超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百七十七話 炊き出しボランティア その2

第二百七十七話 炊き出しボランティア その2 

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

人間社会から隔離された、自我を持ったパブリックモンスター達が生活するモンスターエリア。

役所から依頼を受けた、部長の独断で、俺達アルティメットメディアクリエイター部の部員は、モンスターエリアでの炊き出しボランティアに強制参加することになってしまった。

睡眠中、俺の頭にパブリックモンスターの出現を知らせるアレ↓がおぼろげながら浮かんでくる。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「ゔわああああああああああああああああああああああああああッ‼」

突如、叫びだす俺にヨシノがキレる。

「うるせーわよ!」

時計の時刻はだいたい6時。

炊き出しボランティアの待ち合わせまで、あと1時間。

俺は身支度を整えて、急いで近くの駅に向かう。

俺はなんらかの理由でパブリックモンスターになってしまった撮り鉄を断罪剣ライフセイバーの力で人間に戻して、急いで、食堂に向かう。

食堂では割烹着に身を包んだ部長と副部長が、炊き出しで提供する予定の豚汁を作っていた。

「おはようございます。わぁ~いい匂いですねぇ」

部長が誇らしげに告げる。

「でしょ?私とヒカリはねぇ、実は、料理をするのは今日が初めてなのよ!」

俺は何も聞かなかったことにして、朝食を食べることにした。

となりに、朝食が乗ったおぼんを持った竹田が座る。

「おはよう山神。部長と副部長が作った豚汁、いい匂いだよなぁ~」

「お、おう...」

「じゃあ、ちょっと竹田君、味見してみなさいよ!」

「え、いいんですか?」

部長が紙コップに入った豚汁を、竹田に手渡す。

竹田が豚汁を飲む。

「ゔわああああああああああああああああああああああああッ‼」

竹田が奇声を上げて気絶した。

「どうやら、私たちが作った豚汁が、気絶するほどおいしかったみたいね!」

眼科、行ってこい。

まずいぞ、このままだと、炊き出しボランティアがバイオテロになってしまう。

調子に乗った部長が満面の笑みを浮かべながら、豚汁の入った紙コップを俺に突きつける。

「山神君も、飲んでみる?」

「ないです」

「言い方ァ!」

数分後、校門の前にアルティメットメディアクリエイター部の部員が全員集合する。

「それじゃあ!みんなァ!今日も頑張ってボランティアするわよォ!えいえいおーッ!」

「お...おー!」

「声が小さいィィッ‼」

こうして、荷台に例の『豚汁』と気絶したままの竹田を乗せたトラックは、モンスターエリアへと向かった。

ちなみに、車の運転をしているのは、以前、清掃ボランティアの主催者を務めていた金子さんである。

部長は、自慢の『豚汁』をモンスターエリアの人々に提供できるのが、よっぽど嬉しいのか、トラックの助手席で、歌詞が英語の歌をずっと熱唱していた。

「うるせーわよ!」

ヨシノの注意も気にせず、部長は歌詞が英語の歌を熱唱し続ける。

副部長の杉原ヒカリは、車酔いのせいで、事前に用意してきたと思われるエチケット袋に何度もゲロを吐いている。

部長のへったくそな英語の歌に、副部長から漂う刺激臭。

状況は最悪だが、なんだか修学旅行のバスみたいで、俺はちょっとだけ、楽しかった。

金子さんが運転する車がモンスターエリアに入る。

モンスターエリアでは、自我のあるパブリックモンスターと人の姿をした異能者達が、人間社会と同じような生活をしていた。

しかし、政府からの食料配給が停止されてしまったせいか、モンスターエリアの住人達の顔には疲労が浮かんでいた。

金子さんが運転するトラックが、ボランティアの開催場所だ思われる公園で止まる。

公園には、炊き出し目当ての、パブリックモンスターや異能者たちが、たくさん集まっていた。

炊き出しの準備が終わったところで、部長がメガホン片手に、炊き出しボランティアの開会式を始める。

みんなの前で、へったくそな英語の歌を熱唱し終えた部長が炊き出しボランティアの開催を宣言した。

こうして、炊き出しボランティアが始まった。

いつも昼頃起床する部長と副部長が早起きして作った例の『豚汁』は、モンスターエリアの人々にかなり好評だった。

竹田のように、気絶する者は一人も出ず、炊き出しボランティアはいい感じに盛り上がっていた。

しかし、次の瞬間、PGSの制服を来た男が、『豚汁』の入った大鍋を両手に持って、地面にぶちまける。

部長がキレる。

「何すんのよォ!」

「おい、てめぇら!俺達PGSの許可も取らずに、炊き出しなんてしてんじゃねぇよ!」「モンスターエリアの人々に食糧の配給を停止したのはアンタたちPGSでしょう!」

「その通りだ!それの何が悪い!」

「アンタたち、モンスターエリアの人たちが飢え死にしたら、かわいそうだと思わないの?」

「思わないねぇ、なにせ、このモンスターエリアの住人達には、あのセイバーズをかくまっている疑いがあるんだからなァ!」

「セイバーズって誰よォ!」

「おっと、こんなとこに、裏切り者のヨシノちゃんがいるじゃないか~!お友達に教えてやったらどうだ?」

「あなたは確か...高田アズマ...!セイバーズのこと、教えてもいいの?」

「そりゃあ、PGSに拷問された、おめぇの弟が提供してくれた情報なんだからなァ!」

あの、アズマって奴、ヨシノを挑発している...!

「セイバーズは、パブリックモンスターの犯罪者を支援する組織のことよ...」

「だったらなによ!モンスターエリアの人たちの全員が、そのセイバーズに協力しているわけじゃないんでしょ!なら、食料配給を停止する理由にはならないわ!」

「それが、そうもいかんのだ!ここのバケモノ達は、近いうちにPGSに大して反乱を起こす疑いがあるんだからなァ...!」

それは、PGSとモンスターエリアに住むパブリックモンスター達の戦争の開始を意味していた。

 

次回予告 炊き出しボランティア その3




次回もお楽しみに
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