超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

276 / 421
第二百七十六話 炊き出しボランティア その1

第二百七十六話 炊き出しボランティア その1

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

アルティメットメディアクリエイター部の部員たちは、竹田がムァンビキしてきた食材で制作された鍋を完食した。

部長の風見マイカが急に立ち上がり、部室のホワイトボードを右手でバンバン叩く。

「はい!注目ゥ‼」

部員達の視線が一斉に、風見マイカに集中する。

「では、こうして、新メンバーも加わったことだし、さっそく、次の活動内容について、お話したいと思います!拍手は?」

部員たちが、やる気のない拍手をする。

「実は昨日、役所から、またボランティアの依頼がありました!ボランティアの内容は...」部長がホワイトボードに、黒のマジックペンで勢いよく書きなぐる。

ホワイトボードにはクッソ汚い字で『炊き出し』と書かれていた。

「部長!どこで炊き出しするんですか?」

部長が再び、ホワイトボードに、黒のマジックペンで勢いよく書きなぐる。

いや、口で言えよ。

ホワイトボードにはクッソ汚い字で『モンスターエリア』と書かれていた。

部員達から、深いため息が漏れる。

『モンスターエリア』とは、政府に安全性を認められているが、PGS(パブリックガーディアンズ)に所属していない自我のあるパブリックモンスター達が住んでいるエリアである。

しかし、『モンスターエリア』はPGSの監視下にあり、何らかのストレスによって自我を失い、暴走が認められたパブリックモンスターはPGSに処刑されてしまう。

では、なぜ、『モンスターエリア』が作られたのか説明しよう。

政府に安全性を認められたパブリックモンスターは2種類存在する。

①PGSに所属して、暴走したパブリックモンスターから、人間社会を守るパブリックモンスター。

②PGSに所属せずに、モンスターエリアで生活をしている、パブリックモンスター。

つまり、モンスターエリアは、パブリックモンスターを嫌う人間社会から隔離されたエリアである。

政府に安全性と認められたとはいえ、いつストレスで暴走するかわからないパブリックモンスター達が住んでいるモンスターエリアは、人間たちにとっては、危険な場所として認識されている。

俺は部長に質問する。

「部長!『無期限・食料配給制度』が施行されているのに、どうして、わざわざ、炊き出しなんてするんですか?」

「役所の職員が言うには、政府による食料配給が、モンスターエリアだけ無視されているらしいわ...」

「それって、つまり、モンスターエリアの人々は、政府から嫌がらせを受けているということですか?」

「それはどうかしら?モンスターエリアを管理しているのは政府から派遣されたPGSなのよね...」

「じゃあ、モンスターエリアで炊き出しボランティアをするってことは、遠回しに政府とPGSに喧嘩を売るってことですか?」

「それは、いまの段階ではなんとも言えないわ」

竹田が不満を口にする。

「給料が出るならまだしも、どうして、よりによって、モンスターエリアでボランティアなんてするんですかねぇ、金にもならないし、モンスターエリアの住人が暴走したら、めちゃくちゃ危ないっすよ!」

「いいでしょ、竹田君は普段からモンスターみたいな顔をしてるんだから!つーわけで、明日の炊き出しボランティアは全員強制参加で、朝7時に校門に集合!以上!解散‼」

部室から学生寮に戻る途中の道で竹田がぼやく。

「おい山神ィ!明日の炊き出しボランティア、行くのやめね?」

「そーゆうわけにはいかんだろ、部長が全員強制参加って言ってただろ?」

「でも、ボランティア中に、いきなりパブリックモンスターが暴走して、ケガでもさせられたらどうするんだよ!めっちゃ、あぶねーぞ!」

「そんなのは、モンスターエリアでなくたって、こっちでも同じだろ?俺たちの生きている現代社会でも、いつ人間がストレスで発狂して、パブリックモンスターになるかわからない。俺はできる限り、心無い人間やPGSの脅威から、パブリックモンスターになってしまった人たちを守りたいんだよ」

「いいよな、お前はある日、突然、断罪剣士と言う名の超能力者だもんな~」

「まぁ、全部、お前のせいだけどな」

「俺がパブリックモンスターになっちまったのは、俺のせいじゃない、俺の愛の告白を拒絶した、あの女が悪い」

めちゃくちゃだなぁ、おい。

俺は自室に戻る。

自室には監視目的で同居しているヨシノが俺のベットを占領して、爆睡していた。

俺は床に布団を敷いて、寝る。

 

次回予告 炊き出しボランティア その2




次回もお楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。