超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第三百二十話 ダンス大会 その2

第三百二十話 ダンス大会 その2

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

人為を超越した神の悪ふざけにより、この世界に誕生した不完全な人間をまとめて表す記号『Ⅾ』。

そして、偏差値最底辺高校アルティメットジーニアス学園の学校行事で地域の交流のために開催される予定の『ダンス大会』。

しかし、それは地域の『Ⅾ』達と共に、黄色いTシャツを着せられ、テレビカメラの前で流行歌をバックに踊らされるという地獄のような行事だった。

そして、今回のダンス大会の課題曲はお笑い芸人オクシデンタル・レディオが歌って踊る『不完全人間』だった。

不完全な人間である『Ⅾ』達に、『不完全人間』を歌って踊らせる。

まるで拷問のような、課題曲のチョイスに普段なら『Ⅾ』達に対して差別的な学園生徒達は、運営に対して人の心の有無を疑い、『Ⅾ』達と『Ⅾ』達の責任者たちは、学園と運営に対して抗議の声を上げるのだった...。

『Ⅾ』達と『Ⅾ』達の責任者たちは、学園と運営に対して抗議の声を上げるも、生徒達は体育教師の動きを見ながら、留年を避けるためにお笑い芸人オクシデンタル・レディオが歌う『不完全人間』のリズムにのってダンスを踊り続ける。

俺の隣では、学園内で行われたマラソン大会で2年連続ドベの竹田がゼーゼー息をしながら、ダンスを踊っている。

その間も、『Ⅾ』達と『Ⅾ』達の責任者たちは、無思慮無神経の極みである課題曲に対して、学園と運営に対して抗議の声を上げている。

しかし、竹田は笑っていた。

「おい、竹田、笑ってると、体育教師の山田に叱られるぞ...!」

「山神、お前だってさっきから踊りながら、笑うの我慢してるじゃねぇか...」

「だってよぉ...『Ⅾ』に...『Ⅾ』に不完全人間、踊らせるとか、いくら何でも鬼畜過ぎるだろ...」

俺の一言に周りに生徒達がつられて笑い始める。

体育教師が笑っている生徒達を叱る。

「おい、おめぇら!ちゃんと踊らないとアルティメットメディアクリエイター部の部長みたいに留年するぞぉ‼」

そう言っている体育教師の顔も、少しにやついている。

やはり、体育教師も今回のダンス大会の課題曲の選曲について、なにか思うところがあるのだ。

そして、当の部長は1分回に100回のペースで舌打ち交じりに、ダンスの練習をしている。

女子生徒の中には、そのあまりにダサい振付に、涙を流しながら踊っている生徒もいた。

結局、選曲に不満の声を上げていた『G』とその責任者達は一度も踊らずに、施設であるしいたけ農園に帰ってしまった。

放課後、全身筋肉痛の俺と竹田と部長と副部長は、竹田がスーパーでムァンビキしてきたお菓子を食べながら、だべっていた。

ヨシノはPGS(パブリックガーディアンズ)の会議に出席するため、今日は学園に登校していない。

俺はなんとなく聞いてい見る。

「ぶ、部長って、留年生だったんですね...」

「うっさいわねぇ!あんなダンス踊るほうがどうかしてるのよ!まぁ...今年はちゃんと踊るけど...」

「にしても『G』の奴ら、全くダンスの練習せずに、施設に帰っていったな...」

「こりゃあ、もしかすると、今回のダンス大会は中止かもね...」

「まぁ、さすがにダンスの選曲...が、ね...」

「いいのよ、あんな非生産的な奴ら、施設で一生しいたけでも作ってればいいんだわ!」

「しいたけの栽培はむしろ、生産的な気がするが...」

 

次回予告 ダンス大会 その3




次回もお楽しみに
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