超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百三十五話  完禁オージ その3

第二百三十五話  完禁オージ その3

断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。

この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。

都内で多発する集団自殺現象。

この現象で死亡した人々は皆、心療内科ハートクラッシャーの診察券を所持していた。

今回の集団自殺の過程を分析した石間コウイチは集団自殺の原因を作り出したのが、立花キリカの狂撃波動であることに気付く。

そして、今回の事件の真の目的が、心療内科ハートクラッシャーの汚職の証拠隠滅であることに気付いた石間と奈良見と新田は、心療内科ハートクラッシャーの扉を開ける。

心療内科ハートクラッシャーの室内は真っ暗だった。

「さすがに、営業はしていないみたいね...」

「そりゃ、ニュースであんだけ騒ぎになれば、営業なんかできんでしょ、おそらく、従業員はもうとっくに、全員退職しているにちがいない」

「それなら、なぜ、病院の扉が施錠されていないのかしら?」

つぎの瞬間、室内の電灯に明かりが一斉に点く。

病院内の奥から、白衣を着た美青年が歩いてくる。

「おやおや、うちの病院は予約制でしてね...今日は確か、電話での予約は一つもなかったはず...」

美青年の白衣に付けられたネームプレートには完禁オージと書かれている。

「朝早く、すいません、俺はリンクマスターの石間コウイチです...一つお聞きしたいんですが、本日は営業日なんですか?」

「ええ、一応ね。でも、最近起きた集団自殺のせいで、従業員はみんなやめてしまいました...」

「それはいったいどういう理由で?」

「ご存じないんですか?集団自殺した死亡者が皆、うちの病院の診察券を持っていたことを、テレビや週刊誌が一斉に今回の事件を僕の病院のせいにして、それで、みんな怖がって、うちを退職しちゃったんですよ...」

「そうですか...では、なぜ明かりを消していたんですか?」

「そりゃあ、あんだけ、テレビでバッシングされた病院に受診しに来る人、いると思いますか?だから、節電してたんです、節電」

「あなたは立花キリカという人物をご存じですか?」

「ええ、知っていますよ、立花キリカは今回の集団自殺事件の犯人ですよ、キリカの狂撃波動は相手を自殺させる力を持っている。だから、僕を疑っても無駄ですよ...」

(自分からバラしていくのか...)

完禁オージの言葉に、石間と奈良見と新田は息をのむ。

そう、完禁オージは、今回の事件の犯人ではないことを証明しつつも、自らがカエデの生徒であることを明かしたのだ。

「でも、俺の予想が正しければ、今回の事件の実行役がキリカで、首謀者はあなたのように思えますが...」

「それはいったい何を根拠におっしゃっているですか?」

「完禁オージさん、我々の調べで、あなたの心療内科ハートクラッシャーを受診した人間から、断罪者(社会不適合者)が見つかった...だから、協会はあなたの病院の内部調査を決めた...」

「ひどい言いがかりですねぇ...心療内科ハートクラッシャーはもともと、心を病んだ人々が来る場所です、その方々はうちを受診する前から断罪者(社会不適合者)だったんじゃないですか?」

「それが本当なら、あなたはキリカに、この心療内科ハートクラッシャーを受診した人間を殺害させないはずだ...」

「おかしな言いがかりを...僕は確かに狂撃波動の使い手で、先生の生徒で、キリカのことも知っています。でも、僕の狂撃波動には殺傷能力はありません、それに、受診者の殺害をキリカに依頼したのは僕じゃない...」

「なるほど、カエデか...」

「その通りです、今回の事件のアイディアを考えたのは、全部、先生です、よって僕は無実...完全に無実‼」

「カエデと関係している時点で、お前は犯罪者だよ、完禁オージ...それにさっきから、ぺちゃくちゃしゃべりすぎなんだよお前は!」

「そりゃあ、話せることはなんでも話しますよ、今日が皆さんの命日になるのだから...」完禁オージが指を鳴らしてすぐに、地面に黒いシミが出現する。

黒いシミから、ナース服を来た女性が大量に出てくる。

「こいつら、まさか...!」

「さすが、石間コウイチ...そのまさかですよ、彼女達は全員、うちで働いていた従業員です、皆、この病院をやめたい言ってきたので、僕の狂撃波動で、人間をやめてもらいました...」

この世界の人々は皆、癒しを求め、癒しに依存し、癒しを得るために行動する。

それは、自らを、ある意味で洗脳していることと同じである。

完禁オージの癒しの狂撃波動は、その極上に癒しを利用して、対象を洗脳することもできるのだ。

しかし、洗脳状態の人間は極上の癒しを疑似体験しているため、洗脳は可能でも、自殺させることができないのだ。

完禁オージの操り人形になったナースたちが一斉に石間達に襲い掛かる。

「狂撃波動で操られているはずなら!狂撃波動をぶつければ、正気を取り戻すはずだ!」石間コウイチは狂撃波動↓を完禁オージの操り人形とかしたナースたちに向かって放つ。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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石間コウイチの狂撃波動↑を受けても、ナースたちは動きを止めない。

「なんだと!」

「僕の操り人形と化したナースたちは、僕の命令がない限り、その動きを止めることはない、そう、彼女たちは皆、夢を見ている...僕のもたらした極上の癒しによって、生けるしかばねのまま幸福を感じている...」

事態の悪化をさとった新田が奈良見の手を引いて、病院を出る。

俺は新田と奈良見を逃がすために、院内の入口に移動して、二人を追いかけようとしていた洗脳状態のナース達の行く手を阻む。

多勢に無勢、石間コウイチは自らの死を覚悟する。

 

次回予告 完禁オージ その4




次回もお楽しみに
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