超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第二百八十六話 アイドルイベント その5

第二百八十六話 アイドルイベント その5

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

人気アイドル『アスベスト』のライブ会場はまさに、狂気の世界だった。

ライブ中にサバを振り回す迷惑ファン1号。

ライブ中にシャケを片手にライブステージに上がろうとする迷惑ファン2号。

ライブ中に迷惑ファン1号2号と舌戦を繰り広げるPGS(パブリックガーディアンズ)の霧原カイト。

ライブ中、PGSのカイトに向かって、PGSに対する不満をぶつけるパブリックモンスター達。

そして、カイトの無神経な言葉によって、ライブ会場のパブリックモンスター達が次々と暴走を始める。

アイドルライブの会場はいつの間にか、地獄絵図と化していた。

パブリックモンスターと人間たちの共存は、まだ遠い。

俺の頭におぼろげながら浮かんでくるパブリックモンスターの暴走を知らせるアレ↓が。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤』

「ゔわあああああああああああああああああああああああああああッ‼」

突然叫ぶ俺に、先程サバを振り回していた迷惑ファン1号がキレる。

「うるせぇよ!いきなり耳元で叫ぶなァ!ぶっ殺されてぇのか!」

PGSの霧原カイトと口論をしているアイドルファンのパブリックモンスター達が次々に暴走を始める。

PGSのカイトが叫ぶ。

「暴走状態のパブリックモンスターを数体確認!PGS(パブリックガーディアンズ)の名のもとに貴様らを処刑する!」

カイトの叫びに、大地の断罪剣士・工藤リンカも現世に大地の断罪剣・ガイアセイバーを召喚する。

暴走したパブリックモンスターたちを処刑しようとするカイトとリンカの前に俺は立ちふさがり、叫ぶ。

「なにするんですか!やめてください!」

「また、君かァ...山神ムサシィ...!貴様もいい加減、学習したらどうだ?暴走したパブリックモンスターが人間社会にとって迷惑な存在であることを!」

「確かに、暴走したパブリックモンスターは人間社会にとって迷惑かもしれません、でもPGSがモンスターエリアでパブリックモンスター達への食料配給を停止したり、無差別殺銃殺事件を起こしたのは事実です!」

「なら、このまま、暴走したパブリックモンスターを放っておけというのかァ?ライブ会場の人間たちに被害が出たらどうしてくれるんだァーンッ?」

「俺が全員、断罪剣ライフセイバーで人間に戻します!なので、カイトさんは人間たちと暴走していないパブリックモンスターをライブ会場から避難させてください、そんで、おかっぱメガネはガイアセイバーで暴走したパブリックモンスター達を足止めしてくれ、その隙に俺がみんなを人間に戻す!」

「おかっぱメガネ言うな、工藤リンカだ...」

「ふむ、わかった...でも、もし、君の作戦で暴走したパブリックモンスター達が1体でもライブ会場から逃げたら、暴走したパブリックモンスター達は全員処刑する...工藤リンカもそれでいいな?」

「なら私に、いい考えがあります、暴走したパブリックモンスターをわざと外に逃がしましょう」

「工藤リンカ...てめぇ‼」

「そんなに怒らないでくださいよ...冗談です、冗談」

「落ち着きたまえ、山神ムサシ、怒りに我を忘れれば、冷静な判断力を失うぞ...それではおさらいだ、僕は観客の避難、工藤リンカは暴走したパブリックモンスターの足止め、山神ムサシ、貴様は暴走したパブリックモンスターどもを全員、断罪剣ライフセイバーで人間に戻せ!失敗すれば、暴走したパブリックモンスターどもは全員処刑、各員よろしいな、それでは作戦開始だァ!」

「「了解‼」」

霧原カイトは観客の避難誘導を始める。

工藤リンカがぼやく。

「まさかね、あなたと協力することになるとは...」

「そう言うなよ、俺達、断罪剣士とPGSが共に協力して戦うことができるってことは、人間達とパブリックモンスター達がいつかかならず、わかり合えるってことだ!みんなで協力すれば、世界の終末だって絶対に阻止できる!」

「そういうことは、作戦が成功してから言ってくださいねッ!」

リンカが地面に大地の断罪剣ガイアセイバーを突き刺して、地震を起こす。

地震の揺れに、暴走して暴れまわっているパブリックモンスター達が一瞬動きを止める。

「今です、山神ムサシ‼」

「よっしゃぁぁぁッ‼パァァブリィィィィックゥ‼ブレイカァァァァァァーッ‼」

大勢のパブリックモンスター達を相手に想定された、普段より高出力・広範囲のパブリックブレイカー↓が暴走したパブリックモンスター達に向かって放たれる。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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高出力・広範囲のパブリックブレイカー↑の直撃を受けた、暴走したパブリックモンスター達が人間に戻る。

その光景をPGSを管理する政府長官の宮本テツヤは特別観客席から見ていた。

「アレが噂の生命の断罪剣ライフセイバーか...すこし、いや、だいぶ厄介だな...」

生命の断罪剣ライフセイバーが起こした奇跡に、宮本テツヤは山神ムサシを危険人物として認定した。

初の大人数のパブリックモンスター達を人間に戻せた偉業に、山神ムサシは驚嘆していた。

「まさか、ほんとうに一撃でこれだけ大勢のパブリックモンスターを人間に戻せるとはな...」

そして、工藤リンカは目の前で起きた光景にある不安を抱いていた。

(このまま山神ムサシの断罪剣ライフセイバーが進化し続ければ、PGSの必要性がなくなってしまうかもしれない...!)

「ありがとな、リンカ。お前の協力がなければ、暴走したパブリックモンスター達を人間に戻すことは出来なかった...」

「わ、私はカイトさんの命令で、あなたに手を貸しただけです...」

「どうやら、作戦はうまくいったようだな...」

「カイトさんも、これで、俺の言っていることがただの理想論ではないことがわかったはずです!」

「フン、まだ、あの時のことを根に持っていたのか...確かに貴様の力はすごい、だが、今日ここで、パブリックモンスター達が大規模な暴走現象を起こしたの事実だ。そして、お前が人間に戻したやつらも、いずれストレスでパブリックモンスターに戻るかもしれない...現状はなにも変わっちゃいないさ、むしろ人間社会にパブリックモンスター達が移民してきたせいで今日のようなトラブルの発生率は増加し続けるだろう」

「なら、俺が何度でも、暴走したパブリックモンスターを人間に戻します!」

背後から拍手の音が聞こえてくる。

拍手の主はPGSを管理する政府長官・宮本テツヤだった。

 

次回予告 打ち上げ その1




次回もお楽しみに
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