超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第四百十九話 戦いの先に待っていたもの その3

第四百十九話 戦いの先に待っていたもの その3

無色主義。

それは何色にも染まらない自由な主義。

そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。

この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

 

ヴァサマ山にケーサツとジエータイが進軍したことにより、五つに別れた紅軍連合。

そのウチの一つであるエーイチロウの部隊は、追手との激戦を繰り広げながら、山道を逃走していた。

水分不足に苦しんでいたエーイチロウ達は、山中で見つけた豪邸の主を殺害し、その豪邸で休息をとる。

豪邸で、久々に人間らしい生活を堪能するエーイチロウ達。

しかし、エーイチロウ達を待っていたのは、逃走中の倉都テツオの部隊と伸重フサカの部隊がケーサツに逮捕されたニュースだった。

リーダーを失い、五つから三つになってしまった紅軍連合。

メンバーの誰もが、決断を迫られていた。

エーイチロウを含む、7人のメンバーに占拠された豪邸では、緊急の会議が行われていた。

部隊長であるエーイチロウが他の6人に問う。

「皆に問いたい、これからの戦いでは、もう君たちの命は保証できない、もし紅軍連合から脱退したい者がいたら、正直に挙手してくれ、挙手したものを殺しはしないから、安心してほしい...」

エーイチロウの言葉に挙手するものはない。

「お前ら、本当にそれでいいのか?リーダーの倉都テツオはもうケーサツに捕まった、紅軍連合からの脱退を申し出る者を裁く権利は誰にもない、つまり、お前たちはもう自由なんだぞ」

理由地エルがエーイチロウの言葉に答える。

「自由...ですか、仮に今、紅軍連合を脱退して、ヴァサマ山から無事に下山できたとして、全国に指名手配された僕たちに果たして自由はあるんでしょうか?」

加藤モトヒロが続く。

「そうですよ、ケーサツにビビって一生過ごすよりも、俺はこのままケーサツとジエータイと正面から戦うことを選びます、だって俺たち紅軍連合のマイノリティーのための国作りの信念は、誰もが正しいと確信しながら誰もが実現不可能だと諦めてしまった願いなんです、その願いのために戦うかぎり、紅軍連合の革命活動は誰が何と言おうと正義なんです‼」

上松サトツも加藤モトヒロの言葉に続く。

「ああ、その通りだぜ、このままどこかに逃げても、この国は何も変わらない、俺たちの夢が叶う保証なんてどこにもない、でも夢を追い続けるのに資格なんていらない、必要なのは夢に向かって戦う意思だけだ‼」

日加リュージもみんなと同様、戦いへの意欲を見せる。

「俺もみんなと同じだ、みんなで生き残って、出所した石川ユニを今度こそ『自己反省』させようぜ‼」

須須木野ムサオ、須須木野ナルが日加リュージの言葉に同意する。

「ああ、そうだぜ、あの石川ユニがケーサツにナガヌォベースの場所を密告しなければ、紅軍連合が崩壊寸前まで追いつめられることもなかったんだ‼」

「そうね、石川ユニに復讐するまで、死ねないわよね‼」

能沢エーイチロウにはわかっていた。

皆が戦うのは、仮に山から逃げても、どこにも帰る居場所がないから、だと。

それはエーイチロウも同じだった。

ケーサツとジエータイとの戦闘、そして石川ユニへの復讐心に魂を燃やすメンバーたちが、戦闘の準備を始める。

空の色はもう暗い

エーイチロウがみんなに告げる。

「ケーサツとジエータイがこの場所を見つけるとしたら、早くても明日かあさってだ。だから、予定を変更して、今日の深夜にはここを出発する」

みんながエーイチロウの言葉に同意する。

「俺たちの次の目的は、ただ生き残ることだけだ、つまり銃の弾がなくなったり、武器を失った時点でおしまい、ということだ、それでもこの先の戦いを続ける覚悟がみんなにはあるのか?」

エーイチロウの言葉に日加リュージが答える。

「たとえ、俺たち全員がケーサツに捕まっても、俺たち紅軍連合の革命活動をニュースで知って、革命への志に目覚めた日本人はたくさんいるはずだ、そいつらがいる限り、俺たちがしてきたことは無意味じゃない、社会は人が作っていくものだからな、そう意味では俺たちの目的はとっくに達成できているのさ」

「了解した。そうだな、俺たちはもうとっくに目的を達成しているのかも知れないな、なら、もう怖いものはなにもない、ケーサツとジエータイが何人こようと、俺たちがみんなの心に灯した革命の火は消えない‼」

深夜の出発に向けて、皆で夕食を食べる。

夕食を食べ終えたエーイチロウ達は、豪邸から外に出て、懐中電灯を持って夜闇に包まれた山道を歩き続ける。

 

次回予告 戦いの先に待っていたもの その4

 

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。

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次回もお楽しみに
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