殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー    作:謎多き殺人鬼

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最終決戦 ~後編~

~別視点side~

 

ジルと衣緑による死闘が繰り広げられている頃、本拠地内ではバタバタと騒がしくグリーン・メイスンの構成員達が動いていた。

 

「奴を絶対にこの場から生かして帰すな!!」

 

「出入口の類いは全て塞げ!!」

 

グリーン・メイスンの構成員達は個性を発動して戦闘準備に入り、戦闘に適していない個性の者達は銃器を手にして待ち構え様としていた。

 

その途中、エレベーターの到着を知らせる音が不意に鳴り、一人が足を止めた。

 

「誰だ?こんな時に?」

 

不思議かる構成員を余所にエレベーターの扉が開かれて行くとグリーン・メイスンの構成員の仮面の下にある顔は青ざめていく。

 

「何故だ……何故此処に……!?」

 

「何故かって?コソコソと悪事を働く貴様らを潰す為に来たヒーローだからさ」

 

その言葉が言い終わるとグリーン・メイスン達はエレベーター付近へと集まった。

 

そしてエレベーターから降りてきたのは……

 

「覚悟しろ!!」

 

「お前達の悪事も此処までだ!!」

 

「まさか地下にこれ程の拠点を構えるとはな……だが、此処までだ」

 

そこにいたのはエンデヴァー、エッジショット、ベストジーニストの三名がそこにいたのだ。

 

「トップヒーローと言えどたった三人だ!!人数では我々が有利だ!!」

 

「ふん。誰が三人だけだと言った?」

 

「は?」

 

エンデヴァーのその言葉に一人が唖然とした時、突然、周りにいた構成員ごと吹き飛ばされた。

 

「此処か!!グリーン・メイスンって奴等のアジトはよ!!」

 

「まるで宮殿の様だ……此処にジルも……!」

 

そこにいるのは出久や勝己を始めとしたA組の面々。

 

月堕蹴(ルナフォール)!!」

 

「やれやれ……相変わらず凄い威力だね……」

 

強力な蹴りの一撃で蹴散らし、その羽根で多くのグリーン・メイスンの構成員を捕えるトップヒーローのミルコ、ホークス。

 

「各、出入口を押さえて下さい!!我々が侵入した場所以外にも隠し通路の類いが存在する可能性もある!!」

 

「了解!!」

 

サー・ナイトアイやシンリンカムイと言ったプロヒーロー達まで別ルートから雪崩れ込み、グリーン・メイスンは大混乱となった。

 

「何故だ!!何故、この場所がヒーロー共に!?」

 

「貴様達が捨て駒にした死柄木弔が話したのさ。せめてのも仕返しだとな」

 

グリーン・メイスンの一人を強烈な拳で吹き飛ばしたのはグラントリノだった。

 

「外に逃げても無駄だ。外にも漏れが出て良い様に他のプロヒーローが包囲している。逃げられるとは思うなよ?」

 

ヴィランの個性を封じながら捕縛布で拘束するイレイザーヘッド。

 

多くのヒーローがグリーン・メイスンの捕縛へと動き出したのだ。

 

~side終了~

 

私と衣緑がナイフでの戦いを繰り広げていた時、少し地面の揺れを感じた。

 

私は何が起きているのかと思っていると衣緑は笑ってはいるけどその眼は怒りに満ちていた。

 

「どうやら他の虫螻まで入り込んだ様ですね……さっさと終わらせて姿を消したいものです」

 

「あら、御愁傷様。だったら逃げきれない位に戦いを長引かせてあげるわよ?」

 

私は衣緑のその言葉に恐らくヒーロー達が来たと予想した。

 

もし、当たっていたら何処でこの場所の事を知ったのか気になるけど情報源はまぁ、明らかとしか言えないわね。

 

「せめて息の根を止めておくべきだったわね?」

 

「言ってくれますね!!」

 

私と衣緑の戦いは更に激しさを増した。

 

互いを浅く切り、ナイフが交差する度に火花を散らし、刃が噛み合えば打ち払って切り着ける。

 

「(それにしても強いわね……!)」

 

中々に隙を見せない衣緑に私は予想以上の備えている事に驚かされた。

 

それが衣緑の純粋な実力なのか……母さんの備えていた身体に刻まれた実力なのか……

 

それがどちらにしても私は絶対に勝つ。

 

私は少し下がってから勢いよく蹴りを入れて衣緑は両手で防いだけど少し押し負けた。

 

私はその一瞬の隙を逃さずに突きを入れたけど惜しい所で衣緑はナイフで防いで再び火花を散らして噛み合った。

 

「疲れたんじゃないの?」

 

「ふん……勝負は此処からですよ」

 

私と衣緑は同時に打ち払って互いにナイフを振るって、防ぐを繰り返す。

 

もはや互いに意地になってしまい、一歩も譲らずに切り合い、殴り合う私達にはヒーローが来ている事なんてどうでも良かった。

 

必ず勝つ。

 

それだけは衣緑とは考えが合っていた。

 

「我々の崇高な使命を理解出来ない小娘がよくもまぁ、此処までやりましたよ!!我々、グリーン・メイスンがこの日本で百年以上掛けて基盤を立て直したと言うのに今まさに崩壊しようとしているのですから!!」

 

「不老不死なんて所詮、まやかしよ!!私のしている事は百年以上も迷信を探して迷走し続けるあんた達よりもマシだと思えるわ!!」

 

「この超常の社会でそれを言いますか!!探せば必ず見つかるでしょう!!不老不死へと至る力を持つ者が!!」

 

「そうはさせない!!本当にその力を持っている人がいるなら!!罪も犯さず平穏に暮らしているなら!!私はあんた達の魔の手は伸ばさせやしない!!」

 

私はそう叫んでナイフを振るうと衣緑の腕を掠めた。

 

「ちッ……!」

 

「何度だって立ちはだかってやる!!何度だって潰してやる!!私は……私達は切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)!!あんた達の様な法から逃れる悪を裁く殺人鬼!!私達は決してあんた達を赦しはしない!!」

 

「この小娘がぁッ!!」

 

私の言葉に遂に怒りの表情と声を出して切り掛かって来た衣緑の渾身の突きを私は小さな動作で避けるとそのまま勢いよく衣緑の心臓のある胸に目掛けてナイフを突き立てた。

 

「がはぁッ!?」

 

「終わりよ……衣緑!!」

 

私がそう言うと衣緑は口から血を流しながら私を睨み付けつつ私のナイフを手にする腕を掴む。

 

「小娘が……よくも……私は……不老不死を……永遠の……命を……!」

 

「だから言ってるでしょ?……そんな物はまやかしなのよ。きっと過去にアーサーもそう言ったと思うわよ」

 

私はそう言ってナイフを一度抜いてもう一度、深く胸に突き立ててやると衣緑は徐々に力を失くしていき……そのまま絶命した。

 

「皆……仇は取ったわよ」

 

私はそう言ってナイフの血糊を払うと私は微笑みながら衣緑が死んで動揺と恐怖で震えるグリーン・メイスン達に視線を向けた。

 

「私の勝ちの様ね。残念だったわね。私が死ななくて。まぁ、安心してよ。部屋の外は兎も角……この場にいるあんた達には死んで貰うから。あんた達って地獄には待ち人が多いのでしょ?」

 

私はそう言って嗤った後、部屋に悲鳴が響く中、その場にいたグリーン・メイスンの連中を襲った。

______

____

__

 

私は部屋にいたグリーン・メイスンの連中を皆殺しにし終えるとヒーローが迫ってきている事だし、何処から逃げようかと考えていた時、アーサーの教えを思い出した。

 

『これだけは知っとけ。悪党には万が一の逃走用の逃げ道を作っている事がある。後ろめたい事のある連中には特にな。だから知っておけば事前の逃亡防止になるし、自分の逃げ道になる。覚えとけよ?』

 

その教えを私は思い出した後、私は主を失くしたポツンと置かれている玉座に眼をやると少し動かして見たら。

 

「……教えてくれてありがとうね。アーサー」

 

そこには如何にも秘密の通路と呼べる道があり、私はそこを迷う事なく入った後、発覚を遅らせる為に玉座を戻してから進んだ。

 

残りはヒーローが捕縛と言う名の始末してくれる。

 

私の仕事はもう終わった……少し休養を取ってからまた仕事に励まないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犯罪の無い誰もが幸せな社会の為に

 

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