超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第四十九話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ベルケエル!短時間労働者に家に帰ったら何をしているのか聞いてくる長時間労働者は大事な用事がある日に油性ペンのみで全く興味のない資格の筆記試験を受けろ! 

第四十九話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ベルケエル!短時間労働者に家に帰ったら何をしているのか聞いてくる長時間労働者は大事な用事がある日に油性ペンのみで全く興味のない資格の筆記試験を受けろ! 

 

変神を解いた僕は改めてユネに聞く。

「ハルカは今どこにいるんだ!」

銀装天使ヌカエルのコックピットから出てきたユネがジャンプして地上に着地する。

ユネが指をならすと異次元のゲートが現れる。

無人のヌカエルが異次元のゲートに帰っていく。

「人型機動兵器・銀装天使に異次元のゲートとは、奇妙な組織だな至高天というのは」

「それは私も同感よ、でもその人知を超えた力にみんな惹かれるのよね。それで結論から言わせてもらうと教祖様は今、時間旅行中でこの世界にはいないわ」

「時間旅行だと!お前、ふざけたこと言ってるとぶっ殺すぞ!」

「本当よ、教祖様はこの世界を滅ぼそうとしている地球の意思が人間や動物を強制的に進化させることで発生するアンノウンから人類を守る為に至高天を結成して銀装天使を開発した。教祖様は銀装天使の操縦者になって共に戦ってくれる人間を過去と未来、そして数多くのパラレルワールドを旅行して探しているのよ」

「ハルカが過去と未来とパラレルワールドを旅行しているだと!白の断罪王の力はそんなこともできるのか!」

「そういうこと。私は教祖様に復讐するために教祖様と同じ断罪王の力を持つあなたと手を組もうと思ってたんだけど、もしかしてあなたの断罪王じゃ時間旅行とかできないの?」

「わからない」

「わからないってなによ!あなたも断罪王なんでしょう?」

「わからないというのは、まだ試したことがないということだ!大体、お前はなぜ、ハルカのことについてそんなに詳しいんだ?他の銀装天使の操縦者は何も知らなかったというのに...」

「私は教祖様のことが好きなの、捨てられちゃったけどね。好きな人のことはなんでも知っておきたいでしょ?」

「ふざけたことを言うな!そんな答えで僕が納得すると思ってるのか!」

「私は教祖様の元カノなの、だから他の銀装天使の操縦者も知らないことをいっぱい教えてもらった。さっきの時間旅行の話しとかがいい例ね」

「そうか、ハルカは男なのか...!」

「教祖様は私を捨てて、新入りのエリナって女と付き合ってるの。だから私は私の心を弄んで捨てた教祖様を殺す」

「エリナだと...!」

「知ってるの?」

「いや、似たような名前の女と以前、会ったことがあってな。気にしないでくれ」

「それより、あなたの断罪王で時間旅行はできるの?できないの?」

「さっき終末黙示録にアクセスしてみた。真断罪王Σでも時間旅行は可能だ、これなら今すぐハルカのもとにたどりつける」

「じゃあ、さっそく行きましょうよ」

「だが、その前にはっきりさせておきたいことがある」

「なによ」

「ユネ、君は本当に君が愛する教祖様を殺すことができるのか?」

「それ、どういうこと?私のことがまだ、信用できないってこと?」

「仮に追い詰められたハルカがエリナを捨てて君ともう一度やり直したいと言ったら君はどうするんだ?」

「たとえ、それでも私は教祖様を殺すわ!私が命懸けでアンノウンと戦ってきたのは、教祖様に愛されるためだけだった!教祖様は命を懸けて教祖様を愛した私を裏切った!この罪は罰せられるべきなのよ!」

なんだこの重い女は...浮気されたぐらいで元カレ殺すとか、こいつかなりイカれてるな。

「とにかく、俺はハルカを殺す。ついて来たければ勝手についてこい」

「いいの、ついていっても?私の狙いも教祖様なんだけど?」

「ついていくなと言ってもどうせ、ついていくだろ?」

「当たり前よ!出でよヌカエル!」

「シンゴォォォォォォォォーッ!」

僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。

真断罪王Σに変神した僕は終末黙示録に記された方法で上空に時間旅行に必要な光の門を創造する。

光の門の扉が開く、門の内部は例えるなら黄金色の洞窟と言った方がわかりやすいかもしれない。

真断罪王Σと銀装天使ヌカエルが光の門の内部に侵入する。

すると僕とユネを待ち構えていたように光の門の内部に人型機動兵器が浮遊していた。

「あれはエリナの銀装天使ベルケエル!」

「待っていたわよ天使狩りの宅間セメルに裏切り者のユネ!」

「その声...やはり、あの時のエリナちゃんだな!」

「久しぶりね、宅間セメル。あなたのせいで両親と家を失った私はあなたに復讐するために至高天に入ったの!そして教祖様から銀装天使ベルケエルを与えられた!」

「とにかく、教祖様には宅間セメルと私の思惑なんて全部お見通しってことね」

「そういうことよ!教祖様の夢を邪魔する社会不適合者と裏切り者は私がベルケエルで殺してあげるわ!」

銀装天使ベルケエルの背中に装備されたミサイルコンテナから無数のミサイルが放たれ、真断罪王Σとヌカエルに襲い掛かる。

アカイアーエッジとガデルエルセイバーを両手に持った真断罪王Σが襲いかかるミサイルをすべて切り裂き爆散させる。

ヌカエルは両手に持った双剣を縦に合体させる。

杖になったヌカエルの双剣から放たれた目には見えない振動波がベルケエルの動きを急停止させた。

「くっ、動け!ベルケエル!一体何が起きたというんだ!貴様、私のベルケエルにいったいなにをした!」

「ヌカエルの杖から放たれる目に見えない振動波は機体の操縦権を一時的に奪い、操ることができる、こんなふうにね」

エリナの意思に関係なく、ベルケエルの背部に装備されたミサイルコンテナから無数のミサイルが放たれ、ベルケエルに襲い掛かる。

「くっ、動けベルケエル!宅間セメルに復讐できないまま死んでたまるか!」

ベルケエルから放たれたミサイルがベルケエルに直撃する。

光の門の内部に爆発が発生し、その奥から無数の触手を生やした怪物が出てくる。

「くっ、なんてタイミングの悪さだ!」

「エリナがアンノウンに進化したの...!」

ボロボロのベルケエルの全身から無数の触手を生やしたアンノウンが奇怪な雄叫びを上げる。

「おそらくベルケエルの爆散間近にエリナがアンノウンに進化してしまったのね」

「いくらなんでもタイミングが悪すぎる..!ハルカはもしかしてこうなることを予測していたのか?」

「そんな、じゃあ、断罪王には相手をアンノウンにする能力があるってこと?」

「断罪王とアンノウンは地球の意思から産まれた存在だからな...わからなくもない!」

ベルケエルアンノウンから放たれた無数の触手がヌカエルを捕らえる。

「やっぱり、アンノウンの動きを奪うことはできなかったみたいね」

「ユネ!」

「宅間セメル、アンノウンに食べられる前に私を食べなさい!」

「安心しろ、そのつもりだ!」

アカイアーエッジとガデルエルセイバーを両手に持った真断罪王Σがベルケエルアンノウンの全身を切り裂く。

「いただくぞ!ヌカエルの力を!」

僕はベルケエルアンノウンの触手から解放されたヌカエルの機体ごとユネを食べた。

ユネを食べ、ヌカエルの力を手に入れた僕は胸部に装備したザフィエルキャノンを最大出力で放ち、ベルケエルアンノウンを撃破する。

ユネの意思とヌカエルの力を受け継いだ僕は光の門の内部をひたすら進む。

「どこだ!ハルカ!一体どこにいるんだ!」

ハルカが見つからずにイライラしている僕はザフィエルキャノンを光の門の内部で四方八方に向けて乱射する。

光の門の内部が振動し、気がつけば僕は真断罪王Σのまま見知らぬ市街地に立っていた。

見知らぬ市街地は廃墟同然となっているがよく見ると、どこかで見たような建物がある。

「ここは...どこなんだ?」

廃墟と化した市街地では僕の知らない断罪王と12660体の謎の人型機動兵器が戦っている。

「僕の知らない断罪王...?ここではいったい何が起きているんだ!」

「あれはグレート断罪王Ω〈オメガ〉そして、ここは今よりずっと未来の世界」

真断罪王Σの背後に見知らぬ銀装天使が立っている。

「私の名前はハルカ。ようやく会えたわね、天使狩りの宅間セメル君」

「お前がハルカか...!これはいったい何がどうなっているんだ!」

「光の門の管理者が門の内部で悪さをするあなたを未来の世界に飛ばした、それだけよ」

「なら、なぜお前もこの未来の世界にいるんだ!」

「それは、私があなたと同じ断罪王の力を持つ者だからでしょうね。多分、連帯責任として各時空で仲間を探していた私もこの地獄に転移させられたのよ」

「それなら好都合だ。僕はアリスの願いを叶えるためにお前を殺す」

「アリス?ああ、あの失敗作のことね」

「貴様ァァァァァァァァァァァァァァッ!」

アカイアーエッジとガデルエルセイバーを両手に持った真断罪王Σがハルカの操縦する銀装天使バラキエルに突撃する。

「すこし場所を変えましょうか」

バラキエルの全身から黒い光が放たれる。

気がつけば僕は見知らぬ荒野にいた。

よく見ると足下には建物の残骸がそこら中に散らばっている。

そして、その見知らぬ荒野では黒い断罪王と白い断罪王が戦っている。

「ここは、そう遠くない未来の世界」

僕の背後にハルカの操縦するバラキエルが立っている。

「そう遠くない...未来だと...!」

「終末黙示録に記されていたでしょう、断罪王は過去と未来、そして平行世界を自由に旅行できるって」

「ああ。じゃあ、あの白い断罪王を操縦しているのはそう遠くない未来のお前なんだな」

「そうよ。そして、このそう遠くない未来の世界には、もう宅間セメルはいない」

「なんだと!じゃあ、僕は近いうちに死ぬってことなのか!」

「そういうことになってしまうわね。でもこの世界はそう遠くない未来でもあれば平行世界でもある。希望は捨てない方がいいわね」

「僕にこんなものを見せてお前は何がしたいんだ!」

「簡単な話よ。断罪王Σ、私の仲間になりなさい。あなたが私の仲間になれば、あなたは近いうちに死なずに済むわ」

「ふざけたことを言うな!」

「あなたは私に負けて、至高天裁判所で死刑判決を受けて死亡する。それがあなたに待つ未来よ。でもあなたが私の仲間になれば、その未来を変えることができる」

僕は真断罪王Σの両手にアカイアーエッジと最大出力状態のガデルエルセイバーを持ち、胸部にはザフィエルキャノンを装備、両足にソフィエルハンドを装備、両足に装備したソフィエルハンドにヌカエルの杖を持った状態で全身からバトラエルの電撃とヨムヤエルの機械虫とズルファスのヘブンズジャックとアポリオンウェーブを最大出力で放ちながらハルカの操縦するバラキエルに突撃する。

パーフェクト真断罪王Σの全身から放たれる斬撃・砲撃・電撃・衝撃波がバラキエルに直撃する。

爆散するバラキエル、しかし爆炎の中から白い断罪王が出現する。

「バラキエルの中から白い断罪王が出てきた...!」

僕は驚愕していた、銀装天使の中から白い断罪王が出現したこと、なにより最大出力で放ったアポリオンウェーブによる幻覚世界への強制拉致がハルカに効いていないことに。

「銀装天使は私が終末黙示録に記された力をアンノウンの死体に機械装甲を装備した人型兵器に与えた存在。つまり、銀装天使の力の源であり開発者である私に銀装天使から奪ったあなたの攻撃は通用しないということ」

「なら、これならどうだ!終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」

真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームが白い断罪王に直撃する。

しかし、白い断罪王には傷一つついていない。

「私の白のグレート断罪王に失敗作の断罪王Σ〈シグマ〉の力が通用するわけないでしょう、あら失礼、断罪王スティグマだったかしら♪」

「アリスを侮辱するなァァァァァァァァァァァッ!」

僕は終末のシグマブラスターを放ちながら真断罪王Σの両手にアカイアーエッジと最大出力のガデルエルセイバーを持ち、胸部にはザフィエルキャノンを装備、両足にソフィエルハンドを装備、両足に装備したソフィエルハンドにヌカエルの杖を持った状態で全身からバトラエルの電撃とヨムヤエルの機械虫とズルファスのヘブンズジャックとアポリオンウェーブを最大出力で放ちながらハルカの操縦するバラキエルに突撃する。

「さっきの攻撃にシグマブラスターを加えたところで結果は同じよ」

ハルカの周りの景色が歪みだす。

「なるほど、アポリオンウェーブを白いグレート断罪王ではなく、この世界そのものに放ったのね」

「お前にアポリオンウェーブが通用しないなら、お前の周りの世界にアポリオンウェーブを最大出力で放つだけだ!お前はアリスを侮辱した!お前だけは絶対に許さない!」

気がつけば僕とハルカはいつもの豆腐屋の作業場、アポリオンウェーブによる幻覚世界の中にいた。

「さあ、反撃開始だァッ!」

 

次回予告  第五十話 真・断罪王Σ 対 白のグレート断罪王!宅間セメルに下される最後の審判‼もうマジで人間同士で傷つけあうのはやめろ!相手の過ちを許せれば自分も楽になれることに気づけ!ニートや無職や非正規雇用者や仕事ができない人間をバカにするやつは自宅の隣人におすそ分けされたブラックホールに吸い込まれてパルクールをしながら爆発しろ!

 




次回もお楽しみに

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