超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

353 / 421
第三百五十三話 BEI軍基地 その1

第三百五十三話 BEI軍基地 その1

無色主義。

それは何色にも染まらない自由な主義。

そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。

この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

 

ギンコー襲撃により得た大金を使い、俺たちカラーレスは自作の爆弾制作を始めた。

カラーレスのリーダー、倉都テツオの指示によって、俺たちはいつもの廃屋で、爆弾制作に精を出す。

かつて軍隊に所属していた倉都テツオ、彼は第三次世界大戦の経験者である。

さすが経験者だけあって、戦闘中に相手が一番困る爆弾の作り方を心得ていた。

かつて、俺たちが東強大学を占拠したときも、倉都テツオの指示で制作した自作爆弾は、ケーサツ隊を何人もあの世送りにしたらしい。

まぁ、俺はその当時、ビビってトイレに引きこもっていたから、実際には見ていないのだが。

爆発すると、内部に詰め込まれた大量の釘が一斉に、拡散する殺傷能力に長けた爆弾。

俺たちがコツコツと作っている爆弾はそんな爆弾だ。

休憩時間。

倉都テツオが、カップ麺を食べているみんなに向かって、次の作戦についての説明を始める。

どうやら、次のターゲットは都内にある、BEI軍の基地らしい。

テツオの話を聞いている、姫先ユイナは、膝の上に置いた握りこぶしにギュッと力を込める。

ユイナは、かつて、BEI軍にその身を汚された経験をもつ。

それゆえに、今回の作戦は、ユイナにとって待ちに待った作戦であるはずだ。

倉都テツオがみんなに向かって礼を言う。

「今回の、このBEI軍基地攻撃作戦を実行できるのは、君たちがコーバンを襲撃して得た銃で、ギンコーを襲い、ギンコーから奪った大金で、大量の爆弾が作れるようになったおかげである!その過程で、多くの仲間を失うことにもなってしまったが、君たちの、この国を思う心が、今を作っていることを忘れないでほしい!君たちには本当に感謝している!これからも一緒に、この国を浄化していこう‼わかるか?」

倉都テツオの言葉を聞いた、みんなが一斉に拍手と歓声を上げる。

しかし、俺は知っている。

このカラーレスのメンバーが水面下で二つに分裂していることを。

一つは、自らの危険を顧みずに、この国を浄化し、革命を起こそうとしている者たち。

もう一つは、自分の身を守るために、どうにかして、組織から抜け出そうとしている者たちである。

しかし、組織から抜け出そうとしている者たちは、皆、知っている。

組織を裏切った、リョウジが俺に銃殺され。

作戦を妨害した、ヒミカがユイナに銃殺されたことを。

できれば、俺はもう、仲間を撃ちたくない。

今、このカラーレスを辛うじて一つにまとめているのは、皮肉にも、裏切り者たちの死であった。

死の恐怖による、組織の統制。

それは、俺達の目指す、何物にも支配されない自由な主義、『無色主義』とはまったく逆の思想である。

しかし、死の恐怖によって、統制された組織の活動によって、『無色主義』による日本の解放と浄化を達成できるのであれば、俺は今のカラーレスの現状を受け入れることができる。

カラーレスのメンバーの一人、時田トオルが、急に椅子から立ち上がって、口を開く。

「お、俺に『提案』がある‼」

倉都テツオが、トオルの提案を許可する。

「お、俺は、もうこの組織を脱退したい、も、もちろん、みんなのことは黙っているよ!この国を浄化したい気持ちだって同じだ!で、でも、俺は死にたくない、だって、相手はあのBEI軍だぜ?俺たちより、武器だって持ってる!勝目なんてねぇよ‼」

鬼の形相をしたユイナがすぐに『提案』する。

「私、姫先ユイナは、今すぐ時田トオル君の『反省』と『粛正』を『提案』します‼」

倉都テツオは、ユイナの提案に対して、片手を上げて、制すだけだ。

倉都テツオがトオルに対して、作戦内容の補足を行う。

「トオル、今回の作戦は、BEI軍の基地を潰すことじゃない、BEI軍の基地内にある、武器倉庫と、食料貯蔵庫に爆弾を仕掛けて、爆破するだけだ。この作戦に成功すれば、BEI軍は武器と食料を失い、その戦力は大幅に減少する」

「で、でも、BEI軍どもを内部から疲弊させた後に、本格的な攻撃作戦を、いつか実行するんだろう?いくら、食料と武器にダメージを与えたところで、俺たちの、この人数では勝目がないぜ!」

「確かに、BEI軍どもの、食料と武器を潰して、そう遠くない時期に、我々は、BEI軍基地への本格的な攻撃作戦を行う。しかし、この仕上げともいうべき、攻撃作戦に参加するのは我々、カラーレスだけではない。トオルもみんなも知っているはずだ、この日本には、俺達が以外にも、この国の浄化を願っている者たちがいることを!」

そう、今や、日本各地に、俺たちカラーレスの運動に触発されて、動き出した同志たちがいるのだ。

「我々、カラーレスがBEI軍基地への最終攻撃作戦を実行するのは、日本各地に存在する同志たちを手を組み、戦う準備が出来た後だ!トオル、俺は勝目のない戦いに、みんなを巻き込むつもりはない‼だから、勇気を振り絞り、これからも、俺についてきてほしい!わかるか?」

「私、姫先ユイナは、倉都テツオ君の勇気ある決意を『賞賛』します‼」

ユイナに続いて、多くのメンバーたちがテツオに対して、拍手と共に『賞賛』を贈る。

ユイナがトオルに指を指して告げる。

「さぁ、トオル君、はやく『反省』しなさい!さぁ!さぁ!さぁッ‼」

トオルが顔をしかめたまま、悔しそうに口にする。

「時田トオルは...時田トオルは...先程の不適切な発言を...『反省』...します...!」

トオルの悔しそうな顔を見た、ユイナが、愉悦に満ちた満面の笑みを浮かべる。

組織への逃げ道を完全に失ってしまった、トオルの顔を見て、俺はふと思う。

悔しい...ですよね?

 

次回予告 BEI軍基地 その2

 

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。

『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤

鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■

鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤

鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤

鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤

鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤

鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤■鬤鬤鬤鬤鬤

鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤

鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤■鬤鬤鬤鬤鬤

鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤

鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤

鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤

鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤

鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■

鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤』

 




次回もお楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。