ヤマトがとても可愛い!!
ヤマト、超可愛い!!!
「──間に合わなかったか……! あの巨体では"正義の門"も何の意味もない……!」
バレットから受けたダメージを押して、脱獄を防ぐべく駆けつけたマゼランはインペルダウンを閉じ込める正義の門を跨ぐ"巨大戦艦"、サンファン・ウルフを呆然と眺め、吐き捨てる。
インペルダウンの歴史が始まって以来、前代未聞の大事件。
最早、この監獄にただ一人の囚人もおらず、看守の被害は甚大だ。
閉じ込め、抑えつけておくべき囚人がいない中、マゼランは一つの決断を下す。
「──我々もマリンフォードへ駆け付ける。職員総員戦闘用意を整え、迅速に向かうぞ。この失態は高くつく……!!!」
失うものが何もなくなったインペルダウン全職員は、全ての戦力を最悪の大事件の首謀者、"麦わらのルフィ"及び脱獄囚を捕縛、始末するため、マリンフォードへと進軍する。
世界政府側戦力、マゼラン率いるインペルダウン職員参戦!
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「──なに? インペルダウンの囚人達が脱獄しただと!!?」
『"最悪の世代"の一人、"麦わらのルフィ"の手により、LEVEL6以下全ての囚人達が脱獄し、マリンフォードへ向かっています!!! 目的は、"火拳のエース"です!!!』
海軍元帥センゴクは、インペルダウンの警護の任務に当たっていた海兵からの報告に頭を抱え、吐き気すら覚える。
前代未聞の大事件。
それも、LEVEL6の囚人ともなれば、伝説級の海賊や罪人ばかり。
かつて、自分達を苦しめた海賊王ゴールド・ロジャーの船員、"鬼の跡目"ダグラス・バレットまでいるということ。
"火拳のエース"の処刑により、四皇の一人、"白ひげ"との全面戦争は避けられないこの度にこの報告。正に悪夢のようだった。
「おい!!! ガープ!!! 貴様の孫がとんでもないことやらかしたぞ!!! どうしてくれるんだ!!!」
「ぶぁっはっはっは!!! いや、これは笑えんのう!」
「おい、どうするんだ! 白ひげだけならまだしも、インペルダウンの全囚人、ましてや、"鬼の跡目"やそれ以外のヤツらの相手なんてしてられんぞ!!!」
「これは、ワシらも本腰入れて臨まねばならんようじゃのう。ルフィのヤツ、何したらこんなことになるんじゃ……」
「ハァ……。私はもう胃が痛くなってきたぞ……」
またお前の孫が、と怒り狂うセンゴクと流石に深刻な表情を見せるガープ。
最近よく話題に挙がる"麦わらのルフィ"に海軍は勿論、世界政府まで手を焼いており、つい先日起きた、"触れるべからず"、"覇王"ダイナーによる黄猿の瀕死事件の真相により、一味への警戒は最大にまで膨れ上がっていた。
「ダイナーの件といい、貴様の孫の一味は手が負えん……」
「ルフィのヤツも大物になってきおったのう!」
「喜んでる場合か!!!」
「そうじゃのう……。実際、今の戦力では白ひげもルフィ達も止められん。どれ、戦力を増強するか」
「……仕方あるまい。私たちも一肌脱がねばな」
センゴクは電伝虫でとある人物に連絡を入れる。
「──ゼファー、私だ。報告は聞いたな。現状の戦力ではヤツらの相手は出来ん。貴様の部下の"モドモドの実"の能力で、私たちを若返らせろ。総員、全盛期の力で臨む。我々の戦力を最大化させるぞ!!!」
海軍元帥"仏のセンゴク"、"海軍の英雄"ガープ。以下、歴戦の海兵達。
全盛期を過ぎ、かつての力を失った海兵達が、力を取り戻す。
肉体は最盛を取り戻し、洗練された技はそのままに、地獄を乗り越えた覇気は力を増す。
来たる四皇と最悪の罪人達を迎え撃つべく、海軍が誇る智将はあらゆる手を打つ。
世界最大の頂上戦争まで残り4時間!
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「フフフッ! こりゃァ、とんでもないことになってきたな……!」
頂上戦争前、王下七武海達は緊急会議により再招集を受けていた。
その場で知らされたインペルダウンからの全囚人脱獄とマリンフォードへの進行。
元より想定していた四皇の一人、"白ひげ"のみならず、伝説の囚人達も敵に回るという知らせに、"天夜叉"ドンキホーテ・ドフラミンゴは冷や汗を流しながら笑う。
「……」
「……!!?」
世界最強の剣士、"鷹の目"ジュラキュール・ミホークは目を伏せ、世界一の美女"海賊女帝"ボア・ハンコックは人知れず驚く。
「キシシシシ! わざわざそれを報告するためにおれ達を集めたのか? どのみち来るんだ! 集めたって仕方がないだろう……!」
「再招集をかけたのは提案があるからだ。元帥センゴクより、この度の緊急事態につき、全盛期を過ぎた海兵──元帥センゴク、英雄ガープ、黒腕のゼファー、以下海兵がとある悪魔の実の能力でかつての力を取り戻す手筈となっている! 貴様等七武海の中で同じく受ける者はいるか!!」
伝令役の海兵の口から出たのは驚愕の言葉だった。
かつて最悪の海賊を倒したことで英雄と呼ばれたガープや、時期同じく凄まじい功績を残したセンゴク。
かつて、海賊王がいた時代に活躍した歴戦の猛者達が力を取り戻す、というのであれば、海賊側からすれば悪夢であろう。
もし、自分がその立場であれば、その戦力を相手に勝ちの目は流石にない、とゲッコー・モリアは考える。
更に、王下七武海として政府側に立ち、この度の戦争において共に戦うものとはいえ、自分達は所詮海賊。
そんな海賊に最盛期の力を与えるなど、よほど切羽詰まっているのだと再確認する。
「……驚きじゃが、わらわはいらぬ。わらわは今が最盛期じゃ」
「……おれも遠慮しておく」
「キシシシシ! おれは受けるぞ! 昔の力があれば、白ひげ相手にも負けねェ」
「フフフッ! 面白ェ! 受けてみようじゃねェか!!」
「……フン。海軍の手を借りるのは気に食わないが、かつての肉体に今の剣術、試してみるのも悪くない」
拒否をしたハンコックと"暴君"くま。
申し出を受けたモリア、ドフラミンゴ、ミホーク。
「よし! ならば、受ける者は第一訓練場へ来い! そこで能力者が待つ!!!」
招集され、戦争に参加する王下七武海、計五名。
皆が最高の心身で戦争へ臨む。
世界最強の剣士が、かつて"百獣のカイドウ"と渡り合った影の王"が、知略巡らし政府すら操る墜ちた天竜が、皆一様に強大な敵を迎え撃つ。
「ルフィ……。気をつけるのじゃぞ……」
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「──オラオラ! まだまだ増えるぞ!!!」
「こ、こなくそォ!!!」
ダイナーが放つ漆黒の極光を必死に避けるサンジ。
初めは数本の光だったものが、今では数十まで増え、極限の死の気配に、見聞色の覇気は早々に目覚め、加速度的に力を増し続けている。
「はぁ、はぁ……! そこだ! 食らえ、クソ野郎!!!」
「よくあれを避けてここまで来た。が、まだまだだなァ!」
「ゴペッ!!?」
驚異の成長を見せる見聞色の覇気で数十の黒き光"
「見聞色の覇気の成長は目覚しいが、そんな程度じゃァ、外骨格も──透過能力も発現しないぜェ?」
「透過能力……! おれは、女風呂を覗く!!!!」
「……俺が言うのもナンだが、随分スケベに育ったなァ」
スケベ心に蓄積された疲労とダメージを忘れ、全身から炎を上げて突撃してくるサンジに、呆れた声を出すダイナー。
「いいか、サンジ。覇気とは、己を疑わない心だ。最強の自分を思い描け。敵を抵抗なくブチ殺す力を!」
「ブォハァ〜〜ッ!!!?」
気炎を上げて迫るが、その勢い虚しく殴り飛ばされるサンジ。
「……強過ぎんだろ、お前!!」
「おいおい、今更かよ。数千年鍛え続けた男だぜェ? たかだか二十生きた位のケツの青いガキが勝てるわけねェだろ」
「なめやがって……! "
脚を熱く燃え上げたサンジは一気にダイナーへと迫る。
「死ねクソったれ!!!」
「お? 少しだけ武装色」
「ホゲァ〜〜!!!?」
今日何度目か分からない程の吹き飛び。
蓄積された疲労とダメージが限界を超え、とうとう気を失うサンジ。
全身ボロボロ、折れていない骨を探す方が早い程の重体に、全身を痙攣させるサンジにダイナーは近づき、武装色のエネルギーを流し、治療する。
「中々成長が早い。2年でどこまでいくかァ、楽しみだ」
ニヤリと笑うダイナーはサンジを肩に担ぎ、城へと歩き出すのだった。
世界情勢が激しく動く中、"覇王"のみ通常運転!
頂上戦争にカイドウさんを乱入させる?させない?
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カイドウさん乱入上等!
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カイドウさん悔し涙でやけ酒なり!
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カイドウさん以外にその他大海賊が大集結!