超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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●あらすじ
断罪王現象、それはある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この物語は、凄腕リンクマスターである石間コウイチがある日突然、社会不適合者になってしまった人々を再び社会に『つなげる』為に奮闘する物語である。
●断罪王現象
ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象。
●断罪者
断罪王現象により、社会不適合者になってしまった人間。
●リンクマスター
断罪王現象によって社会不適合者になってしまった人間を再び社会につなげるために活動する人々。
●リンクセンター
断罪者を再び社会につなげるリンクマスターが勤務・営業している事務所。
●石間コウイチ
主人公、凄腕リンクマスター。
●奈良見ルナ
新人リンクマスターで石間コウイチの助手。


第百八十七話 超地球救済戦記!断罪王LINK‼ 『山田ユウジ』その1 

第百八十七話 超地球救済戦記!断罪王LINK‼ 『山田ユウジ』その1 

断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。

この現象により社会不適合者になってしまった社会人を国は『断罪者』と名付けた。

そして全人類が社会不適合者である『断罪者』になってしまうことで人類が絶滅することを恐れた政府は断罪者を社会に復帰させるための専門家の育成を始めた。

そして、その育成の後に国家試験に合格した者を政府はこう名付けた、『リンクマスター』と。

俺の名前は石間コウイチ。

そして、ここはリンクセンター石間。

リンクセンターというのは分かりやすく言えば、ある日突然、社会不適合者になってしまった断罪者を社会に復帰させる専門家であるリンクマスターが勤務・営業する事務所のことである。

今日も事務所には断罪者の社会復帰を希望する断罪者の家族からの依頼の電話が何度もかかってくる。

そして、石間リンクセンターに予約していた断罪者とその家族が石間リンクセンターに入室してくる。

「あの予約をした山田と申すものですが...」

「ああ、山田さんね、それで断罪者はとなりの息子さんですか?」

「はい、そうなんです、この子、学校では文武両道で『完璧』な子だったんですが、ある日突然、意味不明な呪文を唱えながら壁に何度も頭を打ち付けて、不登校になってしまったんです」

「あっそ。それじゃあ、とりあえず、息子さんが本当に断罪者かどうかのテストを始めます、息子さんの名前はたしか、ユウジ君だったね」

「はい...山田ユウジです、今日はよろしくお願いします」

今のところ、どこも異常は見られないけどなぁ...普通に礼儀正しいし。

「それじゃあ、ユウジ君、この白紙に君の今思っていることを描いてくれ」

「わかりました...」

ユウジ君が白紙に書いたのはコレ↓だった。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「重症ですね」

俺の即答にも、山田ユウジはにっこり笑っているだけだ。

「このレベルだと今すぐに事態を解決するのは不可能ですね、いろいろと分析しなければならないので」

「そんな...」

「お母さん、今日は予約の電話の際にこちらが頼んでおいたユウジ君の状態についてまとめた資料はご持参でしょうか?」

「あ、はい、コレです」

俺はユウジ君の母親からユウジ君の状態について記されたA4用紙を数枚受け取る。

「この資料を分析した上で、ユウジ君を再び社会復帰させる準備をしたいと思っています、また明日、この時間にこちらに来ていただけることは可能ですか?」

「はい、問題ありません」

「それでは、また明日」

ユウジ君とユウジ君の母親が俺に一礼してリンクセンターを出ていく。

「いや~石間さん、あのユウジって子、かなりキマってますねぇ!」

リンクマスター石間に勤務している新人リンクマスターで助手の奈良見ルナが俺に話しかけてきた。

「ああ、コレか」

俺は再びユウジ君が白紙に書いたイラスト↓に目を通す。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「キマってんなァ、コイツはァ!あ、そうだ奈良見、お茶入れてくんね?」

「ハーイ!了解でぇーす!」

奈良見ルナが茶が入ったコップを俺に手渡す。

俺はコップに入ったバカみたいに熱いお茶を、奈良見ルナの顔面にぶっかける。

「あっちぃなァッ‼ちょっと石間さん、なんてことしてくれるんですか!」

「うるせぇ!このお茶熱すぎだろ!おめぇ、このお茶、ヤカンでしかもコンロの火で沸かしただろ!いつも電気ポッドのお湯使えって言ってんだろうが!このクソボケが死ねぇ!」

「あー!石間さん、そういうのパワハラって言うんですよ!」

「うるせぇ!死ね‼」

俺はユウジ君のお母さんからもらった資料に目を通す。

山田ユウジ。

学校では友達も多く、成績優秀、文武両道。

母は専業主婦、父は一流企業の社長。

「おい、奈良見、お前、この資料を見てどう思う?」

「石間さん、もしかして、もう降参ですか?」

「ちげぇよバカ野郎死ね!お前、新人だろ?練習だよ、練習」

「う~ん、どうみてもユウジ君がグレる要素は見当たりませんね、お金には困っている様子はなさそうですし、普通、断罪者になってしまう人たちって、みんな家庭になにかしらの事情がある人たちばかりですからね、今回のコレは奈良見的には意味不明ですね!」

「お前、この仕事やめちまえ!あと自信満々に降参するな!」

「いい加減にしないとローキに相談しますよ?」

「俺が分析したところ、このユウジ君は教育面でかなりプレッシャーを受けている可能性が高い、成績優秀で文武両道、それに父親は一流企業の社長だ、学歴もきっとスゴイんだろうな」

「なるほど、それじゃあ、両親の期待に答えなくてはいけないという、ある種の強迫観念がストレスになって断罪者、つまり社会不適合者になってしまったわけですね」

「そうだ、でも並みのプレッシャーじゃ、断罪者にはならねぇ、この事案にはもっと深い闇があるぜ、きっと」

「それって、もしかして今日残業ですか?」

「あったりめぇだろ、おめぇ俺の助手だろ!こっちは依頼人から依頼料もらってんだよ。明日まで真相を突き止めないといけないに決まってんだろ!」

「いやァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ‼」

とにかく、明日はユウジ君のお父さんにもリンクセンターに来てもらわないといけないようだ。

 

次回予告 『山田ユウジ』その2

 




次回もお楽しみに
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