殺人ヒーロー ジャック・ザ・リッパー    作:謎多き殺人鬼

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【第二章】ライトヒーロー【ヒーロー ルート】
揺るがぬ信念


私は連続強盗殺人のヴィランを説得し、自首と言う形で何とか事件を解決してからと言うもの、朝になってからはニュースはその話で持ちきりだった。

 

《続けてのニュースです。連続強盗殺人犯として追われていたヴィランが昨日未明、自首をした事が明らかになりました。容疑者の犯行理由は生活の苦しさによる犯行だとし、現在も調査が進んでいます。続けてはNo.1ヒーローのオールマイトが雄英》

 

私は家に帰れば昨日の夜から朝まで母さんのお説教を受けて寝不足なりながら朝食を食べていた。

 

でも、これで良かったんだと思いながら私は人を殺す選択をせずに済んだ事に安心し、いつもの様に珈琲を一口飲んで落ち着いた。

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私は事件は解決したけど折角だからと今回だけ同伴してくれるミッドナイトこと香山先生に送迎して貰った。

 

同じ女同士、色々と弾む話をしてくれて少しでも事件のトラウマを抱えない様にしてくれた香山先生には感謝しかない。

 

まぁ……流石に色々と際どいコスチュームを着てきて送迎に来なかったのは良かったと言うのは内緒だけど。

 

私は雄英に行く前に香山先生に花咲透さんの所へお見舞いに行かせて貰える様に頼むと快く了解してくれて私は透さんが入院している病院に着くとそこへ見知った医師がいた。

 

「おや?ジル君じゃないか」 

 

「外堂先生。お久しぶりです」 

 

私がヘドロ事件の時に運ばれた病院で外堂先生と再会した。

 

前にあったのは別の病院だったけどどうして此処に?

 

「外堂先生。どうしてこの病院に?」

 

「ふむ。実は此処に緊急搬送された患者の手術をたまたま私が請け負ったからだ。私の腕は確かだからね。危なかったが何とか一命を取り留めたよ」

 

「そう……良かった」

 

私はそれを聞いて安堵しているとそこへ力斗と志奈の二人がやって来た。

 

「あ、ジルさん」

 

「……お前かよ」

 

ハッキリ言えばどう顔を合わせれば良いのか分からなかった……でも、二人にはちゃんと謝罪しないといけない。

 

私なりの責任を果たす為にも。

 

「力斗、志奈。その……私のせいで」

 

「もう良い。話しは聞いたさ。お前が昨日、親父を襲ったヴィランの所に行っていたってな」

 

「話しを聞いてたんだ……」

 

「聞きましたよ!何て無茶をするんですか!……ジルさんにまで何かあったら……私……」

 

二人の反応に私はどちらの理由でも申し訳ない思いでいると力斗は頭をかきむしり始める。

 

「だから……もう良いって言ってるだろ!親父だって死んでねぇんだ!これ以上、謝るならぶつぞ!」

 

「お兄ちゃん!此処は病院!それとジルは女の子なのにぶつなんて言わないで!」

 

二人のやり取りに私は少し気が軽くなれた。

 

本来なら私は責められても文句は言えない立場なのに二人は私を責める処か許してくれる。

 

二人に申し訳ない思いと感謝の気持ちを抱いた時、志奈が時計を見た。

 

「大変!お兄ちゃん!ジルさん!遅刻しちゃう!」

 

「え……うぉッ!?マジか!!」

 

「もうこんな時間なの!?」

 

時計を見てみたら今すぐにでも登校しないと間に合わない時間になっていた。

 

二人もそうだけど私の場合は相沢先生が担任だから……

 

「除籍にされる……!」

 

「そうなの!?なら早く行かないと!!」

 

「でも、お見舞いが……」

 

「真面目過ぎるにも程があるだろ!!早く行くぞ!!」

 

「え、ちょっと!?」

 

私は力斗に手を引っ張られて行き、志奈も続いていく。

 

私は咄嗟に香山先生と外堂先生の二人を見てみれば微笑む姿を見たのを最後に私はそのまま雄英へ向かった。

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私は二人と一緒に急いで雄英に来るとそこにはマスコミの群れがいた。

 

「な、何なの……アレ?」

 

『さぁな。どうせ、ろくでもないのを取材してるんだろ?』

 

「うわぁ……マスコミさんが沢山いる……」

 

「ちッ。めんどくせぇな。邪魔なんだよ!」

 

私達は群れるマスコミに唖然としているとマスコミ達が一斉に此方を見てきた。

 

まずい……かなり嫌な予感がする。

 

マスコミの視線に一歩退いてしまった私に対してマスコミ達は個性でも使ってるのかとばかりにかなりの速度で走ってきた。

 

「ヒーロー科と普通科の子ですね!オールマイトが教師として赴任した感想を聞かせてください!」  

 

「おい!俺達が先だぞ!!」

 

「何だと!?俺達が先だ!」

 

「あれ?君ってあのヘドロの……?」

 

「え、あの事件の?」

 

あぁ……まずい。 

 

お願い止めて……黒歴史を掘り返さないで……!

 

もう私は恥ずかしくてそのままそそくさと群れを掻き分けて進むもうとした時。 

 

「まだお話は終わってません!」

 

なんて腕を掴んできた。

 

「邪魔だ」

 

腕を掴まれたのを知ったアーサーが無理矢理に出てくると腕を掴んできたマスコミを睨み、掴んでいた腕をアーサーは外した。

 

「授業に遅れたらどうしてくれる?うちの担任はそういうのには厳しいんだぞ。もし遅刻をして除籍されたら……分かってるな?」

 

アーサーはそう言ってニヤリと笑って見せるとマスコミ達は固まってしまい、アーサーはそのまま校門を抜けると私に主導権を返した。 

 

「(何してんの!?)」 

 

『ふん。マスゴミ共があんまりにしつこいから威嚇しただけだ。庇う必要はないだろ?』

 

「(庇ってないわよ!寧ろ彼奴ら貴方の事を報道したらどうすんの!?それに二人とも私の事をかなり凝視してるわよ!?)」

 

「あの……大丈夫ですか?」

 

「急にどうしたんだよ……お前?」  

 

心配する二人に私は苦笑いをして誤魔化すとアーサーは悪びれもせずに言う。

 

『大丈夫だろ。いくら報道の自由シールドがあっても無敵だと思ってるのは奴等だけだ。一回訴えられたら簡単に勝てるし無駄な抵抗するなら……な?それにこの二人とは長い付き合いになるんだ。何時か知られるなら良いだろ?』 

 

アーサーは愉快そうに笑い、私は呆れて溜め息をつく中、そこへ相澤先生が来た。

 

「霧先。それに花咲兄妹。遅刻するぞ。早く行け」

 

「あ、はい。あ……でも、香山先生が……」 

 

私は同伴してくれていた香山先生を置いて来てしまった事を思い出して校門を見ると、校門がいきなり頑丈そうなゲートが出てきて閉じられた。

 

「ちょっとおぉぉぉぉぉぉッ!?」 

 

閉じられると同時に香山先生の悲痛な叫びが聞こえる中、相澤先生が説明する。

 

「雄英バリアーだよ。俺らはそう呼んでる」

 

『もう少しマシな名前にできなかったのか?』

 

「(かなりの技術なのに名前がダサい……)」 

 

「カッコ悪いな」

 

「お兄ちゃん!」

 

私とアーサーはあまりにダサい名前に呆れ、力斗にまでカッコ悪いと言われる中、相澤先生は説明を続ける。

 

「学生証とかさ通行許可IDを身に付けていないとあんな風に閉じられる。お前ら。学生証を忘れたり無くしたりするなよ?」 

 

「あ、はい……それで香山先生は?」 

 

「そうです!置いてきてしまって!」

 

「俺が中に入れるからお前らは先に行け。遅刻すんなよ」

 

相澤先生はそう言って外に弾き出されっぱなしの香山先生を入れに行ってしまい、私は香山先生に申し訳ない思いで二人と別れて教室に向かった。

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