殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー 作:謎多き殺人鬼
私は包囲し、徐々に包囲を縮めながら接近してくるヒーロー達を上手く躱しながら路地に何とか逃げ出した。
「逃げ切れた……?」
『何とかな。それよりも本当に良かったのか?』
「何が?」
『ジェントルを殺した事さ。別にそこまでの悪党じゃなかったろ?』
「ジェントルは確かに仕留める必要性があるのか分からない悪党よ。でもね、アーサー。彼は雄英の……ましてや一般人も集まる文化祭で侵入しようとした。記者達が侵入したの覚えてるわよね?もし、成功していたらと思えば……寒気がするわ」
私はそうアーサーに言うとヒーロー達の足音が鳴り響き、私を追う声が鳴り響く。
私を執拗に追う包囲は今までに無く、大抵はヒーローが怯んでその隙を突いて逃げれていたけど今回のヒーロー達は怯みもせずに私を追い掛けてくる。
『減り過ぎてまともな奴ばっか残ったんじゃないか?』
「それならめでたい話だけど今は傍迷惑ね」
私はそう呟いた時、上から気配を感じ取った私は視線を向けるとそこにはシンリンカムイがいた。
「先制必縛ウルシ鎖牢!!!」
シンリンカムイの得意技である先制必縛ウルシ鎖牢の枝が私に伸び、私はそれを避けてシンリンカムイの一瞬の隙を突いてナイフを投擲した。
シンリンカムイはナイフを避けるとすぐに身構えて私と対峙した。
「悪のみを裁くとされる殺人鬼、
「誰が厄災よ。誰が」
「貴様の事よジャック。貴様の行いによって法で裁かれるべきヴィランは死に果て、秩序が乱れ失われた。我は決して貴様の行いを容認しないし、赦しはしない!平和を取り戻す為に必ず貴様を捕縛する!!」
「平和?ヴィラン連合みたいな連中に好き勝手されてる貴方達がそれをほざくのね!!」
私はナイフを手にシンリンカムイを無力化はさせる為に仕掛けようとした時、私の背後に回り込む様に気配を感じて振り替えるとヒーロー、エッジショットがいた。
「忍法 千枚通し!!!」
「(マズイ!アレだけは貰ってはいけない!!)」
私はエッジショットの音速の必殺技を自分の勘と身体能力をフル活用してギリギリの中、避けきるとエッジショットに蹴りを入れて離れさせた。
「むぅ……若いとは言え、流石はオールマイトを相手にしてこれただけはある……手強い」
「次から次へと……!」
私は挟まれてしまったから建物の上を目指して素早く登って行くと今度はMt.レディが両手で挟む様に私を包み込んで捕まえ様と待ち構えていた。
私は咄嗟に床を蹴って跳ぶとMt.レディからの拘束から逃れた。
「いい加減に観念しなさいよ!!」
「嫌よ。私にはまだ仕事が残ってるのよ。今、捕まる訳にはいかないわ」
「何が仕事よ!!ただの殺人じゃない!!」
Mt.レディはそう言って拳を振り上げてくる姿を見た私は咄嗟に建物の下に逃げ込んで死角の中に入ればシンリンカムイやエッジショットが襲ってくる。
「逃げられると思うな!!」
「貴様だけは必ず捕らえる!!」
「しつこいのよ!!」
上に行けばMt.レディからの牽制、下に行けばシンリンカムイとエッジショットの猛襲。
かなり連携の取れた行動に私は苦戦を強いられるしかなかった。
「貴様は業を背負いすぎた!これ以上……俺は誰の涙も見たくない!悲しみを増やさない為にも退くわけにはいかん!!」
シンリンカムイはそう言って無数の枝を伸ばして私を拘束しようとする。
「だったら最もヴィランを捕まえたら?信用無くしたのは貴方達の怠慢よ?」
私は負けじとナイフで素早く枝を切り払うと後ろからエッジショットが私を狙ってきた。
「確かに我々の過失だ……しかし、貴様の行いは社会を混乱に陥れ、治安を悪化させた。お前にも責がある」
「だったら貴方達は法から逃れた悪はどうするつもりよ?捨て置くの?」
「簡単な事だ。何度でも捕まえてやるだけだ!!必ず罪を暴け出し、償わせるまで何度でもだ!!」
エッジショットのその言葉は攻撃を避けながら嬉しくなった。
まだヒーローの中には強い信念を持つ人がいる……それだけでも良いものだった。
私は正義を成し、殺人鬼なんかに負けない信念のあるヒーローを求めていたのかもしれない……出久にそう求めた様に。
「これ以上は絶対に殺させはしない!!切り裂きジャック!!」
「此処で捕まれ!!」
シンリンカムイとエッジショットの二人が同時に必殺技を使って私を捕縛しようとする。
最悪だ……とても逃げきれない……
私は覚悟を決めた時……足元に穴が空いた様に私は下に落ちてしまった。
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私はいきなり落ちてしまった為に反応しきれないまま地面に尻餅をつく様に落ちてしまった。
「痛たた……何よ急に……!」
「お久しぶりです。ジャク様」
私はその声を聞いて視線を向ければそこにはトガヒミコとトゥワイスの二人がいた。
ヴィラン連合の二人がいるって事は私を落としたのはワープでその個性を使うのは黒霧。
何で私を連れてきたのか知らないけど……
「目の前にいる以上は殺されたいの?」
「違うぜ!俺達は提案に来たんだ!」
「あんた達の提案なんて」
「助けて下さい」
私はトガヒミコの遮る様に言ったその言葉に唖然としているとトガヒミコの表情がいつもの笑顔ではなく、無表情だった。
「緋色ちゃんの友人の貴方にしか頼れません。助けてくれますか?」
真剣な表情を見せて助けを求めるトガヒミコに私はどうしてそうなったのか疑問を抱くしかなかった。