超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第三百三十二話 野球勝負‼ その3

第三百三十二話 野球勝負‼ その3

『パブリックブレイク現象』とは。

ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。

政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

 

芸能事務所AFデクレーションの社長である欠本ユートによる新人アイドルたちに対する枕営業の強要。

それにより、多くの新人アイドルたちが心を病み、しかし、その声はどこにも届きはしない。

少数の不幸よりも、大多数の幸福を優先するために、この事実を見て見ぬふりするマスメディアと芸能界。

視聴率主義という名の理不尽極まりない芸能界の闇の前に、打ちひしがれる俺たちに、欠本ユートが提案したのは野球勝負だった。

俺たちが、欠本ユートが社長を務めるAFデクレーションがスポンサーを務めるプロ野球チーム『中絶ドラグーンズ』に勝利すれば、欠本ユートは自分がこれまで新人アイドルたちにしてきた悪事を世間に公表し、謝罪することを約束した。

しかし、『中絶ドラグーンズ』に俺たちの野球チーム『下半身ムラ村田イガーズ』が敗北した場合、俺たちのチームは男女問わず、欠本に『O=お A=え O=お U=う』しなければならない。

プロ野球チームである『中絶ドラグーンズ』に、素人集団の『下半身ムラ村田イガーズ』が勝てるわけないだろ!いい加減にしろ!と誰もが確信するであろう、この勝負。

しかし、この試合に勝つことそれすなわち、芸能事務所AFデクレーションの権力に支配されていた芸能界の改革を意味してるのだ。

そう、ぜってぇに負けらんねぇ戦いがここにあンだわ。

プロ野球チーム『中絶ドラグーンズ』との試合まで、あと6日。

俺は野球に必要な人員をスカウトするために動く。

結果的に、元PGSで現・路上生活者の霧原カイトと、現PGSで義手を身に着けた大地の断罪剣士・工藤リンカが『下半身ムラ村田イガーズ』に加わった。

俺達3人は、残り二人のメンバー候補、雷光の断罪剣士フューラーと混沌の断罪剣士を『下半身ムラ村田イガーズ』にスカウトするために釣り堀に向かう。

ネットのうわさ通り、釣り堀には雷光の断罪剣士フューラーと思われる白いローブを身にまとった仮面の男と、混沌の断罪剣士と思われる美少女が肩を並べて釣り堀で釣りをしていた。

フューラーが握っている釣り竿が、池に引っ張られる。

フューラーは釣り竿を振り上げる、しかし、ルアーに魚は引っかかっていなかった。

がっくりと肩を落とす反政府組織のリーダーであるフューラー。

その様子を見ていた俺は、白いローブを身にまとった仮面の男・雷光の断罪剣士フューラーに話しかける。

「悔しい...ですよね?」

俺とフューラーの間を白いアヒルが通り過ぎる。

「お久しぶりです、いっしょにベースボールやりましょう!」

「君は山神ムサシか...」

「はい、いっしょにベースボールやりましょう」

「そういえば、この前でテレビで見たよ、あのダンス大会をね、見事な戦い方だった。世界の君に対する警戒心はあの一件でだいぶ緩和されたはずだ」

「いや、だから、いっしょにベースボールやりましょう!」

「なぜ?」

俺はフューラーと混沌の断罪剣士の少女に欠本ユートとの野球勝負の話を説明する。

「なるほど、一つ聞いてもいいかな?」

「ええ、いっしょにベースボールやりましょう!」

「野球勝負の目的はわかった、芸能界の闇を世間に公表し、革命を起こすこと事態は素晴らしいことだと思う。でも、どうして、私たち反政府組織セイバーズの断罪剣士を、わざわざ野球チームに入れようとするんだい?」

「単純に、対戦相手の『中絶ドラグーンズ』はプロ野球チームです、それに比べ、僕たち『下半身ムラ村田イガーズ』は、素人集団です。つまりですね、もし負けそうになったら、断罪剣の力を使おうと思っているんです!」

「なんだと!それはいけない、そんなのルール違反じゃないか‼」

「でも、野球のルールに断罪剣を使用してはいけないというルールはありません、それにもし、勝負に勝っても欠本ユートが約束を守る保証はないわけです。つまりこの野球勝負はただの野球勝負ではないというとです、欠本ユートも、おそらく、自分が負けた時のことを想定して、なんらかのトラップつまり、準備をしている可能性が高い。だから、こちらもあらゆる状況を想定して準備をしておきたいんです」

「なるほどな...つまり、野球勝負以外の勝負が起きる可能性が高いと言うことか...わかった、我々、反政府組織セイバーズも、パブリックモンスターたちが人間社会で過ごしやすくするためのイメージ戦略を考えていたところだ、ぜひ、参加させてもらおう」

フューラーが隣で釣りをしている混沌の断罪剣士に素人球団『下半身ムラ村田イガーズ』への入団の有無を訪ねる。

「ミコト、君はどうする?」

混沌の断罪剣士・ミコトが口を開く。

「フューラーの護衛という目的であれば、私も参加させてもらいます...」

「よっしゃあ!これでメンバーが全員、そろったぜ!」

こうして、『下半身ムラ村田イガーズ』のメンバーがそろった。

あとは練習あるのみだ。

最強野球チームに!俺達はなる‼

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次回予告 野球勝負‼ その4




次回もお楽しみに
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