超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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あらすじ
いじめられっ子の宅間セメルは死ぬ寸前にイマジナリーフレンドの美少女・アリスと契約し断罪王Σ〈シグマ〉の力を手に入れる。
これは断罪王Σという人知を超えた力を手に入れた宅間セメルと様々な人々との出会いと別れの物語である。


第二十二話 超地球救済戦記 断罪王Σ〈シグマ〉‼三次元の嫁がいるやつより二次元の嫁がいるやつの方が社会的地位は上なんだよ!

第二十二話 超地球救済戦記 断罪王Σ〈シグマ〉‼三次元の嫁がいるやつより二次元の嫁がいるやつの方が社会的地位は上なんだよ!

 

僕の名前は宅間セメルです。

年齢は37歳、身長は150cm、体重80kg。

顔が醜いので学生時代はいつもいじめられていましたが、いじめっ子たちはとてもおいしかったです。

お父さんもお母さんはもっとおいしかったです。

深夜、僕は散歩をしていました。

僕の目の前には男女のカップルが楽しそうに会話をしています。

「あなた達は今、僕より幸せですね?」

僕の言葉にカップルは一瞬、表情を凍り付かせる。

「な、なんだてめぇ!」

「マジ、キモイんですけど!」

「あなた達は今、僕より幸せですね?」

僕は先程と同じ質問をカップルに繰り返します。

「だったらなんだんだよ!邪魔なんだよ!」

「あんた私たちが世界一幸せだからって嫉妬してるんでしょ?」

女の彼氏である男が僕の胸倉をつかむ。

「ぼ、僕はただ、君たちが僕より幸せそうだから...死刑にしてあげようと思っただけですよ...」

「てめぇ!喧嘩売ってんのか!」

女の彼氏が僕に殴り掛かる。

「シンゴォォォォォォォォーッ‼」

僕が叫ぶと僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆います。

断罪王Σに変神した僕の頬に女の彼氏の拳が直撃します。

「痛ぇよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

断罪王Σの顔を殴った女の彼氏の拳は血塗れになり中の骨は粉々になっていた。

「ば、化け物...!け、警察に通報しなきゃ!」

女が携帯で警察に連絡しようとする。

しかし、次の瞬間、断罪王Σの鋼鉄の人差し指が女の携帯を串刺しにしていた。

「ど、どうして僕を警察に通報しようとするんですか?悪いのどう考えても僕より幸せなあなた達の方ですよね?」

「イ、イカれてやがるぜ!コイツ...!」

カップルが全速力で断罪王Σから逃げていく。

「ちょっと待ってくださいよ!イカれてるのは僕ではなく、この世界ですよ、どうしてあなた達が幸せになれて僕が幸せになれないんですか?」

断罪王Σが泣きそうな顔で全力疾走をしながらカップルを追いかける。

「なぜ、僕から逃げるんですか?僕より幸せそうなあなた達はちゃんと罪を償うべきです!」

カップルの前に超高速移動してきた断罪王Σが立ちふさがる。

「ちゃんと罪を償ってください!」

断罪王Σが泣きながらカップルの頭部を両腕で掴み、握りつぶす。

頭をなくした身体が首から鮮血のシャワーを噴き出しながら、路上に崩れ落ちる。

「ぼ、僕は悪くない!あ、あなた達が悪いんだぞ!あなた達が僕より幸せそうだから!」

断罪王Σが号泣しながら路上に横たわるカップルの死体を食べ始める。

「僕は悪くない!悪いのは僕より幸せそうな僕以外の人間のせいだ!」

お腹いっぱいの僕は全裸のまま深夜の住宅街をさまよっています。

僕は衣服が欲しいです。

僕は他人の家の一階の窓ガラスを素手で粉々にしてしまいました。

僕が衣服を探していると、僕の不法侵入に気づいた女の人がなぜか怒り始めます。

「どうして僕に怒るんですか?」

僕はまた悲しくなって泣いてしまいました。

「泥棒に怒って、いったい何が悪いっていうの?」

「僕は裸なのに、あなたは服を着ています。これはどう考えてもあなたより僕のほうがかわいそうだとは思いませんか?」

「あんた、頭おかしいんじゃないの?」

「どうしてあなたよりかわいそうな僕を怒るんですか?僕は全裸であなたは服を着ています、どう考えても僕よりあなたの方が幸せですよね?」

「今、警察に通報するからおとなしくしていなさい」

「警察に通報したいのは僕のほうですよ!どうしてあなたよりかわいそうな僕が悪者扱いされないといけないんですか?」

僕は素手で女の人から携帯を取り上げる。

「返してほしければ、僕の質問に答えてください。僕の質問に答えてくれれば、携帯を返しますし、警察にも自首します」

「なによ、質問って?」

「あなたは僕より幸せですか?」

「はぁ?そりゃ、あんたよりまともな頭してる私の方がこの世の中では幸せになれる可能性は高いわよね」

「じゃあ、今は幸せじゃないんですか?」

「たぶん幸せなんじゃないの?あんたと違って服は持ってるし、自分の家もあって、もうすぐ大事な家族も増えるし」

「じゃあ、死刑ですね、シンゴォォォォォォォォーッ‼」

僕が叫ぶと僕の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆う。

断罪王Σに変神した僕は女の人のお腹に両手をぶち込む。

「痛ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッ‼」

僕は女の人のお腹から血塗れのなにかを取り出す。

「あ、あんた...!」

「あれ?おかしいなぁ、冷たいですねぇ?」

「あ、あんた...それ本気で言ってるの?」

「冷たい...!もしかしてぇ!」

僕の目からまた涙があふれ出してくる。

「ど、どうして冷たいんですかねぇ?」

僕の質問に女の人はなにも答えてくれない。

よく見ると女の人はお腹から大量の血を流して死んでしまったようだ。

僕は女の人から奪った携帯のカメラで血まみれの女の人を撮ると、そのまま、旦那の携帯に送る。

僕はもったいないので女の人と冷たいなにかを食べた。

しばらくすると、家に女の人の旦那らしき男の人が帰ってきた。

「貴様ァ!」

男がキッチンからもってきた包丁で僕に襲いかかる。

「奥さんがこんなになっているのにどうしてすぐ帰ってこなかったんですか?」

「残業に決まってるだろ!」

「残業しているってことは仕事できないんですね」

「うるせぇ!」

男が手に持っていた包丁は鋼鉄の皮膚に覆われている僕の腹部に少し触れただけで真っ二つになる。

「旦那さん、落ち着いてください。僕はただ着る服が欲しくてこの家に不法侵入しただけなんです!なのにあなたの奥さんが僕を怒って、しかも僕より幸せだと言ったので、僕はあなたの奥さんにちゃんと罪を償ってほしくって、気がついたら食べちゃってたんです!」

男は泣きながら僕の鋼鉄の皮膚に覆われた体に拳を何度も浴びせてくる。

「あ、そうだ!旦那さんは今、僕より幸せですか?」

「大事な家族をお前みたいな頭のおかしいやつに殺された男が幸せだと思うのか?」

「いや、そういうことじゃなくて、旦那さんが僕より幸せかどうかを質問しているんです」

「そりゃあ、お前みたいな見た目も心も醜い人間に比べたら、死んでしまった家族のために泣ける俺の方が幸せに決まっているだろ!」

「大事な家族がいなくなってしまったのに、旦那さんは幸せなんですか?」

「ああ、そうだよ、お前は人の気持がわからないから人にわざわざ幸せかどうか聞いているんだろ?幸せの意味を知っている奴は人に幸せかどうかなんて質問しねぇよ!俺には少なくとも嫁との幸せだったころの思い出がある!幸せの意味がわからないおめぇより俺の方が幸せに決まってる!」

「じゃあ、かなしいですけど...死刑です...」

断罪王Σと化した僕は泣きながら男に頭からかぶりつくとそのまま咀嚼しながら、全身丸ごと食べてしまった。

食事を終えた僕はこの家から衣服を盗み、着用すると、そのまま近くにあったベットで爆睡した。

 

次回予告 二十三話 断罪王Σと家出美少女リサ。下ネタを言ってる男を非難・否定する女は自分たちがどういった行為によってどこから産まれたのかよく考えろ!セッ●スを否定するということは自分の存在と全ての人類の歴史を否定するのと同じである!

 

 

 




次回もお楽しみに

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