超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百八十一話 炊き出しボランティア その6

第二百八十一話 炊き出しボランティア その6

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

モンスターエリアでの炊き出しボランティア終了後、学生寮の俺の自室に、意識を取り戻した竹田と部長と副部長が、ノックもせずに入ってきた。

大鍋を両手に持った部長が一言。

「ただいま」

「いや、おめぇの家じゃねぇし‼」

竹田はまたスーパーでまたムァンビキをしてきたのか、両手にパンパンになったビニール袋を持っている。

「おい、山神ィ!最高記録更新だぜ‼」

「なにの?」

両手にカセットコンロを持っている副部長の杉原ヒカリが俺に挨拶をする。

「おじゃまします...」

「つーか、お前ら、また俺の部屋で鍋パーティーすんのか!お前らって、いつもそうだよなァ!俺の部屋なんだと思ってるんですかァ!」

「うるせーわよ!テレビの音聞こえないでしょ!」

PGSの監視任務でこの部屋で生活しているヨシノが俺を叱責する。

テレビ画面には、セイバーズのリーダー『フューラー』とPGSを管理する政府長官『宮本テツヤ』が握手を交わしていた。

政府長官・宮本テツヤはマスコミとテレビの前の人々に対して、『新社会宣言』を発表した。

『新社会宣言』

それは、今ままで、モンスターエリアに隔離されていた自我のあるパブリックモンスター達が人間たちと共に人間社会で生活することを意味している。

おそらく、『フューラー』は政府長官『宮本テツヤ』に、自我のあるパブリックモンスター達の人間社会の移民を認めなければ、モンスターエリアで起きたPGSのアズマによる無差別銃撃事件の証拠映像を世間に広めると脅迫したのだろう。

PGSが自我の有無に関係なく無差別にパブリックモンスターを殺害したことが世間や世界中に広まれば、PGSとPGSを管理している政府は世界中からバッシングを受けるのだ。

『フューラー』と『宮本テツヤ』が再び握手を交わす。

この映像を見ている人々のほとんどが、将来への不安を抱いているに違いない。

これから、この人間社会は、人間とパブリックモンスター達が共に生きていく世界になるのだ。

部長がカセットコンロに火をつけながら、ぼやく。

「あーあ、やっぱり、こうなったわね」

「ひどい話だぜ、パブリックモンスター達の人間社会への移民が決定したってことは、アズマの無差別銃撃事件の真相は一生、闇に葬り去られたままってことだろ!」

俺の言葉にヨシノが答える。

「仕方ねーわよ、先にモンスターエリアの食料配給を停止したのはPGSの方なんだから...それをフューラーはパブリックモンスターの人間社会への移民を実現させるために利用したのよ...」

竹田が鍋を食いながら、疑問を口にする。

「お前ら、なんの話してんだ?」

「そっか、竹田は、部長の豚汁飲んで、ずっと気絶してたから知らないんだっけ?」

俺はモンスターエリアでの炊き出しボランティアの最中に起きた銃撃事件について竹田に説明した。

「なんか色々大変だったんだな、つーか、部長の豚汁飲んだモンスターエリアのやつらはよく無事だったな、まぁ、パブリックモンスターだもんなァ...あっちぃなァッ!ちょっと、部長ォ!鍋の煮汁、顔にかけるのやめてくださいよォ!」

「どっちかって言うと、竹田君の味覚がおかしいのよ!私の豚汁、モンスターエリアのやつらに大好評だったんだからァ!」

副部長が補足する。

「私も作るの手伝ったんですけど...」

「まぁ、とりあえず、みんな無事でよかったぜ、いただきます、うん、おいしい!」

とりあえず、アルティメットメディアクリエイター部のみんなで何かを成し遂げたあとに食べる、鍋はうまかった。

人間とパブリックモンスター、二つの種族が共に生きていく世界が俺たちを待っている。

 

 

次回予告 アイドルイベント その1




次回もお楽しみに
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