殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー    作:謎多き殺人鬼

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タイトルも話も思い付かない……助けて( ;∀;)

とにかく頑張ります


歪な信念

一ヶ月後が経って私は一本のジェントルの動画を見ていた。

 

諸君(リスナー)は何時、どんな紅茶を飲む?》

 

その動画は下手くそな入れ方をして溢した紅茶のカップから始まった。

 

《私は必ず仕事前と後。仕事の大きさによってブランドを選ぶ。そしてこの紅茶は高級紅茶ロイヤルフラッシュ。つまりどういう事かお分かりか?》

 

《違いが分かるジェントルカッコいいって事!?》

 

高級紅茶ロイヤルフラッシュ……母さんも欲しがってた逸品だったわね。

 

仕事の大きさでブランドを選ぶならロイヤルフラッシュを選んだと言う事はかなり大きな仕事になるわね。

 

《次に出す動画。諸君(リスナー)だけでなく社会全体に警鐘を鳴らす事になる。心して待って頂きたい!そして……私は切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)を名乗る者の脅しに屈するつもりはない!それだけは明記して頂こう!!》

 

最後にジェントルの相方であるラブラバの黄色い声で終わると私は決めた。

 

「……ジェントルを殺すわよ」

 

『おいおい、こんな小物相手に何に怒ってんだよ?』

 

「別に……」

 

私は苛立ちを覚えながらジェントルが何をするのかはもう既に掴んでる……と言うか下調べをしてる姿を偶然、目撃して後を尾行したら雄英がある山を見ていた。

 

恐らくは雄英が目的と言うなら万が一にでも雄英にちょっかいを掛けられたらせっかくの文化祭も中止、それだけならマシだけどもし、それで出久達や先生達にも悪い影響が出たら……それに智枝美達、一般人も多くいる筈。

 

もし、混乱が一つでも前の記者達の侵入騒動の様に起きれば大惨事になるかもしれない。

 

「私って甘さは捨てられ切れないのね……」

 

私はそう言いながらジェントル・クリミナルとラブラバをターゲットにして行動を開始した。

______

____

__

 

彼等の行動パターンを把握は既に把握している。

 

道中で隠れ家的な喫茶店にある幻の紅茶と呼ばれるゴールド・ティップス・インペリアルを90分程、楽しんでから行動する。

 

私は午前7時に開くその喫茶店で待って彼等と堂々と会う。

 

最後の紅茶よ……堪能して貰ってからゆっくりと殺してあげないと。

 

『此処がそうか?』

 

「そうみたいね。雄英の近くに喫茶店があるなんて知らなかったわ」

 

私は計画通りに喫茶店に来てから時間を確かめるとまだ6時30分で開店までまだ30分ある。

 

少し早く来すぎた私は店の前で待とうと壁にもたれようとした時、店の扉が開いて中から白髪と立派な髭が特徴的でとても若々しい様に見える老年の男性が現れた。

 

恐らく男性は服装からして喫茶店のマスターだと思うけど私を静かに見つめてくる事に首を傾げた。

 

私は特に変装はしていない。

 

なら、やる事と言えば通報か何かする筈……でも、彼は何もしない。

 

私は不思議がっていると男性から声を掛けてきた。

 

「入りなさい」

 

「え?いや……まだ開店の時間じゃないわよ?」

 

「どのみち人は来る者は少ない。少し早く開けても構わないだろう」

 

そう言って男性こと喫茶店のマスターさんは店の中に入ってしまい、私は戸惑いながらも店の中に入れば建物のボロボロな見た目とは裏腹に中はしっかりした店の雰囲気を醸し出していた。

 

「とても良いお店ね」

 

「驚いただろう?私も歳だ。店の周りを清掃する余力が無くてな。何が飲みたいかな?」

 

「そうね……なら、あんたのオススメを出せ。あ……すみません……(アーサー!何よ急に!!)」

 

『黙ってろ』

 

私は急に一瞬だけ入れかわったアーサーに文句を言ったけどアーサーは気にも止めない。

 

マスターさんは微笑んだ後、アーサーの注目通りにオススメを出すつもりなのか作業を始めた。

 

「(やっぱりゴールド・ティップス・インペリアルなのかしら?)」

 

『さぁな……』

 

「(アーサー。何でまた急に入れ替わろうとしたのよ?流石にびっくりしたわ)」

 

『気まぐれだ。気にするな』

 

気まぐれって……全く……長い付き合いだけどアーサーの考えてる事が分からないわ。

 

私は不貞腐れているとマスターさんは作業が終わったのか入れたての一杯の紅茶を私に差し出した。

 

「これって……」

 

『代われ』

 

「(え!?ちょっと、アーサー!?)」

 

私は無理矢理に入れ替わるとアーサーは紅茶のカップを静かに取ると最初は香りをそして少し飲んでゆっくりと味わった。

 

この風味……何処にでもある一般の茶葉の物。

 

高級でも幻でもない一般でも簡単に手に入る様な茶葉……でも、珈琲にしか興味が無かった私すら満足出来る。

 

そう……母さんがいつも入れてくれた様な懐かしい味だった。

 

母さん曰く、代々受け継がれてきた味……それに近い。

 

「どうかな?」

 

「あぁ……旨いな。誰から入れ方を教わったんだ?」

 

「殆ど独学だ。亡くなった妻の味を再現しようとしていたらいつの間にか店を開いていた。と言っても私はそこまで繁盛させるつもりはないがな」

 

「どうしてこの茶葉なんだ?此処には幻の紅茶があるそうじゃないか?」

 

「確かにある。しかし、高級や幻と付いているだけで紅茶の入れ方次第では旨くも不味くもなる。例え一般の茶葉であっても入れ方を工夫すればどの茶葉にも負けはしない味となる。それに人によっては好みも異なるからな」

 

マスターさんはそう言って微笑むとアーサーは紅茶を堪能した後、マスターさんに問い掛けた。

 

「さて、マスター。俺達が切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)だって事を分かってるだろ?何でわざわざ店に招き入れた?」

 

「店の前で待つ客を入れないマスターがいると思うか?」

 

「開店前だ。それに明らかに俺達を見てあからさまに早く開いていたが……オープンクローズがひっくり返ったまんまだぜ?」

 

「……懐かしく思えてな。私は無個性ではあるが警官だった」

 

警官だったって……まさかマスターは私達を罠に嵌めるつもりで入れた?

 

いや……罠ならとっくの昔に私は包囲されて逃げ回っている。

 

マスターさんの考えが全く読めない。

 

「(当たり前だ。お前には分からない)」

 

『アーサー?』

 

「(黙っていな。これはマスターと俺の会話だ)」

 

アーサーはそう言って私に黙っている様に言ってマスターの会話に耳を傾けた。

 

「私は警官として君と同じ思想を持つ殺人鬼を追っていた。何度も逃げられ、苦労する事もあった。だが、殺人はどんな事があっても許されない行為だ。共感しなかったと言えば嘘になる……しかし、それでも私は己の信念を信じて殺人鬼を捕まえた」

 

『捕まったんだ……』

 

私は自分と同じ様な思想を持つ殺人鬼がいた事に驚きつつ捕まった事に気落ちした気分になった時、何か会話がおかしかった。

 

私達以外に同じ考えの殺人鬼なんていたのかと。

 

その疑問の答えはマスターから発せられた。

 

「アーサー。お前は……復讐の為に殺人鬼に墜ちたのか?」

 

「それもあるが俺は俺の信念を貫く為に殺人鬼になった。法から逃れる悪。平気で人の大切な者を奪っていく奴等が憎い。俺はそれが許せなかった。だから殺人鬼、切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)になった」

 

「その子を巻き込んでまでもか?」

 

「殺人鬼になったのはジル自身の選択だ。俺はどの道を貫くか……問いただけさ。結局、俺と同じ道を進んじまったがな」

 

「そうか……その子はジルと言うのか。お前に似てるな。血縁か?」

 

「孫だ。一様、父さんの孫でもあるな」

 

やっぱり……アーサーと関係のある人だった。

 

寧ろ、こんな所でアーサーのお父さん……私のもう一人の祖父と会うなんて思わなかった。

 

「ジル。君は本当に後悔は無いのか?」

 

これは私への質問ね。

 

私はアーサーと代わるとマスターさんへの質問に答える。

 

「無いわ」

 

「迷いも無いのか……」

 

「此処まで来て……何度も後悔した……でも……私は自分の責任からはもう……逃げない」

 

私はそう言った時、店の扉が開かれた。

 

「申し訳ない。開いている時間であるのに関わらず店が閉まっているのかとドアノブに手を掛け……き、君は!?」

 

そこには下手な変装をしたジェントルとラブラバの二人がいて私はつい、ニヤついてしまった。

 

「あら、やっと来たのねMr.(ミスタァ)ジェントル。そしてMs.(ミス)ラブラバ。Morning Tea(モーニング ティー)でもどう?……貴方達、人生最後のね」

 

「な、何の事かね?我々は……」

 

「逃げなさい!!」

 

マスターさんのその一言で私は駆け出す姿勢を見せた時、ジェントルは咄嗟にラブラバを抱えようとした所で私はナイフを投擲した。

 

「きゃぁッ!?」

 

「ラブラバ!?」

 

ナイフはラブラバの腹の辺りに当たり、倒れそうになるとジェントルは咄嗟にナイフを刺したままラブラバを抱き抱えて逃げ去った。

 

対応が良い。

 

ナイフを下手に抜けばそのまま血は余計に止まらずに出血死する危険性がある。

 

何処からかそう言った対応の方法を学んだのか、独学なのか。

 

「何れにしても逃がすつもりはない」

 

「待つんだ!!」

 

私はその声に振り替えるとマスターさんは険しい顔で私を見てくるけど私はそのまま近付いてお金を置いた。

 

「ありがとう。良い味だったわ」

 

「ジル……」

 

「ごめんなさい……もう引き返さないって決めたから」

 

私はそう言ってジェントルを仕留める為に流れた血の跡を追って、追跡を開始した。

 

 

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