超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百七十九話 炊き出しボランティア その4

第二百七十九話 炊き出しボランティア その4

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

人間社会から隔離された、パブリックモンスター達が生活する『モンスターエリア』で炊き出しボランティアを開催したアルティメットメディアクリエイター部。

しかし、PGS(パブリックガーディアンズ)のアズマの妨害と挑発により、パブリックモンスター達は殺意を込めた暴言をアズマに向ける。

これに対して、モンスターエリアの管理者であるアズマは自分に殺意を向けた者だけでなく、モンスターエリアに住む全てのパブリックモンスター達の処刑を開始した。

死への恐怖と、仲間たちの死に、炊き出しボランティアに参加したパブリックモンスター達が一斉に暴走を始めてしまった。

次の瞬間、俺の頭にパブリックモンスター達の暴走を知らせる『アレ↓』がおぼろげながら浮かんでくる。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「ゔわああああああああああああああああああああああああッ!」

「うるせーわよ!つーか、どうすんのよ、コレ!」

PGSのアズマと、炊き出しに参加したパブリックモンスター達との戦争が始まってしまった。

アズマは自分に向かって襲いかかってくる暴走したパブリックモンスター達を次々と銃撃して殺害していく。

「アイツ...暴走していないパブリックモンスターまで殺害してやがる...おい、ヨシノ!どうしてアズマの銃は弾切れしないんだ!」

「あれが、アズマの能力よ、自分の生命エネルギーを通常の銃弾より強力な銃弾に変換できる...!」

「そんな!じゃあ、アズマの命が続く限り、銃撃できるってことか...」

「ええ、その通りよ、途中で栄養を補給すれば、銃撃は無限に続く...」

アズマの無限銃撃能力はまさに、パブリックモンスター達が生活するモンスターエリアの管理には適切な能力である。

「ヨシノ、いつものアレで行くぞ!ヘイルセイバーの氷でアイツの動きを止めてくれ、その隙に、俺がパブリックブレイカーでアズマの能力を消滅させる!」

「それはダメ。銃撃途中の相手を凍らせても、おそらく内側から氷が破壊される、そして、アズマに私たちの位置を知られたら、私たちは銃撃でハチの巣にされるわ...」

「じゃあ、どうすんだよ!こうしている間にも、モンスターエリアの住人たちがアズマに銃殺されてるんだぞ!」

「私が、おとりになるわ...」

「部長!」

「ダメよ、部長は風の断罪剣士なのよ、私には...PGSには、断罪剣士を監視もしくは守る義務があるの、無茶して、死んでもらっては困るわ」

「だったら、アズマに私を殺すことはできないわ!そうでしょ?」

「相手はあのアズマよ!それにもし、部長がおとりになって死亡しても、PGSは部長の死を正当防衛による、戦闘中の事故として処理する、よって、アズマは処罰されない」

確かに、ヨシノの言う通りだ、それに、あのアズマに冷静な判断ができるとは思えない。

アズマはパブリックブレイク現象で手に入れた異能者としての力を楽しんでいる。

そう、気に食わない者を圧倒的な力で殺害する己の力に酔いしれている。

「アッヒャッヒャッヒャッハァァァァ!モンスターエリアのパブリックモンスターは皆殺しだァァァァァァァァァァァ‼」

暴走しているパブリックモンスター達が次々と、アズマの銃撃により死亡する。

暴走していないパブリックモンスター達が次々と、アズマの銃撃により死亡する。

炊き出しボランティアの会場はまさに、血の海と化していた。

アズマを止めるにはもう、俺達3人の断罪剣士の内、誰かをおとりに、しなければならない。

仮に、俺たちの中から死人が出れば、果たして、それは勝利と言えるのだろうか。

いや、周りに広がっている血の海を見ろ。

これだけ多くの血が流れていては、もはや、この戦争に勝利も敗北もない。

今、最優先すべきは、まだ生きているモンスターエリアの住人達を、どこか安全な場所へ避難させることだ。

でも、いったいどこに避難させればいいんだ!

次の瞬間、聞き覚えのない声を共に、上空から雷が落ちてくる。

「パブリック・リュミエール‼」

雷はそのまま、襲いかかるパブリックモンスター達を銃撃し続けるアズマの全身を貫く。

雷の直撃を受けたアズマが地面に倒れる。

「死んだ...のか?」

俺たちの背後に、白いローブを身にまとい、顔に仮面を付けた人物が立っていた。

「ああ、死んだ」

「あんた誰だ?」

「私の名は『フューラー』、見ての通り、雷光の断罪剣士だ」

「『フューラー』...って、『総統』ってこと、じゃあ!」

「ああ、そうだ、私はPGS(パブリックガーディアンズ)と敵対している組織、『セイバーズ』のリーダーだ」

モンスターエリアのパブリックモンスター達が、反政府組織セイバーズと繋がっていたのは、どうやら本当だったようだ...。

「どうして、アズマを殺したんですか!」

「君は確か、生命の断罪剣士、山神ムサシ...」

「あなたが攻撃の威力を調節して、アズマの動きを止めてくれれば、俺のパブリックブレイカーでアズマを生きたまま、人間に戻せたはずです!」

「アズマは、我々の仲間である多くのパブリックモンスター達を自我の有無に関係なしに無差別に殺害した...!しかし、アズマやモンスターエリアの住人たちの死は無駄ではない...」

「何が言いたい?」

「我々、セイバーズは今回の銃撃事件の証拠映像を利用して、モンスターエリアに住む全てのパブリックモンスター達の人間社会への強制移民を実行する...」

「じゃあ、アンタはその証拠映像を撮るために、アズマが暴走したパブリックモンスター達を殺害するのを、ギリギリまで、黙って見てたのか!」

「その通りだ、君たちがこのモンスターエリアに炊き出しボランティアに来たのも、私が仕組んだことだ...食料配給と停止したPGSと、食料配給を停止されたパブリックモンスター達を衝突させ、PGSが自我の有無にかかわらず、PGSが無差別にパブリックモンスター達を殺害する証拠映像を入手する、その証拠映像を交渉材料にすれば、PGSを管理する政府はパブリックモンスター達の人間社会への移民を許可するしかない...」

「そんなことしたら、人間社会が、今のモンスターエリアのように戦場になるぞ!」

「望むところだ、我々、パブリックモンスターと人類、どちらがこの地球の支配者にふさわしいか、はっきりさせようじゃないか...」

 

次回予告 炊き出しボランティア その5




次回もお楽しみに
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