超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第四百三話 再集結 その1

第四百三話 再集結 その1

無色主義。

それは何色にも染まらない自由な主義。

そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。

この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

 

武器の回収に成功した俺たち9人は、新拠点・ナガヌォ県ヴァサマ山へ向かう。

今後の紅軍連合は潜伏にベストなナガヌォ県のヴァサマ山に基地を作り、活動することになった。

今まで都内に潜伏していた仲間たちも、ヴァサマ山に集結し、共に革命活動を行っていく。

しかし、なぜ新拠点の場所がナガヌォ県のヴァザマ山なのか?

まず、ナガヌォ県のヴァザマ山に拠点を置くことの必要性から説明しよう。

1ナガヌォ県の冬は雪がとにかく多い。(気温が低ければ低いほど、追手にとって脅威になる)

2ナガヌォ県なら都内から直接行ける。

3ナガヌォは都内に比べて人が少ない。(人目が少ない、しかし逆にそれが欠点でもある)

4山を登るには多くの体力を消費する。

5山はクマなどの猛獣や、崖崩れなど、危険が多い。

6山中には電灯がなく、夜になると、ほぼ真っ暗な状態になる。

7山で、一度迷ってしまえば、遭難する恐れがある。(追手を混乱させるのに適している)

8山には山菜やきのこなどの食料がたくさん生えている、種類によっては食べられないものもある。

上記の8つが、ナガヌォ県のヴァザマ山が新拠点に選ばれた理由だ。

1,4,5,6,7,は特に俺たちを捕まえようとして山に登ってくる追手に肉体的・精神的ダメージを与えるのに適している。

しかし山は、身を隠したり自給自足に特化している分、一歩間違えば、自らの命を危険に陥れる、まさに諸刃の剣。

それゆえに、俺たちの身を隠すためや、追跡者の追手の免れるのに適しているのだ。

日加リュージが運転するワゴン車がナガヌォ県に向かう。

理由地エルが日加リュージに疑問をぶつける。

「日加さん、都内からナガヌォ県まで、いったいどれくらい時間がかかるんですか?」

「まぁ、四時間ってとこだな、ジャンクション9つとインターチェンジが3つ、まぁ長旅だわな」

理由地エルが、ある危険性を示唆する。

「インターチェンジが二つってことは、現地のスタッフに3回、お金を支払うってことですよね」

倉都テツオが理由チエルの疑問に異を唱える。

「なにか問題でもあるのか?金なら、ギンコー強盗で奪った金がある、心配するな」

「違いますよ、インターチェンジの料金所のスタッフに運転手の日加さんの顔がバレてしまうってことが問題なんです、僕たちは使命手配犯なんですよ!」

倉都テツオが理由地エルの示唆した危険性を容認する。

「確かにその通りだな。よし、みんな、ミムラ山を登った時と同じく、今すぐ全員、変装するんだ、わかるか?」

倉都テツオの命令に、他8人が一斉に、外出用の変装の用意を始める。

「理由地エル、貴様の着眼点はなかなか、鋭い、礼を言うぞ」

「ありがとうございます、でも料金所でケーサツに先回りされていたら、アウトですけどね」

「それはおそらく、問題ない、俺たちがナガヌォ県に移動することを、奴らが予測するには証拠材料があまりにも少なすぎる、常に最悪の事態を想定しておくのは大事なことだが、考えすぎは、最終的に自分を追い詰めることになる、わかるか?」

日加リュージが車内のラジオを点ける。

「こういう時は、音楽が一番だよ、みんなで音楽でも聞いて、気を紛らわそうぜ‼」

女性主義者の石川ユニが日加リュージの提案に同意する。

「そうよ、音楽よ、こういうときこそ、音楽よ‼」

しかし、ラジオから流れてきたのは、紅軍連合が起こした山火事についてのニュースだった。

しかも、放送内容には容疑者として、俺の名前がたびたび出てくる。

「まいったな、俺もすっかり有名人だぜ‼」

能沢エーイチロウに石川ユニがツッコむ。

「それ、喜ぶところじゃないから、日加君、早くチャンネル変えてよ‼」

「へいへい」

日加リュージが何度かチャンネルを回すと、聞き覚えのない洋楽が聞こえてくる。

後に、『加藤無双』と呼ばれる大量殺人事件を起こす、加藤モトヒロが昔話を始める。

「昔、クラスに、英語の歌詞の意味がわからないのに、洋楽マニアを自称する奴がいたんですけどね、みなさん、どう思います?」

加藤モトヒロの質問に、理由地エルが答える。

「それは別に、その人の自由でいいと思いますよ、好きなことがあるってとてもいいことじゃないですか」

石川ユニが続く。

「でも、歌詞の意味がわからないんじゃ、その歌を知ったことにはならないと思うわ、わかりやすく言えば、海外の言葉がわからないのに、海外で日本語字幕のない映画を見るようなものよ」

理由地エルが反論する。

「でも、好きなものを知らないと、それを好きになってはいけないというホーリツはありませんよ、好きなものこそ神経質になりがちですけど、やっぱり、なんだかんだ言って、好きなことを自分なりに楽しむことが一番ですよ」

日加リュージが続く。

「そうそう、それな、何かを好きになるのに理由なんて必要ないんだよな。でも、何かを好きになればなるほど、自分の好きなことに対して気付かないうちにルールを作っちまう、そういう自分と向き合うのが結構めんどくさいんだよな」

変装した日加リュージが運転する車が料金の支払いを終え、無事に最初のインターチェンジを抜けた。

俺たちが乗る車はついに、高速道路に入った。

 

次回予告 再集結 その2

 

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。

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次回もお楽しみに
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