超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第四話 断罪王アイン 対 断罪王ドライ‼戦慄‼フォレストフレンド学園‼俺達無職は犯罪者予備軍じゃねぇ‼無職や人間の出来損ないを人間扱いしない極悪卑劣な教育機関をぶっ壊せ‼

 

 

 第四話 断罪王アイン 対 断罪王ドライ‼戦慄‼フォレストフレンド学園‼俺達無職は犯罪者予備軍じゃねぇ‼無職や人間の出来損ないを人間扱いしない極悪卑劣な教育機関をぶっ壊せ‼戦争も環境問題も人類が抱える全ての問題は人類そのものが滅びれば全て解決する!真の倫理とは全人類が地球という天然自然の奇跡の星のために自らの手によって滅びる勇気を持ち、それを実行することである!

 

 京都を出た俺は全裸のまま徒歩で東京都に移動した。

 今は亡き京都府の時のようにエネルギー切れの隙を敵に突かれないように俺はホテルの従業員と客を全員食って個室のベットで休憩する。

 しかし、少々派手にやりすぎたせいかパトカーのサイレンの音が俺の眠りを妨げる。

 俺はホテルの屋上から付近のマンションの一室に不法侵入して、その部屋の住人だと思われる女性を食ってなんとか難を逃れた。

                  *

 夢を見ている。

 懐かしい夢。

 そうだ、おれの妹の予言でユーマの存在を知った父さんと母さんはユーマから地球と人類を守るために断罪王を遺跡から発掘して地球防衛軍メサイアを設立したんだ。

 父さんと母さんが言うには断罪王はかつて地球を悪しき生命体から救済したっていうけど、俺にはなんかしっくりこないんだよな。 

 そう、父さんと母さんにモルモットにされた俺は断罪王アインの操縦資格を得たんだ。 

 断罪王アインとリンクして俺がわかったことは断罪王が地球上から人間を滅ぼそうとしていることだった。

 だから、予知能力のある妹に夢中で俺の存在を無視したり、俺をモルモットにしたり、断罪王を間違った使い方をしている父さんと母さんを信用できなくなって俺はメサイアの基地を出て親戚の家に住むことになったんだ。

 親戚の人たちは父さんと母さんと違って俺にやさしかった。

 俺が十九歳無職でもうるさいことは何一つ言わない。

 それは、単純に俺を愛してくれているのか、それともただの無関心なのか、それとも、俺が断罪王の力を持っていることを知っているからなのか、親戚のいる自宅に帰れば答えはすぐにわかるかもしれない。

 でも、俺はもう父さんと母さんと妹が指揮しているメサイアの断罪王を三体も倒してしまった。

 それに俺のせいで岡山も大阪も京都もただの廃墟になってしまった。

 俺はただ許せなかったんだ、高齢者が車を運転していること、専業主婦がフリーターや無職を馬鹿にしていること、女が寿司を握っていること、痴呆老人のために国のお金が無駄使いされていること。

 だから俺は怒りに任せて、焼肉酒屋あびすを、寿司屋しゃかりきアニサキスを、特別養護老人ホーム・バロムジェノサイドを破壊した。

 俺は十九歳にもなって自分の感情をコントロールできない哀れな無職なんだ。

 だから俺は自分のやりたいように生きる。

 それのなにが悪い。

 人間だろうがユーマだろうがメサイアだろうが俺は自分の気に食わないものは全部、断罪王アインで破壊してやる。

 人を殴って何が悪い。

 人を殺して何が悪い。

 人を食って何が悪い。

 裸になって何が悪い。

                *

  目を覚ますと俺の目の前にメガネをかけたスーツ姿の美少女がいた。

 「俺は小室キエイだ」

 「ねぇ、あなた空き巣なら私の妹を知らない?」

 妹...ああ、そうか、俺が昨日食った女はコイツの妹だったのか。

 「知らない、とにかく俺はここで休憩させてもらう」

 「それはちょっと困るわね、なんなら警察呼びましょうか?」

 「ここ最近、奈良と大阪と京都が壊滅した事件は知っているか?」

 「ええ、ニュースで見たわ。あとエビとセミと下地働助みたいなユーマが各地で暴れているってこともね」

 「それは全部俺の仕業(しわざ)なんだ、俺は断罪王アインに選ばれた十九歳無職なんだ、だから死にたくなかったら俺を怒らせない方がいい」

 「それなら私も言わせていただくけど、私はメサイアに断罪王ドライの操縦者に選ばれた教師の大保方バルゴよ」

 「もしかして、あの大保方バルゴなのか...お前、昔はメガネかけてなかったよな」

 「メサイアの代表であるあなたのお父さんとお母さんはあなたの悪行に関しては随分と寛大よ。でも私は私の妹を殺したあなたを許せない...」

 「なるほど、お前は妹の仇をとりたいがメサイアに裏切り者として処罰されるのが怖くて俺を殺すことができない。それでは戦士失格だな...」

 「私をあまりナメないほうがいいわね、それよりメサイアの代表、つまりあなたのお父様とお母さまからあなたにちゃんとした教育を受けさせて更生させるためにとある学校に入学させるように言われているわ」

 「なるほど、お前はそこの教師なんだな」

 「察しがいいわね、なら今すぐ私についてきなさい」

 俺は大保方バルゴに案内された都内の学校フォレストフレンド学園の校舎に全裸のまま足を踏み入れる。

 校舎の中には主に十代から六十代までの社会に適応できない無職と人間のできそこない共が学ランに身を包んで授業を受けていた。

 「このフォレストフレンド学園はね、社会に適応できない大人をあらゆる教育方法で社

会に適応させることを目的とした施設なの」 

 「つまり、親に見放された無職や引きこもりを拉致してここで監禁しているわけか」

 「だって仕方ないでしょ、無職や引きこもりはこの国じゃ立派な犯罪者予備軍なんだから、親に捨てられ一般社会から隔離させられるのは当然のことよ」 

 「なるほど、俺みたいな無職やコイツらみたいな引きこもりやできそこないは最初からこの世界に産まれてこなければよかったと、お前は教育者でありながらそう言うんだな」

 「勘違いしないで、ここはあくまで社会不適合者を社会適合者にステップアップさせるための場所よ、閉鎖病棟じゃないわ」

 「同じだよ、働かなくてもここである程度の生活が保障されるなら、ここの出来損ないどもはあえて、社会に出ずにこの学園にずっと引きこもってるさ、そのほうがお前たちみたいな社会に適応している奴らにとっても都合がいい」

 「ま、確かにそこが最近問題になってるのは確かだけどね。でも野に放つより、ここで隔離しておけば少なくとも犯罪抑止力にはなるわ」

 「フフ...無職はみんな犯罪者か、まるでマスメディアだな...お前の子どもがせいぜい無職にならないように気をつけるんだな」

 「全力でそうさせてもらうわ」

 俺は全裸のまま、教室に入る。

 授業中にもかかわらず、学ランに身を包んだ四十代のハゲのおっさんが下半身を露出したまアイドルの歌を歌いながらチ●コをシコっている。

 周りの教師や生徒はもう見慣れてるのか、大したリアクションもせずに授業が再開される。

 そして数秒後、今度は生徒の一人であるメガネ君がいきなり奇声を上げながら教壇に立っている若い女教師の胸を両手で揉みはじめた。

 それを見たシコシコハゲジジイ四十歳のチ●コをしごく手の動きが速くなる。

 奇声おっぱい星人のメガネ君に両胸をもまれていた女性教師がスーツポケットの中に手を入れて何かのスイッチを押すとすぐに教室内に全身黒ずくめの特殊部隊が侵入してくる。

 特殊部隊に麻酔銃で撃たれた奇声おっぱい星人のメガネ君は担架に乗せられてどこかへと連れていかれる。

 それを見ていたチ●コシコシコハゲジジイ四十歳がチ●コをしごくのをやめていきなり上下にジャンプし始める。

 授業が再開される。

 太ったデブ女おそらく三十代がアニメソングを歌いながらブレイクダンスを踊り出す。

 教室に特殊部隊が突入する、授業中にブレイクダンスを踊っているデブが麻酔銃で撃たれて気絶する、担架でどこかへ運ばれる。

 授業中にガリガリメガネおそらく四十代が一人でカードゲームのバトルを開始する。

 教室に特殊部隊が突入する、カードゲーム大好きガリガリメガネおそらく四十代が麻酔銃で撃たれて気絶する、担架でどこかへ運ばれる。

 三十代と思われるチビデブハゲが教卓の上に登って呪文を唱えながらズボンとパンツを脱いでウンコし始める。

 教室に特殊部隊が突入する。教卓の上で呪文を唱えながらウンコし始めた三十代と思われるチビデブハゲが麻酔銃で撃たれて気絶する担架でどこかへ運ばれる。

 授業中にいきなり席を立った女性おそらく二十代がその場で側転をし始める。

 教室に特殊部隊が突入する。

 側転女が麻酔銃で撃たれて気絶する、担架でどこかへ運ばれる。

 授業中におそらく十代と思われる美少女が大声で世界の終わりを宣言し始める、麻酔銃で撃たれる、担架でどこかへ運ばれる。 

 授業中に交尾し始めた高齢カップルが

 授業中に席を立ってジャンプしているおっさんが

 授業中にイマジナリーフレンドと話しはじめたおっさんが

 授業中に幽霊と話しはじめた美少女が

 授業中にギターを引き始めたおっさんが

 授業中にラップバトルをし始めたおっさんと美少女が

 授業中にいきなり戦争の愚かさを唱え始めた美少女が

 授業中に突然、楽器でジャムセッションし始めたお兄さんとお姉さんが

 授業中にとうとう気が狂って泣き叫び始め暴れ出した女教師が

 特殊部隊に、麻酔銃で撃たれて、気絶して、担架で運ばれる。

 授業終了のチャイムが鳴る。

 俺は全裸のまま、教室を出る。

 俺は廊下に立っている大保方バルゴに問いつめる。

 「全裸でもおとなしくしてれば、特殊部隊に麻酔銃で撃たれないんですね」

 「それに関しては法則性はないわ、特殊部隊を教室に投入する判断基準はスイッチを持った教師の気分によって違うからね」

 「とにかく、これだけは言わせてせてもらう、たとえどんな理由があろうと俺たち社会不適合者は人間だ‼しかし、ここで行われているのはあまりにも人道に反している‼」

 「だったらどうするの?」

 「お前たち教師も、このフォレストフレンド学園とかいうふざけた名前の学校も俺が破壊する」

 「今、この学校を破壊すれば、ここの寮で生活している生徒もみんな死ぬわよ」

 「どっちにしろ、ここの生徒は皆、親に捨てられ、社会に居場所がない出来損ないどもだ、このまま人間扱いされずにここで生き続けるよりも、今ここで死んだ方が出来損ないどものためになる‼」

 「なら、私はここの生徒をあなたから守るわ!」

 「違うな!お前はそれを理由に妹の復讐をしたいだけだ!」

 「シンゴォォォォォォォォォォォォッ!」

 小室キエイと大保方バルゴがほぼ同時に叫んだ。

 フォレストフレンド学園が爆発した。

 瓦礫の山と化したフォレストフレンド学園に深紅のボディが特徴的な断罪王アインと黄色のボディが特徴的な断罪王ドライの巨体が向かい合っている。

  両手にカギ爪を装備した断罪王ドライが超高速移動で断罪王アインを翻弄する。

 小室キエイの視力では断罪王ドライの動きを捕らえることができない。

 だから。

 気がついた時にはもう断罪王ドライのクロー攻撃によって小室キエイの全身に何度も激痛が襲う。

 「ダメだ、やっぱ」

 狂撃の断罪インパクトを放つにしても敵が高速移動をしているのでうまく狙いを定めることができない。

 「おい、大保方バルゴ!今すぐ攻撃をやめないと断罪インパクトを世界中に向けて放つぞ‼」

 「フン、そんな脅しが私に通じると思っているのか?お前が断罪インパクトを放つ前に私がお前を殺してやる‼」

 気がついたらもう、大保方バルゴが操縦する断罪王ドライのカギ爪が断罪王アインの胸を貫通していた。

 断罪王アインの操縦席にいる小室キエイの口から大量の血が流れる。

 「あなたの家族には悪いけど妹の仇は打たせてもらうぞ...‼」

 断罪王ドライのカギ爪が断罪王アインの首を切り裂こうとした瞬間。

 断罪王ドライの両手が鮮血と共に宙を舞う。

 小室キエイと大保方バルゴの目の前に、二人とも見たことがない銀色の断罪王が姿を現す。

 「そんな...遺跡から発掘された断罪王は全部で八体のはず、メサイアの私ですら知らない九体目の断罪王が存在していたなんて‼」

 『我が名は...断罪王ヌル...』

 断罪王ヌルから発せられたと思われるテレパシーが虎夢路キエイと大保方バルゴの脳内に流れる。

 「断罪王ヌルだと....人類の守護者である断罪王に仇なす断罪王など...私は...私は認めないぞ!」

 両手を失った断罪王ドライから超高速で放たれるキックが断罪王ヌルを背後から襲う。

 しかし、断罪王ヌルは一瞬で断罪王ドライの背後に移動して、手刀で断罪王ドライの首を切断してしまう。

 「つ、強すぎる...‼」

 東京都内に断罪王ドライの首が転がる。

 断罪王ドライを超える機動力をもった断罪王ヌルの性能に小室キエイは圧倒される。

 「つ、次は俺が殺されるのか?嫌だ!俺はまだ...死にたくない、誰か、誰か助けてくれぇぇぇッ!」

 断罪王ヌルはボロボロの断罪王アインをしばらく凝視すると何もせずに、姿を消してしまう。

 「メサイアでも知らない断罪王...ヌル...いったいなんなんだよ...アイツは...」

 虎夢路キエイは突如、現れた謎の断罪王の存在に戦慄しつつも全てを終わらせるためにメサイアの本拠地がある静岡県へと移動を開始した。

次回予告 第五話 断罪王アイン 対 断罪王フュンフ!断罪王ゼックス!断罪王アハト!そしてついに爆誕!超覚醒!断罪王Ω〈オメガ〉‼ バカの話は長い!バカの話はわかりにくい!おい、おめぇらよぉ!人間同士で傷つけあうこんなクソみたいな世の中に親の都合で無理矢理誕生させられて、本当に満足なのか!答えろ!答えろって言ってんだよぉぉぉぉぉぉぉ!

 

 




次回もお楽しみに

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