黄金の樹年代記~ある家に伝わる家系史あるいは妄想に満ちた偽史   作:フォン・セテム

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プロキオン星系の剣と盾としてのゴールデンバウム家、一族の再びの最盛期。

プロキオン星系に拠点を移したゴールデンバウム家は代々同星系の要職を務め名声を確立してゆく。

時の民族共同体指導者ヘルマン・フォン・クロプシュトックは「ゴールデンバウム家は我らプロキオン星系ゲルマニア民族共同体の剣であり盾である。かたや星系防衛軍で要職を務め、かたや我らゲルマニア民族共同体の精神的支柱であるオーディン教会の要職をも務める。わがクロプシュトック一族もプロキオン星系ゲルマニア民族共同体への奉職をしてきたと自負するがゴールデンバウム家の多大な貢献は脱帽せざるを得ない。我々ゲルマニア民族共同体はゴールデンバウム家を理想の一族として称揚せねばならない。大神オーディンの御照覧あれ!祝福されたる一族に篤き御加護を!!」と演説し一族を褒め称えている。

ちなみにこのヘルマン・フォン・クロプシュトックは後のゴールデンバウム朝銀河帝国内務尚書アルブレヒト・フォン・クロプシュトックの3代前の先祖である。

 

 

プロキオン星系ゲルマニア民族共同体国家において最盛期を迎えていた名家ゴールデンバウム家のなかでも傑出した才能を持ったエーリッヒ・ヴィルヘルム・フォン・ゴールデンバウムはプロキオン星系防衛軍幼年学校から、銀河連邦主星テオリアにある銀河連邦軍士官学校入学し次席で卒業する。

 

連邦宇宙軍少尉として任官し治安出動や災害派遣などで活躍し順調に昇進し、最終的に宇宙軍准将として退役する。

 

家庭的には長男ヨハン・カール、次男ヘルマン・ヴィルヘルムと後継者に恵まれた。

 

長男ヨハン・カール・フォン・ゴールデンバウムは連邦地上軍大尉その後故郷プロキオン星系防衛軍装甲兵少将に、次男ヘルマン・ヴィルヘルム・フォン・ゴールデンバウムは父と同じく連邦宇宙軍准将に昇進し名門軍人家系ゴールデンバウム家は再び最盛期を迎える。

 

長男ヨハン・カールはプロキオン星系ノイエダンツィヒ地方における集産主義テロリストの反乱を鎮圧中戦死。制圧した地域に潜んでいたテロリストにより狙撃されたとされている。

 

次男ヘルマン・ヴィルヘルムは父親の軍事的才能を受け継いだのか連邦軍中枢において活躍し連邦宇宙艦隊の分艦隊司令として地方反乱や海賊討伐など武勲をあげる。子をなさず戦死した兄とは違い長男ヨハン、次男ルドルフと二子に恵まれる。

 

長男ヨハンは弟ルドルフの強烈な自我意識と軍人としての才能に畏怖し、軍務につかず故郷プロキオン星系においてオーディン教団聖職者になりノイエザクセン教区責任者として人望を得、教皇選挙により教皇に選出され弟ルドルフの中央での成功を祝福し続けた。

 

ゴールデンバウム家の一族は宗教指導者として慈悲深いヨハン教皇と軍人家系の名門を担うルドルフ・フォン・ゴールデンバウムと言う対照的な人物を生み出した。

 

この時期のゴールデンバウム家はプロキオン星系随一の名家と称され、子沢山の家庭状況から銀河連邦中央での軍務と本拠たるプロキオン星系での軍務を一族で務め、同時に連邦主星テオリアでの軍務では着々と地歩を固めかつての軍人家系の名家としての名声を取り戻しつつ、本拠たるプロキオン星系では星系防衛軍の要職を務めつつ、同時にオーディン教会の聖職者も輩出し名実共にプロキオン星系のゲルマニア民族共同体に奉職し影響力を強めていった。

 

その様な中、ヨハンとルドルフの兄弟はゴールデンバウム家とプロキオン星系ゲルマニア民族共同体の次代を担う逸材として、星系民の期待を集めていく。

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