っています。私が何故、その様な事を」
《お金の為でしょう?》
その放送は何処からともなく響き渡り、スタジアムにいる人々は混乱に包まれた。
《な、何だ?何処からマイクが!?》
《発生源は何処からだ!?》
実況席にいる二人からも予想外の事態に混乱する素振りを見せた事でスタジアムにいる人々はこれは茶番ではないと知り、ますます混乱する中、謎の放送は止まらない。
《知ってるわよ私は。賄賂に脅迫、口封しの殺人、証拠の隠滅に……過去に起こした色々な犯罪。慈善活動家が聞いてあきれるわね》
そう言って放送越しに笑っている者に欲強議員は怒った表情を見せながら怒鳴る。
「何者だ!私の行いを汚すとは!名誉毀損で訴えるぞ!」
《惚けないでくれる?さぁ、慈善活動家のその正体……化けの皮を剥がさせて貰うわよ》
放送はそう言い終わった時、欲強議員の近くからゲートの様な物が現れ、そこから勢いよく飛び出したのは……。
「
そう愉快そうに笑いながら誰にでも分かる程の大きな声で叫んだ霧先ジルこと
「ひいぃぃぃッ!き、切り裂きジャック!?」
欲強議員はジルを認識すると顔を青くして情けない悲鳴と共に腰を抜かしてしまった。
「ジル!?」
「嘘!?本当にジルなの!?」
「ジル……!」
「本当にジルなのかよ……まるで……別人みたいだぜ……!」
出久達、A組もジルを認識すると驚きと動揺が広がり、実況席にいたイレイザーヘッドやプレゼントマイク、オールマイトやミッドナイト、13号そして周りの一般客やヒーロー達にも影響が広がった。
「切り裂きジャックだと!?」
「殺人鬼が何でこの雄英体育祭に乗り込んだんだ!?」
観客達は驚きと動揺、恐怖の中、ジル一人が乗り込んだだけで今までの熱狂は夢の様に目覚めてしまった。
~side終了~
私は綾乃の個性を利用して欲強議員の近くまで転移すると芝居をする様な言動を見せながら私は大げさに一礼する。
「本日、お集まり頂いた紳士、淑女の皆様。私は既に知られている通り……殺人鬼、
私は大袈裟にそう言って見せると観衆はざわついた。
それもそうでしょうね……慈善活動家で通る欲強議員が何かしら黒い何かを抱えているなんて思ってもみなかっただろうから。
「な、何の事だ?殺人鬼が何を世迷言を!?」
「貴方に突きつける最初の証拠にこれ。貴方は……見覚えあるかしら?」
私はちょっと苦労して手に入れた証拠である欲強議員が賄賂を受け取る姿をバッチリ写した写真だ。
「そ、それは……!隠滅する様にしっかり言い渡した筈の……!?」
「あら、否定しないの?これが賄賂を受け取っている姿だって」
私は写真を何枚を出してヒラヒラと団扇の様に振った後、私の姿を生放送でテレビカメラを向けたり、写真を撮ってるマスコミ達に向けて証拠写真を見せびらかした。
「ほらほらこれ見てよ!バッチリ撮れてるのよ。凄いでしょ!」
「や、やめろ……!」
「それについては俺達も話したい事があるぞ」
私が欲強議員の不正を生中継で暴いていると父さんと……エンデヴァーがいる。
勘弁してよ……追い掛けられるのは嫌よ。
「た、助かった!お願いだ……助けてくれ!」
「お前がそれを口にするのか?」
欲強議員の言葉にエンデヴァーは殺人鬼も裸で逃げ出したくなる様な鬼の形相を浮かべていて周りもエンデヴァーがかなり怒っている事が伝わっているのか静まり返っている。
「貴様は数年前にある強盗殺人でヒーローと結託した容疑者のヴィランだ……そうだな?」
「な、何を?」
「惚けるな!!!」
エンデヴァーの怒りの声と炎に欲強議員はもはや口すら聞けなくなってしまっている。
「証拠は既に掴んでいる!!この数年間、お前を追い続けた!どんな些細な事でも見逃さずにだ!そして時効の成立寸前で今、此処で捕らえる事が出来る!!貴様にとっては被害者は石ころ程度だと思っていようと……ヒーローにとって、被害者の悲痛な叫びは永遠に響くんだ!!必ず報いを受けさせてやる!!」
向上心が高いエンデヴァーがそんな事を言うなんて思いもしなかった。
エンデヴァーは世間にはファンサービスと言う物には一切、触れず尚且つ常に周りを威圧する様な雰囲気もあって近付きがたい存在だった。
でも、割りとヒーローらしい事を考えているんだと私は思っていると今度は父さんが欲強議員を睨んだ。
「欲強。俺を覚えているか?」
「し、知らない顔だな。何処かで会ったか?」
「あぁ、そうだ。会ったぞ。俺がテメェの不正に気付いて糾弾しようとして逆に嵌められた……間抜けな元トップヒーローさ」
父さんのその言葉を聞いた欲強議員は何かを思い出したのか青い顔をすると父さんは話し続ける。
「テメェは議員になりたての頃から怪しい取引をしている疑惑が数多くあった。俺はその疑惑の真相を突き止めようとして証拠を握って糾弾したが……その証拠は真っ赤な偽物。お前の用意した餌で俺はまんまと釣られて信頼を無くした。トップヒーローの座も失ってイギリスのロンドンに行ったが……それだけは感謝するよ。ロンドンで俺はヒーローとしての自信を取り戻したし、愛する嫁さんと娘を手に入れたんだからな。まぁ、家族は今、バラバラだけどな」
父さんはそう言って苦笑いしてるけど目が笑っていなかった。
どちらもお怒りで欲強議員は二人からも後退るけどその先には私がいる。
挟まれる形で怯える議員に観衆たる人々は失望や怒りの表情を見せ、欲強議員の支持は消え失せつつある。
だから、もう可哀想だから議員の人生を終わらせてあげましょう。
「父さんなら当然、証拠はあるんでしょ?」
「勿論。苦労したぜ……お前が賄賂の証拠を奪っちまったから探すのは大変だったぜ。エンデヴァー。お前もだろ?何せ、数年前の強盗殺人事件だからな」
「ふん。大した事ではない。こいつは被害者の両親が不正の証拠を掴んだ事でこいつが自ら証拠を奪う為に犯行に及び、強盗に見せ掛けたと言った所だ。その証拠に当時、荒らされていた箇所に書斎が特に荒らされていたそうだ。その両親の仕事は……警察。そう言った不正の証拠を握り、保管していてもおかしくない立場の人間だ。そして当時。お前と共犯だったヒーローに嘘を見抜く個性を持った警官の協力の元、証言も得た。結果は……貴様が強盗犯のヴィランだと話した。無論、嘘は無かった」
「あ…あぁ……そんな……!?」
「俺はテメェの悪事を暴露してやる。テメェ……賄賂以外にもやってくれてるな?人身売買や違法薬物の売買、口封じ目的の暗殺、脅迫。お前は本当に議員か?言っておくが証拠は信頼出来る方々に提出済みだ。揉み消しは……不可能だ。諦めろ。お前の負けだ」
父さんの勝利宣言に欲強議員は既に意識を失ってしまっていた。
泡を吹いて情けない姿を全国に曝す姿に私は満足した後、ナイフを手にした。
「さぁ、
「いやいや、待て待て。此処まで来たら捕縛だろうが普通。それに遅くなったがこいつは確実に法で裁ける。お前が手を出す相手じゃない」
「……そいつの為に何人の人達が泣かされた?」
私の問いに父さんは黙ったまま私を見つめている。
エンデヴァーも手を出す様子も無く、周りも静観の様子の為、私は遠慮無く言い続ける。
「こいつの目的は恐らくは金。金を稼ぐ為に多くの人達の人生を奪い、苦しめ、涙を流させた……のうのうと生きていて罪悪感すら無い奴を……牢獄で隠居生活をさせるつもりなの?」
「隠居生活ね……まぁ、自由は無いが飲食住が確実に保証されてるしな。だがな、ジャック。世の中にはこんな奴でも裁判を受ける権利がある。俺達、ヒーローは力強くでもヴィランを捕まえて、法の裁きを掛けさせなきゃいけない。感情任せな私刑なんて……もっての他だ」
「そのヒーローが全て正しい訳じゃない。ヒーローは英雄だけど所詮は人。時に間違えるし、腐り果てる。そんなのが沢山いるこの社会の法に……価値はあるの?ヒーローがヴィランをちゃんと取り締まれるの?捕まえられるの?誰かの助けてと言う言葉を聞けるの?」
「確かにヒーローは人だ。英雄でもましてや神でもない。間違えたり、法を自ら犯してしまっりする。だが、それでも全員じゃない。今、この場に立つ俺達がそうだ。そうだろお前ら?」
ジャスティスが笑ってそう言うと空からオールマイトが現れるとイレイザーヘッドやミッドナイト、プレゼントマイク、13号、セメントス、スナイプと言ったプロにして雄英の教師達が現れた。
「残念だ霧先少女……私が来た」
「お前は良い教え子だと思ってたよ。仮にも怪我人に無茶させやがって」
「ジル……今でも嘘だと思いたいわ」
「入試が懐かしいぜ……お前が一番輝いていたんだぜ?」
「これも教師としてヒーローとして君を導けなかった僕の責任です……大人しく罪を償って下さい」
「残念だよ。元とは言え、生徒に個性を使わなければならないのは」
「お前は信頼してくれた多くの人々を裏切った……俺はお前を許さない」
この陣容は私にとってはかなり不利だ。
オールマイトだけでも厳しいのにエンデヴァーや父さん、イレイザーヘッド達、プロヒーローの教師達。
今すぐにでも降参のポーズが取りたいけど……。
「楽しくもなってきたわね」
私は笑ってしまうとオールマイト達は身構えて今にも戦闘が起こりそうになった時、そこへよく見知った人が来た。
「ジル!!」
「緑谷少年!?」
「焦凍と戦ってた奴か!何しに来やがった!!」
「ジルのお父さん。僕に……僕に説得の時間をください!!」
「馬鹿か!!こいつはもう吹っ切ってる!!殺人鬼になる道を明確に選んだ事を伝える為にも此処を殺人の現場に選びやがったんだぞ!!」
「それでも……僕は……!」
「いい加減にして出久」
私が出久君を呼び捨てした事に驚いていれのかまたは動揺しているのか分からないけど固まっている。
でも、はっきり言わないといけない……彼には光ある場所でヒーローになって欲しいから。
「あんたなんか……どうでも良いのよ。最近まで無個性ずらしてていざ、個性が使えたら……無駄に怪我する嵩の個性なんて聞いて私は影で笑ってたわ。本当に鈍くてのろまな人ね」
「ジル……」
「あんたが目の前にいるだけでも目障りよ。利用価値がありそうだと思ってたら懐いちゃってさ。全く……怪我しないと分からいかしら?」
私は初めて出久君を貶した……嘲笑った……心が痛い……でも、彼まで巻き込みたくない。
「ジル……そこまで思うならさ……何で泣いてるの?」
「泣いてる?私が?」
『ジル。目元を触れろ』
私はアーサーに言われて目元を触れると濡れた感触があった。
私が泣いていた証拠だった。
「君が言った事は本音じゃない」
「本音よ」
「本心から言いたかった事じゃない」
「本心よ……」
「君が僕をいつも助けてくれた事に偽りなんて無かった」
「……偽りはあった」
「君はいつも僕を心配してくれた!今度は僕を、僕達を巻き込まない為に嘘をつこうとしていた!」
「いい加減にしてよ!!!」
「君自身は何処かで助けを求めてる!!今度は僕が君を助ける番だ!!お願いだジル!!罪を償おう!!!」
出久君はいつもそうよ……あんなに酷い事を言ったのに……傷付けたのに……それでも私を助けたいですって……でも……私は後戻り出来ない!!
「全力で拒否させて貰うわ!!」
「ちッ!離れてろ緑谷!!」
イレイザーヘッドが私に視線を剥けて個性でナイフを封じるつもりだけどその辺の対策だってしてるのよ。
私は個性を消されると同時に腰から持ち込んだ武器であるナイフを抜くとそのままイレイザーヘッドの肩に投擲した。
「ぐッ!?個性ではないナイフか!」
「そのまま個性を封じるんだ!!持ち込んだナイフは個性とは違って有限!!限りがある!!スナイプ!!」
「こうなったら足や腕を狙わせて貰うぞ!!」
「至近距離で撃てるの?」
私は素早くスナイプの懐に飛び込むとその腹に思いっきり膝蹴りを食らわせると続けて裏拳で殴り飛ばし、咄嗟に奪い取ったスナイプの銃を弾を抜いて投げ捨てた。
「お願いよジル!抵抗しないで!!」
「個性は人殺しの為の武器じゃない!!そう教えた筈だよ!!」
今度はミッドナイトと13号が現れ、眠り香を使うけど私は生憎、女で効きにくいけど意識が逸らされたら13号のブラックホールでやられる。
私は個性を使われる前にまた素早く飛び込むとミッドナイトの腕と足を支障を残さないていどに切りつけて蹴り飛ばし、13号には身体に飛び付くとナイフの柄で何度も殴りつけて宇宙服みたいなヘルメットを破壊してから直接、殴って気絶させた。
「やりすぎなんだよォお前!!!」
プレゼントマイクがそう叫びながら個性、ヴォイスを使おうとすれば同じ手を使うだけ、使われる前に飛び込んで非常に申し訳ないけど……死なない程度に喉を殴った。
喉を殴られた後のプレゼントマイクは首を押さえながら倒れ込んだから暫くは起き上がれないし、声も出せない。
「君はやはり手加減すらしないのか!!」
今度はセメントス。
残念だけど先手を打たれて周りのセメントを操られて私を方位しようとしてる。
でも、私を止めるに至らない。
セメントの壁が構築される前に足蹴りに飛びながらセメントの方位から抜け出しつつ、私に尚も方位しようと狙うセメントスの元へ素早く飛び掛かると顔に思いっきり空中で回し蹴りをした。
私はある程度まで彼等を蹴散らすと残ったのはオールマイトとエンデヴァー、父さんのみになった。
手強い三人がいっぺんにいるなんて悪夢ね。
「霧先少女……それ程までに堕ちたのか……!」
「実力はお前の娘と言うのは確かだな……」
「本当にすまねぇ……才能だけはあるんだ……あんまり手荒な事はしたくないが……」
私はかなりキツいと思っているといつの間にか欲強議員は気絶から目を覚まして這って逃げようとしており、私はナイフを欲強議員の足に投擲した。
「ぐひぃッ!?」
「何逃げようとしてるのよ。この、屑が」
「た、助けてくれ!私は……私はまだ死にたくない!!」
「それを貴方が死に追いやった人に言ってみなさいよ。絶対に許されないからね」
「止めろジャック!!」
私が欲強議員にトドメを刺そうとすると父さんが議員との間に割って入って来た。
「もう良いだろう。殺人なんて止めようぜ」
「退いて父さん。その屑は生かしてはおけない。絶対に地獄に送ってやらないと」
「ジャスティスの言う通り、私刑を行ってはならない!!霧先少女!!」
「私は
私はそう言った後、父さんに向かってナイフを振るうけどやはり、物理的な攻撃は通らない。
「前に言っただろ!お前のナイフは通用しない!!オールマイト!!」
「
オールマイトが必殺技の一つを使うと私を強烈な風圧を起こして吹き飛ばし、そこで今度はエンデヴァーが飛ばされた先にいた。
「赫灼熱拳ジェットバーン!!!」
エンデヴァーの必殺技、肘や足裏から炎を放射して突進し、拳からも炎を放射しつつ繰り出す拳撃。
私はそれを防ごうとしても強烈な炎の拳を防ぎきれずに諸に受けて吹き飛んで地面に転がったけどすぐに体勢を整えて起き上がった。
でも、ダメージは当然、大きい……熱いし、痛い。
「油断するなよジャック。俺もいるんだぜ?」
そこで今度は父さんがいつの間にか背後にいて霧状になりながら私を拘束しに掛かった所でいつの間にか三人とは離れた位置にいた。
綾乃が私を助ける為に個性を使ったのだと分かり、今回は綾乃に助けらられたと思うと一息ついたら今度は欲強議員が目の前に落ちてきた。
「あら、欲強議員。空から落ちてくるなんて面白い芸ですね?」
「ひぃッ!?」
「お前!やっぱり共犯者がいんのかよ!!」
「まぁね。私に手を貸す物好きがいるくらいに世の中に不満を持つ人がいるのよ。父さん」
私はそう言うと父さん達は欲強議員が私の近くにいるからなのか攻撃してこない。
こんな奴の安全を守らないといけないなんて……ヒーローも不憫ね。
「ごめんね父さん。私の勝ちよ」
「止めろ!ジル!!」
私の事をヴィラン名ではなく、名前で私を呼んで止めようとしてくる父さんの事を無視して……私は欲強議員の頸動脈に向けてナイフを横振りに切り裂いた。
大量の返り血が付着する中、欲強議員は首元を押さえながら最後まで無様な姿を曝しながら息絶えると私はナイフの血糊を払ってからナイフを鞘に納めた。
「精々、地獄で弄んできた人達に責め立てられていなさい……屑め」
私はそう欲強議員の死体に向けて吐き捨てる私はいつの間にか立ち直ったヒーロー達に囲まれていた。
「何て事だ……この雄英体育祭の終わりに暗殺を成功させられてしまうとは!!」
「ジル!!貴方、何をしたのか分かっているの!?」
「分かってるわミッドナイト。私はどうしようもない悪党を殺しただけよ。そう……全ては……犯罪の無い皆が幸せな世界の為に」
私はアーサーがかつて目指した目標であり、私自身すら消し去る夢を言った。
悪党がいなくなれば残るのは善人のみ……単純な話だし、不可能だとも分かっている。
でも、目指さずにはいられないの。
幸せな世界の中で笑っている人達の笑顔に光を見いだしている私はこの光を守る為に戦うと心に誓ったのだから……それを壊す悪党には容赦しない……皆殺しよ。
「そこにお前はいねぇぞ!!それで良いのかよ!!」
「それで良い!!」
「霧先少女……良い理想だ……だが、言わせて貰うぞ。誰かの幸せの為に誰かを犠牲にするのは間違っている!!これはロンドンの名誉市警、シャーロット・ピースレイの言葉だ!!
ロンドンの名誉市警、シャーロット・ピースレイ。
彼女はロンドン市警として常に市民の側に立ち、悪人を許さず、犯罪を犯して捕まった人々の為の福祉を率先して行い彼女を知る市民達の信頼はとても厚い婦警だった。
過去に起きたら
「そこまでして得た世界に君がいなかったら悲しむ者がいる……霧先少女。我々に投降してくれ。罪を償ってまた、皆で笑おうじゃないか」
「……ごめんなさいオールマイト。私は後戻りはしない。せめて母さんの仇を討つまでは」
「オリヴィアはそんな事は望んでない……!」
父さんはそう悲痛な表情で言ってくるけどこれは私の気持ちの問題……どうしようもないの。
「そうね……母さんは私にヒーローになって欲しいって言ってた。けど、無理だった。顔もあわせられない……だから私はヴィランとして殺人鬼として生きていくわ」
私はそう言って片手を上げて合図を送るとゲートが私を包み込んでいく中、舞台は終わったと伝える様に一礼する。
「さよなら……皆様。また会いましょう」
「待て!!ジル!!」
私はその言葉を聞くと同時にゲートを潜り抜けて雄英から脱出した。
ステインとの関係(思考中)
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中立になる
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敵対する
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ある程度の付き合い程度