超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第百四十五話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』その6 仕事ができるからって何をしても許されると思ってるやつは厚着のまま冬の川に飛び込んでこい!

第百四十五話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』その6 仕事ができるからって何をしても許されると思ってるやつは厚着のまま冬の川に飛び込んでこい!

 

俺は同伊図業具愛・総本部・十闘神、ヴィゲ・駄々意座具との戦いに勝利した。

しかし、その戦いで多くのTHE翼のメンバーが命を失った。

THE翼の基地では今回の戦闘で失ったTHE翼のメンバー達を弔う葬儀が行われていた。

「こんなところにいたのか、闇崎ムツト」

屋上で一人黄昏ていた俺にコマンダーが話しかけてきた。

「俺は王我和・理由棒との戦いで『無限の力』を得て、自分が前より強くなったことを確信していた。でも、俺は仲間達を守ることができなかった」

「でも『無限の力』がなければ、お前はヴィゲ・駄々意座具に勝てなかった」

「ああ、俺がもっと早く、『無限の力』を使っていれば、あんなに大勢の仲間を失わずに済んだのかもしれない」

「闇崎ムツト、俺たちTHE翼の目的はなんだ?」

「なにを今更、 ゼェイジグゥアーとデエンノヴォー、つまりこの国のZEI銀泥棒を皆殺しにすることだ」

「そうだ、つまり俺たちがその目的を達成した時こそ、この戦争で死んでいった仲間達の努力が報われると俺は信じている」

「つまり、何人仲間を犠牲にしてもゼェイジグゥアーとデエンノヴォーのようなZEI銀泥棒を全て皆殺しにしろと、そう言いたいのか?」

「ああ、その通りだ。俺たちがしているこの戦いは戦争だ、命の奪い合いだ。敵の命が失われれば、仲間の命も失われる。死ぬ覚悟ができてるなんてカッコつけた言い方、俺はしたくないんだが、戦争で死人が出るのは当然のことだ。だから、あまり深く考えない方がいい」

「そうだな!俺が迷ってたらこの戦いで死んでいった者たちの魂が浮かばれないからな」

「その通りだ、それに俺たちは皆、ゼェイジグゥアーとデエンノヴォーの理不尽かつ狡猾なZEI銀徴収のせいで大事な家族や友を失ったんだ。だから闇崎ムツト、お前もよく思い出すんだ、ゼェイジグゥアーとデエンノヴォーへの怨念を!」

そうだ、俺の父さんは貧乏だった俺たち家族の生活を維持するためにZEI銀を納めていなかったんだ。でも、その理由は病弱な母さんとまだ子供だった俺を養うためで、決して悪意があったわけではない。

そして、俺の父さんは未納ZEI者の罪で、刑察に捕まり、刑務所にぶち込まれて死刑判決を受けたんだ。

俺たちの生活に必要な金を稼いでいた父さんが刑察に捕まった影響で、病弱だった母さんは薬も買えず、手術も当然受けることができなった。

そして母さんは死んでしまった。

ひとりぼっちになり、餓死寸前まで追い詰められた俺は数々の罪を犯し、聖少年刑務所にぶち込まれた。

俺の心をゼェイジグゥアーとデエンノヴォーへの憎しみが埋め尽くす。

『ゼェイジグゥアーとデエンノヴォーZEI銀泥棒ゼェイジグゥアーとデエンノヴォーは

ゼ■■■■■■ーと■エンノ■ォー■■■I銀■棒ゼェイジグゥ■ーと■■■■■■ーは

ゼ■イジグゥアーと■エンノ■ォーと■EI銀■■ゼェイジグゥ■ーと■エンノヴォーは

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ゼェイジグゥアーとデエンノヴォーとZEI銀泥棒ゼェイジグゥアーとデエンノヴォー』

今日も町では納ZEI者達による『ズェイガズヴォゴジュギュウジャ狩り』が開催されていた。

今やその数も減り、五百万円の賞金がかけられ、希少価値が高くなったズェイガズヴォゴジュギュウジャを金属バットを片手にもった約五十人の納ZEI者たちが走って追いかけていた。

ズェイガズヴォゴジュギュウジャの女は泣きながら約五十人の納ZEI者から走って逃げている。

そして俺の目の前でズェイガズヴォゴジュギュウジャの女が足を止める。

金属バットを手に持っていない俺に殺意がないと勘違いしたズェイガズヴォゴジュギュウジャの女が俺に助けを求めてくる。

「お願いです!『ズェイガズヴォゴジュギュウジャ狩り』のせいで、このままだと私、殺されてしまうんです!」

「ほ~ん、じゃあズェイガズヴォゴ受給するの、やめたら?」

「私、まだシングルマザーで、小さい子供が一人いるんです!ズェイガズヴォゴの受給をやめたら、子供にご飯を食べさせてあげることができなくなってしまうんです!」

「あのさぁ!なんで、お金ないのに子供を作ったの?」

「そ、それは...」

「命、なめてるよね」

「え?」

「お金ないのに子供つくるとかさ、はっきり言って人体実験みてぇなもんじゃん、つまりさ、あんたはただの頭のイカれたマッドサイエンティストだよ」

「でも!私と子供の父親はちゃんと愛し合って、子供を作ったんです」

「それさ、質問の答えになってねぇじゃん、本能のおもむくままに子作りするなんてさ、野生動物でもできるんだよ、つまりあんたの脳みそは野生動物以下、人間、やめたら?」

「どうして、そんなひどい言い方するんですか?シングルマザーの私と子供がかわいそうだとは思わないんですか?」

「子供には同情するね、母親が頭のイカれたマッドサイエンティストで、父親は作るもんだけ作ってろくに責任もとらないクズ野郎」

「じゃあ!あなたは私にズェイガズヴォゴの受給をやめて、私と子供に死ねっていいたいんですか?」

「ズェイガズヴォゴの受給をやめたら、死んじゃうっていう発想がそもそも間違ってるんだよ。自分で自分の道に行き止まりを作ってしまっている。だからズェイガズヴォゴの受給をやめてさ、今度はあんたが子供の未来のために『ズェイガズヴォゴジュギュウジャ狩り』を始めてみたら?だってズェイガズヴォゴジュギュウジャの死体一体につき五百万円の賞金がもらえるんだぜ?」

「私、いくら子供のためとはいえ、人は殺せません!」

「でも、このままだとズェイガズヴォゴジュギュウジャのあんたは納ZEI者達に殺されてしまう、ズェイガズヴォゴの受給をやめればあんたは生活破綻者になり、あんたの子供は餓死してしまう。さぁ、どうする?」

「そ、それは...!ゔあああああああああああああああああああああああッ!」

どう考えても絶望しか待っていない現実に混乱状態に陥ったズェイガズヴォゴジュギュウジャの女は両手で自分の頭髪を掻きむしりながら急に叫び出す。

ズェイガズヴォゴジュギュウジャの女のもとに五百万円の賞金目当ての納ZEI者たちが追い付く。

「やっと見つけたぜ!俺の五百万円!」

「なに言ってんのよ!私の五百万円よ!」

賞金目当ての納ZEI者たちが一斉に五百万円の賞金がかけられたズェイガズヴォゴジュギュウジャの女に向かって金属バットを振り上げる。

俺はそれを黙って見ている。

賞金目当ての納ZEI者たち約五十人がいきなり銃撃を受けて死亡する。

銃を持っていた男はTHE翼の制服を身に着けていた。

「ズェイガズヴォゴジュギュウジャを助けるなど!貴様それでもTHE翼か‼コードネームを答えろ!」

「THE翼でのコードネームはファントムです...すみませんでした闇崎ムツト!でも、そのズェイガズヴォゴジュギュウジャ女の子供の父親は実は俺なんです!」

「出絵羅宇時ガフ君...!」

「ミユキ、安心しろ!こうなった以上、お前も、俺たちの子供も、俺が守るよ」

この日、THE翼のメンバーから初めて裏切り者が出た。

 

次回予告 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第二段階ズェイガズヴォゴジュギュウジャ殲滅作戦』その7 見た目がアレなのに子供を作るやつらは自分の子供の将来をもっとよく考えろ!

 

 

 




次回もお楽しみに

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