超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第五十話 真・断罪王Σ 対 白のグレート断罪王!ニートや無職や非正規雇用者や仕事ができない人間をバカにするやつは自宅の隣人におすそ分けされたブラックホールに吸いまれてパルクールをしながら爆発しろ!

第五十話 真・断罪王Σ 対 白のグレート断罪王!宅間セメルに下される最後の審判‼もうマジで人間同士で傷つけあうのはやめろ!相手の過ちを許せれば自分も楽になれることに気づけ!ニートや無職や非正規雇用者や仕事ができない人間をバカにするやつは自宅の隣人におすそ分けされたブラックホールに吸いまれてパルクールをしながら爆発しろ!

 

リンナの両親が経営していた豆腐屋の作業場、つまりアポリオンウェーブによる幻覚世界に強制拉致された僕とハルカ。

僕は豆腐屋の作業場のキッチンにあった包丁を手に持ってハルカに襲い掛かる。

ハルカがそこらへんにあった掃除用のモップで包丁を受け止める。

豆腐屋の作業場で豆腐屋の作業着を着た僕とハルカが包丁とモップで殺し合う

その周りで豆腐屋の従業員たちが英語の歌を口ずさみながら太極拳をしている。

「ハルカ!なぜ僕に殺されようとしない!お前最低だぞ!」

「狂ってるわね...あなた」

ラジオを肩に担いでスケートボードに乗った奴らが豆腐屋の窓ガラスを突き破る。

豆腐屋の窓ガラスを突き破って作業場に侵入してきた奴らが奇声を上げながらカードゲームを始める。

周りの従業員が太極拳を続行しながら、侵入者に食品を取り扱う場所では静かにしてください、カードゲームをしないでくださいと注意する。

侵入者が肩に担いでいるラジオから流れる12660倍速再生された演歌を聴きながら僕とハルカはそれぞれの武器を手に持って殺し合う。

僕は手に持った包丁をハルカに投擲する。

包丁がハルカの右太ももに突き刺さり、ハルカの動きを封じる。

僕はそこらへんにあった消火器を手にもってハルカの顔面にゼロ距離で噴射する。

ハルカの視界を一時的に封じた僕は手に持った消火器でハルカの頭部を何度も殴る。

ハルカの頭から飛び散った血が侵入者のカードを汚す。

その横で太極拳をしていた従業員たちが警告を無視するカードゲームのプレイヤーたちに痺れを切らして襲い始める。

12660倍速でラジオから放たれる演歌が流れる作業場の中で従業員とカードゲームのプレイヤーたちが乱闘をしている。

その中心で僕は手に持った消火器でひたすらハルカの頭部を殴る。

顔面を頭部から流れる血液と消火器のピンクの粉で覆われたハルカが動かなくなる。

「アリス...やったぞ!僕はアリスの代わりにハルカを殺したぞ!おい!聞いてんのか!地球の意思よ!僕は証明したぞ!アリスは失敗作なんかじゃない!僕達は断罪王スティグマなんかじゃない!僕達は真断罪王Σ〈シグマ〉なんだ!どうだ!ざまぁみろぉッ!僕達の完全勝利だァッ!うああああああああああああッ!」

豆腐屋の作業場で僕は叫ぶ。

僕は叫びながらハルカの右太ももに突き刺さった包丁を抜く。

僕は血塗れの包丁を持って、乱闘をしている豆腐屋の従業員とカードゲームのプレイヤー達に突撃する。

「ふぉああああああああああああああああいィィィィィッ!」

僕は包丁を振り回しながら従業員達とカードゲームのプレイヤー達に感謝の言葉を述べる。

「今日までありがとうございました!」

「うおッ!痛ぇよぉぉぉッ!」

「本当にお世話になりました!」

「ごふッ!きゅ、救急車ァァァァァッ!」

「色々お世話になりました!」

「け、警察を!ぐはァッ!」

「ここを辞めてニートになっても頑張ります」

「い、いやだァァァッ!死にたくねぇよぉぉぉぉッ!」

「そのカードカッコイイですね」

「や、やめろ!こ、殺さないでくれぇぇぇッ!」

僕はカードゲームのプレイヤー達からカードを奪う。

僕は腹部の刺し傷から大量の血が流れるカードゲームのプレイヤーたちの目の前で、なんかキラキラしたカードを優先して両手でビリビリに破いてく。

「僕にはカードゲームのことはよくわかりませんが、このキラキラしてるカードがきっとみなさんにとって大切なカードだってことぐらいはわかります。だから僕はこのカードを破らせてもらいます」

「や、やめろ!そのカードは高いんだ!」

「そんなに怒んないでくださいよ、どうせ、もうカードゲームできなくなるんですから」

気がついたら、豆腐屋の作業場は死体の山になっていた。

僕は飽きたので幻覚世界から現実世界に帰ることにした。

しかし、現実世界に返った僕の目の前にはハルカが立っている。

「ど、どういうことだ」

「書き換えたのよ、私が死んだという事象そのものをね」

「い、意味がわからない!」

「白いグレート断罪王は断罪王の完全体、失敗作の断罪王Σにできないことができるのは当然のことなのよ。とはいえ私は一度、あなたに殺された。これでもう満足でしょう?」

「ふ、ふざけるな!満足できるわけねぇだろぉッ!アリスを侮辱するなァァッ!シンゴォォォォォォォォッ!」

僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。

僕は終末のシグマブラスターを放ちながら真断罪王Σの両手にアカイアーエッジとガデルエルセイバーを持ち、胸部にはザフィエルキャノンを装備、両足にソフィエルハンドを装備、両足に装備したソフィエルハンドにヌカエルの杖を持った状態で全身からバトラエルの電撃とヨムヤエルの機械虫とズルファスのヘブンズジャックとアポリオンウェーブを最大出力で放ちながらハルカに突撃する。

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

パーフェクト真断罪王Σの攻撃をハルカの背後から突如出現した白いグレート断罪王手のひらがすべて吸収して無効化してしまう。

「もう一度、言うわよ、宅間セメル、私の仲間になりなさい」

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

「そう、残念♪」

ハルカが指を鳴らす。

気がつけば僕は全身を拘束された状態で至高天裁判所の法廷内の証言台に立たされていた。

「シンゴォォォォォォォォッ!」

おかしい、変神の呪文を唱えても肉体が進化しない。

「被告人、裁判中は静かにしなきゃだめよ♪」

裁判長の衣服をまとったハルカが僕に注意をしてくる。

傍聴席から僕に対する罵倒が聞こえてくる。

「死ねぇぇぇぇぇぇッ!宅間セメル死ねぇぇぇぇぇぇッ!」

「死ねぇぇぇッ宅間セメルゥゥゥゥッ!家族を返せぇぇぇぇぇぇッ!」

「そうだァッ死ねやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!宅間セメルゥゥゥゥゥッ!」

「家族と親友を返せぇぇぇぇッ!死ねぇぇぇぇぇぇッ!宅間セメルゥゥぅッ!」

傍聴席には僕に家族や友人を殺された人々が座っていた。

「被告人宅間セメル、あなたが今、いったい何が起きているんだという顔をしているので、特別に説明してあげましょう。私に負けたあなたは至高天に逮捕されました、そのあとで私が白の断罪王の力であなたが抵抗できないように色々と細工をして、今に至るということです」

「じゃあ僕はお前に負けて、それでたった今、目を覚ましたというのか?」

「そういうことです♪それでは判決を下します」

ハルカの言葉に先ほどまで騒がしかった傍聴席の人びとが静まり返る。

「至高天教祖である私は宅間セメル三十七歳無職に死刑判決を下します」

傍聴席から歓喜の声が続々と上がる。

「最後に一つだけ言わせてくれや...」

「発言は許可できません」

「おい!傍聴席で僕の死を喜んでいるやつらァッ!耳かっぽじってよぉぉ~く聞いとけよ!このクソみてぇな裁判のせいで僕が死んであの世に行くっていうことはなァッ、僕があの世でもう一度おめぇらの大切な家族を食い殺せるってことなんだぜぇぇッ!そして今度は傍聴席で僕に好き放題言ってくれたやつらァァァァッ!おめぇらが死んであの世に行ったら今度はおめぇらが僕に食い殺される番だからなァッ!だからァッ!あの世に行ってもおめぇらは僕に食い殺された大切な家族や友人には絶対に会えねぇし!あの世にいってもおめぇらは絶対に楽になれねぇッ!こんなクソみてぇな裁判で僕が死んだからっておめぇらの心が救われるわけじゃねぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!つまりだァッ!こんなクソみてぇな裁判に負けたところで結局、僕の完全勝利なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

傍聴席から宅間セメルに対する怒号が飛び交う。

「宅間セメルゥゥゥッ!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!宅間セメルゥゥゥゥッ!」

「家族を返せぇぇぇぇぇッ!死ねぇぇぇぇぇッ!宅間セメルゥゥゥゥゥッ!」

「宅間セメル死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!親友を返せぇぇぇぇぇぇッ!」

「死ィッ!死ィッ!死ィッ!死ィッ!死ィッ!ねェェェェェェェェェェェェェッ!」

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

「おい!宅間セメル!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ィィィィィィィィィッ!ねェェェェェェェェェッ!死ねッ!」

「一足先にあの世に行って、僕に食い殺されたおめぇらの家族も友人もみんな食い殺してやるからなァッ!あの世に行ってもおめぇらと僕に食い殺された、おめぇら家族と親友に安らぎは永遠に訪れねぇぇんだァッ!どうだ!ざまぁみろバァァァァカッ!死ねぇぇぇぇぇぇッ!」

複数の警備員が宅間セメルを持ち上げて、法廷から退室した。

複数の警備員の手によって宅間セメルが退室する途中も傍聴席からは宅間セメルへの罵詈雑言が止むことはなかった。

宅間セメルが法廷から退室した後も傍聴席から放たれる宅間セメルへの罵詈雑言が12660秒も続いたという。

その数日後、至高天刑務所でハルカによって断罪王の力を失った宅間セメルの死刑が執行された。

「アリス...ありがとう」

それが宅間セメルが至高天刑務所に収監されてから死刑執行直前までに口から発した唯一の言葉だった。

後に死刑執行の場に立ち会った至高天の職員はこう言った。

彼の死に顔はとても安らかであったと。

 

この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「超地球救済戦記 断罪王Σ〈シグマ〉」は「超地球救済戦記 G断罪王」の前日譚です。宅間セメルの物語は今回でおしまいです。次回からは「超地球救済戦記!断罪王Z〈ゼット〉‼」をみなさんにお届けしたいと思います。次回もお楽しみに!

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