今日いっぱいでアンケートを締め切りとさせて頂きます!
お望みの方が多いようですね……笑
「"火拳のエース"が!! 解放されたァ〜〜!!!」
頂上戦争、マリンフォードの中心で巨大な火柱が燃え盛る。
響き渡るエースの感謝の雄叫びと膨大な熱量、そして覇王色の覇気が吹き荒れ、マリンフォード全土でエース解放が観測された。
「やったぞォ〜〜!!! エースを奪い返したァ〜〜!!!」
「エース〜〜!!!」
各地でエース解放に歓喜の声が上がり、中には涙を流す者まで現れる。
最大の強敵"黒腕のゼファー"と拳を合わせるルフィは、感じる熱とエースの気配に涙を流して喜んだ。
そして、エース救出の下手人であるバギーは、間近で燃え盛る巨大な火柱の熱さに目を細めながら、世界中に映し出されたであろう己の勇姿を想像し、ニヤニヤと笑う。
「エース、ド派手に久しぶりだなァ! このおれ様が助けに来てやったぜ……!」
「バギー! たった一度酒を飲んだだけのおれの為に命を懸けやがって……! ありがとう……!!!」
「なに、いいってことよ。おれ様とお前の仲じゃねェか」
「お前ってやつァ……!」
「ウォォォ! 流石は我らがキャプテン・バギー! 仁義に熱い男だ……!」
努めて真剣な表情をするバギーにエースと脱獄囚達は感動する。
一度宴を共にしただけの短い付き合いの己のために、世界一危険な戦争にまで乗り込み、助けてくれたバギーに深い感謝を覚えるエース。
この世に生まれてきてはならないと言われた鬼の血を引く自分。
そんな己を、こんなにもたくさんの人が助けに来てくれた。
何よりも盃を交わした唯一の弟が命を懸けて戦場に駆けつけてくれた。
弱いままだと思っていた弟は、己が思っていたよりも強くなっており、世界最高峰の強者と渡り合っている。
助けに来てくれた事への感謝。そして、知らぬ間に強くなっていた弟への歓喜と誇らしさ。
様々な感情が折り重なり、身体に覇気が満ち溢れる。
そんな時、振動と共に戦場に巨大な声が響き渡る。
「野郎共、目的は達した!! 各自インペルダウンの船を奪い、新世界へ帰還しろォ!!!」
大恩人でありエースが親父と慕う男の声。
マグマにより火傷を負いながらも、海軍の最高戦力と激闘を繰り広げる白ひげの命令を聞いた"白ひげ海賊団"及び傘下の海賊達は、各自行動を開始する。
海軍の軍艦がなくなった今、残る唯一の帰還手段。インペルダウンの悪鬼達が乗ってきた船を奪うべく動き出した。
「バギー、この恩は必ず返す! おれはちょいとルフィの所へ行ってくる!」
「……おい、エース! またド派手に宴をやろうぜ!!」
「……あぁ!! ルフィも皆で必ずだ!!!」
「ギャハハハ! あの野郎はいらねェけどな!!!」
「お前らも絶対死ぬなよ……!!」
「早く行くガネ……! 麦わらも大変そうだガネ」
「あいつのことァ気に食わねェが、あいつの覚悟は本物だ。早く行ってやれエース!」
「自慢の弟なんだ! 行ってくる!!」
エースは上空へと上昇し、Mr.3の大量の蝋で打ち上げられ続けるスモーカーを覇気を纏う火炎で遥か先へと吹き飛ばす。
本来火と煙の相性により決着の着かない二人だが、覇気の有無により甚大なダメージを受けたスモーカーは、凄まじい勢いで吹き飛んでいく。
鎧袖一触の強さを見せつけたエースはそのままルフィの元へと駆け出す。
「……あんな化け物が捕まるなんて、この世界は恐ろしいガネ……」
「だが、これであいつに恩を売れたぜェ……! エースを仲間に入れれりゃァ、おれ様の名も上がるってもんだぜ」
世界の広さに戦慄するMr.3とエースに恩を売れた事にほくそ笑むバギー。
「よし、おれらも行くぞ! ド派手に脱出だァ!!! 白ひげン所の奴らより先に船を奪いやがれ!!」
バギー一行も島を脱出するべく行動を開始する。
己の勇姿を世界へ発信した今、最早電伝虫は必要ない。
全ての映像電伝虫を放り捨て、凶悪な脱獄囚達は各自武器を取り、戦意を高める。
残すは最悪の戦場から脱出するのみ。
頂上戦争において最大の"誉れ"はバギーのものとなった。
"海賊王"と鎬を削った伝説の大海賊、四皇"白ひげ"。
絶大な"力"でロジャーを継ぐ男と呼ばれた怪物"鬼の跡目"。
個の力で強大な海賊達と渡り合ってきた"赤の伯爵"。
そしてインペルダウンに乗り込み、数多の伝説の海賊達を引き連れ頂上戦争に駆けつけた、前人未到のスーパールーキー、"麦わらのルフィ"。
数え切れない程の怪物が犇めく地獄において、バギーは一等の輝きを見せた!
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「あいつァ、ロジャーんところの赤っ鼻か……!」
「ししし! バギーに恩が出来ちまった!!!」
「こりゃァ、お前と遊んでられねェな。何があっても"火拳のエース"の首は取らねばならない……! お前がどこまで成長できるか見られねェのは残念だが、そろそろ終わりにさせてもらおう!!」
ゼファーの黒腕が隆起する。
隆々とした筋肉が更に巨大化し、覇気が益々膨れ上がった。
能力の全てを粉砕する一撃必殺の拳。
かつて世界中の海賊を震え上がらせた"黒腕のゼファー"の本気。
絶えず成長し続けるルフィの行き着く最期を見られず残念に思うゼファーだが、己の職務を遂行すべく遊びを止めた。
「──後はお前をぶっ飛ばしてエースを連れていくだけだ! なんか楽しくなってきた!!」
眼前で拳を構える怪物は、己よりも遥か高みの実力者。
今尚覇気が成長し続けていても、決して届かない世界最高峰の強者を相手に、絶望的であるにも関わらずルフィはニヤリと笑った。
感じる覇気に寒気がする。
感じる圧力に足が折れそうになる。
だが、楽しくて仕方がない。
創意工夫をし、己の限界を飛び越え、新たな力を途方もない程の強者にぶつける。
極限の戦場によるストレスと敬愛する兄の解放を受け、ルフィは
武装色の覇気により漆黒に染まる拳を握りしめ、ルフィは飛びかかる。
重い金属が衝突したような音と共に飛び出したルフィは、その勢いのままに拳をゼファーへと放つ。
「もう遊んでやれねェよ。目が覚めたらまた地獄だ……!」
迫る尋常ではない威力の拳を簡単に撃ち落としたゼファーは、覇気を全開にその拳をルフィへと打ち下ろす。
覇気を貫き一撃で全てを終わらせるであろう拳がルフィに迫り来る。
半端な体勢と、ゼファーの流れるような反撃により避ける事が不可能な状況。
先程までのルフィであれば犯す事のなかった失態。
そのたった一度の選択ミスにより、決着しようという瞬間、恐ろしいまでの熱量と共に人型の炎がゼファーを殴り飛ばした。
「ルフィ、強くなったと思ったがまだまだだな!」
「──エース!!!」
炎を纏うエースがニヤリと笑いルフィの前へと現れた。
歓喜の表情を浮かべるルフィはエースへと抱きつき、炎の熱で慌てて離れる。
「エース! 良かった!! エースまでいなくなったら、おれ……!」
歓喜の笑顔を見せ、次の瞬間には滂沱の涙を流すルフィを見たエースは笑い、目の端に涙を浮かべながらルフィの頭に拳を落とす。
「無茶しやがって。お前は昔からそうだ。心配するおれの気持ちを考えねェ」
「だって……だってよ! おれはエースの弟だから……! もう、あんな思いはしたくねェ!!!」
「……ありがとよ。よし、ルフィ! こんな所で話してる暇はねェ。早いとこ逃げるぞ!!」
「──おれが逃すと思うかァ!!!?」
瞬間、高速で迫るゼファーがその剛腕を打ち落とす。
ルフィとエースは後方に下がりその拳を避け、眼前のゼファーを睨み付ける。
「あの赤っ鼻は大誤算だが、ここでお前を始末すれば問題はねェ」
「おいルフィ。あんな化け物の相手なんかしてられねェ。なんとかぶっ飛ばして逃げるぞ!」
「分かった!!」
"麦わらのルフィ"&"火拳のエース"vs."黒腕のゼファー"。
最悪の兄弟と伝説の海兵が激突する。
頂上戦争も終局。海賊達が脱出すれば全てが終わる今、しかしこれから更に戦場は混沌の様相を呈していく。
エース奪還成功! 後は逃げるのみ!!
頂上戦争にカイドウさんを乱入させる?させない?
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カイドウさん乱入上等!
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カイドウさん悔し涙でやけ酒なり!
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カイドウさん以外にその他大海賊が大集結!