超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第三百二十三話 ダンス大会 その5

第三百二十三話 ダンス大会 その5

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

とうとう、この日がやってきた。

ダンス大会当日である。

偏差値最底辺高校アルティメットジーニアス学園の校庭にはテレビ局のカメラとパトカーが止まっている。

「おい、山神、どうして校庭にパトカーが止まってるんだ?」

ダンス大会専用の黄色いTシャツを身に着けた、竹田が、同じく黄色いTシャツを身に着けている俺に話しかけてきた。

「どうやら、今回のダンス大会に参加する『Ⅾ』達に殺害予告の脅迫状が届いたみたいだぜ...」

「殺害予告?あ、あれか、爆破予告か?あの、よくイベントが中止になるやつ...」

「アホか、爆破予告なら、俺達も巻き込まれるだろ!どうやら脅迫状を送ったやつは、『Ⅾ』だけを狙っているらしい。脅迫状には『Ⅾ』は皆、安楽死させるべきだとか、そーゆうことが書いてあったらしい、要は『Ⅾ』に対して過保護になっている今の世の中に不満があるんだろ」

「それで、ダンス大会、普通に開催しちゃうの?」

「そりゃあ、センコーどもは、中止なんて一言も言ってないからな」

「はっきり言って、このダンス大会の運営、存在価値ある?」

「まぁ、いまさら、そんなこと言ったってな、サボったら部長みたいに留年だし...」

「なんか言った?」

背後から黄色いTシャツを身にまとった部長が俺の首を絞めてくる。

「なにするんですか!やめてください!」

部長が俺の首から手を放して愚痴をこぼす。

「ったく、『Ⅾ』の殺害予告出てんのに、なんでダンス大会中止にしないのかしら?パトカー出動させるんだったら、最初からダンス大会中止にすればいいのに」

「『Ⅾ』の殺害予告出したの、部長じゃないんですか?」

「んなわけないでしょう!どーいう思考回路してたらそうなんのよ!」

「だって、ダンス大会の練習と本番、サボったせいで留年しちゃったんですよね?犯行動機には十分かと...」

「あんたバカなの?どうせ復讐するなら、原子爆弾で、この学園ごと『Ⅾ』も巻き添えで爆破するわよ‼」

「やる気満々じゃねぇか‼」

「まったく、朝から騒がしい限りだわ...」

黄色いTシャツを身につけたヨシノが正面から歩いてくる。

「なんだ、お前、本当にダンス大会、出るのか?」

「言ったでしょ、ちゃんと出席するって」

「そういえば、言ってたな、部長みたいにはなりたくないって...」

「余計なこと言ってんじゃねーわよ‼」

ヨシノの蹴りが俺のケツに直撃する。

「ゔわああああああああああああああああああああああああああああッ‼」

部長がめずらしくしょげている。

どうやら、影でヨシノに自分の悪口を言われていたことが、よっぽどショックだったらしい。

いつの間にか、俺の隣に立っていた副部長の杉原ヒカリが俺の肩を叩く。

「んだよ...あ、副部長...俺、百合派なんで、BL興味ないんで...」

「違う、アレ」

副部長が指を指した方向から、金髪で長身の男がこっちに向かって走ってくる。

金髪で長身の男は、パトカーの横を走って通り過ぎると、リュックサックから出した包丁を両手に持って、黄色いTシャツを身につけた『Ⅾ』達に襲いかかる。

刃物両手に乱舞する金髪で長身の男。

性別問わず似たような顔をした『Ⅾ』達が次々と、刃物で切り裂かれ、学園の校庭に血飛沫と悲鳴が上がる。

俺は次々と『Ⅾ』を斬殺する男の前に立ちはだかる。

「なにするんですか!やめてください!」

「安心してください、僕は『Ⅾ』だけを殺しに来たんです、普通の人間に危害は加えません」

「お前、どうして何の罪もない『Ⅾ』を殺すんだ!」

「なんの罪もない...?殺す...?君はおかしなことを言っているね、僕はただ、存在そのものが罪である『Ⅾ』達を殺すことで、この世界から救済しようとしてるだけだ...彼らを殺すのは、その方法でしか、『Ⅾ』達をこの世界から救ってあげる方法がないからだ...」

「く、狂ってるぜ、お前、もしかして、脅迫状も、お前が出しのか?」

「ああ、その通りだよ。僕の名前は松下サトシ、この世界から、すべての『Ⅾ』を救済するものだ!」

「救済?」

「ああ、そうさ。『Ⅾ』はどうあがいても、普通の人間に差別され、社会に適応できない、そして、その社会への憎悪は、人間社会や普通の人間たちに向けられる、しかしこの国は『Ⅾ』に優しすぎる、その甘さが『Ⅾ』の犯罪や再犯を増やし、『Ⅾ』と普通の人間との溝を深め、共存の道を遠のかせる、だから、僕がこの世界の『Ⅾ』を全員、殺害して、かわいそうな『Ⅾ』達をこの世界とは別の世界、死後の世界に送ってあげるんだ!『Ⅾ』達だけが存在する死を超越した世界なら、『Ⅾ』は差別されず、『Ⅾ』を差別する人間たちもいない!この世界から死をもって『Ⅾ』を隔離することで、『Ⅾ』と『Ⅾ』の脅威に怯える普通の人間たちの生活を守る、そう!僕は『Ⅾ』にとっても、普通の人間達にとっても、救世主なんだよ‼」

突然始まった、斬殺事件に、校庭に集まっていた黄色いTシャツを身につけた生徒達や『Ⅾ』達が、パニック状態になる。

俺の頭に、パブリックモンスターの出現を知らせるアレ↓が、おぼろげながら浮かんでくる。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

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「ゔわああああああああああああああああああああああああああああッ‼」

俺が奇声を上げると同時に、校庭にいた生徒や『G』達が、一斉にパブリックモンスターになってしまう。

そして、暴走したパブリックモンスター達が、刃物を振り回す松下サトシに襲いかかる。

俺は現世に、生命の断罪剣ライフセイバーを召喚する。

地面に突き刺さったライフセイバーが俺に語りかける。

『さぁ、ぬきなさい...』

地面からライフセイバーを抜き取った俺は、サトシを襲うパブリックモンスターの前に立ちはだかる。

「サトシさんは早く逃げてください!このままだと殺されちゃいますよ!」

ダンス大会参加者のほとんどがパブリックモンスターになってしまった、そしてダンス大会を撮影しにきたテレビ局のカメラ。

不謹慎ながら、俺の存在を世界に対して、安全であることを証明するチャンスは今しかない。

これ以上、死人を出さずに、俺の断罪剣でパブリックモンスターに戻ってしまった人たちを人間に戻す。

それが出来なければ、俺は一生、死を司る漆黒のライフセイバーの断罪剣士として全世界に危険人物として扱われるだけだ。

世界に証明するんだ、俺が、生命を司る断罪剣ライフセイバーこそが、世界を終末から救う、真の救世主であることを。

 

次回予告 ダンス大会 その6

 




次回もお楽しみに
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