超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第百六十五話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第四段階ゼェイジグゥアー殲滅作戦』その4 酒に酔った勢いで就寝したがっている自分の子供に心無い言葉をぶつける親は大量の酒を飲んで真冬の川にダイブして来い‼

第百六十五話 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第四段階ゼェイジグゥアー殲滅作戦』その4

酒に酔った勢いで就寝したがっている自分の子供に心無い言葉をぶつける親は大量の酒を飲んで真冬の川にダイブして来い‼

「おはよう!」

教室に入った僕をクラスメイト達が囲む。

「おい野村!お前の父親、ゼェイジグゥアーだよな?」

「うん、そうだけど、それがどうかしたの?」

クラスメイトが僕の顔を殴る。

「ぐぇふっ‼」

「これ以上、殴られたくなかったら、いますぐ、学校にお前の父親を呼んで来い!」

「ダメだよ...!今、ゼェイジグゥアーの死体に1000万円の懸賞金がかけられているんだ!外に出たら、ゼェイジグゥアーの父さんは懸賞金目当ての近隣住民に殺されてしまう!」

「お前...死にたいのか?」

「え?」

「学校に父親を呼ばないなら!お前、今日死ぬぞ!」

クラスメイトがまた、僕の顔を殴る。

「ぐぇふっ‼」

「生きたいよな?」

「え?」

「まだ、生きていたいよな?」

「う...うん。でも、君がもし、僕を殺したら、君は犯罪者になってしまうよ?」

「だからなんだよ?俺たちミセーネンは人を何人殺しても死刑にならないんだよ!わかるか?つまり俺は無敵なんだよ!死ぬのが嫌ならとっととお前の親父をここに呼べ!」

「おい!お前ら!一体何をやってるんだ!」

よかった、担任の山口先生が助けに来てくれた!

担任の山口先生が僕を殴ったクラスメイトの顔を何度もグーで殴る。

「クソガキの癖に俺の邪魔しやがって...」

「先生!もういいですよ!それ以上やったら、死んじゃいますよ!」

「野村を人質にとって1000万円を手に入れるのは、この俺なんだよ‼」

「先...生...?」

「野村...頼むよ、いますぐ携帯で連絡して、学校に野村のお父さんを呼んでくれよ」

「学校に僕のお父さんを呼んで...どうするんですか?」

「そんなの殺して、死体にするに決まってるだろ!」

「どうして...そんなことを?」

「ゼェイジグゥアーの死体をTHE翼に提供すれば、1000万円がもらえるからに決まってるだろ!」

「先生は自分の言っていることが人として恥ずかしいと思わないんですか?」

「そんなの関係ねぇよ!難病の息子を助けるためには1000万円の手術費が必要なんだ‼1000万円があれば!息子は助かるかもしれないんだ!頼むよ、野村!」

「先生は、自分の息子のために、僕の父親に死ねと言うんですね?」

「そんなの当たり前だろ!自分の子供のためなら、なんでもするのが親なんだよ!」

「でも...僕にはできません!僕だって父さんを、大事な家族を失いたくないんです!」

「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ野村!お前の父親はゼェイジグゥアーなんだぞ! ZEI銀泥棒なんだぞ!国民が一生懸命働いて国に納めたZEI銀で好き放題遊んで生活しているゴミクズ野郎なんだぞ!お前の食費も!お前の学費も!全部、国民が一生懸命働いて国に治めたZEI銀なんだぞ!お前が今日まで生きてこれたのは俺たち国民が一生懸命働いて、ZEI銀を国に納めてきたからなんだぞ!なのにお前は命の恩人である国民になんの恩返しもしないのか?先生はいつもクラスのみんなに言ってたよな!人に優しくできる人間になれって!今の野村は優しい人間か?違うだろ!今の野村は自分勝手で最低の人間だ‼」

「僕が...最低の人間...?」

「ああ、野村はこのまま最低の人間のままでいいのか?」

「違う!僕は最低の人間じゃない!僕は人に優しくできる人間になりたい!」

「じゃあ、どうすればいいか、わかってるよな?」

「父さんを...学校に...呼ぶ?」

「そうだ!野村!よく言えたな!先生うれしいぞ!じゃあ、いますぐ学校に野村のお父さん、呼べるよな?」

僕は教室にいるクラスメイト達に目線で助けを求める。

でも、クラスメイト達は僕に向かって一斉に罵詈雑言を浴びせてくる。

「おい、野村!とっとと1000万円を学校に呼んで来いよ!」

「ZEI銀泥棒の息子!」

「この国を変えるとか言って、なんにも変えられねぇゼェイジグゥアーなんて、この国に700人以上も必要ねぇんだよ‼」

「そうよ!ゼェイジグゥアーはみんなウソつきよ!」

「早く1000万円ここに呼べよ!」

「お前ら!うるせぇぞ!野村の父親ぶっ殺して1000万円に手に入れるのは先生なんだぞ‼」

「先生...僕は、もうどうすればいいのか、わかりません」

「ったく...仕方ねぇなぁ...!」

先生が僕の顔を殴って、ポケットから僕の携帯電話を盗んだ。

先生は僕の携帯を使って僕の父親と通話を始めた。

「もしもし、野村くんのお父さんですか?私、息子さんの担任の山口です。野村さんの息子さんが大ケガをしてしまいましてね、今すぐ学校までこれませんか?」

『すみません、私、実はゼェイジグゥアーでして、今、1000万円の懸賞金目当ての国民たちに命を狙われているので、私の代わりに妻をそちらに向かわせますね』

「ダメです、奥さんではなく、野村さん本人でなければダメです」

『それは、いったいどういう理由があるんですか?』

「ごちゃごちゃうるせぇよ!さっさと学校に来ねぇと、おめぇの息子バラバラにしてぶっ殺すぞ‼おめぇ!自分の息子が殺されてもいいのかバカ野郎!それでも人の親か‼」

『わ、わかりました...すぐに行きます。そのかわり、息子の命だけは見逃してください』

「さすが、ゼェイジグゥアーですねぇ~よくわかってる!んじゃ、学校で待ってますよ~!」

僕と父さんと先生の通話が終る。

「よかったな野村、お父さん学校に来てくれるって!」

「は、はぁ...」

「よぉ~し、それじゃあ、野村のお父さんが学校に来るまでに『掃除』を終わらせちまうか!」

「『掃除』...?先生、まだ一時間目の授業も始まってませんよ?」

「ああ。俺の1000万円は誰にも渡さねぇぞ!」

先生が上着のポケットからナイフを取り出す。

教室にクラスメイト達の悲鳴が響き渡る。

先生は教室にいた僕のクラスメイト達を全員、斬殺した。

クラスメイトの返り血を浴びた血塗れの先生がポケットから難病の息子が映っている家族の写真を取り出す。

「まってろよ...あと、もうすこしで、パパが絶対に助けてやるからな...!」

その後、学校に来た僕の父さんは先生にナイフで殺された。

僕は恐怖で何もできなかった。

「野村...先生みたいに、いつも人に優しくできる人間になるんだぞ!」

全身血塗れの先生は僕の父親の死体をおんぶすると、教室を出た。

 

次回予告 『ZEI銀泥棒粛清作戦・第四段階ゼェイジグゥアー殲滅作戦』その5 実は子持ちだった年下の彼女との生活のために2000万円の家を買ってしまった自称・冷静沈着を自負しているクソジジィは冷静沈着を自称するのをやめろ‼

 




次回もお楽しみに

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