超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百五十九話 山神ムサシ その2

第二百五十九話 山神ムサシ その2

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

見た目の悪い女にフラれたストレスで、パブリックモンスターと化した竹田。

ちなみに竹田も見た目が悪い。

自我を失った竹田を危険視したPGS(パブリックガーディアンズ)の霧原カイトは、被害拡大を防ぐために、竹田を処刑しようとする。

しかし、突如、俺の目の前に現れた『生命の断罪剣ライフセイバー』の波動↓によって、竹田は人間に戻った。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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PGSの霧原カイトは驚愕していた。

「まさか...パブリックモンスターを人間に戻せる『断罪剣』が存在するとはな...この力があれば、僕たち人類は滅亡せずに済むかもしれない...」

「霧原カイトさんよ、これでもうあんたに竹田を殺す理由はなくなったはずだ...」

「ああ、とりあえず、竹田の件は見逃してやる...でも君は『断罪剣士』になってしまった...我々、PGSは人類の平和のために、君をこれからも監視せざる終えない...」

そう言って霧原カイトは学生寮から姿を消した。

それと同時に断罪剣ライフセイバーもどこかへ消えてしまった。

俺は気絶した竹田が息をしていることを確認して、部屋のベットの上に寝かした。

自分の部屋に戻った俺は、今度こそ、寝ることにした。

睡眠中の俺の頭に『謎のイラスト↓』がおぼろげながら浮かんでくる。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「ゔわあああああああああああああああああああああああああああッ‼」

起床した俺は時計を見る。

朝の7時だった。

俺は学園内でパブリックブレイク現象が起きていないことを祈って、身支度を整える。

制服に着替えた俺は、隣の部屋の竹田と共に学食で朝食を摂る。

「竹田ァ、お前、昨日のこと、なんも覚えてないのか?」

「なんもってなんだ?」

「パブリックモンスターのこととか...」

「知らん、学園にパブリックモンスターが出たのか?」

「覚えてないならいいよ、うん」

俺と竹田は黙々と山盛りのカレーライスの摂取を再開する。

世界の終末を告げる『アポカリプス宣言』のおかげで、人類が絶滅するまでの間、全人類が労働の有無に関わらず食料を摂取できるようになった。

これを『無期限・食糧配給制度』という。

これにより、『通学や労働が自由化』され、俺の通う偏差値Zの超底辺高、アルティメットジーニアス学園に通学する生徒の数は全校生徒の半分になった。

つまり、通学している生徒は、通学してない生徒の分も食料を摂取できるということだ。

約束された世界の終末はかなり不安であるが、こういうのは悪くない。

朝食の摂取を終えた俺と竹田は教室に移動する。

教室ではギターを引いたり、お菓子を食べていたり、喧嘩をしていたり、ゲームをしていたり、談笑している生徒達が今日も楽しそうに生きていた。

もちろん、授業中もこんな感じである。

これが、俺の通う偏差値Zの超底辺高、アルティメットジーニアス学園の日常である。

世界の終末が決まっても、なんやかんやで、みんな人恋しいのだ。

竹田が真剣な表情で俺に相談してきた。

「俺、好きな女の子がいるんだ」

「おう」

「どうせ、人類も滅びちゃうしさ」

「おう」

「その子に告白しようと思ってるんだよ」

「やめてくれ」

そう、また女にフラれたショックでパブリックモンスターになられては困るのだ。

「なんでだよ!その女子、アキちゃんっていうんだけどさ、別に美人じゃないし、多分、俺でもイケると思うんだよね?」

「やめてくれ」

教室に担任教師の田中先生が入ってくる。

席に座っていた生徒が急に立ち上がって、英語の歌を熱唱し始める。

周りの生徒達から笑い声が上がる中、田中先生はまるで何事もなかったかのように、主席の確認と、転校生の紹介を始める。

教室に赤い長髪が特徴的な、巨乳の美少女が入ってくる。

美少女を見た生徒の一人がエレキギターを鳴らす。

「今日から、皆さんといっしょにここで『勉強』させていただく、色川ヨシノです。よろしくお願いします!」

『勉強』の部分でクラスメイト達が爆笑する。

そう、終末が約束された世界で、学問など、もはや存在価値がないのだ。

朝礼が終わると、色川ヨシノが俺の制服の袖を引っ張ってくる。

「ちょっとツラかしなさい」

「へあっ?」

俺は恐る恐る、色川ヨシノの後についていく。

それを見た竹田が悔しそうに、勉強机に自分の頭を何度もぶつけている。

それを見た周りの生徒達が救急車を呼ぶか否か、議論を始める。

屋上についたヨシノが俺に告げる。

「あんたが生命の断罪剣士、山神ムサシね?」

「ふぁ、ふぁい!」

「私は凍結の断罪剣士、色川ヨシノ。PGSのメンバーでアンタを監視するためにこの学校に転校してきたの」

きのう、霧原カイトが言っていた、『監視』とは、こういうことだったのか。

 

次回予告 色川ヨシノ その1




次回もお楽しみに
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