超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百六話 川口ヨシキ その2

第二百六話 川口ヨシキ その2

 

かつて、大量殺人事件を引き起こした元断罪者・川口ヨシキ。

川口ヨシキは断罪者であるため、心神喪失状態とみなされ、死刑にならず、断罪者収容所に収監された。

断罪者収容所を出所した川口ヨシキは、同じ境遇の元断罪者が勤務している作業所に就職した。

しかし、順調に社会復帰を進めていた川口ヨシキは週刊誌にバッシングを受け、挙句の果てにはネットに5000万円の懸賞金を提示された殺害予告の書き込みをされてしまう。

そして、実際に5000万円の懸賞金目当ての人間たちに殺されかけた川口ヨシキはリンクセンター石間を訪れ、俺に助けを求めてきた。

俺は女刑事・新田みくと共に川口ヨシキの殺害を企てている主犯格を捕まえるために動き出した。

俺は新田みくと共に、警察署にいた。

「とりあえず、ヨシキを襲った犯人と会わせてほしい」

「いいけど、私も同行させてもらうわ、くれぐれも容疑者に変なことはしないこと、いいわね?」

「おう」

警察署の面会室に入って、すぐに俺はヨシキを襲った容疑者に向かって狂撃波動↓を放つ。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「ちょっと石間君、話が違うわよ!」

俺はヨシキを襲った犯人に告げる。

「おい、お前、今の気分はどうだ?」

「なんか気分がスッキリしている...それに俺...なんで人を殺そうとしていたんだ...?」

「石間君、これ、どういうこと?」

「やっぱりな...見ての通りだ、川口ヨシキを襲った犯人は皆、断罪者だったんだよ!」

「それじゃあ、ほかの二人も?」

「ああ、間違いない、ヨシキを襲った犯人はネットの殺害予告を見て断罪者になってしまった、ヨシキを殺して手に入る5000万円の懸賞金はおそらくブラフだ」

「どうして、主犯格はそこまでするの?」

「そりゃあ、主犯格が俺達に居場所を知られたくないからに決まってるだろ」

「でも、それが事実として、ネットの書き込みを見ただけで、どうして容疑者は断罪者になってしまったの?」

「ネットの殺害予告の書き込みに、川口ヨシキの殺害を暗示する狂撃波動を仕込んだんだろうな」

「そんなことできるの?」

「ああ、できるさ、この世界で唯一『アイツ』にならな!」

「それじゃあ、『アイツ』がネットの書き込みに狂撃波動を仕込んで、書き込みを見た人間すべてを断罪者にして、川口ヨシキを殺害しようとしてるっこと?」

「ああ、そうさ、断罪者が、殺人の前科がある元断罪者を殺す、殺した奴は結局、心神喪失状態にみなされ、死刑にならず、ヨシキのように社会復帰できる。『アイツ』はこの国の法の矛盾を今回の事件を通して世間に訴えたいだけなんだ!それも、『アイツ』にしてみれば、ただの遊び感覚、暇つぶしなんだろうけどな!」

「なるほどね、断罪者が殺人の前科のある断罪者を殺す...この事実と矛盾が世間に広まれば、断罪者に家族を殺された被害者遺族は断罪者に、殺人加害者でありながら社会復帰した元断罪者の殺人を依頼できる、結果的に殺人が成功しても、依頼された断罪者は死刑にはならず、無事に社会復帰できる...これが常習化すれば、社会復帰した元断罪者が次々と被害者遺族に依頼された断罪者によって復讐・殺害されてしまう...!」

「そう、たとえ『断罪者でも人を殺した人間は死ぬべきである』、という勧善懲悪なシナリオを欲している被害者遺族とマスメディアにしてみれば、今回の事件の先に待つ啓蒙と変革は色々と都合がいい、そして、俺達が右往左往する様子と世間の変化を『アイツ』は安全地帯から見下ろして愉悦に浸りたいだけなんだ...」

「問題は、この国に狂撃波動を仕込まれた書き込みを見たネットユーザーが何人いるかということ、書き込みを見たネットユーザーはすべて、川口ヨシキを殺しに来るでしょうね...」

「ああ、でも『アイツ』の放った狂撃波動は、狂撃波動を撃たれた人間のストレスに反応して、撃たれた人間を断罪者にしてしまうトリガーみたいなものだ。狂撃波動を撃たれた人間が強いストレスを感じれば、断罪者になるし、そうでない場合は断罪者にはならない」

「とにかく、川口ヨシキの殺害依頼の書き込みを見たネットーユーザーを特定して、石間君がその全員に狂撃波動を撃って正常な状態に戻さないと、川口ヨシキはいつ断罪者に覚醒したネットユーザー殺されてもおかしくない」

「悪いが、俺が一日の内に撃てる狂撃波動の回数が限られてるぞ」

「じゃあ、どうすんのよ!」

「まず警察のほうで例の殺害予告の書き込みを削除、そして例の書き込みを見て断罪者予備群もしくは断罪者になってしまったネットユーザーを特定して、国内のリンクマスター達に協力してもらって、断罪者予備群もしくは断罪者を正常な状態に戻すしか、事態解決の方法はない...まいったなぁ...こりゃあ大仕事だぞ...!」

「じゃあ、例の書き込みの削除と、例の書き込みを見た断罪者予備群もしくは断罪者の特定は警察でするわ、石間君は国内のリンクマスターの招集をお願い」

「俺はともかく、お前は本当にそれでいいのか?」

「どういう意味?」

「俺とお前が守ろうとしている川口ヨシキは、元断罪者とはいえ、元殺人犯だぞ」

「わかってるわよ、そんなこと!でも、このまま川口ヨシキを断罪者に殺されたら、今回の事件や私の弟が殺された事件を陰で仕組んだ『アイツ』の思惑通りになってしまうわ!そんなの私は絶対に許せない!私たちで『アイツ』に一泡吹かせてやりましょう!」

「へいへい、じゃあ俺は国内のリンクマスターに声かけてくるわ」

俺と新田はそれぞれお互いのやるべきことのために動き出した。

 

次回予告 川口ヨシキ その3




次回もお楽しみに
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