超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百八十話 炊き出しボランティア その5

第二百八十話 炊き出しボランティア その5

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

圧倒的な力で、暴走しているパブリックモンスターも暴走していないパブリックモンスターも殺害するPGS(パブリックガーディアンズ)のアズマ。

味方の危険を考慮した俺たちは、罪なきパブリックモンスター達が、アズマの銃撃により殺害されていくのを見ていることしかできない。

しかし、反政府組織セイバーズのリーダーで雷光の断罪剣士『フューラー』の雷によって、アズマは一瞬で、焼死する。

そして、『フューラー』は今回の炊き出しボランティアで起きた無差別銃撃事件の証拠映像を政府に対して交渉材料として利用して、人間社会から隔離されたパブリックモンスター達を、人間社会に強制移民させることを告げた。

「俺はアンタたちセイバーズを認めない...!アンタたちセイバーズが本当にパブリックモンスター達の味方なら、証拠映像なんかにこだわらず、アズマに殺されてしまったパブリックモンスター達を助けてやれたはずだ...!」

「山神ムサシ、よく考えろ。先にモンスターエリアへの食料配給を停止してパブリックモンスター達を餓死させようとしてきたのは、政府とPGSだ」

「それで、今度は現代社会をPGSとセイバーズの戦場にするつもりか!」

「勘違いするな、PGSの方から我々を排除しようとしてきた場合は、そうするしかないだけだ。私たち目的は、差別されているパブリックモンスター達の救済だ。パブリックモンスター達が人間社会に移民できれば、人間達やPGSに所属しているパブリックモンスター達と同じように食料配給を受けることができる」

モンスターエリアに次々とPGSの軍用車が侵入してくる。

「これは...色川ヨシノ、君の仕業か...」

「ええ、本部に通報させてもらったわ、私は一応、PGSのメンバーだからね、アンタたちセイバーズを見逃すわけにはいかない...」

「弟を殺した組織に忠誠を誓うか...君のそんな無様な姿を、天国のレオンはどう思って見ているのかな?」

「うるせーわよ!」

「そう怒るなよ...レオンは我々、セイバーズの優秀なメンバーだったよ。だから、私はツライのさ、信頼していた戦友の姉と敵対関係になるのがね...」

PGSの軍用車から出てきた軍人たちが、生命、凍結、疾風、雷光、4人の断罪剣士達を囲み、銃口を向ける。

PGSの軍人達のリーダーが叫ぶ。

「そこのセイバーズのリーダーと思しき仮面の男!死にたくなければ、いますぐ我々PGSに降伏しろ!」

「パブリック・カオス...」

次の瞬間、聞いたことのない声と同時に、PGSの軍人達が手に持っている銃口を自らの首元に突きつけ、トリガーを引く。

俺たちを囲んでいたPGSの軍人たちが一斉に自殺したのだ。

そして、その集団自殺を引き起こしたと思われる少女が、突然、フューラーの背後にできた影から出現する。

少女の手には、アズマの無差別銃殺行為の証拠映像を撮影したと思われるビデオカメラと、断罪剣と思われる武器が握られていた。

「いいタイミングだ...『混沌の断罪剣士』よ...」

「帰りましょう、フューラー...」

混沌の断罪剣士と雷光の断罪剣士フューラーの体が、影の中に沈んでいく。

「生命、凍結、疾風の断罪剣士よ、我々セイバーズは君たちを共に戦える日を待っているよ...」

「おい、ちょっと待てよ!断罪剣っていったいなんなんだ!アンタたちとPGSはなにか知ってるんだろ?」

「知りたければ、我々、セイバーズの仲間になれ...」

「いやです」

「なら、仲間と共に真実を探求するもよし、それでは、また会おう...」

混沌の断罪剣士と雷光の断罪剣士フューラーの全身が地面にできた影の中に沈み、完全に姿を消した。

炊き出しボランティアが行われていた公園は、アズマの銃撃によって、死体の山が散乱し、その周りは血の海と化していた。

金子さんが通報したと思われる、パトカーや救急車が現場検証を初めて、俺達アルティメットメディアクリエイター部の部員もその場で、警察に事情聴取を受けた。

部長の要望により、炊き出しボランティアはその日のうちに、別の公園で再開された。

俺は、トラックの荷台に積まれた、まだ未使用の豚汁の入った大鍋を取りに行く。

トラックの荷台には、今朝、部長の作った豚汁を飲んで気絶した竹田がそのまま横たわっていた。

しばらく、食料配給が停止されていたせいか、モンスターエリアのパブリックモンスター達は、皆、部長が作って竹田が飲んで気絶した豚汁をおいしそうに食べていた。

こうして、炊き出しボランティアは、なんとか成功したものの、あまりにも多くの血が流れてしまった。

 

次回予告 炊き出しボランティア その6




次回もお楽しみに
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